2021年12月03日

赤と青 クサギ(臭木)の液果

 赤と黒シリーズに飛び入りで、今年、花から追いかけていたのに、ご紹介しそびれた「赤と青」のクサギの実です。大好きな植物なので、以前にもご紹介していますが、何度見てもこの赤い萼と青い果実の色合いの妙に見惚れてしまいます。

クサギ(臭木)シソ科クサギ属
2021.10.15
クサギPA153946.JPG
ラベルの項目としては「赤と青」となりますが、この色合いはなんと表現したら良いのか・・・蘇芳色に紺瑠璃色?
赤い部分は変化した「萼」なのですが、果皮では?と思うほどやや肉厚で香りもあります。

2021.09.14
クサギP9143490.JPG
一ヶ月前の色はやや淡く、「草木染め 日本色名事典」を引っ張り出し近い色名を探すと、朱華と瑠璃色?
この青い実は、媒染剤なしで絹を青く染められる貴重な染材となりますが、皆が見て楽しむ場所では摘んでしまわないようにお願いしたいです。

2021.08.01 真っ白だった華がややピンク色を帯びた頃 雄しべは萎れ、雌しべは先が割れて受粉可能状態。
クサギP8012969.JPG

2021.07.19 咲き始めの真っ白な花 先に雄しべの葯から花粉が出て、雌しべは未熟な状態。(雄性先熟)
クサギP7192848.JPG

こちらは未だ蕾の頃
クサギP7272950.JPG

「臭木」という気の毒な名前は、この可憐な花や実からは浮かんできませんが、里山で暮らしてきた人々からすれば、刈り取る度に漂う独特なピーナッツのような臭いの方が印象的なのでしょう。

 葉の独特な臭いは摘んで暫くすると消え、若葉は食用にもなるそうなので、春になったら試してみようかな。


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2021年12月02日

赤と黒 フユザンショウ(冬山椒)の刮ハ

 「赤い実シリーズ」の筈が、「赤と黒の二色効果」シリーズに寄り道しています。サンショウの実は見かけることも多いと思いますが、冬も葉が緑の「フユザンショウ」の実となると、珍しいかもしれません。

フユザンショウ(冬山椒)ミカン科サンショウ属 2021.11.15
フユザンショウPB154591.JPG
サンショウのように芳香が強くありませんが、果皮を生薬(花椒)としての利用するそうです。

フユザンショウPB154592.JPG
果実にフォーカスしているので分かりづらいですが、頂小葉が一番大きく、小葉が付いている中軸に翼があり、小葉や葉柄の付根に細いトゲがあるのが特徴です。枝にある大きなトゲは、サンショウと同じ対生(向かい合わせの意味ですが、サンショウもフユザンショウも同じ所から二つ左右に出ている感じです)です。(イヌザンショウは互生。)今度行ったときに、トゲにフォーカスして撮ってきましょう。

雌雄異株ですが、日本には雌株しかなく、単為生殖で実を結ぶのだそうです。そうなると、雄株の役割って・・・? サンショウのようにあちこちに実生が増えるようなことが無いのは、遺伝的に多様性が失われて繁殖力が劣るのかもしれません。

サンショウ(山椒)2021.11.08
サンショウPB084421.JPG
山椒の実も赤く色づいてから割れて中から黒い実が出ます。ちょっと遅くて残念ながら赤い色は失せてしまっていました。


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2021年12月01日

赤と黒 トキリマメ(吐切豆)の豆果

 ゴンズイの袋果の2色効果が出たので、他の例は・・・と考えたら、トキリマメが思い浮かびました。

トキリマメ(吐切豆)マメ科タンキリマメ属 
別名 オオバタンキリマメ 2021.10.30  高尾山
トキリマメPA304270.JPG
 豆鞘が赤くて中の豆が黒。これは同属のタンキリマメも同様です。

トキリマメPA304273.JPG
 
 トキリマメとタンキリマメはよく似ていますが、
 トキリマメの小葉は、タンキリマメより大きく薄く、先が急に細くなって尖る。また下半分の巾が最も広い。
 タンキリマメの小葉は真ん中より上が最も広い。また全体に多毛でゴワゴワしていて小さな葛のような雰囲気。
 花はどちらも黄色い蝶花で、トキリマメの花の萼には黄色の腺点があります。


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2021年11月29日

赤と黒 ゴンズイ(権萃)の袋果

 普段は余り目立たない木ですが、実が赤く熟してくると俄然存在感を増して、ここにゴンズイ有り!と際立ちます。

 独特の「赤と黒の2色効果」で鳥の食欲を刺激するいうゴンズイの袋果は、赤い果実が裂けると中の黒光りするタネがぶら下がって見えます。

ゴンズイ(権萃)ミツバウツギ科ゴンズイ属
2021.11.11
ゴンズイPB114486.JPG

ゴンズイPB114494.JPG

ゴンズイPB114496.JPG
大きな羽状複葉の下にぶら下がっているので、葉が散らない内はこのように暗くてなかなか果実を撮りづらいものです。

2021.06.15
ゴンズイP6152165.JPG
まだ若い実の内は葉の上に上向きで広がっていました。
ゴンズイP6152156.JPG

2021.05.10 多分、花だと・・・遠くて良く分かりませんが、白っぽく見えていました。
ゴンズイP5101585.JPG

 ゴンズイの名前は、牧野先生は「樹肌の模様が海の魚のゴンズイの模様に似ているから、魚のゴンズイも木のゴンズイも役に立たないから」と酷い言いようですが、武田久吉先生は「ゴンズイの毒棘が怖れられることと牛王杖(これが転じてゴンズイとも)が害虫鳥避けになることの共通性」を考えられていて、私は今の処、どちらかと言えばこちらの説に共感しています。
 

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2021年11月28日

ガマズミ(莢蒾)の赤い液果

 秋の赤い実と言えば、ガマズミを忘れてはいけないのですが、なかなか綺麗な実を沢山つけている株にぶつかりません。そうだ、あの春に沢山花を咲かせていた株はどうだろうかと茂みを覗いて見ると・・・ありました! たわわに実った重さで枝が負けそうなほどです。

ガマズミ(莢蒾)レンプクソウ科ガマズミ属
2021.11.16
ガマズミPB164609.JPG

2021.11.14
ガマズミPB114510.JPG
2日前の夕方に撮ったものです。右の房の実の数が多いですね。上の写真では、2日の間に更に熟して鳥に食べられた模様。

2021.11.11
ガマズミPB114514.JPG
一番上の約一週間前。実の表面に皺がなく艶があり、まだ枝垂れていませんでした。

2021.11.16
ガマズミPB164607.JPG
これ程沢山実っていると見事です。未熟だと酸っぱいので、鳥たちもさぞ虎視眈々と完熟を狙っていることでしょう。

パウロの森で実ったガマズミで作ったルビー色に煌めく美しいジャムを、一匙掬ってパンに乗せて頂いたことがあります。森の恵みで生き返った気持になりました。

2021.04.09 満開だった白い花
ガマズミP4090698.JPG


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2021年11月27日

ウメモドキ(梅擬)の赤い核果

「秋」は「赤き」、様々な実りの中、やはり赤い実が目に付きます。昨日のヒヨドリジョウゴに続き、撮りためた「赤い実シリーズ」で行ってみます。百恵ちゃんの「赤いシリーズ」を思い浮かべた人は同年代(^^;)?

 今年の春、ずっと謎の花を追って来て、やっと雌雄異株のウメモドキの雄花と分かりました。長年待っても実がならなかった訳です。そのウメモドキの雌株の方に見事に生っていた赤い実です。

ウメモドキ(梅擬)モチノキ科モチノキ属
2021.09.17
ウメモドキP9173545.JPG

2021.11.12
ウメモドキPB124562.JPG
多分、上の写真と同じ枝の約2ヶ月後です。実の数が少し減り、やや衰えも見えますが、未だ未だ鑑賞に堪える姿を保っていました。これは野生の木ですが、庭木として選ばれて植えられるのも道理ですね。

ウメモドキPB124564.JPG
ウメモドキP9173544.JPG
剪定もされず自由に伸びて沢山の実をつけた幸せな木々たちです。

ウメモドキの雄花 2021.05.31
ウメモドキP5311977.JPG
花としては、雄花の方が大きく沢山咲き、雄しべの葯の色が花弁の仄かに紅を帯びた白色に映えて綺麗です。ずっと何の木だか分からなかったのは、葉がとても小さくて図鑑の記述と一致していなかったからでした。道路の隙間からの実生なので、どこかで品種改良されたものだったのでしょうか? 個体差を考えねばいけませんでした。

ウメモドキの雌花
ウメモドキ雌花大DSC_0642 (002).JPG
地味な雌花ですが、やがて上のような美しい赤い実をみのらせます。

ウメモドキの名前は、葉、花、樹形が梅に似ているからとの記述を良く見ますが、余り似ているとは思えません。ツルウメモドキの方が葉はそっくりで、本当に梅の木が生えてきたと思ったら、蔓になってびっくりした程です。


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2021年11月26日

鈴生りヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)の赤い液果(有毒)

 ムサシアブミの記事の中でヒヨドリジョウゴの話題が出て、そういえば写真は撮ってあるけれど記事は書けてなかったなぁと思い出しました。花を撮っては実を待ち、緑の実を撮っては赤く熟すのを待ち・・・で日を送っていて、できれば、良く似たマルバノホロシも撮って比較を書きたいと等と思いは色々なのですが、なかなかままならずです。

 ヒヨドリジョウゴは、ここ狭山丘陵に越してきて初めて出会い、余りの可愛さに感激した赤い実を鈴なりにつける蔓植物です。この辺りには、ヒヨドリバナも多く、時々言い間違えて気付かないこともあります(。。;)

ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)ナス科ナス属  
 古名:保呂之(ホロシ) 別名:ツヅラゴ、チャラコ
2021.09.15
ヒヨドリジョウゴP9153528.JPG
日を受けて煌めく赤い実たちは、ミニトマトのようでもあり、ほおずきの中の丸い実のようでもあり、

2021.09.07
ヒヨドリジョウゴP9073342.JPG
如何にも美味しそうですが、この実も含め全草が有毒です。そんな実をヒヨドリは好むと言うのが名前の由来ですが、他の美味しい実がなっている内は手ではなく嘴をつけません。若しかしたら、渋柿のように完熟すると甘くなるのかも? 怖いけれど、ちょっとくらい舐めてみたい気も・・・しません。いけません!

2021.09.15
ヒヨドリジョウゴP9153591.JPG

2021.09.07
ヒヨドリジョウゴP9073343.JPG
一番上の真っ赤になった実の約一週間前の様子です。

花 2021.07.03
ヒヨドリジョウゴP7032506.JPG

ヒヨドリジョウゴP7032503.JPG
花は白色で喉部分に緑色の斑点があるのがチャームポイント、お洒落ですよね!

葉と蔓 2021.07.03
ヒヨドリジョウゴP7032504.JPG
葉にも蔓にも軟毛が密に生えていて、モフモフした感触です。 葉は上部では卵形、下部では日本朝顔のトンボ葉のような切れ込み(鋸歯)が入ります。

 先日、ブログ友の玉井人ひろたさんより、ヒヨドリジョウゴが帯状疱疹に効くというお話を伺い調べてみたところ、
「福島で古くから民間療法 (帯状疱疹・ヘルペス治療)に使用」
「帯状疱疹には全草(果実のついている)の酢漬けを患部にあて包帯などで押さえる」
と言う記述がありました。

    中国名:白英
 漢方・生薬名:白毛藤
   薬効部位:全草・果実
     薬効:解熱、解毒、利尿、抗腫瘍作用および、
        喉の渇き、帯状疱疹、ヘルペス等の改善

似た同属の植物:
ヤマホロシは、全体にほぼ無毛。花は淡紫色。葉形は上部は卵状被針形で先が尖る、下部は深い切れ込み型。

マルバノホロシは、全体に無毛。花は淡紫色で稀に白色で喉部が淡緑色を帯びる(斑ではない)。葉は狭卵形で先が伸びるが鈍頭。葉に鋸歯がない=丸葉


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2021年11月25日

ムサシアブミ(武蔵鐙)の液果(有毒)

 ムサシアブミは、草姿が堂々としていて葉も花も果実も見応えがあるので良く庭園等に植えられていますが、分布としては関東以西の海岸沿いの湿っぽい林内です。高尾山ではどうやら個人宅などから逸出した株が増えつつあり見つけ次第除去していますが、なかなか丈夫で繁殖力があり油断なりません。

 テンナンショウの仲間は、大体似たようなトウモロコシ状の果実をつけます。緑色の若果から次第に色づいていく様子は、モミジの紅葉のようでもあり心ときめきます。

ムサシアブミ(武蔵鐙)サトイモ科テンナンショウ属 液果(有毒)
2021.11.08
ムサシアブミPB084418.JPG

 上のような斑に熟したものが、一週間で下のように真っ赤に熟しました。

2021.11.15
ムサシアブミPB154588.JPG

 有毒(蓚酸カルシウム、痺れ腫れから呼吸困難など)と知っているからか、毒々しく禍々しく見えますが、美味しそうに見えての誤食中毒も時々あるようです。お子さんがいるお宅では、毒があると教えることが大事です。

 しかし、繁殖するということは、この果実を食べてまき散らす動物が居るということですよね。それが証拠に、ここ武蔵野自然観察園でもいつのまにかポロポロと粒が減っていきます。狸やネズミがいるのは目撃しているので、犯人はその辺りでしょうか。ネット検索してみると、ヒヨドリがついばんでいた情報がありました。その名もヒヨドリジョウゴという有毒果実も食べられるぐらいなので、大丈夫そうですよね。

 鐙(あぶみ)とは、馬具の一種で自転車で言えばペダルの部分です。ムサシアブミの仏炎苞の形が武蔵国で作られていた鐙に似ていたことからの命名と言われています。


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2021年11月17日

金色の野に降り立つべし・・・

 いつも見慣れた景色でも、少し違う時間に歩くと思いがけない姿を見せてくれることがあります。バッタなどの棲家を守る為、ススキを刈らずに残してくれているエリアがあって、その中に埋もれて歩くのが好きで・・・

2021.11.10
ススキPB104461.JPG

 特に風がある日、ススキが揺れる表情は一時として同じ事が無く、

ススキPB104460.JPG

 何枚写真と撮ったことか・・・

ススキPB104457.JPG

 あるとき、遠くから眺めてススキ野原が白金色に光っていて、痛む膝も忘れて夢中で近寄っていくと・・・

ススキPB104621.JPG

 光に包まれて時間も音もなくなりました。 

ススキPB104622.JPG

 「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」
 すみません、アニオタなものでナウシカのあのシーンも想像してしまいました。
 神様が降りてきたような神々しい瞬間。その場にいられて幸せでした。

<追記 2021.11.27>
 ススキの花を撮っていたのを思い出し、折角なのでこちらに掲載します。雄性先熟で未だぶら下がった雄しべの葯しか見えていない状態です。
ススキP9303772.JPG

ススキP9303786.JPG


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ラベル:狭山丘陵 ススキ
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2021年11月16日

ツルソバ(蔓蕎麦)の青い蘂

 立冬も過ぎ、花が乏しい季節、自生地が暖かい植物の花が目を楽しませてくれます。ツルソバは、暖地の海岸などで良くみられる植物ですが、以外に耐寒性があり、以前も何処かで書いた気がしますが、裏高尾の道ばたで毎年咲いているのを見ます。何処かのお宅で栽培していた物が逸出したのでしょう。

ツルソバ(蔓蕎麦)タデ科イヌタデ属 2021.11.08
ツルソバPB084439.JPG

 人間百科事典のような武蔵野自然観察園の理事長に教えて頂いたのですが、この白い小さな花の雄しべを良く見ると・・・

ツルソバPB084445.JPG

 外側はほんのりピンク、内側は雪のように白い花弁の中に美しい青い雄しべの葯が、とても美しく映えます。

ツルソバPB084619.JPG

 近づいて虫眼鏡で見ないと気付かないような世界ですが、日だまりで雪の結晶をみつけたような、凜とした冬の匂いがするような姿にハッとします。

ツルソバPB084620.JPG

 花が少ない季節、虫たちにも大人気でした。


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2021年11月15日

キジョラン(鬼女蘭)のタネ飛ぶ

 武蔵野自然観察園のキジョランの実が弾け、種髪(しゅはつ)と呼ばれる白い毛付きの種子が飛び出しました。

キジョラン(鬼女蘭)キョウチクトウ科キジョラン属
2021.11.08
キジョランPB084425.JPG

 たちまち風に乗って運ばれて行きましたが、一つだけ葉の上で休んでいる子がいたので急いでパチリ!

キジョランPB084427.JPG

 息をしても飛んでしまうので、本当にそうっと撮りました。ジッとしていてくれて感謝です。種の形も変わっていて、篦というかお匙というか、この子の形は中華の散り蓮華に似てますね。

キジョランの若い実 7.28
P7280083 (440x330).jpg

 こちらは未だ若い実です。いつもフィリピン・マンゴーみたいだなぁと思うのですが、マンゴーはウルシ科で中身が全然違うのは皆さんご存じの通りです。

 花はガガイモの仲間(今はキョウチクトウ科)共通の地味な小さな花で、沢山咲く割りに結実が少ないのもこの仲間に共通しているように思います。

 ガガイモ、コバノカモメヅル、スズサイコ・・・マイフィールドで見られるガガイモの仲間は皆、実を探して探してやっと見つかるかどうかです。

 そういえば、チョウジソウだけは沢山実をつけてくれました。庭で栽培して養分が足りたのか、そういう性質なのかは野生をみないと分からないです。

 キジョランは、旅をする蝶・アサギマダラの幼虫の食草として有名です。葉っぱに丸い食痕があって、その縁に未だ白い乳液が出ていたら裏側に幼虫がいるかもしれません。足元に注意しつつ、そっと覗いてくださいね。


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2021年11月14日

夕富士に笠と龍

 膝のリハビリに、毎日堤防の上まで登るのを日課にしています。この日は、堤防の上を行く人が殆ど立ち止まり見惚れる程の夕景が広がっていました。

2021.11.14
富士山多摩湖PB144584.JPG

 人々の感動を知ってか知らずか、1羽湖面を行く水鳥の描く軌跡

富士山多摩湖PB144585.JPG

 富士山に掛かった笠雲の右上に、恐らく一番星の金星が姿を現わすと

富士山多摩湖PB144626.JPG

 やおら、その上の雲が龍の姿に化身! そんなことを想うのは私だけかもしれないけれど、龍に会えて幸せな夕暮れでした。


 それにしても、「夕焼け空の明日は晴れ」と「富士山に笠雲は雨」のどちらが正しいのだろう? その答え、翌日は晴天でした。でも、富士山の近くでは雨が降ったかもしれませんね。何せ龍神様は雨の神様でもありますから。


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2021年11月12日

「美し郷」の林好治先生がテレビにご出演されます!

 先程、山桜が属するハイキング会「山笑(やまにこ)会」の参加者の方から、嬉しい情報が寄せられました。(その方は、林先生の教えを受けられ、今は公園等の樹木管理のお仕事をされています。)

 BSフジ
 11月14日(日)
 14:00〜14:30

 社長・城島茂と学ぶ「事業継承」
 〜その企業の熱意と決意〜
 
 ゲスト:(有)林庭園設計事務所 林好治 会長
      もうお一人、他のゲストの方もご出演

 詳しくは ↓ こちらの番組公式サイトへ 
 https://www.bsfuji.tv/jigyoushoukei/

 つい先日、「美し郷(うましさと)」でお目に掛かって色々お話を伺った方がテレビに出られるとは、なかなか得がたいタイミングですね。
とっても楽しみです! 見逃さないように視聴予約と録画予約を入れておきました。


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posted by 山桜 at 14:25| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月09日

ヤモリと卵

 武蔵野自然観察園の飼育ケースの中でヤモリが卵を産みました。このヤモリはとても活発で、隙を見ては脱走しようとするので気が抜けません。よ〜く目を見て、逃げないように言い聞かせています。

ニホンヤモリ(守宮、家守)爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヤモリ属
2021.11.08
ヤモリPB084614.JPG

 ヤモリの目って身体と同じような模様があって、何処を見ているのか良く分かりませんね。真ん中に縦に並んでいる菱形の部分が瞳孔で、暗い所では巾が広くなります。

 夜行性のヤモリの目は人と違って、夜でも色を識別出来るのだそうです。

ヤモリPB084408.JPG

 カメレオンのように体色の変化はしませんが濃淡は変えられます。辺りに溶け込むような、昔の土壁のような色合いと模様です。

ヤモリPB084410.JPG

 ヤモリの手のひらには、趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれる器官があり、極微細な剛毛が壁や窓に噛み合わさることによって生じる力(「もっとも弱い化学結合」と呼ばれるファンデルワールス力)で、ガラスでも凸凹面でも張り付いて登ることが出来ます。

ヤモリPB084409.JPG

 粘液に包まれた卵。乾くとこの粘液で産み落とされた場所にくっつくのだそうで、移動させようとすると殻が割れてしまうとのこと。また上下の向きを保つのも細胞分裂上なのか大切とのことで、兎に角触らないでそっとしておきました。

 最初はこのようなクリーム色で、有精卵であれば段々と薄ピンク色になるようですが、どうも雌だけで飼育されているし残念ながら無精卵かなぁ? 引き続き観察し、変化があればお知らせします。気温にもよりますが、孵化までに1〜2ヶ月もかかるようです。

 また、通常は2個ずつ産卵するようですが、若い?小さな個体だったせいか1個だけでした。

 家の中の虫を食べてくれる静かな家の守り神ヤモリ、流石、目の仕組みといい、手のひらの仕組みといい、卵の粘液の仕組みといい、何だか人の役に立ちそうな不思議な力を秘めていますね。


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2021年11月06日

庭園カフェ「美し郷(うましさと)」

(昨日のつづきです)

 さぁ、遂に作庭家・林好治先生が丹精込めて作られたお庭で、地下60mから汲み上げたお水で淹れたコーヒーを頂ける庭園カフェ「美し郷」に到着です。

美し郷入口PB054355.JPG
美し郷カフェ側の入口メニュー看板の後ろに常緑ヤマボウシの実がありました。

美し郷門PB054357.JPG
こちらが「正門」でしょうか。

美し郷扁額PB054359.JPG
「美し郷」の手彫りの扁額

美し郷庭PB054364.JPG
小道一つ見ても様々な意匠が凝らされ工夫がされていて、立ち止まっては惚れ惚れするばかり。

美し郷庭PB054367.JPG 美し郷庭PB054363.JPG

美し郷庭PB054365.JPG
この奥の椅子が置いてあるテラスが下見の時に造成中だった、一番高い特等席です。

美し郷庭PB054370.JPG
自然の素材、古い道具、自然の成りをいかした木材、残念ながら取り潰された古い日本庭園等から運び入れた数々の逸材たちが、林先生の手に掛かり新しい命を貰って息づいています。

美し郷庭PB054368.JPG 美し郷オニフスベPB054391.JPG
これは茶壺とされたルソン壺の類い?でも口が大きいので甕ですね。 ホコリタケのお化けのようなオニフスベも生えていました!

美し郷PB054381.JPG

美し郷苔と踏石PB054383.JPG
美しい苔と飛び石

美し郷水琴窟PB054385.JPG
この下に水琴窟となっている大きな甕が埋められています。耳を澄ませば澄んだ高い音が響くのが聞こえるのですが、今日は大勢のざわめきがあるので、聞き取るのはなかなか難しかったようです。

美し郷謎の石彫PB054386.JPG
さて、この3人は舟を押しているのか中を覗いているのか・・・まるで井戸覗きの蓋置の如き謎の異国風石彫

美し郷竈前PB054362.JPG
ピザを焼く竈の前で寛ぐ皆さん・・・少しの間も惜しんで見学に出ているようです。

美し郷竈PB054375.JPG
林先生と奥様はピザを焼いて下さるのに大忙し。

美し郷ピザPB054376.JPG
美味しそうなピザが焼き上がりました!

美し郷1セットPB054396.JPG
色とりどりの野菜のピクルス、2種類のピザ、そして私はエルダーフラワー(西洋ニワトコの花)のジュースをお願いしました。花の香り、蜂蜜の風味が口の中一杯に広がり、正に「ジュースのお花畑〜!」でした。

美し郷竈PB054382.JPG
つーさんは、竈の仕組みに興味津々。パウロの森にも作りたいのかも?

美し郷PB054381.JPG
お腹いっぱいの後の暫しの静寂・・・

美し郷庭PB054389.JPG
一番高い特等席から見たお庭とその後ろの山の借景

美し郷PB054390.JPG
林先生のお話に夢中で聞き入る皆さん

美し郷紅葉PB054392.JPG 美し郷ハナノキ?PB054388.JPG

美し郷紅葉PB054374.JPG 美し郷コルテッツア・チーズケーキPB054395.JPG
様々な紅葉 そして、ほっぺたが落ちそうな程おいしいコルテッツア・チーズケーキご馳走様でした

        美し郷たまの里PB054393.JPG
高尾駅までバスで戻り、ちょっとだけ「たまの里」へ寄り道。ずっとお世話になっていたマネージャーさんにお目に掛かりたくて寄ったのですが、退職されたと伺い、ショックで暫し絶句してしまいました。一つの時代がおわってしまったような、なんとも寂しい事でしたが、久し振りに美味しいお酒をほんのちょっぴり分けて頂き、それはとっても幸せでした〜


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2021年11月05日

美し郷(うましさと)への道

 先日下見に歩いた心源院古道ハイキングの本番の後、みなさんで「美し郷(うましさと)」に寄って、ランチタイムと作庭家・林好治先生のお庭を楽しむ企画。私は未だ本調子ではないので、皆さんが山から降りてこられる頃、「霊園前・八王子城跡入口」のバス停から歩いて「美し郷」へ向かいました。

 下見で歩いたときとは逆の方向に歩き、『あれ、ここ通ったかな?』と不安になったり、気付かなかったものをみつけたりしながら、一人歩きを楽しみました。程なく右手に見えてきたのは、

曹洞宗・朝遊山 宗関寺(ちょうゆうさん そうかんじ)
美し郷 曹洞宗・宗関寺PB054351.JPG

 平安時代の僧・妙行が修行していると、牛頭天王(ごずてんのう)が8人の王子(これが八王子の地名の起源)を連れて現れ『この地に留まり修行を行えば、我はそなたの法を護ろう』と告げた。妙行は牛頭天王を祀り「八王子権現」と称し、蓮華院として庵を結んだことがこの寺の始まり。

 北条氏照の百回忌法要を機に中山信治氏により「北条氏照及び家臣墓」が建立され、「霊気満山 高尾山 〜人々の祈りが紡ぐ桑都物語〜」を構成する29件の文化財のひとつとして、日本文化遺産に認定されています。消失前の元の庵は「北条氏照の墓」がある辺りに建っていたそうです。現在の場所は、八王子城家老 横地監物の屋敷跡だそうです。

名前が分からない稲荷神社
美し郷PB054348.JPG

 このおいなりさんに足を止めたのは、境内に生えていた2種類の赤い実を成らせていた木が気になったからです。手前の木は、近くで見ることが出来たので、モチノキだと分かりました。

モチノキ(黐の木)モチノキ科モチノキ属
美し郷PB054350.JPG

 その奥に高く聳えた木が何なのか気になり・・・

美し郷タラヨウPB054349.JPG

 帰宅後に家で拡大してみると、粒々が集まったちょっと気味の悪い実、まるであのアフリカ産のジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の卵塊のような姿が浮かんできてギョッとしました。常緑樹で粒々の実がなるなんてイチゴノキしか思い浮かびませんでしたが、それは低木です。常緑樹の高木でこんな木の実がなるのは、ナンダロウ・・・?? 

 葉の図鑑には実が載っていないし、赤い実で調べても同じ様な実は載っていない。寺社に植えられているような木を考えて片端から調べてやっと分かったのは、なんと例の葉の裏に文字が書ける「郵便の木」タラヨウでした。上の写真の一部を最大に拡大したものでピントがウルウルですが、実の形はお分かり頂けますね。

タラヨウ(多羅葉)モチノキ科モチノキ属
美し郷PB054407.JPG

 タラヨウの葉は良く知っていたものの、こんな実がなるとはちっとも知りませんでした。常緑樹は四季の変化に乏しいような印象ながら、いつの間にか、こうして劇的な結実期を迎えていたのですね。今まで余り関心を抱いて来なかったことを反省しました。

 さて次は、先日の高尾山でも見かけた春の美味しい山菜として有名な・・・

ウド(独活)ウコギ科タラノキ属
ウドPB054353.JPG

 の秋の姿です。「独活の大木」と言われるとおり、背ばかり高くなって食べることも出来ず役に立たないものの象徴ですが、

ウドPB054354.JPG
 こうしてちゃんとウコギ科らしい、ヤツデにも似た花を咲かせ、実は黒く熟していました。

 さて、実と言えば、木の実は何でしょう? そう、ヤマボウシの実に似ていますよね、でも実はゴルフボールほどの大きさなので、ビックリ!

常緑ヤマボウシ 実 ミズキ科ミズキ属 中国原産
美し郷ヤマボウシPB054356.JPG

 「美し郷カフェ」の入口にさりげなく拾い集めてありました。ご主人のおもてなしの心、見逃したくないものです。(つづく)


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2021年11月04日

ラッキョウ(辣韮)の花

 鳥取などの産地では畑を紫色に埋め尽くすラッキョウの花、武蔵野自然観察園でも花茎が倒れつつ綺麗に咲いていました。

ラッキョウ(辣韮)ヒガンバナ科ネギ属 2021.11.04
ラッキョウPB044338.JPG
 美味しく頂く部分は真っ白なラッキョウの花が、このような青紫色というのはちょっと意外ですよね。日本版エシャロットとして頂く方は、鱗茎の薄皮がほんのり紫色を帯びていることがあるのをご覧になったことがあるかもしれません。密かにそういう色素を秘めているのですね。

ラッキョウPB044339.JPG
ガラス細工のように仄透ける花弁の中、咲き始めの頃は雄しべの先の葯(花粉袋)が青くて綺麗なのですが、ちょっと時期が過ぎていて残念でした。


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posted by 山桜 at 21:47| Comment(6) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月01日

大豆と小豆の原種の比較

 大豆の原種ツルマメの豆が青い内に枝豆風に茹でて食べたいと思っていましたが、実が膨らんでくるのを待っていたら既に固くなっていて、枝豆風味は食べ損なってしまいました。

 今日は、すっかり「豆」となった2種、ツルマメ(大豆の原種)とヤブツルアズキ(小豆の原種)を比べて見てみましょう。

ツルマメ(蔓豆)の豆果 マメ科ダイズ属
2021.09.30
ツルマメP9303765.JPG

2021.10.02
ツルマメPA204093.JPG

 こうしてアップの写真を見たら、普通の枝豆のようですが、豆の鞘の長さは2pほどでミニチュア模型のようです。

2021.11.01
ツルマメPB014297.JPG
鞘を割って見たところ。豆は長さ2.5〜3.0oほど。

ツルマメPB014299.JPG
中の豆のアップ。真っ黒に見えましたが、斑模様でした。 

今の黒豆(黒大豆)との比較(黒大豆はお茶用に煎ったもの)
ツルマメPB014298.JPG

 ツルマメを観察していた時には、
『昔の人はこんな小さな豆を集めて食べていたのかな』
『今の大豆の大きさにするにはどれ程の年月がかかったのだろう』
などと思っていたのですが、つい先日NHKのBSプレミアムの番組で、縄文土器の窪みに嵌まっていた豆のが空けた孔の大きさをシリコンで象ってみたら、現代の大豆とほぼ同じ大きさだったと知りビックリしました。
おそるべし、縄文人!

ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)の豆果
2021,09.30
ヤブツルアズキP9303764.JPG

 豆果の鞘の長さは8pほど。

2021.10.02
ヤブツルアズキPA204085.JPG

 中の豆の形は今の小豆と同じ様ですが、豆の大きさは4oほど。光の加減で幾らか赤身を帯びているようにも思えます。

ヤブツルアズキPA204090.JPG

 アップにして見ると、こちらも斑模様です。

ヤブツルアズキ(左)ツルマメ(右)の豆果の比較
2021.11.01
ヤブツルアズキとツルマメPB014302.JPG

 小豆、大豆、という名前の通り、今では大豆の方が大きいですが、原種をくらべてみると、小豆の方が少し大きいのが意外でした。大豆のポテンシャルの方が大きかったのですね。

 本日、趣味の園芸家ことプロの瓜亀仙人さんに豆播きのアドバイスを頂いたので、半分は採り播き、半分は来春に播くことにしました。

 さて、来年は自分で育てて遠慮無く収穫出来そうなので、枝豆と小豆の味見が楽しみ・・・なんて、正に取らぬ狸の皮算用ですね。


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posted by 山桜 at 20:34| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月31日

閃輝暗点

 10月の初めの頃、テレビを見ていたときだったか、ふと左目の視界の右下が斜めに銀色の霞がかかったように消えて見え、最初はコンタクトレンズの汚れかと思い直ぐに外してみましたが、それでも視界の欠けは変わらず愕然としました。

 落ち着け落ち着けと自分に言い聞かせ、心を静めて深呼吸する内に段々と銀色は消えていきました。とても長く感じましたが、恐らく3分も経っていなかったと思います。

 不安になって眼科で診察を受けると「閃輝暗点」という診断でした。目の機能の異常では無く、強いストレスなどを受けた際に、脳の血管の一時的な異常収縮によって生じるのだそうです。今回は初めてで時間も短かったので、経過観察ということになりました。

 帰宅してネット検索して調べると、片頭痛を持っている人に割りに良く出る症状で両目に視界異常が起きることが多いとのこと。しかし、私の場合、頭痛もなく左目だけに生じていました。却ってこのようなケースの方が他の病気が潜んでいる可能性ありとのことで気になりつつ、パソコンやスマホを見る時間を減らし過ごしていました。

 その2週間後、今度は緑色の升型の上2辺が欠けたような形が一つ見え、段々とそれが弧を描いて増えて行き、長いジグザグの稲妻のような形になっていきました。これは、以前の銀色の霞のような欠け方とは違い、ネット検索でみた図形とよく似ていました。このときは、約30分続きました。

 症状が出た前に特に強いストレスを感じるようなことは無かったと思いますが、膠原病との診断の出ている膝の不調で何事も思うように出来ず、ストレスは溜まっていたと思います。また膠原病自体も強いストレスが引き金になることがあるとのこと、こちらは家人を亡くした壮絶な喪失感からではないかと思います。家人の母も殆ど同年代の頃に夫である義父を亡くし、膠原病を発症しています。

 膠原病で服用したり点滴を受けたりしている薬の影響は無いかと主治医に相談したところ、念の為、脳MRIを撮って頂けることになりました。思いがけないことが次々と起きる物ですが、一つ一つ対処していくより他ありませんね。


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ラベル:閃輝暗点
posted by 山桜 at 11:59| Comment(10) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月30日

第126回高尾山グリーンクリーン作戦下見

久し振りに高尾山グリーンクリーン作戦の下見に参加してきました。コースはこれも2年ぶりという久し振りの日影沢コースでした。山桜はずっとFITのふれあいハイキング「秋の花を探そう・裏高尾爽やかハイキング」の幹事や班長をしてきましたので、馴染みの懐かしい道です。

<コース>
 JR高尾駅北口(集合)ー(小仏峠行きバス)ー日影BS〜日影林道入口〜日影キャンプ場〜逆沢作業道〜もみじ台〜高尾山頂〜薬王院〜1号路〜高尾山口駅前小公園(解散)

 絶好のお天気の高尾山、コロナ禍明けでバスの増便も出る程の賑わいの中出発。日影沢に着くと、一度冷え込んで霜が降りたようで、ツリフネソウは殆ど溶けてしまっていましたが、日影沢入口の木の下に辛うじて残って咲いていました。

ツリフネソウ(釣船草)と キツリフネ(黄釣船)ツリフネソウ科
ツリフネソウ小P9103391.JPG キツリフネ小P9173555.JPG

オオハナワラビ(大花蕨)
オオハナワラビPA304232.JPG オオハナワラビPA304231.JPG

 冬にこのような胞子葉を伸ばす仲間のフユノハナワラビは、葉の先が鈍頭で余り尖っていません。

ジャコウソウ(麝香草)実 シソ科
ジャコウソウPA304235.JPG ジャコウソウPA304234.JPG
秋に赤紫色のシソ科にしては大きめの花を咲かせたジャコウソウは、シソの実のお化けのような大きな実を着けていました。

ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)キク科
ベニバナボロギクPA304238.JPG アフリカ原産 ヨーロッパ原産で道ばたに良く生えているノボロギクよりずっと大型な外来種。因みにボロギクとは沢ギクの別名なのですが、私の大好きなサワギクをボロギクと呼ぶのには同意できません。

セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)シソ科
セキヤノアキチョウジPA304239.JPG
秋丁字は岐阜県以西の分布で、関屋の秋丁字はそれに似て、箱根の関所辺りでみつかった種です。

クジャクシダ(孔雀羊歯)
クジャクシダPA304240.JPG
孔雀の羽を広げたような・・・と言いますが、いつも赤ちゃんのよだれかけを思い浮かべてしまいます。

イイギリ(飯桐)
イイギリPA304400.JPG
秩父の方では「南天桐」とも呼ばれるように、朱色の実をいっぱい垂れ下げていました。

ウド(独活) ウコギ科
ウドPA304244.JPG ウドPA304245.JPG
最初は同じウコギ科のトチバニンジンかと思いましたが、近づいて黒い実がなっていてウドと分かりました。肝心のその実がピンボケですみません。少し触れると美味しそうなウドの匂いがしました。

もみじ台からの富士山
富士山PA304246.JPG
このあと、頭の上の傘もとれてスッキリした姿を現せてくれましたが、雲のある風情も捨てがたいのでこちらを採用。

サルトリイバラ(猿捕茨)
サルトリイバラPA304248.JPG サルトリイバラPA304249.JPG
いつも沢山実を着けている株は、今年も鈴なりでした。この勢いはあと何年続く?

マロングラッセ ミッキーさんの手作り! しっとり蜜が沁みて超美味でした〜♪ ご馳走様で〜す(^0^)
マロングラッセPA304250.JPG

ツタウルシ(蔦漆)ウルシ科
ツタウルシPA304252.JPG
山桜の枝を乗っ取って、陽当たりの良い場所で真っ赤に色づいていました。ヒラヒラと足元に散ってきても、ウルシ科で触れば被れますので要注意。

ヤクシソウ(薬師草)キク科
ヤクシソウPA304255.JPG
ヤクシソウが咲くと、秋も終わりが近づき冬がやって来るなぁと思います。

ホウチャクソウ(宝鐸草)実 イヌサフラン科
ホウチャクソウPA304256.JPG
青い実というのは、どうしてこう惹きつけられるのでしょう。赤い実とはまた違う大人の?魅力ですね。

イヌショウマ(犬升麻)実と葉 キンポウゲ科
イヌショウマPA304260.JPG イヌショウマPA304258.JPG

 サラシナショウマが咲いていたのに、花の写真を撮らずにいました。犬升麻の実の形は、花は全く違うのに同じキンポウゲ科のトリカブトに良く似ています。

アズマヤマアザミ(東山薊)キク科   コウヤボウキ(高野箒)キク科
アズマヤマアザミPA304259.JPG コウヤボウキPA244193.JPG

 アズマヤマアザミが草刈りで切り戻されて返り咲きしていました。沢山咲いている時よりも、一つの花として皆に綺麗だと鑑賞されて恥ずかしそうでした。同じキク科の木本であるコウヤボウキの花にもちょっと似ていますね。

ミゾソバ(溝蕎麦)  ミヤマタニソバ(深山谷蕎麦)タデ科  
ミゾソバPA214098.JPG ミヤマタニソバPA304261.JPG

「見返りブナ(橅)」の黄葉 ブナ科ブナ属
ブナPA304264.JPG

ブナPA304263.JPG

 1号路を下っていくと、右に折れるカーブの所にブナ(白ブナ、本ブナ)とイヌブナ(黒ブナ)が生えています。ちょっと急なので、少し下がった辺りで振り返ると両者が比較して見られます。いつもこうして振り返って見ることが多いので勝手に「見返り橅」と呼んでします。この呼び方が少しずつ普及しているようで嬉しいです♪

 ブナの木には、何となく生きているという気配を感じます。「見返り橅」も人肌の温もりさえ感じられるような滑らかな樹肌、手を大きく広げ胸をはっているような、懐の深い神様の佇まいに思えます。

アカガシ(赤樫)どんぐり ブナ科コナラ属  カラスザンショウ(烏山椒)実 ミカン科
アカガシPA304266.JPG カラスザンショウPA304267.JPG

 アカガシの核斗にはビロード状の毛が生えています。ケムンパという可愛い毛虫のクラフトの材料になります。カラスザンショウの実は、落ちていても余り気に留められませんが、時に踏まれて柚子の実のような柑橘系の良い香りを醸すと、一躍人気者になります。

メグスリノキ(目薬の木)ムクロジ科カエデ属
メグスリノキPA304405.JPG
 
 もう少し紅葉が進むと、独特な濃いめのサーモンピンクに染まります。大きなプロペラ型の実も特徴です。

十一丁目茶屋前のイロハカエデなどの紅葉
十一丁目茶屋前PA304269.JPG

 陽当たりの良い所では、綺麗に紅葉が始まっています。

トキリマメ(吐切豆)実と葉 マメ科
トキリマメPA304270.JPG トキリマメPA304273.JPG

 その紅葉の下の斜面には、トキリマメとテイカカズラが茂っていて、かき分けて良く観ると面白い実がなっています。

テイカカズラ 実 キョウチクトウ科  アオキ(青木)双葉 アオキ科
テイカカズラPA304271.JPG アオキPA304262.JPG

 テイカカズラの「人の字型」の実。 湿った斜面では、アオキの双葉がいっぱい開いていました。

アキノキリンソウ(秋の麒麟草)キク科   キッコウハグマ(亀甲白熊)キク科 I氏撮影
アキノキリンソウPA304274.JPG キッコウハグマ小DSC_4210 (002)飯塚さん.jpg

 高尾山では何故か少ないアキノキリンソウ。ひっそり石垣の間に咲いていました。同じくキッコウハグマの花も閉鎖花が多いのですが、本当の花はこんなに可愛らしいのです。キッコウハグマの写真は同行のI氏撮影のものです。

ツルギキョウ(蔓桔梗)キキョウ科
ツルギキョウPA304275.JPG これもなかなか数が少ないものの、毎年幾つかの決まった場所で咲いてくれるツルギキョウです。今年は花を見に来られず、赤い実を探しましたが、これもみつかりませんでした。ただ、三ヶ所の株(蔓性)が皆とても元気そうで安心しました。

 未だ膝にサポーター、ストックを片手に、痛み止めを服用し湿布を貼ってという情けない状態なので、十分な写真は撮れませんでしたが、今の日影沢〜高尾山の様子を少しでもお伝えできていれば幸いです。

 これから益々紅葉が進み、大賑わいとなるでしょうね。コロナ対策を十分に、また、足元などの装備も抜かりなくしてお越し下さい。朝夕は気温が低いです。着脱容易な服装で防寒着もご用意下さい。


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posted by 山桜 at 23:24| Comment(8) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月29日

オオムラサキシキブの核果

 6月にオオムラサキシキブを発見し、花が白くて驚き、実の色は何色かなと楽しみにしていましたが、普通に紫色でした。ただ、実の大きさは普通のムラサキシキブより一回り大きいようでした。

オオムラサキシキブ(大紫式部)果実 シソ科ムラサキシキブ属
2021.10.29
オオムラサキシキブPA294223.JPG

オオムラサキシキブPA294229.JPG

オオムラサキシキブ 花 2021.06.24
オオムラサキシキブP6242225.JPG

6月に書いた関連記事はこちらです。
オオムラサキシキブ

 そういえば、コムラサキ、ヤブムラサキは式部が付かないのに、オオムラサキは式部付きなのは、蝶の名前だけでなく平戸ツツジの品種に「オオムラサキ」があるからでしょうか。また、オオムラサキシキブは、ムラサキシキブの海岸に分布する変種とされているからかもしれません。


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posted by 山桜 at 22:59| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月28日

カマツカ(鎌柄)の 梨状果

 春にクリーム色の小花を沢山付けていたカマツカの実がなり、赤く色づいて来ていました。

カマツカ(鎌柄)別名:ウシコロシ、ウシゴロシ 
バラ科カマツカ属 2021.10.28
カマツカPA284222.JPG

 サクランボのような長い果柄がありますが、サクランボのすらっとした柄と違い、ちょっとゴツゴツした無骨な味わいです。流石、材が固くて鎌の柄に用い、「ウシゴロシ」の異名があるという木らしく感じます。

カマツカPA284213.JPG

 花数が多い割りに結実は少なめで、人目を惹くことは少ないようですが、よくみると可愛い小さなリンゴのような実(梨状果と呼ばれます)です。未だ食べてみたことはないのですが、リンゴ風味でありつつも余り美味ではないそうです。

カマツカPA284215.JPG カマツカPA284217.JPG

カマツカPA284221.JPG

赤く紅葉しない場合、独特のクリーム色の黄葉となり、ここにカマツカがあったと気付かせてくれます。

春に咲いた花 2021.04.20
カマツカP4201060.JPG

4月の記事はこちらです。
「カマツカ(鎌柄)とコデマリ(小手毬)の 花」


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2021年10月24日

赤い新葉はチャンチン(香椿)でした!

 4月に金比羅山ハイクの麓で見かけて正体不明、ハゼノキ?と書いてしまっていた樹木は、中国原産のチャンチン(香椿)だったようです。金比羅山ハイクの記事にも訂正を入れました。

 こちらのイチョウとコラボして印象的なサーモン・ピンクの新葉の色を覚えていらっしゃるでしょうか? 3月下旬〜4月までは赤く、5月には緑になってしまうそうですので、とても良いタイミングで出会えたのですね。

チャンチン(香椿)センダン科チャンチン属 中国原産
チャンチンP4150945.JPG

チャンチンP4150921.JPG

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 日本には室町時代には来歴があるそうです。樹高15〜30mにも達するので「クモヤブリ(雲破り」、雷が落ちやすいので「ライデンボク(雷電木)という別名があります。 

 「すっとこどっこい、この唐変木野郎!」
なんて江戸っ子の生きの良い台詞がありますが、この「唐変木」もチャンチンの別名とされます(諸説あり)。 妙にすくっと大きくて、春にはビックリの紅葉を開くという突拍子無さが「唐変木!」なのかもしれません。

 中国では単に「椿」と書けば、このチャンチンを指し、ゴマやネギのような独特の香りがあり、樹皮を薬用に、新葉を食用にしているそうです。若し、薬用植物園などでみかけて、落ち葉などで香りを試せるようでしたらトライしてみてください。

 因みに、ちょっとややこしくなりますが、中国名では、
 
「山茶花」「山茶」=ツバキ
「茶梅」=サザンカ 
「椿」=現在では、このセンダン科の香椿チャンチンのことで、
    かつては空想上の迎春長寿の大木の意味だったそうです。



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posted by 山桜 at 14:49| Comment(8) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月23日

心源院古道ハイキング・下見

 爽やかな秋空の下、山笑(やまにこ)ハイキングの番外編、「心源院古道ハイキング」の下見は、久し振りの地元以外の山歩き、しかも初めてのコースを楽しんで参りました。

<コース>
 高尾駅北口ー(バス)ー川原宿大橋BS〜心源院〜女坂〜向山北砦〜大六天〜柵門台手前〜八王子城址公園〜ガイダンス施設〜美し(うまし)郷〜霊園前BSー(バス)ー高尾駅北口 (歩行時間 約2時間5分)

朝日を浴びる心源院手前のお地蔵様たち 10:14
心源院古道PA234118.JPG

心源院 10:15
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八王子へ落ち延びた武田信玄の娘「松姫」が、剃髪し得度されたお寺です。

梵鐘
心源院古道PA234170.JPG
梵鐘の鐘には地元の詩人・中村雨紅(「夕焼け小焼け」の作詞者)直筆の歌詞が彫られています。

本殿
心源院古道PA234122.JPG

心源院古道PA234171.JPG
焼失後に再建されコンクリート造なのが残念。境内にはモミジの木が多く、紅葉が進めば素晴らしい景色でしょう。

男坂の入口にある秋葉神社
心源院古道PA234128.JPG
ご神木の真ん中、鳥居の真上にお日様がお出ましで、何だか歓迎されているようです。

東京マラソンの森の看板
心源院古道PA234129.JPG
出場したリカさんの参加費も生かされているんですね。

心源院・出発地点の看板 10:27
心源院古道PA234132.JPG

 ボランティアの方々の手作りの心の籠もった看板が道々に立てられています。コース沿いの植物も大切に保護されています。

女坂のセンブリ(千振)リンドウ科 10:31
センブリPA234176.JPG

 高尾山のセンブリに比べて、大切にされている為か、伸び伸びとしてお花も大きく感じました。

センブリPA234174.JPG

センブリPA234137.JPG
 
 リンドウの仲間は、お日様が当たれば花を開き、翳ると閉じてしまいます。閉じた蕾をみると、成程、リンドウの仲間だなと納得ですね。

ウメモドキ(梅擬)10:35
ウメモドキPA234138.JPG

 女坂を山野草を見ながらゆっくりと登ってしまえば、ゆるやかなアップダウンの尾根道が続きます。

向山砦 女坂と男坂(神社コース)合流点の看板 10:58
心源院古道PA234145.JPG
どうも「現在地」と「卍(心源院)」の表記が逆のようですが、まぁ、合流・分岐点ということだけは分かります。

 大六天の展望台への道は、ちょっと登ります。

大六天・展望台 11:13
心源院古道PA234147.JPG
西武ドーム、スカイツリーなどが広く見渡せます。

大六天の看板 11:17
心源院古道PA234150.JPG

心源院尾根・松竹分岐 看板 12:14
心源院古道PA234151.JPG

 この辺りから柵門台へもまぁまぁ登ります。そしてその後の下りが、道が狭く少し歩きにくく、明け方まで雨が降っていたので、やや滑りやすくなっていましたが、それほど長くはありません。

アキノタムラソウ 12:21
アキノタムラソウPA234152.JPG

サラシナショウマ 12:24
サラシナショウマPA234153.JPG
サラシナショウマPA234155.JPG

神社鳥居 12:46 古道コースの終点です。
心源院古道PA234156.JPG

八王子城跡ガイダンス施設内にて
北条氏照室比佐御膳甲冑レプリカ   北条氏照甲冑レプリカ
心源院古道・氏照室甲冑PA234158.JPG 心源院古道・北条氏照甲冑PA234157.JPG

 美し郷は、元々庭園師・林さんのお住まいですので、お手洗いは一つです。ガイダンス施設で済ませて頂けると助かります。

美し郷にて
美し郷PA234159.JPG

 コルテッツア・チーズケーキ、60m掘った地下水使用のコーヒー、どちらもとても美味でした! 他のグループの方の窯焼きピザの良い香りが漂ってきていました。本番では焼いて下さるそうなので、お楽しみに。

室内の丁度品 サイカチの実  きのこの木彫
サイカチPA234160.JPG きのこ木彫PA234161.JPG
サイカチの実はサポニンを含んでいるので洗濯に使えます。きのこの木彫は、木に出来た瘤を利用して彫り出しています。

 奥様に、お庭の説明を沢山伺ったのですが、なんと、全く写真を撮っていなかったことに帰宅して気付きました。夢中になって聞いていたのですね〜💦 

 門の辺りに沢山落ちていた実は、常緑ヤマボウシの実。普通のヤマボウシの4倍もありそうな大きな実です。

リンドウ(竜胆)
リンドウPA234164.JPG
水琴窟の音を聞く時、足元に咲いていますので要注意。

タラヨウ
タラヨウPA234165.JPG
文字が書ける葉として有名。バス停迄の道の途中の橋の左手にあります。

アオツヅラフジ
アオツヅラフジPA234169.JPG
鈴なりに実をつけていました。


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2021年10月22日

チョウジソウ(丁字草)袋果と種子

 4月に空色の星のような花を沢山咲かせたチョウジソウ。(先日から書いていますようにガガイモの仲間ですが、今はガガイモ科はキョウチクトウ科に統合されています。)テイカカズラと似た「人字型」の袋果をつけるので、種子には種髪がついているのではと期待していましたが・・・

チョウジソウ(丁字草)キョウチクトウ科チョウジソウ属 
袋果と種子 2021.10.05
チョウジソウPA053865.JPG

カリカリに乾いていて直ぐにポキッと折れてしまうので、暫く湿らせてから、半分に割って中を見てみると、種髪はなく長さ8o程の大きめの棒状種子がキッチリと隙間少なく並んでいました。

チョウジソウPA053863.JPG

 横から見ると、斜め平行四辺形で、表面には複雑な迷路のような凹み模様がありました。

チョウジソウPA053864.JPG

 シナモン等の香り漂うスパイシー・クッキーのようにも見えますが、この種子も含め全草有毒ですので、決して口にされないように。(香りはありませんでした。)

チョウジソウPA043859.JPG

 複雑な迷路模様の役割は分かりませんが、種髪が無く大きめの重さのある種子ということは、遠くへ行く積りは無さそうです。偶々袋果を開けるときに湿らせていた時の種子の写真を撮っていました。これを見ると、水分を蓄えて固い種子の殻を割るための溝かもしれないと想像します。

 開けた湿地草原のような所が自生地で、恐らく発芽にはかなりの水分を要すのではないでしょうか。適湿地で発芽したいが為の工夫に思えます。湿った土の中で引っかかり、また、潜りやすいのかもしれません。

 そのような湿地草原が激減したことにより、各地で殆ど絶滅危惧種のような状態で、園芸店で流通しているのは北米産の外来種が多いようです。  

結実し成長した若い「人字型」の袋果 2021.06.15
チョウジソウP6152142.JPG

開花 2021.04.23 
チョウジソウP4231153.JPG
 
 花期は短いですが、吸い込まれそうな空色、清々しい端正な姿が魅力的な花です。
 株分けや挿し穂で増やすのが普通のようですが、家ではこぼれ種でも増えている模様。折角の種子ですから播いて経過を観察してみるつもりです。


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posted by 山桜 at 13:50| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月21日

スズサイコ(鈴柴胡)袋果

 先日、草姿を見つけたスズサイコ、果実がなっていないか目を皿のようにして探して、みつけました! ガガイモの仲間らしい姿です。

スズサイコ(鈴柴胡)果実 キョウチクトウ科カモメヅル属 2021.10.19
スズサイコPA194066.JPG

 これが二つ「人」の字型についていると、テイカカズラやチョウジソウにも似ています。

テイカカズラ 果実 キョウチクトウ科テイカカズラ属
PB248289テイカカズラ実 (443x590).jpg

チョウジソウ 果実 キョウチクトウ科チョウジソウ属
チョウジソウP6152142.JPG

 そういえば、チョウジソウの果実の中の種子の姿、未だお見せしてませんでしたね。追ってご紹介しましょう。

 スズサイコ 先日の草姿 2021.10.16
スズサイコ?PA164012.JPG

 あれっ? 改めて見ると、この写真に果実が写っているような・・・どこに眼をつけていたのやら、情けない。

スズサイコ?PA164014.JPG

 草姿や花の痕跡を見て興奮して見逃していたのですね。舞い上がっていると、目の前の物が見えなくなるという良い見本です。


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posted by 山桜 at 09:20| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月19日

キチジョウソウ(吉祥草)

 「この花が咲くとその家に良い事がある」とされるキチジョウソウ。武蔵野自然観察園で草取りをしてすっきりさせたら、沢山の花が咲いているのが見えるようになりました。吉祥寺北町で吉祥草が咲くのは、何だか縁起が倍増しな気がします。

 花が咲くのはそれ程珍しいことではないようで、つまりは、
「庭の手入れをすれば、
       藪の中に咲いている花が見えるようになる」
綺麗に保つ心がけが福を招くということかもしれません。

キチジョウソウ(吉祥草)キジカクシ科キチジョウソウ属 2021.10.04
キチジョウソウPA043831.JPG

 こんな風に株元に咲くので、他の草や落ち葉が積もっていると、折角の開花を見逃してしまいます。

キチジョウソウPA043834.JPG

 雌しべの花柱が雄しべより長い両生花と、雌しべが退化した雄花があるとのことですが、そこまで観察できず、写真のピントも花序の先の方に咲くという雄花には合っておらず、残念。

キチジョウソウPA043836.JPG

 ここに見える範囲は全部両生花のようですね。清楚で清々しい色合いです。

キチジョウソウPA043862.JPG

 次は赤く熟すという実を見逃さないようにしましょう。


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2021年10月18日

オオスズメバチ 近影

 ぐっと冷え込んだ朝、ベランダに目を疑う姿あり、思わず2度見。それでも信じられず、恐る恐る近づいてみると、やはり間違い無くスズメバチが丸まって落ちていました。

 「スズメバチは死んでいると思っても動いて最後の力で針を刺す」とも聞いていたので、長い棒でつついたり、シャベルでひっくり返したりして、全く反応が無いことを確認。

 スズメバチの仲間を至近距離で観察出来る願っても無いチャンスに段々と興奮し、あらゆる角度から狙う大胆な?撮影会となりました。この時点では、私は未だオオスズメバチなのかコガタスズメバチなのか、確信を持てていませんでしたが、至近距離で観察出来て特徴を掴めた結果、オオススメバチであることが分かりました。

!!昆虫類が苦手な方は、この先の閲覧はお控え下さい!!

 先ずは、立派な面構えにご対面下さい。虫好きな私でも流石にちょっと心が震えました・・・。

オオスズメバチ
オオスズメバチPA164018.JPG

 なんと凶悪な、それでいてなんと完璧に美しいデザインなのでしょう!
 触角の下、人間で言えば鼻に見える部分=「頭楯」の下の突起が二つなのがオオスズメバチの特徴。

オオスズメバチPA164017.JPG

 ちょい斜めからの流し目も決まりました。
 なんで触角はそんな眼の傍の邪魔そうな所から生えているのか? 視覚を妨げないのか不思議です。生きている時は、その上の窪みに沿って上に跳ね上がっているのかもしれません。きっと物凄く機能的に出来ているのだと思いますが、私には仕組みが分かっていません。今、調べたくてウズウズしています。

真横から
オオスズメバチPA164005.JPG

 胸は黒く模様はナシ。腹は、黄色にほぼ同じ巾の暗褐色の帯

腹側から
オオスズメバチPA163992.JPG

 脚だけ見ていると、蟹とそんなに変わらないような。蟹という漢字に「虫」が付いているのも道理に思えます。

背中から
オオスズメバチPA163993.JPG
 鼈甲細工のような美しく透ける翅 2枚に見えますが、よく観れば下に小さく更に薄い翅があり、合計4枚です。
オオスズメバチPA164003.JPG

極めつけは、仰向けで・・・
オオスズメバチPA164002.JPG

 お尻の先の針が死して尚鋭く、辺りを威圧するような緊張感を醸し出していました。

 オオスズメバチさん、最後に私の家のベランダを選んで降りてきてくださり、ありがとうございます。お陰様で、初めてオオスズメバチさんの身体の隅々まで観察することが出来ました。感動と興奮のあまり、色々なポーズを勝手にとらせてごめんなさい。尊敬のまなざしで見せて頂きました。後は蟻さんが解体して運んでくれるでしょうか。天地の営みに感謝です。


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posted by 山桜 at 23:56| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月17日

久し振りの「堤新亭」ランチ

 コロナ禍で殆ど外食もせずに過ごして来ましたが、先日の誕生日にケロがお祝いにご馳走してくれるというので、家族の思い出様々の「堤新亭」に久し振りに出掛けました。

 ケロが大阪へ行く前、家族三人で最後に外食したのも、Kさんの一周忌の法要をお願いしたのもこちらでした。全てお箸で頂けるフレンチ懐石です。

 もう一ヶ月近く経ってしまい、こういうものは頂いて直ぐに書かないとダメですね・・・さてさて、どのくらい覚えているでしょうか。

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野菜とオマール海老のテリーヌ
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こちらはお野菜がとても美味しいのです。

サツマイモのスープジュレ
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前菜盛り合わせ 左上は、オリーブのシフォンケーキと言うよりスフレに近いふわふわの卵味
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マイタケのフラン
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和の器で供されれば、出汁が異なるだけで殆ど茶碗蒸しですね。

カスベ(エイの仲間)ゼラチン質や軟骨の部分も美味 ムニエル
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新潟では干したカスベを戻して煮こごりを作ります。祖母から受け継いだ父の得意料理でした。そんなカスベとはまた違った、生の美味しさは初めて。父に食べて欲しかった・・・Kさんの一周忌の法要に具合が悪くて出られず、その日に救急車で運ばれ一ヶ月後に旅立った父でした。

カイノミ(牛の一番ヒレに近いバラの希少部位)ロースト ガーリックソース
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さくりとした柔らかさだけでなく、お肉の味が楽しめます。甘みを引き出した上品なガーリックソースが良く合いました。

この間に、新米のいくらご飯があったのですが、あっという間に頂いてしまい写真を撮り忘れました。「新米といくら」目の前にしたら、抗えない魅惑の組み合わせです。

ワインゼリー シャインマスカット イチジク 栗のアイスクリームだったかなぁ 記憶力が悪くてシェフに申し訳無いです。
堤新亭PA174032.JPG

 ケロちゃん、ご馳走様でした。季節の味の一つ一つが優しい気持と共に心に身に沁みました。すっかり大人になって、独りでどんどん道を切り開いて生きて、頼もしい限りです。その姿が一番の誕生日プレゼントです。


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posted by 山桜 at 22:03| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ガガイモの仲間からのプレゼント

 今日は雨の誕生日になることが分かっていたので、昨日の晴れ間に散歩に出ると、
「こっち、こっち、ここだよ〜!」
と、強い引きの力を感じました。(こういうことを言うので怪しい人と思われる・・・)

 ずっと観察してきても見当たらなかったので、半ば諦めていたのですが、なんと結実していました!!

ガガイモの袋果 キョウチクトウ科ガガイモ属 2021.10.16
ガガイモPA164016.JPG

 うう〜ん、このイボイボのついた紡錘形のフォルム、何か神秘の力を秘めた気配が堪りません。

ガガイモP9103382.JPG

 位置から考えると、この子(花)が実ったのかもしれません、感激です 弾けて中の白い種髪付きの種子が飛び立つ日まで、どうか刈り取られず無事でありますように。

 足取りも軽く歩き出すと、今度はふと、最近歩いていなかった斜面に目が留まりました。こっちも何だか呼ばれているようです。おおおっ、こ、これは!!

スズサイコ?(鈴柴胡)キョウチクトウ科カモメヅル属
スズサイコ?PA164012.JPG

 この草むらの中に、宝物を発見しました! 多分、見える人と見えない人がいると思います。見える人は仲間というか同類というか??(笑)

 以前は同じガガイモ科で、私の中では今でも「ガガイモの仲間」です。ガガイモを愛するガガイモ・レーダーがピピピっと反応しました!

スズサイコ?PA164014.JPG

 花柄の名残が見られました。ここまで近づけば、ピンと来られた方も多いでしょう。残念ながら花期には出会えませんでしたが、来年の楽しみが増えました。どこかに実が成ってないかなぁ 果実を見たことが無いので探す楽しみも増えました。草刈りでやられずに本当に良かった!レンジャーさんに感謝です。

 ガガイモの神様、スクナヒコナノカミ様、素敵なプレゼントをありがとうございます お陰様で雨で肌寒い誕生日も心ホカホカで踊り出したい程に嬉しい日となりました。

 そうだ、コバノカモメヅルも結実しているかも! うう、どうしよう、雨の中出掛けるかなぁ・・・明日は他の予定があるし、確かめられる日が待ち遠しい。


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posted by 山桜 at 11:25| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする