2021年09月20日

栗毬弾ける

 足元に栗の実がコロコロコロ・・・何処から?と思って見上げると、トゲトゲの毬(イガ)が弾けてツヤツヤした実が零れんばかり!

クリ(栗)ブナ科クリ属 2021.09.17
クリP9173573.JPG

 大体3粒入っているのが標準かなと思いますが、この毬では、大きな実に栄養をとられた痩せた実の2つ。
 このまま、とんがり頭の方から落ちるとばかり思っていたのですが・・・

クリP9173574.JPG

 毬から、ザラザラのお尻の方を下にして落ちんばかりの実をみつけて、
「ええっ???」 
尖り頭が何処かに引っかかったのか、それともお尻が重くてお尻から落ちるものなのでしょうか?

 栗の実が落ちる瞬間を見た方がいらしたら、教えて下さい!


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posted by 山桜 at 21:46| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月17日

キツリフネ(黄釣舟)

 先日ご紹介したツリフネソウの花が黄色になっただけのように見えて、実はツリフネソウとキツリフネには結構な違いがあります。

キツリフネ(黄釣舟)ツリフネソウ科ツリフネソウ属
キツリフネP9173559.JPG

 先ず、開花時期がキツリフネの方が一ヶ月程早く、6月下旬頃〜9月、ツリフネソウは7月下旬頃〜9月です。

キツリフネP9173556.JPG

 キツリフネは葉の下に隠れるように花を着けます。ツリフネソウは葉の上に伸び上がって咲きます。
 葉先が尖らず、鋸歯も丸みがあってフリルのようで可愛らしいです。 ツリフネソウ葉先が尖り細かい鋸歯があります。

キツリフネP9173555.JPG

 キツリフネの後ろに伸びた距は細長く伸びて「つ」の字形になりますが、ツリフネソウはクルリと巻いています。

キツリフネP9173597.JPG
蕾は何だか深海潜水艇に見えてきました。

キツリフネP9173562.JPG
開花が早いので、もう刮ハが出来ていました。もう少し熟すとパン!と弾けて中の種子を飛ばすので、面白くて片端から弾いて歩くのが楽しみです♪

ツリフネソウとキツリフネをそれぞれ別の記事にしましたが、次の機会には二つの違いを並べて編集してみますね。


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2021年09月16日

「22歳の別れ」

 フォーク・デュオ「風」、伊勢正三さんの相方の大久保一久さんの訃報が届き、思わず動画サイトで「22歳の別れ」を聞いた。イントロを聴いただけで中学卒業間近の自分に戻る。未だ22歳も17歳も遠い未来と思っていたあの頃に。

 伊勢やんの声に溶け込むようにハモる大久保さんの歌声が優しい。ソロの部分より、ぐっと胸に沁みる忘れられないあのメロディ。

 17歳から付き合った彼と別れ、22歳の卒業と共に他の男性と結婚する「私」の最後のお願いが「あなたは、あなたのまま変わらずに居て下さい、そのままに」って、「今でも好きだってこと? 親の勧めで好きでも無い人と結婚するの?」 そんなこと考えてもいたなぁ なんて昭和の世界なのだろう。

 クラス一同で、バイオリンが弾ける人の演奏で「22歳の別れ」「精霊流し」を合唱し録音した「カセット・テープ」があったっけ。繰り返し聞いた、高音部がちょっと苦しそうなみんなの懐かしい歌声。カセット・テープが何処かへいってしまっても、22歳が遠い昔になってしまっても、脳内に再生される。

 みんな元気かなぁ きっと、あの時のクラスの何人かは、今、「22歳の別れ」の歌声を思い出しているのではないだろうか。

 大久保さん、本当の「風」になっても、私たちは思い出と共にこの歌を忘れません。素敵な歌を私たちの人生にプレゼントして下さり、ありがとうございました。向こうでKさんに会ったら、一緒に歌ってやってくださいね。


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posted by 山桜 at 16:31| Comment(7) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月15日

ツリフネソウ(釣舟草)開花

 斜面下の湿地帯でツリフネソウが咲き始めました。なんでもそうですけれど、この咲き始めの初々しさ、艶やかさは、満開時には感じられないトキメキがあります。

ツリフネソウ(釣舟草)ツリフネソウ科ツリフネソウ属
ツリフネソウP9103387.JPG

ツリフネソウP9103391.JPG
 
 横から見ると、名前の由来が良く分かります。茶席で用いる「釣舟」という花入れに、そっくりです。表千家では重なりを嫌うので、恐らく釣舟形の花入れにツリフネソウは入れないでしょうね。花入れもお花もゆらゆらというのを見てみたい気がしますが・・・(^^:)

ツリフネソウP9103394.JPG
早速、目敏いお客様がやって来ました。まだ一つ咲いただけで蕾も沢山、本当に初々しく可愛らしい。

ツリフネソウP9103386.JPG
明日には咲きそうな蕾が、期待を膨らませてツヤツヤ光っています。

ツリフネソウP9103392.JPG
近縁種のキツリフネは、花が黄色で葉の下に咲きますが、ツリフネソウは葉の上に花茎を伸ばして咲きます。

 昔は良く植えられていたホウセンカの仲間で、同じ様に果実が膨らんで熟すとパン!と弾けて種子を飛ばします。それで英名は”Touch-me-not"、学名の”Inpatiens”も「我慢できない」の意味です。最近ホウセンカより人気の園芸品種のインパチェンスも同じ仲間です。


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posted by 山桜 at 21:10| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月14日

群生するツルボ(蔓穂)

 今の時期、陽当たりの良い土手などに群生しているのを良くみかけます。先日刈り取られてしまった土手でも、ツルボにとっては却って陽当たりが良くなり、気分良く花を咲かせているようです。お彼岸前の草刈りの恩恵を受けるところは彼岸花と似た生活形態です。

ツルボ(蔓穂)キジカクシ科ツルボ属 別名 サンダイガサ(参内傘)2021.08.18
ツルボP8183029.JPG

 日本全土に自生します。園芸種かと思うほど綺麗な花だと思うのですが、余りにもありふれている所為か、気に留めて貰えていないようで気の毒な花です。ツルボ属は英名ではシラー属で、シラー・ペルビアナ(大ツルボ)も仲間です。シラー・カンパニュラータは、以前はシラー属だった名残でシラーが付けられていますが、今はツリガネズイセン属になっています。

2021.09.06
ツルボP9063354.JPG
すっかり刈り取られた後のあの土手でタイミング良く開花していました。
ツルボP9063353.JPG

 ツルボの語源ははっきりしないようで、蔓のように長い花序だから「蔓穂」、連なって沢山咲くので「連ら穂」、球根の皮がツルッと剥けるから「ツル坊」等、諸説あります。ヒガンバナ同様、救荒植物として晒して毒を抜き食用にしていたそうなので、「ツル坊」もアリかもしれません。

2021.08.20
ツルボP8203106.JPG
全体の姿。花期には葉がなくなる株もありますが、陽当たりの良い場所ではこのように細長い根生葉が残っています。

 別名の参内傘は、お公家さんが参内するときに差し掛けられていた長柄の傘が畳まれているときの形に似ているから。

2021.09.04
ツルボP9043236.JPG
花は下から順に咲き登っていきます。

ヤブラン(藪蘭)キジカクシ科ヤブラン属 2021.08.18
ヤブランP8183036.JPG
同じキジカクシ科のヤブランの花と似ていますが、ヤブランの方がキッチリと固い感じ、ツルボはふわふわっと柔らかな感じです。

2021.08.18
ツルボP8183032.JPG
小さな甲虫類や蜂の仲間のレストランになっていました。

 球根でも種でも増え、種からは2年ほどで開花するとのことなので、この群生も成程です。庭などに持ち込むと増えて大変なことになるかもしれません。花殻を摘んで種を零さないことですね。


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2021年09月13日

気の早い彼岸花

 8月下旬からの低温で、今年は秋の花が、みな早めに咲き始めています。名前の通り、大体時期を間違えない彼岸花も、今年は場所により、2〜1週間程も早く開花してしまいました。

 むさしの自然観察園のヒガンバナが見事に咲き揃いました。今日は閉園日なのですが、通りすがりの方も、柵越しに見ていってくださいました。元々、初めての方にも足を止めて、中を見ていって頂きたくて目を引く所に植えたので嬉しいことです。

 2週間前の8月30日に見た時には、全く蕾の先も出ておらず、今年はダメになってしまったのかと心配しましたが、杞憂に終わってホッとしました。

ヒガンバナ(彼岸花)ヒガンバナ科 2021.09.13
ヒガンバナP9133431.JPG

ヒガンバナP9133432.JPG

ヒガンバナP9133438.JPG
豪華な一塊の花にも見えますが、一つ一つはキツネノカミソリにも似た小さなユリのような花です。(雄しべが長く外に伸び出し、花被片が反り返る店は、オオキツネノカミソリの方が更に似ています。)

 花はそっくりな、ユリ科とヒガンバナ科の違いは、子房の位置です。ユリ科の子房は花の中に、ヒガンバナ科の子房は花の下にあります。

ヒガンバナP9133436.JPG
それがぐるりと丸く広がって咲き揃うと、このような別名「曼珠沙華」とも呼ばれる天上の花の姿になります。

2021.09.04 狭山丘陵
ヒガンバナP9043227.JPG
こちらは、いつもの狭山丘陵の水気の多い斜面の下部で、更に10日も前に開花していた株です。

 むさしの自然観察園でも、水気が少ない箇所では花茎が倒れていましたので、気温などと共に、土中の水分も蕾の出や開花に影響しているように思います。


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2021年09月12日

センニンソウの真っ白なヴェール

 花嫁のヴェールを広げたように、真っ白なセンニンソウの花々が咲きそろいました。今年は日照不足なのか低温の所為か、開花が遅い気がしますが、その分、満を持したように見事に一面に咲いている株が多くて目を見張ります。

センニンソウ(仙人草)キンポウゲ科センニンソウ属
センニンソウP9073331.JPG

 イングリッシュ・ガーデンでバラと共に人気のクレマチスの原種の一つです。

センニンソウP9073332.JPG

 マンガで「キラキラッ」の表現に使う星形にも似ています。日の光を受けて、正にキラキラ光っていました。

センニンソウP9073330.JPG

センニンソウP9073328.JPG

 十字に開く花びらのように見える萼片が4枚、多数の雄しべが長く伸びて目立ちます。横から見ると分かり易いですが、萼片の長さより雄しべが短いところが、よく似たボタンヅルの花(萼片と雄しべがほぼ同じくらい)と異なります。

「センニンソウとボタンヅル」の違い、
「センニンソウ(クレマチス)属」
については、以前書いたことがありますので、タイトルをクリックして該当ページををご参照下さい。

センニンソウP9043223.JPG
開いたばかりの時は、雄しべも未だ短く縮こまっています。

センニンソウP9043222.JPG

 咲き進むにつれて、雄しべも長く伸び、花柱の回りは淡紅色を帯びる個体もあります。花柱はその真ん中にあり、花後ぐ〜んと長く伸び出し白い髭が生えます。その様子が、仙人の白髭や白髪のように見えるのが名前の由来です。

 こんなに上品な白い沢山の花を見ると、何かもう少しロマンチックな名前を貰えても良いと思うのですが、先人の命名で仕方ありません。

センニンソウP9043220.JPG

 こちらの株は病変のようですが、花がすこし萎縮していて、白くなれずに緑のまま咲いた部分とツートーンになっていて、これはこれで遠目に綺麗に見えました。自然の中では、園芸種のようにみんな均一でなく、様々な条件による多様性があるのが良いですね。

 蔓性多年草ですが、アサガオやガガイモのように茎がクルクルと巻き付いていくのではなく、葉柄で絡み付きます。藪の様な処で確実に伸び上がり、陽当たりのよい一面を確保するのに良い手段ですね。手足でガッチリ掴んで登っていく様子はボルダリング的でしょうか。


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2021年09月11日

ガガイモの副花冠が見えた!

 「ガガイモの副花冠を知りたいなぁ」と思って、藪に目を凝らして歩いていたら、スクナヒコナノミコトはガガイモに興味を持った私を愛ぐしと思われたのか、有り難くもその正体を見せてくださいました。

 先日の花は、白さが際立っていましたが、この日の花は紫色が濃くて目にとまりました。こちらの色が図鑑に載っている花色に近いですね。

ガガイモ キョウチクトウ科ガガイモ属 2021.09.10
ガガイモP9103382.JPG

 近づいてみると・・・花色が濃いので中心部の造りがよく見えるような・・・

ガガイモP9103383.JPG

 更に家に戻って拡大してみると・・・
「ああっ!若しかして、これが副花冠!?」

ガガイモ副花冠P9103418.JPG
 花冠の裂弁(花びら)の喉の部分に、確かに薄い膜のような小さな花びら状の副花冠が、雄しべと雌しべが合着したずい柱の回りを囲むように着いているのが見えました! 見たいと思い続ければ叶うものですね、感激です。

 以前、私が副花冠と思っていた部分は強ち間違ってはいなかったけれど、正確に実体を掴んでもいませんでした。これでハッキリ分かって、本当にスッキリ!しました。

ガガイモP9103419.JPG
 花色は、個体差なのか、時間経過で変化するのか? 先日見た花の4日後のこの写真を見ると、時間経過でも少し濃くなる様です。ただ、一番上の濃い色の花は蕾もあって開花したばかりのように見えるので個体差も大きいように思えます。引き続き、観察を続けてみます。


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2021年09月09日

ガガイモの花は着せ綿

 先日、ぬかるみに足を取られながらも踏ん張って撮影したガガイモの花です。標準的な花よりも紫色が薄く、殆ど白に見えるタイプでした。今日は重陽の節句ですので、菊ならぬガガイモの着せ綿で・・・

ガガイモ キョウチクトウ科ガガイモ属 2021.09.06
ガガイモP9063357.JPG

 図鑑に記載のある花冠の喉にある環状の副花冠というのを確認したかったのですが、イマイチはっきり分かりませんでした。私が今まで副花冠と思っていた部分は、雄しべと雌しべが合着したずい柱のようです。「副花冠はずい柱の基部を取り巻く」と書いてあるのですが・・・。ここは都立公園内なので採集不可、公園外で探し出せたら一つ頂いて分解してみたいなぁ

ガガイモP9063356.JPG

 神話に登場する植物の毛むくじゃらの花、見れば見るほど神秘的。

ガガイモP9043241.JPG

 あ、その神話でガガイモの実と一緒に出てくる「蛾」もやって来ました。

ガガイモP9063319.JPG

 そうか・・・やや近代的な言葉だと、「蛾が芋」とも考えられますよね。諸説に加えて貰えるかな。

ガガイモP9063317.JPG

 刈り取られると仕方なく地を這うことも多いのですが、ここでは背の高い草に絡みついて「蔓性」を発揮していました。これが本来の姿です。

 どうか実が成るまで、刈り取られないで居て欲しいと願うばかり・・・スクナヒコナノミコト、どうかお守りください!


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2021年09月08日

ウスバキトンボ

ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)ウスバキトンボ属 2021.08.30
ウスバキトンボP8303197.JPG

ウスバキトンボP8303199.JPG

 名前の通り、翅が薄くて透き通り、写真では見づらい程です。身体の質も薄く軽いので、飛ぶスピードも速く遠くまで飛翔でき、海も越えるという話しも聞きます。

 環境適応力がとても高いので、世界中で生息が見られ、学校プールでも良く繁殖するので、ここ武蔵野市の観察園のノハラアザミにもやって来ていました。

 写真では見づらくて申し訳ありませんが、前翅と比べて後翅の幅がとても広いのも特徴の一つです。一般的なトンボよりも頭も複眼も大きいのも特徴の一つです。

 赤とんぼ類と異なり、胸に黒色状線がありません。

 トンボは雄雌が番で連なって産卵する姿を良く見ますが、ウスバキトンボはメスが単独で産卵し、水の表面に腹部を打ちつける「打水産卵 (だすいさんらん)」を行います。

 お盆の頃に沢山飛来するので、「精霊トンボ」「盆トンボ」と呼ばれ、ご先祖様が乗っている、または乗り移っているとされ、殺生を禁じる地方もあります。山桜の家では、トンボに限らず、お盆の期間はご先祖様が何にのりうつって帰ってこられるか分からないと言って殺生禁止でした。


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2021年09月07日

東京2020パラリンピック閉幕

 パラリンピックが終わり、2ヶ月ぶりに病院へ向かう駅への狭い道、ビッコを引いて歩く私に小学生が三々五々向かってきます。
「ああ、また、私が道を譲っても、気にもせずに通り過ぎて行くのだろうな」
と、思っていたら、なんと、
「どうぞ・・・」
と、男の子がさっと道を譲ってくれるではありませんか。

 その後も、道に広がってお喋りしながらやってきた女の子達が、無言で一列になって私を通してくれました。

 「ありがとう、ありがとう」
そう言いながら、涙がじわっと湧いてきて困りました。

 パラリンピックを観て、何かを感じてくれたのでしょうか。それとも先生から障害者への思いやりのお話を伺ったのでしょうか。

 電車の中でも、これまでは足を広げ、スマホから目を離さず、身じろぎもせず座っていたような若者が、パッと、それも、はにかむような笑顔で席を譲ってくれました。

 パラリンピックのお蔭で、何となく、世の中が優しい空気に包まれていたようです。どうかこの優しさがずっと続きますように。
 

 
posted by 山桜 at 15:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月06日

低気圧と体調不良

 ちょっとブログ更新が滞りました。この異常低温をもたらしている低気圧の居座りの所為か、膝の痛みも増し鈍い頭痛が続いて集中力も意欲も低下しておりました。

 最近では低気圧と体調不良の研究も進み、気のせいでは無く「気象病」「天気痛」と呼ばれるようになり、専門外来も出来てきています。こういう症状が出る人は、内耳のセンサーが敏感なことが多く、乗り物酔いしやすい人と重なるのだそうです。

 私も乗り物の中で文字を読むのは苦手で、海が大好きなのに残念なことに船酔いします。以前、寅さんの映画で船に乗って大きく揺れるシーンを見ていて酔ったことさえあります。

 少し良くなって来たということは、お天気が快方に向かっているのでしょうか。人間お天気センサーでもあるので、「晴れ女」であり「雨避け」が出来るのかもしれません。上手く付き合っていきたいものです。

 因みに内耳の血流をよくするマッサージ(強い頭痛時以外)に予防・症状改善効果があるそうですので、お悩みの方は試して見て下さい。私も早速試して、耳がほんわりとあたたまり、意識がスッキリしてこの記事を書くことが出来ました。

***

愛知医科大学客員教授・中部大学教授 佐藤 純 先生 考案

【1分でできる! くるくる耳マッサージ】

(1)親指と人差し指で両耳を軽くつまみ、上・下・横に、それぞれ5秒ずつ引っぱる

(2)耳を軽く横に引っぱりながら、後ろ方向に5回、ゆっくりと回す

(3)耳を包むように折り曲げて、5秒間キープする

(4)手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に円を描くようにゆっくりと回す。これを5回行う。


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posted by 山桜 at 11:29| Comment(2) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月04日

束の間の日差し

たっちゃん池P9043242.JPG

 外が静かで雨が上がっている気配。早速、早起きして観察に出掛けると、以前よりずっと手前の撮影可能な場所にガガイモの花が咲いているを見つけました。嬉しくなって近づくと、草の下が長雨で沼のようになっていて靴がずぶっと嵌まってどろんこに! 仕方なく、草露で靴の掃除をしようと刈られた草の間を歩いていたら、雨上がりの朝霧が立ちこめる中、朝日がさっと池に差し込み、夏キャンプの朝の一人散歩を思い出して・・・

 ♪や〜まの朝のそ〜らには〜
  白い雲がち〜いさく〜
  な〜がれ〜て消える〜

 懐かしい山の朝の歌が湧き上がってきました。空の下で歌うって気持いいのですよね〜 久々に晴れ晴れとした気持になれました。

 良い気分で帰宅すると、途端に滝のような雨! 正に束の間の幻のような晴れ間でした。


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posted by 山桜 at 08:00| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月02日

至近距離でヘリ遭遇

 夕涼みに湖畔に向かう道、虫の音とウシガエルの声しか聞こえない静かな宵、突然、聞き慣れない音と不穏な気配が近づいて来たと思ったら、
「ドドドドドバルバルバルバル!!」
「えっ、こんな時間に草刈り?」
と思った瞬間、森の木の影から大きなヘリが爆音と共に青と赤の照明を光らせて姿を現わしました。

2021.08.25
ヘリコプター大P8253214.JPG

 まるで映画のワンシーンの中に放り込まれたようでたじろぎました。湖でヘリと言えば水難事故だろうと察しは付きますが、こんなに近くで何かの警告を発しながら(聞き取れませんでしたが、恐らく爆風が危険なので近づかないようにとの事かと・・・)ホバリングや旋回をする様子には流石に動悸が高まり、写真を撮ることも忘れていて、去って行く前にやっと数枚撮れただけでした。

ヘリコプター大P8253215.JPG

ヘリコプター大P8253212.JPG

 後で調べると救助ヘリ「ちどり」が、「子供が湖に落ちた」との通報で出動したようで、多摩湖・狭山湖の探索していることから正確な事故現場が不明だったのでしょうか。ツイッター情報では、堤防上は当時何の騒ぎも無く平穏だったようです。

 救急車両も数台待機していて、私が帰路につく頃にはサイレンが聞こえたので救出されたのだろうと思いホッとしたのですが、ニュースにはならずその後は分からないままです。どうか無事であって欲しいと願います。ただ、東京都の水甕ですので、死亡事故等は殆ど報道されないと聞きます。

 広域を捜索せねばならない程、事故現場が不明だったというのが気になります。万一イタズラ通報だったとしたら、平時でも許せませんが、このコロナ禍の緊急事態下でとんでもないことです。


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posted by 山桜 at 10:50| Comment(2) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月29日

神話の植物 ガガイモ(蘿摩芋)

 今でこそ、レディ・ガガさんという有名人がいますが、私が図鑑でガガイモを見ていた頃は、名前と言い姿と言い、とても魅力的な植物とは思えませんでした。それが、古事記や日本書紀で、大国主命(おおくにぬしのみこと)と一緒に国造りをされた、一寸法師のモデルとも言われる小さな神様、少彦名命(すくなひこなのみこと)が乗られていた天之羅摩船(あまのかがみのふね)となる実を成らせると知ってから、俄然大好きな植物の一つとなりました。

 種髪と呼ばれる束状の羽毛を持つ沢山の種子を風に乗って飛ばしますし、地下茎で増えるので個体自体は結構見かけますが、花を咲かせているものにはなかなか出会えません。そこまで成長する前に刈り取られてしまうからでしょう。

 刈り取り前の斜面の草むらの奥に発見した花です。近寄れないので、手持ちのコンデジではこれが限界でした。

ガガイモ(蘿摩芋)キョウチクトウ科ガガイモ属
2021.07.06
ガガイモP7062647.JPG

 先日ご紹介したコバノカモメヅルと同じ蔓性の多年草です。渋い暗赤紫色の花には細かい毛がびっしりと生えているので白っぽく見えます。もう少し分かり易い写真が、下記の2007年9月の記事に、まつわる物語と共にありますので、ご興味があれば飛んでみて下さい。

 少彦名命は薬の神様としても有名なのですが、ガガイモにそれだけの薬効あればこそ、御船に選ばれたのでしょうね。
 図鑑などには、「葉の形がスッポン(古名 ガガ)に似ているから」とありますが、どう見ても似ているとは思えず謎です。寧ろ、強壮薬に使われたという薬効がスッポンに匹敵するからガガイモなのでは?と思っています。何処にもそんなことは書いていないので、私の勝手な想像ですみません。

ガガイモP7032524.JPG
 このような小さな個体はそこら中に生えています。長く伸びたハート型、葉脈が白く特徴的なので見つけやすいと思います。

ガガイモP7032530.JPG
 その中で、絡みつけるものにたどり着ける個体は少なく、やっと巻き付いてもやがて刈り取られてしまう運命です。花もなかなか見られない状態なので、実をみつけるのも大変です。

 2007年の花が実を付けた様子もありましたので、下記に載せて置きますね。タイトルをクリックするとその頁に飛べます。

2007年9月1日「ガガイモ(蘿摩芋)」

2007年11月2日「ガガイモの実」


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posted by 山桜 at 12:09| Comment(6) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月27日

コバノカモメヅル(小葉の鴎蔓)

 2015年の7月、裏高尾の下見で出会ってからなんと6年ぶりに、地元で見つけるとは嬉しい驚きでした。それこそ地味な色合いなので、風景に溶け込んで見損なって居ることも多いのでしょう。丁度その6年前の記録を見たその日だったので、
「ここに居るよ〜!」
と、呼ばれたような不思議な気持になりました。

コバノカモメヅル(小葉の鴎蔓)キョウチクトウ科ガガイモ属
2021.08.23
コバノカモメヅルP8233179.JPG

 臙脂色というかチョコレート色というか、渋い花色。良く見ると、花冠の咽の部分、ずい柱(雄しべと雌しべが合着したもの)の回りを花冠と同色の副花冠が取り巻くという、なかなか凝った造りになっています。

 星形とも言えますが、花冠の先がねじれていて、カザグルマにも海のヒトデにも人の姿にも見えてきます。幼心で見れば「妖精のダンス」♪

 以前はガガイモ科、今はAPG体系の遺伝子での分類でキョウチクトウ科になりました。今でもつい「ガガイモの仲間」と言ってしまいます。なにせ、日本神話にも登場するガガイモ(スクナヒコノミコトがガガイモの実鞘の船=天之羅摩船(あめのかがみのふね)に乗り蛾の衣を纏い登場します)が大好きなもので・・・。同じ科の属違い、今でも近い仲間であることに違いはありません。

コバノカモメヅルP8233168.JPG

 傘のような細長い蕾がクルリとほどけて開く様子は、同じ科のキョウチクトウやテイカカズラの花にも似ています。

コバノカモメヅルP8233171.JPG

 ちょっと複雑な花の着き方に見えます。小さな蕾から四方に広がって咲く姿は線香花火のよう。

コバノカモメヅルP8233173.JPG

 カモメヅルの名前は、蔓に2枚ずつ対生する細長い葉を鴎の羽に見立てたようです。「小葉の」に対して「大カモメヅル」が存在するのですが、私は未だ見たことがありません。コバノカモメヅルの葉が3-11cmなのに対し、大カモメヅルの葉は、ほぼ2倍の6-20cmということで、花は却って小さくガガイモの花の様に毛が生えています。

 こんな風に注目して書けば縁が繋がり蔓をたぐり寄せて、きっとオオカモメヅルにも出会えるのでは無いかと密かに期待しています。


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2021年08月26日

「無い物を嘆くな、ある物を活かせ」

 
 「無い物を嘆くな、ある物を活かせ」

 これは、経営の神様、松下幸之助の言葉です。


 パラリンピックの父、ルードウィッヒ・グッドマン医師の提言、

 「失ったものを数えるな、残された機能を最大限に生かそう」

  ”It's ability, not disability, that counts."

に通じるものがあります。こちらは、パラリンピック精神ともなっています。


 松下氏の言葉は、障害のある方のことを年頭に置いてのことではないでしょう。同様に、グッドマン医師は経営を年頭に置いてはいないでしょう。それなのに経営と身体機能の回復を目指すスポーツの指針が奇しくも殆ど同じ言葉であることに深い感銘を覚えます。

 言い換えれば、どんな立場、条件にあっても、この言葉は生きているのだ、ということだと思います。私の好きな言葉、

 「出来ない理由を数えるな。出来る方法を考えよ。」

 これも同じ類いの言葉ですね。

 私は4年6ヶ月前に大切な伴侶を亡くしました。突然、半身を捥ぎ取られたような苦しみ痛み嘆きに心身のバランスを失い、自己免疫疾患で膝関節をやられ満足に歩くことが出来なくなり、第2の人生と定めた森林インストラクターの道も頓挫してしまいました。この先どうして生きていけばよいのかと迷う暗いトンネルの先に、この言葉が光と共に降って来てくれました。

 独り黙っていることを止め、手探りしつつブログを再開し、心を世間に向け発信する気持を起こしたお蔭と思います。

 「天は自ら助くる者を助く」

 テキパキ歩けなくとも、出来る事は幾らもありますね!


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posted by 山桜 at 11:49| Comment(2) | 心に残る言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

瑠璃色の飛礫(つぶて)

 一瞬のことだった。しかし、確かに目に捕らえたのは、瑠璃色に光る紡錘形の飛礫(つぶて)。遙か先で水切り石のように2度、シュッ、シュッ、右に左に水面を切り裂き銀色の飛沫を上げ、瞬く間に森の闇に消えていった。

 いつの間にか、手が勝手に動いて水面を指さしていた。歩いて来た人と目が合って思わず、
「カワセミのダイブです!」
と声が出た。共感して欲しかったのだろう。

 近くの川では時折見かけるが、この池で、しかも目の前を横切り、ハンティングの瞬間を見てあたふたとした私に、
「見られて良かったですね。時々いるんですよ。」
と彼の人は優しく微笑んで下さり、不躾な行動も救われ、落ち着きを取り戻せた。

 眼前を通過し着水した地点の距離から見て、右手の大きな花水木の上から、あの遠くの魚を目指して一気に突撃したのだろう。何という視力、なんという決断力。

 全身全霊で獲物に向かって文字通り「全集中」していたカワセミには、モタモタ歩く私など眼中に入らなかったのだろうか。私がもう少し早く歩けていたら、被弾したほどのニアミスだったのだ。

 いや、カワセミは私の歩くスピードも計算の上、
「イケる!」
と、判断したのだろう。研ぎ澄まされた感覚、必死に生きるとはなんと潔いことか。

 痛みに負け、色々なことで自分を甘やかしていた私に、天から「喝!」の一撃だった。


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2021年08月25日

ヌスビトハギ 花色いろいろ

 先日ご紹介したヌスビトハギですが、上の丸い花弁・旗弁が白っぽく、両側の花弁・翼弁がピンク色のツートンカラーなのが一般的で、図鑑に載っているのもこの花色です。

ヌスビトハギ(盗人萩)マメ科ヌスビトハギ属
ヌスビトハギP8203143.JPG
 
 しかし気にしてよくよく観てみると、このように殆ど白に近いものや、
ヌスビトハギP8233176.JPG

 小さいながらも、フジカンゾウのように全体がピンク色のものもありました。
ヌスビトハギbP8313206.JPG

ヌスビトハギP8233166.JPG

ヌスビトハギP8233162.JPG

 図鑑だけ見ていても分からない事、知らないでいること、沢山ありますね。ほんの近場しか歩けなくても、毎日新しい発見があって飽きることがありません。

 毎日一つずつの話題でアップしているだけでは、載せきれないでいる内に季節外れになり、また来年・・・ということも多いくらいです。


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posted by 山桜 at 22:41| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ツクツクボウシ初鳴き

 今年もとうとう、夏の終わりを惜しむ、ツクツクボウシが鳴き始めました。この声が聞こえると、夏休みが残り少なくなって来た頃の、あの寂しい気持を思い出します。


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posted by 山桜 at 16:58| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月24日

ミヤマアカネ(深山茜)

 小川の縁のミズヒキの茎で、未熟なミヤマアカネの雄が翅を休めていました。

ミヤマアカネ(深山茜)♂未熟
ミヤマアカネP8203144.JPG

 最も美しい赤とんぼと呼ばれるように、翅もうっすら褐色を帯び、翅の先端より内側に褐色の帯があり、胸に模様が無いのが特徴です。
 深山茜と言う名前ですが、深山だけでなく普通に野山でみられるトンボです。飛翔すると、この帯が丸を描いて見えるので、ヤグルマトンボの別名があります。

ミヤマアカネP8203123.JPG

 この子は未熟な雄で、秋の深まりにつれ成熟すると身体が真っ赤に染まります。翅先の上部にある縁紋も今は白っぽいですがピンク色に染まります。雌はもう少しくすんだ色のまま変化しません。

ミヤマアカネP8203126.JPG

 真っ赤に染まった頃、また姿を見せてくれますように・・・。


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2021年08月23日

ワレモコウ(吾亦紅)

 ワレモコウは、主役を張るには少々地味ですが、そのくすんだ赤紫色の小さなポンポンが他の秋の花を引き立てる力はなかなかのものです。ススキやアキノキリンソウのような大味の花もワレモコウが添えられたら、ぐっと上品な秋の花籠になります。

ワレモコウ(吾亦紅)バラ科ワレモコウ属 2021.08.18
ワレモコウP8183020.JPG
ワレモコウP8183019.JPG

 この写真を撮った日の前日は大雨、予報では朝から晴れの筈が一転して土砂降りという酷い天気。晴れ間を縫って見に行くと、草丈高く伸びていたワレモコウは、花に水を含んで重くなり、ツリガネニンジンをなぎ倒して横たわっていたのでした。

 それで、カラッと晴れたまたの日の早朝、立ち上がったワレモコウとツリガネニンジンの素敵な秋の景色を撮ろうと出掛けて、あの草刈りにショックを受けて立ちすくんだのでした。

2021.07.25 蕾
ワレモコウP7252960.JPG
小さな沢山の蕾が、キイチゴのように見え、この状態だと「実」かと思う人も多いようです。

2021.08.10 花
ワレモコウP8183021.JPG
このように咲いても、花弁はなく代わりに暗赤紫色の4枚の萼片が花のように見えます。雄しべも4本、葯は黒っぽく見えます。

2021.08.18 葉
ワレモコウP8183022.JPG
 葉は、奇数羽状複葉で小葉に鋸歯があり、近縁種のハーブ、サラダバーネットも基本は同じ形。ワレモコウの葉は西瓜の香り、サラダバーネットの葉はキュウリの香り、と表現されます。違いを確かめたかったけれど、何度も言いますが跡形もありません。

サラダバーネット オランダワレモコウ
サラダバーネットDSC_1237 (002).JPG
 これは家でベランダ栽培しているものです。千切るとキュウリの香りでもあり、西瓜の皮の香りとも言えそうでした。頂葉の下の一対の小葉は対生ですが、その下からは互生になっているのですね。今まで全く気付いていませんでした。見ているようで見ていませんね。

 ワレモコウはどうだろう?と思っても、上の写真しか残っていません。これを見る限りは全部対生のように見えます。もう少しして、葉を伸ばしてきていたら、他の葉も観察してみます。

さて、その変わった名前の由来は諸説あって、

➀葉の香りがキク科の木香に似ているので「吾木香」
 
➁家紋の割り木瓜ににているので「割木瓜」

 割り木瓜紋 と 三つ割木瓜紋
三つ割り木瓜紋.jpeg 割り木瓜紋.jpeg
 どちらかというと、右の三つ割木瓜紋の方が似ている気がします。ちゃんと木瓜紋の4片とワレモコウの4萼片の一致を見逃していないところが自然観察眼がきめ細やかな古人は流石だなと思います。

 それに比べてネットで木瓜紋を織田氏の紋と書いている人は、良く観て欲しい。「木瓜紋」は4片、織田氏の紋は「五つ木瓜」で五片に分かれているのです。五つ木瓜がキュウリの断面に似ているので、同じく五つ木瓜がご神紋である八坂神社の氏子さんはキュウリを召し上がりません。

木瓜紋 と 五つ木瓜(織田木瓜)
木瓜紋.jpg 五つ木瓜.jpeg

➂目立たないけれど、私だって赤いのよ・・・で、「吾亦紅」

秋の野で寂しげに揺れるワレモコウの姿と重なり、物語が生まれそうな➂の意味と文字が好きな人が多そうですね。数年前にそんなタイトルのヒット曲もありました。


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posted by 山桜 at 15:56| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月22日

ツリガネニンジン(釣鐘人参)

 ツリガネニンジンは、基本的に丈夫で良く増え、山菜としても「山で旨いは、オケラにトトキ」のトトキとして親しまれていたくらいです。ここの土手に元気よく群生している様子は、その頃の風情を再現しているかのようです。(この場所に自生で残っているのでは無く、狭山丘陵の他の場所で採取したタネを蒔いたと聞いています。)

 先日お伝えしたように、既に刈り取られてしまったのですが、その前に辛うじて撮ってあったものをご紹介します。

ツリガネニンジン(釣鐘人参)キキョウ科ツリガネニンジン属 2021.07.30
ツリガネニンジンP7302967.JPG

 斜面なので下から見上げると私の背丈を超えるほどの草丈に見えます。近づけば、およそ胸の高さくらい、1mあるかないかでしょうか。

2021.07.25
ツリガネニンジンP7252958.JPG

 開き初めの時は、近似種のソバナのように花冠に膨らみがなくスッとした姿です。この状態で、花数の少ない小さめの株ですと、ソバナと紛らわしいですが、萼片に着目すると、ツリガネニンジの萼片は線形で針状の鋸歯があり。ソバナの萼片は、披針形(平たく基部の方が広く先細りの形)で全縁です。

 高尾山でも時折みられる近似種で一番ツリガネニンジンに似ている「フクシマシャジン」は、萼片が披針形で全縁・無毛です。

2021.07.25
ツリガネニンジンP7252957.JPG
ツリガネニンジンP7252956.JPG

白い花(上)と青い花(下)がみられました。

2021.08.07
ツリガネニンジンP8072995.JPG
ツリガネニンジンP8183026.JPG

 花柱が花冠より長く付き出していて、どちらかというと中に「舌(ぜつ)」をぶら下げた西洋の釣鐘のように見えます。

 花柱の先端は、初めは雄性先熟なので閉じていますが、自分の花粉が出きってしまった頃に熟して三裂して、他の株の花粉の到来を待ちます。

ツリガネニンジンP8183023.JPG
葉も段を重ねての輪生

ツリガネニンジンP8072994.JPG
花も同様に段を重ねての輪生

ツリガネニンジンP8183024.JPG
葉でも花でも、このように、同じ箇所からくるりと輪の様に広がって着くことを「輪生」する、と言います。

 手での草刈りであれば、山菜として利用する為に大切に刈り残すこともできますが、草刈り車で一網打尽ではどうにもなりません。根が残っているので、直ぐには無くならないと思いますが、株の更新の為にも、何年かに一度は一箇所でもいいので結実してタネを落としてからの草刈りにして欲しいものと思います。


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2021年08月21日

土手の草刈り後

 昨日、ツリガネニンジンとワレモコウを、青空の下でもっと綺麗に撮ってブログに上げようと思い出掛けたら・・・

2021.08.20
草刈りP8203105.JPG

 貯水池の土手は、適湿で風通しの良い明るい野原を好む植物の楽園だったのですが・・・安全と衛生管理の為、仕方ないとはいえ、この光景には信じられない気持で茫然としました。

 植生と生き物の棲み処保存の為でしょうか、一斉には刈り取らず、縞模様の虎刈りに時期をずらして計画的に刈っているようです。

2021.07.29
草刈りP8072998.JPG

 昨日、刈り取られたのは、一番最初に刈り取られて、この写真で少し伸び上がって来ていた部分です。
 ワラビ、ツリガネニンジン、ワレモコウ、コバギボウシ、そして、最初に刈り取られる前には、自生かそれとも西洋種か、急な土手の斜面の深い草むらの中で近づけず、未確認のヤマオダマキに似た株もあったのです。

ヤマオダマキ? 2021.04.23
ヤマオダマキ?P4231151.JPG

 蔓延を危惧していた交雑種のイヌヌマトラノオが旺盛に茂っていたので、その駆除なのかとも思い、通りがかった公園管理事務所の方に伺うと、そのような意図ではないようです。

 2番目に刈り取られた場所(今回は刈り残された部分)では、草丈の高い植物がいなくなり、背の低いツルボや、眩しそうに咲き出していました。

ツルボ キジカクシ科ツルボ属
ツルボP8203106.JPG

 よく観ると、流石に交雑種のイヌヌマトラノオは強くて、しっかり葉を延ばしていました。ツリガネニンジンの葉も見えます。

ツリガネニンジン キキョウ科ツリガネニンジン属 
ツリガネニンジンP8173009.JPG
 刈られても逞しく再度伸び上がり、背丈は低いものの咲き残っていました。キキョウの仲間ですから、幾らか葉が残っていれば、切り戻しにも耐えるのですね。これは花が白いタイプです。ツリガネニンジンについては、刈られる前に撮った写真でまた後日書きますね。

コマツナギ
コマツナギP8183027.JPG
 こちらも地を這うタイプなので、刈り取りに負けずに頑張り、再び花を咲かせていました。回りの黄緑色の葉が、繁殖力旺盛の困り者交雑種イヌヌマトラノオ、キク科の葉はユウガギクです。

チダケサシ コバギボウシ
チダケサシP8072997.JPG
 橋の下で刈り取りを逃れ、チダケサシがタネを実らせていました。滝の下の群落は全部刈られましたが、こちらでタネが出来ていればセーフでしょうか。コバギボウシも咲いていますね。刈られてた所も根が残っているでしょうから、又来年は咲いてくれると期待しています。

 このような土手の草刈りは、お盆やお彼岸前、または稲の収穫前の仕事としての年中行事的な側面もあるように思います。定期的に人間が手入れをしてくれるお蔭で(この場所には入り込んでいませんが)、田畑の畦などでは草刈りの後に咲く彼岸花などは大喜びでしょう。


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2021年08月20日

ヌスビトハギ(盗人萩)

 秋にひっつき虫として、サングラス型(盗人の足袋型)の果実が脚光を浴びますが、目立たない花に目を留める人は少ないかも知れません。秋はそんな花が多く、それらの密かな美しさを見つけて愛でる楽しみがあります。

 ヌスビトハギって、名前は聞いたことがあるけれど・・・? と言う方の為に、先ずは全体の姿です。

ヌスビトハギ(盗人萩)マメ科ヌスビトハギ属
ヌスビトハギP8203108.JPG
葉は、3小葉で一つの葉になります。

 この細長くツンツンと細長く伸びた沢山の花序の一つに近づいてみると

ヌスビトハギP8183049.JPG
ヌスビトハギP8183050.JPG
 豆の花の特徴を備えた小さな花が、花序の茎に添うように並んでいます。花数の割に疎らに見えるのは、一つ一つの花がかっちりこじんまりとしていて重みが無く、花柄があっても広がらずに咲いているから。

ヌスビトハギP8203116.JPG
それでも咲き始めの頃は、まだ密に咲いていて、少なからず華やぎがあります。

ヌスビトハギP8203143.JPG
咲き進むと、このように花と花の間隔も広がり、ますます疎な感じに。

 上部に広がる旗弁は白っぽく、横の翼弁は広がらず前に伸び、花弁の先が濃いめのピンクでツートンカラーがお洒落です。竜骨弁は短くて目立ちません。

 頑張ってクローズアップを撮ってみましたが、手持ちで撮るのはこれが限界でした。上から見るとウサギの耳のようで、正面から見ると、ちょっとおどけた顔でお喋りしているように見えませんか?

ヌスビトハギP8203142.JPG ヌスビトハギ小P8183092.JPG


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posted by 山桜 at 16:46| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月19日

秋草のコラボ

 里山の原はすっかり秋の気配となりました。秋の花は、春の花と比べると地味で控えめながら、主張しすぎない所が却って他の花々と絶妙なコラボレーションを生み出しています。

 日本人は元々、このような秋の草花の姿を、「秋草」「武蔵野」などと呼ばれる定番の柄を生み出すほどに愛でてきました。

 今回は、一つ一つの花ではなく、複数の花が自然に寄り添う姿の美しさをお楽しみください。

ミズヒキ オニドコロ(雄花)2021.08.18
ミズヒキP8183060.JPG
雨に洗われてミズヒキの赤が輝き、それをオニドコロの明るい黄緑色が際立てています。

キンミズヒキユウガギク(柚香菊)
キンミズヒキP8183044.JPG
野菊の仲間が咲き出すと「夏の終わり」と「秋の訪れ」を感じて、ちょっぴり寂しい気持になるところを、明るいキンミズヒキの色が元気を出してくれました。

ワレモコウ (吾亦紅)と ツリガネニンジン
ワレモコウP8183019.JPG
コラボというには、ワレモコウが主張しすぎ、ツリガネニンジンが押しのけられていて気の毒でした。

ヌスビトハギ(盗人萩) と キンミズヒキ
ヌスビトハギP8173011.JPG
ヌスビトハギの薄いピンク色が目ではとても好もしい雰囲気だったのですが、黄昏時で光が弱く、写真にはその色が出せず・・・

<追掲載 2021.08.21>
朝の光がある内に出掛けて再度撮ってみました。薄いピンク色を感じて頂けますでしょうか。
上と同じ場所の2日後の朝 2021.08.20
キンミズヒキ ヌスビトハギP8203141.JPG


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posted by 山桜 at 17:45| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月18日

ヤブラン(藪蘭)開花

 梅雨のような寒い長い雨続きの後、束の間の雨上がり散歩中、先日刈られてしまったヤブランの代わりに、別の場所で刈られた後に逞しく花序を延ばして咲き出したヤブランの花をみつけました。

 先に書いた記事「ヤブラン(藪蘭)と姫ヤブラン」にも、写真を追加掲載しておきますね。

ヤブラン(藪蘭)キジカクシ科ヤブラン属
ヤブランP8183036.JPG

ヤブランP8183037.JPG

ヤブランP8183090.JPG

ヒメヤブランの花より少し小さめながら、形はよく似ています。しかし、この花一つをじっくりと鑑賞する人は少ないかもしれません。ヤブランは長い花序全体の集合美、ヒメヤブランは数が少ない分一つの花へ惹きつける力があるようです。


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posted by 山桜 at 13:51| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月14日

伸び〜る ニッポンマイマイ

 日本にいるカタツムリの中で、三角の山型の殻を持っているのは、その名も「日本マイマイ」。富士山みたいな形だから?というのは私の勝手な妄想です。

 生き物は何でも好きなのですが、実を言えばカタツムリだけは余り得意ではありません。子供の頃に、捕まえようとして殻を引っ張ったら身体がグ〜〜ンと伸びて千切れそうに殻から抜けてしまいそうになって怖くなったこと、知らずに踏んで潰してしまったこと、の2つのトラウマを引きずっています。

 なので「嫌〜っ!」という気持が良く〜分かります。苦手な方は、以下の閲覧は、おやめくださいね。

ニッポンマイマイ ナンバンマイマイ科 2021.07.27
ニッポンマイマイP7272915.JPG
横から見ると、殻が綺麗な山型になっているのが分かります。殻の色や模様は個体差が大きいそう。
それにしても、何故、日本マイマイなのに南蛮マイマイ科なのでしょうね?

ニッポンマイマイP7272912.JPG
木の幹や苔の上にいることが多いです。 私の苦手なカタツムリの身体のブツブツ肌理が目立たず、滑らかな美肌なのでホッとします。

ニッポンマイマイP7272906.JPG
身体を長〜〜く延ばすのも特徴の一つで、次に目的地にあっという間に瞬間移動するのが得意技です。
私の気配を感じて大触角(先に目がある)も小触角もグイッと延ばしています。

ニッポンマイマイP7272904.JPG
殻の裏を見ると、真ん中が窪んでいるのも見分けのポイント。

ニッポンマイマイP7272905.JPG
一円玉くらいの小さなカタツムリ、小雨の後の薄暗い森の中、そして苦手なのでゾワゾワして及び腰・・・ピントの甘い写真ばかりですみません。


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posted by 山桜 at 10:35| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月11日

オニドコロの雄花と雌花

 オニドコロは、ヤマノイモの仲間で根は苦くて食べられないけれど、狭山丘陵では圧倒的に多く見られます。単にトコロと言えばオニドコロのことを言い、または、食べられないヒメドコロ等の横に這う根茎を作る仲間の総称としても使われていたようです。

 狭山丘陵の向こう側の「所沢」という地名も、トコロが多く生えている沢の意味で、「となりのトトロ」が「トトロ〜!」とか「グワ〜ッ!」とか雄叫びを上げるのを聞くと、地中のオニドコロの力を集めた叫びのようにも思えてしまいます。

 「野老」と書くのは、彫り上げた根茎に鬚根が沢山生えているのが、おじいさんの髭のように見えたからとか。腰の曲がった「海老」と同様、長寿の縁起物としてお正月に飾る地域もあるそうです。

 雌雄異株で、雄株・雄花の方が花も多数で目立ちますが、果実がなってからは雌株が俄然存在感を増します。葉は丸みを帯びたハート型のことが多く、互生で葉腋にムカゴは着きません。

オニドコロ(鬼野老)雄株・雄花
オニドコロP7272884.JPG
雄花の花序は上に立ち上がり、花粉を飛ばすことにエネルギーを傾けているので、花序の数も花も多く遠くからでも目立ちます。

オニドコロP6262304.JPG
一箇所に複数の花を着けるので、こんもりとして見えます。

オニドコロP6262305.JPG
平開した6つの花被片と完全な雄しべが6つあります。

オニドコロ 雌株・雌花
オニドコロP7272946.JPG
雌花の花序は垂れ下がり、花序数も花数も雄花よりずっと控えめです。必要最低限の果実を実らせることに集中し、省エネに徹しているのでしょう。

オニドコロP7232953.JPG
よく観ると、既に雌花の下には3つの翼のある子房が見えます。花序は下垂しますが、花は開花につれて上向きになります。

オニドコロP7232955.JPG
どうせ実ったら重みで垂れ下がるので、初めから雌花序は下垂させておくのかな。生き抜くのは大変なことですから、何でも省エネで効率よくですね。

オニドコロP7232952.JPG
こうなると、未だ緑色ながら、あの見慣れた三つの翼がある果実の姿です。種が実ること3つに爆ぜた翼を鼻にくっつけて遊んだ方もいらっしゃるでしょう。途絶えさせたくない草遊びの一つです。秋になったら身近な子供の鼻にくっつけるか、嫌がったら自分で着けて見せてやって下さいね。

 そうそう、東京オリンピックのエンブレムをデザインされた方は「野老さん」で、千葉県に多い名前だそうです。昨日ファミリーヒストリーに出演されていた「所ジョージ」さんは、所沢出身とのこと。

 それで今日は、何となくオニドコロの事を書きたくなったのかな?


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posted by 山桜 at 17:30| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月10日

クジラタケ?刺し と 茄子貝焼き

 草刈り車が通り過ぎた後、串刺しになったきのこをみつけました。きのこは恐らくクジラタケ?串刺しにしたのはアズマネザサでしょうか。

串刺しになったクジラタケ? タマチョレイタケ科
串刺しきのこP7272927.JPG
今は乾燥して固くなっていますが、突き抜かれた頃にはもっと柔らかかったのでしょうね。

串刺しきのこP7272929.JPG
それにしても見事に突き刺されています。

 オリンピックでフェンシングを見て、あれは元は突き刺していたんだろうなぁなんて思っていたことを思い出したり・・・

 タマチョレイタケ科と聞くと、卓球の張本選手の
「チョレイ!」
を思い出したり・・・

 まだ、オリンピックの興奮醒めやらずで引きずっております。

串刺しきのこP7272928.JPG
傘の裏は白い孔口が並んでいました。

 クジラタケの名前の由来は、何処を参照しても「不明」と書いてあります。横から見た姿が鯨に似てないこともないなとは思いましたが、クジラ=鯨では無いかもしれないところが名前の由来の面白いところです。

 コナラやクヌギの切り株などに割に普通に生えていて「サルノコシカケみたいな良く見かけるきのこ」くらいの感心しか持ってこなかったのですが、串刺しになった姿に遭遇し名前を調べ、クジラタケなのかな?と興味が湧いてきました。

 鯨と言えば、主人の故郷・秋田では、真夏に「茄子貝焼き(なすかやき)」という、鯨の脂の塩漬けを千切りにして茄子を焼き、しょっつる(塩魚汁)で味付けした、茄子に鯨の脂としょっつるが沁みた独特の風味の熱い鍋を汗を流しながら囲む習慣があります。

 「夏になったら、やってみっか!」
と主人が無くなる数日前の病床で元気に喋っていた義兄も昨年亡くなり、遠い遠い夏の思い出になってしまいました。

 鯨の脂身が今や貴重品で高価なものとなり、東京では手に入れられなくて滅多に食べられなくなりましたが、その昔、鯨は庶民のスタミナ源で今よりずっと身近なものだった名残が、クジラタケの名前に生き残っているのかもしれません。


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posted by 山桜 at 12:10| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする