2012年05月28日

ワイルド・キャンプの実踏

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 またまた長いこと更新をさぼっていました。 毎年この時期は夏のキャンプに向けての活動が続き、余裕がなくなります。 五月の末にその夏の団キャンプの実地踏査で山梨県の忍野(おしの)村へ行って来ました。 昏々とわき出るたくさんの湧水群「忍野八海」で有名な地です。

 私がこちらでキャンプを張るのは2回目ですが、今回のキャンプ場は電気も水洗トイレも炊事場もなく、あるのは長く手を浸しておけないほど冷たい富士山の湧水を引いた水道だけ。 草刈もしていなければ、倒木もそのままの状態からテントを張る場所を自分たちで切り開かねばなりません。 なかなか「ワイルドだろう?」なのであります。 ポットン・トイレを初めて見る子の反応が楽しみ(不安?)です。 こういう環境を一度でも経験しておけば、災害時などに電気・水道・ガスなどがストップしても動じないでいられるでしょう。 正直、私もシンドイですけれど、これからの未来を担う子等の為に頑張りましょう!
posted by 山桜 at 00:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 青少年活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月26日

ボストン美術館「日本美術の至宝」

 金環食に日本中が沸き立った翌朝、上野の国立博物館・特別展「ボストン美術館・日本の至宝」へ、何かを清め流すように激しく降る雨を受けながら、行って参りました。 雨の日の平日にも関わらず結構な人出、里帰りした日本の至宝への歓迎の思いの強さでしょうか。 日本人が日本文化を愛する心の高まりが嬉しいです。

 何といっても、日本にあれば国宝級の至宝が明治維新や大震災や大恐慌の中、異国へ脱出し保存状態よく現在まで生き延び里帰りが叶ったのも、審美眼に優れたフェノロサやビゲローや岡倉天心のお蔭で、人がその生きた時代に成すべき使命・ご縁の連鎖=運命の奇跡を考えました。

 先ず、至宝の恩人、ビゲローの肖像(伝小林永濯筆)や岡倉覚三(天心)像(平櫛田中作)がお出迎え。
天心先生のお顔って、拝見するたびに誰かに似てる…と思うのですが、誰かがビシッと浮かんでこなくてモヤっとします。 今回、遊行七恵さんのブログで「現在のジュリー説」に、『確かに〜(笑)』とハタと膝を打ちましたが私の中の「あの人」ではないのです。 誰だったかな〜??

 パンフ掲載の注目作品が目白押しの中、一番最初に強く心に留まったのは、まるで昨日の「金環食」が仏の姿へと昇華・化身したかのような「一字金輪像」でした。 画像は「文化遺産オンライン」でみつけましたので、興味のある方は下のURLをクリックし、リンク先ページへ飛んでご覧ください。

【一字金輪像:鎌倉時代】「文化遺産オンライン」より
http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=38241&imageNum=1
 光の中に浮かぶ透明感のある美しい仏様です。 日食というと、何か不吉な予兆のように感じられてぞわぞわしていた心が、この仏様の像を拝見できたことですうっと和らぎ救われました。 ぜひ、画像を大きくしてご覧ください。

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【普賢延命菩薩像:平安時代 12世紀中頃 】
 病を消し生命力を増すという菩薩さまへ…切なる祈りを込めて。
 三頭の象さんが片っ端から病根を引き抜いてくれそうな…。

【吉備大臣入唐(にっとう)絵巻:平安時代 12世紀後半】
http://www.boston-nippon.jp/highlight/02.html
(↑ 展覧会HPのこのページで、柱の陰からこそこそ覗き見やら、お空をひとっ飛びやらのオモシロシーンを垣間見られます。 本当に日本人ってオモシロ好き・笑い好きですよね〜♪)

 遣唐使・吉備真備が入唐直後に幽閉された楼閣で、以前唐で客死し今は幽鬼となった阿倍仲麻呂に会い、その霊力の助けを得て、唐人の出す難問に立ち向かっていくという物語絵巻。 大河ドラマ「平清盛」で活躍中、山桜贔屓の松田翔太さん演ずる後白河法皇が制作させた絵巻コレクションの一つだそうです。 
<若狭国松永庄(現在の福井県小浜市)の新八幡宮⇒酒井家に伝来⇒大正12年(1923)売りに出されるが、大震災や大恐慌で9年間買い手つかず⇒昭和7年(1932)ボストン美術館所蔵>
 
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【絵巻平治物語・三条殿夜討巻:鎌倉時代 13世紀後半】
 こちらはその後白河法皇が絡んだ「保元の乱」の三年後、源平争乱の幕開けとなった「平治の乱(1159)」での藤原信頼・源義朝軍による後白河法皇拉致と三条殿焼打の様子。 その約100年後の制作でもとは15巻近い大作が、現在は3巻と切断された色紙状態の数葉のみ現存。 
<三河国西端(しばた 現在の愛知県碧南市)の本多家に伝来?⇒美術市場に放出⇒フェノロサの手を経てボストン美術館の所蔵>

 武士の雄叫び、刀と刀のぶつかり、馬の嘶き、炎のメラメラまで聞こえてくるような活写絵巻です。 吉備真備の絵巻のような妄想力満載ものとは違い、とても想像では描けそうにありません。 

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【屏風松島図:尾形光琳 江戸時代 18世紀後半】
 静謐に浮かぶ松島の島々と逆巻く荒波。 光琳らしく図案化された中にもなお生き生きとした躍動感があります。 津波もこのように絵の中に封じ込められたら、少しは大人しくしていてくれるでしょうか。 

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【鸚鵡図:伊藤若冲 江戸時代 18世紀後半】
 はっきりとした色合いや精緻に描き込まれた若冲の絵は苦手だけれど、この初期の作品は絞り込まれた構図で、鮮やかな止まり木?に真っ白な鸚鵡が清楚に浮かび上がり、撫で撫でしてヒマワリの種でもやりたくなる愛らしさです。 

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【虎渓三笑図屏風:曽我蕭白 18世紀後半】
 廬山に隠棲した東晋の僧・慧遠(えおん)を尋ねた陶淵明と陸修静。 三人で話に夢中になっているうちに、慧遠が渡らぬと決めていた俗世への架け橋をうっかり越えてしまったことに気付いて大笑している場面だそうで、見ているこちらまで思わず噴出してワハハな気持ちになってしまいます(笑)

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【雲竜図(襖絵):曽我蕭白 18世紀後半】
 襖から剥がされた状態でボストン美術館に渡り、このたび修復され公開が叶った作品。 本来は頭と尾の間に胴体部分があったらしい。 それが欠けた為に却って迫力が増しているように思えるのはミロのヴィーナス的効果でしょうか。 蕭白の描くものには、それぞれの個性や思いが表情として良く表されているようで、この龍もどこか自分の持つ破壊的な力を持て余し困惑しているようにも見えました。 

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【模様小袖白綸子地松葉梅唐草竹輪:江戸時代 18世紀】
 他の作品にも言えますが、恐らくボストンに渡らないでいたら、このような美しさでは現存していなかったことでしょう。 日本の美を愛し完璧に保存していてくれた彼の国の人々に感謝です。 

posted by 山桜 at 12:27| Comment(11) | TrackBack(0) | 美術・書画・工芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月21日

同じ空を見上げて「金環食」

 薄曇りという絶妙の天候で姿を現した「金環食」、日本中の人が笑顔で空を見上げ、感嘆の声をあげてる光景も何だか素敵でした。 皆に幸運をもたらす金の環でありますように!  既にこのひと時を共有できたことが、私にはとても幸せでしたので、見られなかった方々にお裾分けしますね。

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 7:30 Tokyo

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7:32 Tokyo

 写真も薄雲がいい感じのフィルターになって上手く撮ることができました♪
タグ:金環食 太陽
posted by 山桜 at 08:32| Comment(12) | TrackBack(0) | 自然現象・天文等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月16日

「テンペスト」より「尊尊加那志」など

 BS時代劇の枠で放送され、毎回琉球文化の美しさにワクワクしていた「テンペスト」が地上波で再放送されているのを知り、書きかけになっていたこの稿を思い出し加筆更新しました。

 「ガナシ」という言葉は、最初に「首里天ガナシ」や「聞得大君ガナシ」と聞いた時、琉球での「陛下」のような尊称であろうと思いつつ、そこにどんな意味があるのかは見当もつきませんでした。 番組関連のどこかに解説があったのかもしれませんが、見逃したのか気づきませんでした。 他にも耳慣れない言葉は幾つもあって依然モヤモヤしていますが、何はともあれ、先ず気になった「ガナシ」を調べてみました。

 「ガナシ」(正しくは「ガナシー?」)のもとには、「尊尊加那志(とーとー我なし)」という言葉があり、その意味は、「尊い尊い我のない人。」と読めます。

 無私の人。 自己愛ではなく、自他愛の人。 という意味でしょうか?
日本の天皇皇后両陛下のお姿が心に浮かび重なります。
  
 沖縄の人なら、その正しいニュアンスがお分かりなのでしょうね。 
どなたか分かりやすく教えてくださると幸いです。
 

 そうそう、もう一つ「テンペスト」で心に引っかかっていた言葉、

 「カーリーデービル!」

発せられたシーンから類推するに「バンザイ!」的な意味とは思っていたのですが…

 これも調べてみると、

 「嘉例でーびる!」 で 「嘉例でござる!」の意味のよう。

琉球・沖縄の言葉と日本語は、よく聞いてみると語源は同じのようで転訛の仕方が面白いですね。
「サーターアンダギー」が「砂糖・揚げたもん」と知った時から、まるで呪文が解けるように少しずつ合点がいきだし、沖縄をずっと近く感じられるようになりました。
posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・ドラマ・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月01日

庭に高級きのこ!

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アミガサタケ(編笠茸) 英名:モレル 仏名:モリーユ アミガサタケ科
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半分に割ってみたら、中は空洞でした。

何年前かの奥多摩キャンプでみかけた、フランス料理の高級食材「アミガサタケ」が庭の通路の片隅にひょっこり顔を出していてビックリ!  日本では、やはりこのちょっと不気味な風体が敬遠されるのか、食用として注目されませんね。 私も食べてみる勇気は出ませんでした。 (ひらりんなら食べちゃうんだろうなぁ…尊敬) あちらでは、干したものを戻して用いることが多いようですが、なるほどこのまま放っておいたら、一週間ほど腐りもせず段々と干からびていきました。 また生えてきたら、次はちょっと考えてみようかな…食べること。
posted by 山桜 at 19:55| Comment(4) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする