2015年03月29日

石老山(702.8m)

石老山(せきろうざん)は、その名の通り、巨岩奇岩が次々と現れる山で、その中腹の顕鏡寺*には「花子とアン」で脚光を浴びた柳原白蓮が長男の香織と共に眠るお墓がありました。 そっと手を合わせたお墓の傍には大きな鬼胡桃の木が聳えていました。 お二人で仰ぎ見ながら四季の移ろいを楽しまれているのではないでしょうか。
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コロンと転がりそうな形の岩には数本のか細い「つっかえ棒?」
何か意味がありそうな?

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FIT(Forest Instructer Tokyo)の大先輩方との初めてのハイキング、新人は教えを伺いメモを取るのが精一杯で写真を撮る余裕は殆どなく・・・後ろからパチリと失礼しました。
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山頂でお昼のひと時
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山頂からの眺め(丹沢山塊)

*石老山顕鏡寺
 平安時代・仁寿元年(851年)に源海法師により創建。 真言宗の古刹。
 寺縁起「平安の頃、高貴な身分の若君と姫君が恋に落ち、
     都を捨ててこの地に身を置き子をもうけた。
     その子が成長し、僧となって源海と号した。」
 源海法師住居跡と伝わる「道志の岩窟岩(福一満虚空蔵尊が安置)」を中心に奇岩怪石が連なり、蛇木杉などの大樹がうっそうと生い茂り荘厳な雰囲気。

*「相模湖観光協会HPより 石老山」
http://www.sagamiko.info/%E6%AD%A9%E3%81%8F/post_11/
タグ:石老山
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2015年03月28日

高尾山・琵琶滝コース等(3月下旬)

高尾山グリーン・クリーン作戦の下見で、琵琶滝→2号路→3号路→紅葉台(昼食)→高尾山頂→1号路→高尾山口 を歩きました。

高尾山は本当に植物の宝庫で、日毎に次から次へ姿を変えるので、とてもとても一度にはご紹介できません。 これから、毎週のように歩いては、皆さんにご報告していけたらと思います。

今を盛りとあちらこちらに群落を作り斜面を淡青紫色に染めていたのは、
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    タチツボスミレ(立坪菫) スミレ科
 ハート型の葉、托葉のギザギザの切れ込みが特徴

花は目立たないものの、渋好みの凛とした風格を漂わせているのは、
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   エンレイソウ(延齢草) ユリ科
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 花弁に見えるのは萼片。 花色は、緑〜紫褐色など。 白花は別種。 薬草・有毒植物。 身は甘酸っぱく食用となります。

沢沿いの湿潤地などで、楚々とした白い花を開き始めたのは、
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 ニリンソウ(二輪草) キンポウゲ科
花色は白〜ピンク色を帯びるものまで。 二輪草の名を持つが、咲き始めは一輪で、よく見れば花柄の付け根に次の蕾が見えます。 最初の花が次の花が咲くまでもてば、名前の通り二輪の揃い咲きとなります。

琵琶滝の横の雫が滴るような岩にしがみつく様に生えていたのは、
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  マメヅタ(豆蔦)
ツタの名を持ちますが、ウラボシ科のシダ植物です。
丸い栄養葉と細長いヘラのような胞子葉を持ち、蔦のように岩を這い上がります。
(写真の縦横がオカシイのですが、直せません…何故?)

切れ目の入った変わった葉、ほんのり赤味のさす白花のスミレは、
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  エイザンスミレ(叡山菫) スミレ科
花色は白花からピンクを帯びたものまで個体差があります。
下は我が家に種が飛んで来て増えてしまった狭山丘陵のエイザンスミレです。
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柔らかな細長いハート型の葉、花も細面のスミレは、
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 ナガバノスミレサイシン(長葉菫細辛) スミレ科

町の路脇に咲くカタバミよりも柔らかな雰囲気の
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  ミヤマカタバミ(深山片喰・酢漿草) カタバミ科

みつけると、思わずわ〜っと声をあげてしまう可憐な青い花々は、
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 ヤマルリソウ(山瑠璃草) ムラサキ科
園芸種のワスレナグサの仲間です。 咲き進むとピンク色に退色して青とピンクが混ざって咲くのも素敵です。

小さなガーベラのような花には、何故か勇ましい名前の
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 センボンヤリ(千本槍) キク科
 秋に咲く長く伸びた管状花だけの閉鎖花の方が槍らしい気がします。
 花弁の裏が赤紫色なので、紫タンポポの別名があります。
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(写真の向きが直らなくてすみません)

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  キブシ(木五倍子) キブシ科
 名はタンニンを含む実をヌルデの五倍子(フシ)の代用とした為。 五倍子は黒色の染料となり、むかしはお歯黒(鉄漿)にも用いました。

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ヨゴレネコノメ(汚猫の目) ユキノシタ科
 先日も紹介したネコノメの仲間です。 科は違いますが、何処かエーデルワイス(キク科ウスユキソウ属)的な雰囲気もありませんか?

何故だかなかなか正面を見せてくれない恥ずかしがり屋の
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ミミガタテンナンショウ(耳型天南星) サトイモ科
 マムシグサに似ていますが、仏炎苞の下部の左右が耳のように張り出しているのが特徴。 花が咲き出す頃には、このように葉が完全に展開していません。 花が咲く前の芽は、細長いタケノコの様な姿です。
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2015年03月22日

エドヒガンの枝垂桜

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毎年の彼岸参りの頃、丁度見頃を迎えるエドヒガンの枝垂桜です。
 
エドヒガンは萼筒が壺型で、プクリと丸い部分の巾が直線の部分より大きくなっています。 東京近郊では、ソメイヨシノより一足早く、その名の通りお彼岸の頃に咲き始め、墓参に訪れる人々の心に春を運んできてくれます。

今や花見の桜の代名詞となったソメイヨシノは、エドヒガンとオオシマザクラの交雑種とみられていますが、その登場以前は野生種であるエドヒガンが花見の立役者だったということです。 長命な桜としても知られ、各地の有名な老巨桜はエドヒガンであることが多いようです。

おお、「日本三大桜」も エドヒガン でした。
・山高神代桜  山梨県 樹齢約2000年
 (ヤマトタケルノミコトの東征時のお手植えとされる) 
・根尾谷淡墨桜 岐阜県 樹齢約1500年
 (蕾の薄紅〜白〜淡墨色と独特の花色の変化がみられる) 
・三春滝桜   福島県 樹齢約1000年 
 (滝桜はエドヒガンの中の紅枝垂と呼ばれる品種)
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2015年03月21日

パウロの森・初探訪

FIT(Forest Instructer Tokyo−森林インストラクター東京会)の活動の一つの見学で、高尾山の北部「パウロの森*」を初探訪させて戴きました。

先輩方が増えすぎたニセアカシアなどの伐採に取り組んでおいでの中、作業の邪魔にならない範囲で新人の私たち2名は「パウロの森」の中を案内して戴きました。 

いきなりの急登にあえぎながら斜面を登ったり、見晴らしの良い尾根を歩いたり・・・先輩方が代々、大切に育んで来られた豊かな森に抱かれて幸せな時を過ごしました。

足元にはカンスゲ、シュンラン(花)、ナガバノスミレサイシン(花)、コンテリクラマゴケ、トリカブト(葉のみ)、フデリンドウ(蕾)、ウグイスカグラ(花)・・・

こちらは腹菌類のきのこ「ツチグリ」
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ムササビの食痕がある葉(折ってかじるので左右対称の歯形が残る)
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(間隙で思わず手が震え…ピンボケすみません!)

キジョランの丸い食痕の裏にはアサギマダラの幼虫が…
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指先と比べるとその小ささが分かります。
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模様などが見られるように少し拡大してみました。

頭上には、キブシ(花)、フサザクラ(芽吹き)、ウワミズザクラ(蕾)、ダンコウバイ… 

お昼の後には、かいた汗の分を補うお塩の効いたぜんざいと焼き餅を戴き、元気をつけて午後は笹刈りのお手伝いに。

午前も昼休みも午後も、次々と繰り出される容赦ない?先輩方の質問に答えようとするのに精いっぱいで、写真を撮る余裕など殆どありませんでした〜 何でもそれらは、パウロの森くらぶへの入会資格試験?だったと後で伺って、またビックリ! 何とか「合格!」と言って戴けてホッとしました。

帰り道、フクロウの声の手笛を教えて戴きましたが、酸欠になりそうな位吹いて、やっと微かな音が出るくらい・・・もっと練習していい音、そしてメロディも奏でられるようになりたいです。 藤かアケビ?のツルであっという間にカゴを編まれる先輩、どんな葉っぱでも唇に当てて笛にしてしまわれる先輩、森の事なら隅から隅までご存知の大先輩、この森には、多種多彩な技や知恵を持たれた先輩方が目白押しで、学びたいことが山ほど溢れています。

お土産に、ほだ木で立派に育った椎茸を戴きました〜香りよく肉厚でとっても美味しかったです^^
これからも森の恵みの豊かさを支えるお手伝いをし、またその恵みに抱かれて学んでいきたいと思います。 

*「パウロの森」とは、高尾山の北部にある聖パウロ学園高等学校の学校林で、23ha(東京ドーム5個分)の広大な面積を持ち、2004年からFIT会員による森林整備活動と森林環境教育活動が始まりました。(2007年には国土緑化推進機構のモデル学校林に認定)FITの中の「パウロの森くらぶ」ではは2004年以来延べ5000人を超える学園の生徒や近隣の小学校の生徒の森林環境教育に携わって来ています。  
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2015年03月20日

八国山・芽吹き

 狭山丘陵の八国山の木々が芽吹き出しました。

アオキは雌雄異株です。 雄花は既にほころび始めていましたが・・・
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直ぐ近くの株の雌花の芽はまだ閉じたまま。 やはり近縁間の受粉は避けたいのかな。
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↑ガマズミ?の芽 と ↓展開し始めた若葉
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                       ↑リョウブ
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  シデの仲間?          サクラの仲間?

この時期に目立つのは、ピンクの釣鐘花を春風に揺らすウグイスカグラと、銀色の絹毛を光らせるコウヤボウキの芽吹きのコラボレーションです。 ウグイスカグラは「鶯神楽」、ウグイスがホーホホホ ホケキョ♪と上手に鳴けるようになった頃、それに呼応するように嬉しげに花開きます。 個体によって花色の濃淡があるのを、あちらこちらに探すのも楽しみです。
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コウヤボウキ(高野箒)の枝の先には、種を支えていた基部がヒマワリの花型に残っていました。 一見、枯草のように見えますが、よく見るとその下の枝には絹毛をまとった小さな芽がプチプチと膨らんでいて、新旧交代の様子がよく分かります。 
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神様のお神楽を歌うウグイスと
仏様のお掃除をするホウキ
そんな名前の植物が、一緒に仲良く生えているのも、なんだか日本の春らしくっていいものですね。
           ***
<追記>
そうそう、この日、携帯の電池が切れて写真が撮れなくなった時、道の際で何かがノッソリ動いた違和感…近づいてみると、冬眠から覚めたのか大きなガマガエル(ヒキガエル)が、眠たそうにこちらを見ていてビックリ! (電池が切れたのは、ガマ様のご意向かな。)

そこへ丁度、幼稚園児の一団が近づいてきたので、先頭の先生を手招きして静かにそっと教えたのですが、先生が「うわ〜!」となって、たちまち園児たちも集まって大盛り上がり。 

「ヒキガエルには毒があるし、皆の手のばい菌もカエルさんにうつるといけないので、触らないでね〜」
と伝えて、退散しました。 カエルさんもビックリして目が醒めたでしょうね〜 
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2015年03月15日

ネコノメソウの仲間

満開の梅園の彩りに迎えられた裏高尾の木下沢(こげさわ・小下沢とも表記)でネコノメソウの仲間3種の開花に出会えました。 中でもヤマネコノメとハナネコノメは、渓流の飛沫のかかる苔むした岩などを覆うように広がっています。 ヨゴレネコノメは、やや日陰となる林縁の湿り気のある所でも見られます。

ネコノメソウの名前は、熟した果実が裂けた様子が猫の目に似て見えることから。

ヤマネコノメソウ(山猫の目草) ユキノシタ科ネコノメソウ属】
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(ネコノメソウとの見分け方)
 ヤマネコノメソウ: 葉は互生、ランナー出さず、花期3〜4月
 ネコノメソウ: 葉は対生、ランナー出して広がる、花期4〜5月
 
ハナネコノメ(花猫の目) ユキノシタ科ネコノメソウ属】
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白い花弁に見える萼片に、萼片より長い雄しべの赤い葯が映えて愛らしく、初春の沢の人気者。 誰かが所在を見つけて声をあげれば我も我もと押し寄せて、周りが踏み荒らされてしまいます。 人に頼らず自分の目で見つて、周りの植物を出来るだけ踏まないようにしつつ、そっと対面する気遣いも必要に思います。

ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目) ユキノシタ科ネコノメソウ属】
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 基本種「イワボタン(別名ミヤマネコノメ)」の変種。 
 葯の色が、イワボタンは黄色、ヨゴレネコノメ葯は暗紅色。
ほこりをかぶったように見えるのが名前の由来とのこと。 未だ芽生えの少ない林縁で光りを集め輝くばかりに咲く姿に「汚れ」の名前は気の毒に思えますが、沢の飛沫を浴びるような場所に咲くヤマネコノメやハナネコノメに比べると、確かに少しホコリはかぶっているかもしれません。 まぁ、カワイソウな名前は印象的で記憶に残りやすいのが利点ではあります。

この日、この他に木下沢で観察した植物:
 (花)タチツボスミレ、アオイスミレ、ユリワサビ、ヤマルリソウ、
    アブラチャン、ダンコウバイ、
 (芽吹き)エイザンスミレ、ニリンソウ(つぼみも)、ヤマトリカブト、
      フサザクラ
 (その他)フユザンショウ(トゲと常緑の葉)、カツラ(株立ち)
      リョウブ(ナポレオンハット型の冬芽)
動物の痕跡
 イノシシが食べ物(ミミズ?)を漁った痕
 人間が植物を盗掘した痕

帰り道に立ち寄った日影沢で観察した植物:
 (花)アズマイチゲ、キクザキイチゲ、コチャルメルソウ
 (芽吹き)コウヤボウキ
 (その他)カツラ(植林)
 
posted by 山桜 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする