2015年05月28日

石斛と初夏の花々(高尾山)


 先日の高尾山グリーン・クリーン作戦参加は、ガールスカウトの少女達が動き回るのを追いかけるばかりで満足にお役に立てず、森林インストラクター1年生としての初アシストは、「石斛と初夏の花々を訪ねて」となり、この日は一週間前の下見にやって来ました。 

 先輩方のお話では、今年のセッコクの開花は例年に比べてかなり早いそうで、この写真のように大株が満開!で、まるで杉の木に桜が咲いたような様子に感激だったのですが、先週はもっとすごかったのだそうです。 来年はその一大花盛りを是非ともこの目で見てみたいものです。 香りもほんのり漂ってきたような、気のせいのような・・・

 (植物などの特徴は、今まで覚えて来たこと、先輩方に教えて戴いたこと、図鑑などで調べたこと、自分の意見や感想のまとめですが、皆様に見て戴いて更に正確を期していきたいと思いますので、誤りがありましたらお知らせ頂けると助かります。)

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セッコク(石斛) ラン科 常緑多年草 
 ・空中湿度の高い谷筋の杉の枝などに着生する。
 ・芳香があるが、高所に咲く為なかなか確かめにくい。
 ・漢方薬名「石斛」 健胃・消炎・強壮・美声薬等 
  「人参」に匹敵する薬効とみなされる。
 ・別名「イワグスリ」「イワトクサ(岩木賊)」
 ・古名「スクナヒコナノクスネ」
  (少彦名/少名毘古那神=医薬・酒造等の神様)
 ・東洋蘭としての名は「長生蘭」で品種名多数。
 ・デンドロビュームの仲間で矮性種の交配親ともなる。
 ・「斛(さか)」=古い堆積の単位 1斛=10斗(180ℓ)
  それでは何故、「石斛」の名がついたのだろうか?
  茎の節目を計る升に見立てたのだろうか?
 ・岩に着く株を「石斛」、木に着く株を「木斛」と
  呼んだらしいが、現代日本で「木斛」といえば
  常緑樹で庭木に人気の「モッコク」なのでややこしい。

 頭上の石斛ばかりでなく、足元にも様々な初夏の花々が咲いていてくれました。
 
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サイハイラン(采配蘭) ラン科 常緑多年草
 ・和名は、花穂を軍陣を率いた「采配」に見立てて。
 ・別名「ハックリ」「ホウクリ」鱗茎を焼くと栗に似た味
 ・生薬名「采配蘭」 胃腸カタル、ひび・あかぎれ薬

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ギンリョウソウ(銀龍草) シャクジョウソウ科(旧イチヤクソウ科)多年草
 ・和名は、葉緑素を欠いた半透明の下向き筒状花を
  龍の顔に見立てて。
 ・別名「ユウレイバナ」「ユウレイタケ」など
 ・漢名「水晶蘭」
 ・キノコの仲間のようだが、赤茸菌類が樹木の根に
  作る菌根への寄生植物。
 ・柔らかそうだか触ると意外に固い。
 ・覗き見ると雌しべの柱頭部分が青い。

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イナモリソウ(稲森草) アカネ科 多年草
 ・和名は、三重県菰野の稲森山で発見されたことによる。
 ・別名「ヨツバハコベ」
 ・花色は白〜青みの強いものまで巾あり

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ウメガサソウ(梅笠草)     ヤマニガナ(山苦菜)
イチヤクソウ科               キク科
                      ・花弁数7〜10枚

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ハナイカダ(花筏) の若い実   サワハコベ(沢繁縷)
 ミズキ科 落葉低木         ナデシコ科 越年草
                   ・花弁とガクの長さがほぼ同じ
                   ・花弁の先が中裂    

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(オカノ?)タツナミソウ(立浪草)シソ科


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美人橅 高尾三名橅の一つとのこと。
 すらりとした姿に繊細な枝ぶりのやさしげな姿が「美人」の名の由縁でしょうか? 長く人々に愛されてきた木には、人それぞれの思い入れがあるようです。
posted by 山桜 at 00:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月22日

苔研修@高尾

高尾山コケ研修会の記録です。

コケ(蘚苔類)とは:
 @陸上に住み、
 A胞子で増え、
 B維管束を持たない
 C植物のこと

その他のコケの特徴:
 @体が小さい
 A水分・養分を吸収する「根」がない
  (仮根には固定機能のみ)
 B水分を体全体で吸収する

コケ類は、
 @蘚(セン)類:茎葉体(茎と葉に分かれている)
 A苔(タイ)類:主に葉状態(茎葉がわかれていない平たい体) 
 B角苔(ツノゴケ)類:胞子体がツノのような形をしている 
に分類される。

講師: 鵜沢美穂子氏(ミュージアムパーク茨城県自然博物館 学芸員)
苔観察に必要な道具: ルーペ、ピンセット、霧吹き、採取用のケース等

先ずは高尾山口の線路の向こう側にご鎮座の氷川神社さまの境内の苔を観察。
ふつう、石につくコケは木にはつかない。 すみ分けているようだ。

参道脇の石垣には、
・ギンゴケ(銀苔)  :白緑〜灰緑の群落を作る。都会〜高山まで日本全土、世界各地、南極大陸にも分布。
・ハマキゴケ(葉巻苔):乾燥した場所を好む。乾くと葉をすぼんだように巻く。霧吹きで湿らせると茶色く見えていた葉を開いて緑色に。  
・コメバギボウシゴケ(米葉擬宝珠苔):深緑色。 垂れ下がる傾向。

桜の老木の幹には、
<蘚類>
・サヤゴケ(鞘蘚):葉が茎を包むように付く。 小さな塊を作る。
・タチヒダゴケ(立襞蘚):剿Xにヒダ 
・コモチイトゴケ(子持糸蘚):一年中みられる
・ホソミツヤゴケ(細身艶蘚):長い房、光沢、平たい印象

剋浮フ縁が赤く花のように愛らしい、それが湿気を与えると閉じる…の実験をしたのはどのコケだったか?? その剋浮燗重構造になっていて中だけ閉じて外は開くという芸当も見せてくれる。

<苔類>
・カラヤスデゴケ:黒っぽい 雌雄異株 丸い花被の先が花のように開く 腹面に腹葉、腹片あり 腹片の中に水分や虫が入る
・フルノコゴケ:アオサノリっぽい
・チヂミカヤゴケ:深緑でモソモソ

本殿傍の地面では、
<蘚類>
・コツボゴケ:細胞が大きい 葉先に小さなツボ
・キャラボクゴケ:ホウオウゴケの仲間
・ナガヒツジゴケ:葉が細かい毛のよう
・ツクシナギゴケ:葉に鋸歯がある

高尾山6号路
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トヤマシノブゴケ(富山篠生蘚)

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ジャゴケ(蛇苔)            高尾蛇苔(艶無く紫色帯びる)

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      ?                オオトラノオゴケ(湿)

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   チャボスギゴケ

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   リボンゴケ

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   アラハシラガゴケ?
湿度の高い所の杉の大木などに群生

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  キヨスミイトゴケ
湿度が高く空気のきれいな環境にしか育たない

地面に這いつくばる様に夢中で観察を続ける不審な集団に、通りかかる方々から
 「何を見てらっしゃるのですか?」
と不審げに問いかけられ、我に返る。 

 背筋を伸ばせば目の前には可憐な白い花も咲いているというのに・・・
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   マルバウツギ

 それでもずっとずっと知りたかったコケの世界の入口に立てたようで嬉しい。 世界を広げて下さった鵜沢先生に感謝! そして、もっと接写のできる良いカメラが欲しい!とつくづく思う。

[コケ用語]
 中肋(チュウロク): 蘚類の葉の中央の筋状に見える部分
 パピラ(乳頭): 細胞壁の外側の突起
 凵@:蘚類の胞子体の頭頂部の膨らんだ部分
 剿X:蘚類の凾覆うもの 様々な形がある
 剋普F凾フ口部の周囲にある歯状のもの 様々な色・形      

(ものすごく日が経ってしまってからのまとめで、撮った写真が何か分からなくなってしまったもの多数・・・追々調べてみます。)
posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月21日

ハラビロカマキリ孵化

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2階のベランダのオリーブの幹に
産み付けられていたハラビロカマキリの卵のう(卵鞘)
ハラビロカマキリのお腹を下から見たような形が特徴
(ちょっと磯の生物、ヒザラガイにも似ていませんか?)

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ちびっこカマキリが孵化してパラパラと散り出した! 

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数ミリの小さな身体ながらも、ハラビロカマキリらしく
やや広めの腹をグイッと上に折り曲げて威嚇のポーズ!
他のカマキリの子よりも黒目が大きく目立ってとても愛らしい。

他の種類のカマキリについては、下のタグの「カマキり」や「孵化」をクリックすると関連記事のリストからご覧になれます。

posted by 山桜 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(1) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月11日

奉祝・ご遷座400年「神田祭」

 母の実家が氏子である神田明神さまは、
天平2年(730) 大手町・将軍塚の周辺にご鎮座、
慶長8年(1603) 徳川家康の江戸幕府・江戸城の拡張
        により駿河台に仮ご遷座、
元和2年(1616) 4月、現在地・外神田(江戸城の表鬼門・
艮(うしとら)の地に「江戸総鎮守」
としてご遷座となりました。

 本年2015年は、そのご遷座より400年にあたり、5月の神田祭は奉祝大祭として盛大に執り行われました。 江戸っ子の片端を担う我が身としては、このお祝いに駆け付けないでは居られません。 山でこけて傷めた膝を庇いつつ、叔父の法被も羽織らせて貰って参加して来ました。

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町内会のお神輿の先導役の方々

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続いてお囃子の方々

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明神様が近づくにつれ、集結してきたお神輿は暫し参詣待ち…
異人さんの担ぎ手も。

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ちびっこ神輿も頑張る!

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さぁ、いよいよ明神さまも間近で
益々意気も神輿も舞い上がります!

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我が町内会のお神輿が明神さまの鳥居を潜る瞬間!
ご遷座400年、おめでとうございます!!
posted by 山桜 at 15:17| Comment(4) | TrackBack(0) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アオゲラのヒナ

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異様にケタタマシイ鳴声がして窓の外を見ると、
電柱の天辺近くアオゲラのヒナが
右往左往しながら狂ったように声を振り絞ってる。
未だホヤホヤした羽毛に短いシッポのあどけない子。 

うっかり巣立ちしたものの、心の準備が出来ていなかったのか?
親鳥に助けを求めているのか、
一緒に飛び立った兄弟を探しているのか?
いくら叫んでも、もう多分、だれも助けてはくれないよ。
当分ひとりぽっちで生きていくしかないんだ。 
せめて声嗄れるまで訣別の名乗りをあげて、征け!
posted by 山桜 at 13:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

**ブログの再構築中**

2005年6月に開始した拙ブログ「天地(あめつち)に遊ぶ」も、もうじき10年目の節目を迎えます。

折々に増やしてきたカテゴリも細分化され過ぎて、どこに分類すべきか迷うことが多くなってきました。 そこで現在、カテゴリなどを統廃合整理し再構築中です。 記事数も多く、とても一度には出来ないので、チョコチョコと変更していくことになりそうです。 

折角遊びに来て下さったのに、折あしく、何やら表示や作動が不審なことにぶつかられるかもしれませんが、暫くの間、どうかお許しください。 山桜 拝
posted by 山桜 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | *お知らせ* | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする