コース: JR武蔵五日市駅〜浅間嶺登山口バス停〜数馬(かずま)峠〜人里(へんぼり)峠〜浅間嶺(せんげんれい)903m〜「そば処みち子」〜時坂(とっさか)峠〜払沢(ほっさわ)の滝入口バス停〜JR武蔵五日市駅
コースタイム: 4時間40分 歩行距離:約10km 標高差:450m
先月の高尾山セッコク・ハイクに続き、奥多摩の浅間嶺に初夏の花々を訪ねて歩くハイクにアシスト参加しました。 この辺りは難読地名が多く、古い文化の有様が偲ばれます。 空気の澄んだ季節には富士山を望めることから浅間神社が祀られ、それが嶺の名前となったようです。
バス停から登山口に至る橋の途中から、緑滴る木々の茂りに目を向けると…


登山口から数馬峠までは登りが続きやや息が上がりそうになりますが、ゆっくりと道の両側を希少なクモキリソウを求めて舐めるように観察しながら進んでいると・・・クモキリソウを発見! 想像よりも小さく可憐なそしてとても繊細な意匠の花でした


薄暗い林内に風がそよぎ薄い翡翠色の小さく繊細な花の集まりになかなかピントが合いません。 その小さな花の姿は「蜘蛛」なのか「雲霧」なのか…? どちらにしても造化の神秘に魅入り飽きることがありません。
数馬峠から尾根道に入ると、ヤマオダマキが可憐な風鈴花を揺らして待っていてくれました。

キバナノヤマオダマキ(黄花山苧環) キンポウゲ科
こちらは上部の赤紫部分が薄く、全体がクリーム色に近いキバナノヤマオダマキといわれるタイプです。 後から赤紫色部分の濃い、ヤマオダマキの個体も見ることが出来ました。

ヤマオダマキ(山苧環) キンポウゲ科


朴の木の果穂から直接の芽吹き 「猿の手形? 顔形?」
そして可愛らしいイチヤクソウが、あそこにもここにもと咲いていてくれ、中でも古木の幹元の分かれ目に楚々と咲いていた姿は、まるでメルヘンの世界が目の前に現れたようでウットリでした。



奥多摩は、山また山の重なりがどこまでも連なり懐が深い

まるでキノコのように見えますが、葉緑素を持たず木の根と共生する赤茸の仲間の菌根菌に寄生する植物の

ギンリョウソウ(銀龍草) イチヤクソウ科
群生していましたが、まだ頭をもたげたばかりの状態で青い目は見えていませんでした。


アカショウマ(赤升麻) ミヤマタニソバの葉


巻き付いた藤蔓 巻き付かれて枯れた木と巻き付いていた蔓の断面


マムシグサ 浅間神社?の祠






馬の背のような尾根道 針葉樹林・広葉樹林


ミツバウツギの実はカボチャパンツ型 タケニグサ




蕎麦処「みち子」にて


クリンソウ(九輪草)薄いピンク 濃いピンク


黄色の蕾 何かな? ウスキツバメエダシャク


ミヤマナルコユリ? ヤマアジサイ


ギンバイソウの蕾と開きかけた花

キブシの実

ユキノシタ(雪ノ下)
幸運にも、下見と本番の2回で、咲いていて欲しいと願った花々に殆ど全て出会うことが叶いました。 貴重な機会に新米の私を参加させてくださった先輩方に感謝です。