2017年03月31日

事がうまくいかない時

事がうまくいかない時は、どこかで歯車が微妙に噛み合わない。 ああ、何だかチグハグしている・・・と感じながら、どうしてなのかその連鎖を止められないで、とうとうここまで来てしまった。

私の手術のタイミングと主人の痛みの始まりのタイミング、どちらか一方だけであれば、違った対応が出来たかもしれない。

私が全ての他事をやめ主人の看護に徹するタイミングの遅れ。 もっと一日でも早くやめてしまい、主人の事だけに専念できていれば、助けられたかもしれない。

これまで看て戴いて来た都心の大学病院から、最初に手術を受けた近くの病院での治療に早く切り替えていれば、助かっていたかもしれない。 何故、あんなに辛い息苦しさを抱えながら遠くまで通い続けてしまったのか。 通院の為の体力をつけようと散歩していたなんて・・・思い出しても可哀想で胸がえぐられる。

一緒に見ようと注文したビデオ6本が届いたのは、入院した翌日。 まだ封も切らぬまま。 入院中にそして退院後の生活の為に思って注文した、ペットボトルの水、ぬれマスク、とろみづけの調整食品、寒天粉、レモン、りんご、オレンジ、焼き立ての美味しいパンを作る為の色々な小麦粉やイーストやレーズン、ふわふわのカステラを焼いて食べて貰う為の木枠、口中保湿剤、乳酸菌処方マウスウオッシュ等々・・・ こんなものが届いたのは、入院後や既に旅立ってしまった日の午後だった。

いやいや、こんなことを幾ら考えて堂々巡りをしていても自分を責めても、最早起きてしまったことを取り消すことも、時を巻き戻すこともできはしない。

これらはみんな、主人が私に残してくれたメッセージ。
「すべきと思ったら躊躇するな。 すぐにやれ。 チャンスを逃すな。」

主人の入院費の精算の帰り、受付で体の不調を相談すると直ぐに急患扱いで診て戴くことができた。 胸が重苦しかったのは精神的なものだけではなく、治療を受けることになった。 主人が助けてくれたのだ。

ああ、今日で一生忘れることの出来ない 2017年 平成二十九年 三月が、終わる。
明日は、四月。 新しい清らかな風に吹かれて、少しでも賢い道を歩み始めよう。
posted by 山桜 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

心も身体も苦しくて

 この日は、入院費の精算、市役所への届け出などをしなくてはならなかったが、病院に3泊続いて葬祭センターに4泊と、殆ど家に戻れない生活をしていたツケが回って来たのか、胸に鉛の重石を載せられたような苦しさがずっと取れない。 

 折角病院に来ているのだからと思い切って受付に症状を伝えると、急患扱いで診て戴けることになった。 レントゲンの結果、肺に刷毛で掃いたような白い影があり気管支肺炎の疑いありと言われた。 気管支炎なら分かるが、気管支肺炎とは初耳で不安になり益々胸が苦しくなる。 主人を肺炎で失ったばかりなのに、私まで肺炎に・・・? 肺炎って伝染らない筈では? 抗生物質などを処方され、数日後に再び診断を受けることになった。 

 市役所に行く前に心を落ち着けようと、主人が退院したら一緒に行ってみようと思っていた川沿いの可愛らしいカフェに寄った。 
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桜の季節のランチは、いつも我が家で食べているような家庭的なおかずだけれど、こうして木のお盆に盛りあわせたら何だかお洒落っぽくなるものだ。 元気に沢山食べられるようになれたなら、もっともっと心躍るような食卓にして、美味しいものをいっぱい食べさせてあげたかった・・・。 零れ落ちそうな涙と一緒に貰ったばかりの薬を飲みこんだ。
posted by 山桜 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月30日

銀河鉄道発車台?

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湖畔を辿って散歩の途中、見慣れた風景の中に突如現れた違和感!

ああ、何にでも始まりと終わりの時がある。
どれだけ大勢の人々の歓声と恐怖を背負って、このジェットコースターは駆け抜けて来たことか。
私の見た最後の姿は、まるで銀河鉄道の宇宙へ向けての発車台のように突き抜けていて、何だか哀しくなくて良かった。
posted by 山桜 at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一緒に見た桜と花芽の今

2月20日、明日は都心の病院までPETを撮りに行かねばならないので、17日から始めた体試しの散歩に出ました。 冬枯れだった森の木々の芽が膨らみ、ほんのり緑色に染まって来たようで、
「もう春の気配だね」
と、ゆっくりの歩みを留めては休み、気持ちよさそうに外の空気を味わっていました。
「今年は雨が少ないから桜の花は小さ目かなぁ」
そんなことを話しながら歩いていたら、早咲きの河津桜の咲き始めをみつけました。
「河津桜は寒緋桜の血を引いているから、赤味が強いんだよ」
などという私の話などは、いつも通り
「ふ〜ん」
でしたが、その隣の木の花芽を見て珍しく、

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「これは何?」
森林インストラクター等と言いながら、恥ずかしいことにその時、私は即答できず、
「あれ、ナンダロウ? キブシでもないし、先の芽に残っている芽鱗の形はリョウブのナポレオンハット(下の写真参照)に似ているけど幹の模様や他の様子は全然違うし・・・」
と、うろたえるばかり。 
「ああ、情けないなぁ これから毎日見に来て、何の木か突き止めるからね!」
けれども、その一緒の散歩が、あと僅か2日で終わろうとは・・・。

この日、病院に明日のPETキャンセルの電話をしました。 
この時、必要なことしか告げない主人の手から電話を奪い取り、主治医にもっと主人の病状の辛さを訴えていたら助かっていたのではないか・・・と幾度思い返しても、もう時は逆戻りできません。 ああ、本当にドラえもんがいてくれたら、どんなにいいかと。

3月30日、諸手続きの間にぽっかりと空いた1日、陽気に誘われ右手を他の人には見えない彼の腕に預けながら散歩に出ました。 あの日あの時、あのベンチに一緒に座ってアトリを眺めて・・・等と思うと、胸が押しつぶされそうになりますが、『そうだ、あの花芽はどうなっているかな?』の謎解きの好奇心の力で前に進むと、ぼうっと黄色の光に包まれて咲いていたのは、春に先駆け主人の故郷の北国の言葉で『まんず咲ぐ』が語源の「マンサク」の花でした。 

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黄色の細長いひらひらの花びらが実り豊かな稲穂のようで、「豊年満作」にも結び付いたのかもしれません。

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左:一つの花は、黄色で細長い4枚の花弁、赤い4裂萼片、雌蕊1本、雄蕊4本から成る
右:未だリョウブのナポレオンハットに似たお帽子(芽鱗)をかぶった芽

花言葉:「霊感」「ひらめき」「神秘の力」「幸福の再来」 

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カワヅザクラは、すっかり葉桜かと思いきや、まだ葉陰にお花が残り、その横では小さなさくらんぼが育っていました。 私がぐずぐず情けなく踏み留まっていても、季節は確実に移ろっていくのですね。

posted by 山桜 at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月28日

FORGET-ME-NOT

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哀しみに浸る間もなく色々な所要の為に出掛けなければならない日々。 でもいつも一緒に付いて来てくれています。 さっき桜を教えて貰って、うきうきと帰宅してふと庭に目をやると、去年のこぼれ種から庭のそこここに勿忘草(ワスレナグサ)の小さな青い花が咲いていました。

 「忘れないでね・・・」
 「覚えていてね・・・」

 「まぁ、すっかり心配性になったのね」
 「忘れられる筈がないでしょう」
 「これからもいつもずっと一緒に傍にいてね、ありがとう」
 
posted by 山桜 at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

桜、咲いてるよ

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「ほら、ここ、桜が咲いてるよ・・・」

少し暗くなって来た郵便局からの帰り道、耳元であなたが教えてくれました。
頭の上の高い所に咲いていた、二輪の仲良し桜。
私だけなら見逃してしまうところでした。

「桜が咲いたら、一緒に見に行こうね」の約束を守ってくれて、ありがとう。
posted by 山桜 at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あなたのために

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旅立ちの日、あなたのために庭の花を摘みました 
帽子も花も似合う、お洒落で素敵なあなたへ
私が大切に育てた花をみんなみんな捧げたくて


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月27日

君逝きて花の春

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私が恋焦がれ愛し続けた最愛の人が、「一緒に桜を見に行こうね」の約束も果たせぬまま、16年の病との闘いの末にとうとう浄土へ旅立って逝ってしまいました。

北国生まれの性格からか余り言葉や態度に表さない人で、追っても追っても心の奥底の読めないもどかしさに悩まされましたが、最後の半年程は一日中傍を離れず生活し、すっかり優しく朗らかに良く話す人となり、結婚してもうすぐ30年もの間、一度でいいから言ってくれたら・・・と願っていた言葉もようやくかけてくれるようになって、本当に心から幸せな日々でした。 

2月の末に入院後、少しずつ快方に向かっていたのに、容赦ない病の手が忍び込み急変し、お彼岸の最中に向こうの世界へと渡っていってしまいました。

今はもう、思うままにならないことの多かった身体を抜け出て、元通りの颯爽とした姿で自由に飛び回れていいると思うと、寂しさの中にも救われる思いがいたします。 実に安らかな微笑みをたたえたお顔でのお別れでした。

主人が旅立って数日後の3月22日(水)は朝から雨模様、何日も葬儀の日を待つ主人の枕辺で一人、後から後から湧き出てくる思いを携帯からこのブログのコメント欄に打ちこんでおりました。 そちらにコメントを下さった方々、ありがとうございます。 ずっとお返事も出来ずにいて、すみませんでした。

さきがけの河津桜を愛でし日は花より先に旅立つを知らず
    Posted by 山桜 at 2017年03月22日 14:02

ちちははの手をとり歩む幼子に遠き幸せ偲びて祈る
    Posted by 山桜 at 2017年03月22日 14:17

枕辺の桃花一つほころびて君の笑ふる気配ぞ嬉し
    Posted by 山桜 at 2017年03月22日 14:22

亀のごと歩む一歩の意志つよく治るものと信じたものを
    Posted by 山桜 at 2017年03月22日 14:29

久方の家に戻れば何一つ変わらぬままに君はもどらず
    Posted by 山桜 at 2017年03月22日 14:34

突然に半身をもがれし我が心むすめの愛の雫が満たす
    Posted by 山桜 at 2017年03月22日 14:40

父亡くし母くずれるを健気にも支える亜子に君の面影
    Posted by 山桜 at 2017年03月22日 14:43

白絹の下で変わらぬ微笑みに夢なら醒めよと幾度呼び掛け
    Posted by 山桜 at 2017年03月22日 14:52


今日もまた、朝から優しい雨が降り、何か歌えと囁かれているようです。 ああ、少し、薄日が差して参りました。

君去りし庭の花々次々とここにいるよと吾(あ)を呼び笑ふ 山桜

これからも、いつもいつも一緒に生きていくよと言ってくれているようです。 いつか私を迎えに来てくれる日その時まで。 合掌


花より君の心を読み取れればと願いつつ・・・
雪割草の花言葉:
「あなたを信じます」「信頼」「期待」「和解」「自信」「優雅」「内緒」「はにかみや」「悲痛」「少年時代の希望」

すももの花言葉: 
「誠意」「誠実」「幸福な日々」「甘い生活」「誤解」「困難」

posted by 山桜 at 18:06| Comment(12) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする