2017年04月30日

マルバスミレ(編集中)

(編集中)

【マルバスミレ(丸葉菫)】
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もう花期も終わりで花の特徴がつかみにくいのが残念。

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横顔は、綺麗に撮れました。 この子の前向きは足場が悪くて無理でした。
全体に有毛とのことですが、葉には短毛があるのに花柄には毛が見えませんね。 無毛タイプ?
以前は有毛の方をケマルバスミレと呼んでいたそうですが、有毛が普通で無毛の方が少ないので「毛」を付けないで呼ぶようになったようです。

白い花でハート形の葉のスミレでも、

・ニョイスミレは白に紫の条線 花は葉に比べてずっと小さい 茎の途中からも咲く 全体に無毛

・マルバスミレはピンクがかった白 花は基部の葉と同じ位の大きさ 全体に有毛

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このように基部の葉は丸みのハート形だが、花期またその後には段々卵形に伸び先が尖ってくるという今後の葉の変化も追って報告しますね。

(アオイスミレは反対に花後に葉が丸くなり、夏葉の頃にはマルバスミレと紛らわしくなる)
posted by 山桜 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ニョイスミレ(編集中)

(編集中)
【ニョイスミレ(如意菫) 別名:ツボスミレ】
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やや湿り気のある場所を好み、気に行った所では一面に広がっている。
上の写真は咲き始めで横広がりの株、下の写真は咲き始めから1ヶ月ほど経過し茎が立ちあがって来ている状態。
花は横広形で横幅8oほどで、葉に比べてとても小さい。

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側弁基部有毛 唇弁に紫の条線が目立つ 
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花弁は反り返る  距は短く目立たない

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植物全体に淡い緑色、無毛でややツヤがある。
托葉はタチツボスミレのように櫛形に切れ込まない。
タチツボスミレの花が終わりに近づく頃から咲きだす。
葉はハート形で基部が広く湾入し、鋸歯は低め、
(この写真は開きかけだが)展開するとやや横広形

*本州で最も普通に見られる、「ハート形の葉で、小さな白い花のスミレ」

posted by 山桜 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月29日

優しい花束

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 尊敬するFITの素敵なお姉さまから、思いがけず花束が届きました。
 
 ピンクが基調でバラやストロベリーキャンドルやカモミールの入った可愛らしいブーケは、主人の仏前に、というよりもきっと私を励まして下さるための、私の為のプレゼントと思いました。 そのお心遣いが嬉しくて、花束の中に顔をうずめて泣いてしまいました。 花の香りに心優しく包まれて、幸せでした。 ありがとうございます。
posted by 山桜 at 14:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月28日

すずらん忌

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 「父さんは、野に咲く可憐な花が好きだった。」
 「お前のようだから、なんて言って、フフフ」

今日は主人の父の34回目の命日。 母のそんな言葉を思い出して(まるで「野菊の墓」ですね、父は文学青年だったようです。)、秋田の家から移植して我が家で増えたスズランの花を仏前に供えました。 

「今度の誕生日が来れば、お父さんと同じ歳だね。」
「お父さんより長生きできて、親孝行できたね。」

そう言っていたのに、誕生日が来ることが当たり前のように思っていたのに、まさかその日を迎えることが出来ないとは・・・ 人生、本当にほんのさきのことも分からないものなのですね。

 お父さん、苦しむ主人を見るに見かねて
 「もう楽になっていいんだよ・・・」
と迎えに来てくれたのですね。 
主人はお父さんに迎えられ安心して笑って旅立てたのですね。
ありがとうございます。
これからは、主人も一緒に見守っていてくれると思うと心強いです。
タグ:スズラン
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2017年04月27日

検査結果は異状なし

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キンラン

ご報告が遅くなり、ご心配おかけしてしまい申し訳ありません。
(4月27日のことを後から書いています。)
 
もういつからこうだったか覚えていないのですが、ずっとずっと胸に鉛の重石が乗っているように重苦しく動悸を感じて、最初の頃は余りにも悲しすぎて胸が塞いでいるのだろう、その内治るだろうと思っていました。 それが一向に良くならず、幾らなんでもおかしい、

「やった方がいいと思ったことは躊躇わずにやれ!」

というのが主人の遺言と肝に銘じていますので、先ずは4月の初めに呼吸器科を訪ねました。

 レントゲンを見た医師は、
「刷毛で履いたような白い影が見える。 気管支肺炎かもしれない。」
といい、抗生物質などを処方してくれつつ、他の検査も受けました。 
 「私まで肺炎? そんなことって・・・」
と不安を抱えつつ待った数日後の検査結果では異状なし。 結局、症状はあるのに、身体に異常はなしということで処方された薬を飲み終えて終わりになりました。

 それでも身体に異常なしということなので、心配なく野山を歩くことが出来るようになり、体を動かせば夜もよく眠れるので助かりました。 ケロが週末に帰って来てくれて、薬も無くなったのでお酒を少し飲んでみたら、これもすっと胸が楽になるようで飲みすぎなければ晩酌も良いのかなと言う感じでした。

 ところがまた一人になって主人の思い出の中で生活しつつ、何日までに何をしなければ・・・漏れなく手続きできているだろうか? という緊張が続く日々を過ごしている内に、また胸の重苦しさがきつくなり、とうとう以前にも出たのと同様の3回目の発作が起きてしまいました。 一度目は山行から戻って荷解きをしている時、1人きりだったのでこのまま死ぬのではないか救急車を呼ぼうと思う内に何とか収まりました。 2度目は11月の主人の入院先の病院でだったので、車いすで運ばれて検査を受ける内に収まりました。 
 
 3度目の発作は軽くて深呼吸で収まったものの、いよいよ怖くなって、25日に今度は循環器科で心臓の検査を受けましたが、これも全く異常なし。 普通の人の心臓周りの血管よりずっと綺麗なんだそうです。 血液検査も問題なし。 免疫力も落ちていない。 主人の為に続けてきた食事療法を継続しているお蔭かもしれません。 お医者様も自分の口でそういうことは言いたくないけれど、
 「やはり自律神経などの心の問題ではないかと思います」
と仰り、不安や緊張を抑える薬を処方してくださいました。

 そのお薬は効くようです。 効くと思うから効くのかもしれませんが、即効性があるので苦しい時には助かります。 そんなに心が柔だとは思っていなかったのですが、やはりこの悲しみは尋常なものではないようです。 自分の状態を客観的に見ることが出来ないので、外の人に見て戴けて良かったです。 
タグ:キンラン
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2017年04月26日

若葉の君のために

月命日があるのなら、月誕生日を祝ってもいいですよね。

  きみがため 春の山出て 若葉愛づ 
         わがころもでは 露にぬれつつ

なんて、今日は主人の月誕生日、「若葉の君」の為にピカピカの新緑を集めました。

  木漏れ日の 奥から覗く あの瞳 
         笑っておくれ 俺はここだぞ
 
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なんの葉っぱか、気になりますか?
今は未だそれらを書く気持になれなくて、ごめんなさい。
ひょっこりそういう気持ちになれたら、書きますので気になる方は、たまに覗いてみてください。
posted by 山桜 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月25日

ヤマツツジの個性

 緑あふれる里山の中で今一番目立つのは、ヤマツツジのオレンジ色。 よくぞこの時期にこの色を選んで咲くものと、改めて天地の理、自然の摂理、神のみわざに感動します。

 そこらじゅうに咲いているので、『綺麗ね〜』とは思っても、その個体差までは気にしないかもしれませんね。 気を付けてよ〜く見ると、色合いも花の形も少しずつ違うのが分かります。 妍を競うほどではなく、ほんの楚々とした個性の表明をどうか見てやってください。

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 心臓周りの超音波と造影剤を入れたCT検査を受け病院の帰り道に、何だか無性にヤマツツジの個体差が気になって撮影し続けました。 花弁の形も細かったりフリルがついていたり、それぞれみんな違うのです。
 
 いつもは造影剤を入れた後、激しい頭痛に襲われて酷い目にあうのですが、この日は検査終了直後、未だ夢うつつの時、

 「直ぐに沢山水を飲むんだぞ!」
 「無理しないで、ちゃんと休んでから帰れよ」

耳元で何度もそう言い続けてくれる声が聞こえましたよ、ありがとう。 
お蔭様で、ヤマツツジに見惚れながら、無事に家に着きました。 

 ポストには、有難いお悔やみのお便りが届いていました。
心細い時に、いつもそっと心を寄せて下さり、本当に有難いことです。
タグ:ヤマツツジ
posted by 山桜 at 18:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月24日

桜追い(六)

 桜追いも(五)の思い出の楊貴妃で終わりと思いきや、今年は花の時期が品種によって少しずつずれて長く楽しめている。 「緑色の桜」として有名な「御衣黄」も、ピンク色になりつつ未だ緑色を留めて咲いていた。 桜追い(六)に緑(りょく)の桜とはぴったりだ。

【ギョイコウ(御衣黄)】
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 咲き始めは、葉っぱと見まごうほどの緑色の花弁。 段々とこの写真のように薄紅色になるがそれでも緑色の筋を残す。

【カンザン(関山)】
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 メモをし忘れたが、多分カンザン? 咲き始めの頃は葉も花色も紅色が濃く沢山の花弁を持つので、咲き始めの蕾は、桜の塩漬け⇒桜湯に用いられる。

 最後に見慣れない名前の桜を見た。 

【バイゴジジュズガケザクラ(梅護寺数珠掛桜)】
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 桜なのに「梅を護る寺」の名入り、しかもお数珠を掛けた桜とは・・・また勝手に自分とシンクロさせて考えてしまう。 

 真ん円の数珠玉のような花房が鈴なりで圧倒されたが、少し離れて見るとなるほど丸く輪になったお数珠を掛けたようだ。 

 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏・・・ 
posted by 山桜 at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | さくら・桜・櫻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鳥の姿を借りて?

 洗濯物を干している時、どうも何やら視線を感じると思ったら・・・

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 桃の木にキジバトがどっしり腰を落ち着けていて、私が見ていても身じろぎもしない。 やれやれ、随分なめられたものだと諦めて手を動かしていると、今度は突然、右手から高らかにガビチョウ(画眉鳥)が鳴き出した。 

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 気持ちの良い天気、咲き始めた花水木の中で随分とご機嫌のようだ。 元々中国や台湾で鳴声の鑑賞用に飼われていたのが逃げ出して日本でも繁殖してしまった鳥なので、なんとも真似しづらい複雑な音色で、
ピ〜ロロヒュ〜ロロピロピロピロ〜チチチチ〜ピロ〜ピロ〜 

まぁ飽きることなく鳴き続けること。 写真やビデオを撮っても逃げようともせず、自慢ののどを30分程も披露してくれただろうか。 

 日本在来の可愛いウグイスを大声で駆逐しているような気がして、普段はあまり好ましく思わず「ガビ!」なんて呼んでいたけれど、流石にこれだけ私の為?に一生懸命歌ってくれているのを見ては、鳥の姿を借りた主人が、

 「ほら、元気出せよ〜 頑張れよ〜!」

と、言ってるに違いないと思うしかないではないか。

 『本当に傍にいてくれてるなら、証拠を見せて・・・』と願ったから、早速見せてくれたのね。
 
 ありがとう、すごい! なかなかやってくれますね。 
 信じます。 一緒に居てくれていること、信じてますよ。
 
posted by 山桜 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月23日

心配してくれる人がいる幸せ

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 日曜日は沈んでいるなんて書いていたら何かを察して下さったのか、思いがけず次々とお便りやメールやお電話まで戴いて驚きました。 
 
 ケロや両親や兄弟姉妹に親戚、小学生時代幼馴染から学生時代の友人、ケロ繋がりのママ友、ガールスカウトの皆さん、お稽古の先生・先輩・仲間、FITの先輩や仲間達、このブログ等を通じてネットで知り合った方々、主人の友人や会社の方々・・・未だお付き合いの浅い方までも、私を心配して心を寄せて下さる方々が、こんなにも大勢いて下さる幸せを心より有難く、また心強く感じております。 

 哀しい涙ではなく、いま、嬉しい涙でいっぱいです。

 主人が、降り注ぐお日様の光に包まれて水晶の玉のような涙をポロポロ流しながら遺してくれた言葉で御礼を申し上げたいです。

 「こんな自分なのに、こんなにしてくれて、
  この感謝をどうやって表せばいいんだろう・・・」

 「ありがとう、ありがとう、
  ホント感謝の言葉しかないよ。 ありがとね・・・。」


posted by 山桜 at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日曜日が来ると

 主人が亡くなったのが日曜日だった所為なのか、日曜日が来ると気持ちが沈む。 休日を過ごす楽しそうな家族連れの姿に触れるのが辛くて外にも出たくなくなる。 こんな素晴らしく気持ちの良い天気に、勿体ないと思うのだけれど。 

 私は忌中で参加できなかったが、今頃FITの同期の皆は、集って下見会を行っている筈だ。 FITの活動に復帰したら、もう少し元気が出てくるかなと思う反面、主人がこんなに早く逝ってしまうと分かっていたら、FITになど参加せず、もっともっと一緒にいて残りの時間を大切に過ごしたかったという思いが込み上げて来て堪らなくなる。

 「俺はもう一緒に山へは行けないから、行っておいで」
と主人は言ってくれていたけれど、大好きな山へ行けなくなって一人家で私を見送るのはどんな気持だったことか。

 今、主人はもう、息も上がらず心臓も苦しくならず自由の身になって、いつも私と一緒に何処へでも行けるようになったのだから、私が閉じ籠っていてはガッカリしているかな。 明日は元気出して出かけるから、今日は家で静かに過ごすこと、許してください。 さて、ラム・レーズンが漬かった頃かな、パンに練り込んで焼いてみよう。 きっといい匂いで元気が出る。
posted by 山桜 at 13:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月22日

こんな所に、キンラン!

 心臓に鉛の重石がのったような苦しさがとれず、4月の初めに呼吸器科で調べて貰った時は気管支肺炎の疑いがあったが結局異常なしとなった。 それでも依然として重苦しさから解放されず、この日は循環器科を訪ねに山道を歩いていたら、思いがけない所でスラリとした立ち姿に目がとまった。

「うわ、こんな所に、キンラン!」

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 主人の元へ毎日足早に通ったこの山道に咲いてくれたことが嬉しかった。 カメラも持たず風の強い斜面で時間なく急いでガラケーで撮影だったのが残念。

 私はキョロキョロしていてそそっかしく、よく躓いたり転んだりする。 
こういう場所にさしかかると、いつもは振り返りもしない主人の声が飛んだ、
 「すべるぞ、気を付けろ」
 「よそ見して転ぶなよ」
 「ビーケアフル!」
今も変わらず聞こえて来て、嬉しくて、ちょっと泣いた。

 変わらずに見守っていてくれて、その上、キンランまで見せてくれて、ありがとう!
posted by 山桜 at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月21日

だいこんの花

 いつまでたっても喉の痛み、声嗄れ、リンパ腺の腫れが治らないので、耳鼻科へ行った。 これまでは、とても自分の病院通いまでは出来なかった。 今、私の抱えているストレスはどう考えても相当なものだろうし、少し真面目に自分の身体もオーバーホールしていかねばと思う。 

 鼻から細い内視鏡スコープを入れての検査。 私は鼻の中もその奥も狭いのか、これが苦手だ。 いつも鼻の奥と喉の辺りが傷つき後あとまで治らず、却って症状が酷くなる事さえある。 結果、喉の腫れはあるものの、悪いものはなく、相変わらずの処方薬が出た。 これでは多分、対して改善は期待できないだろう。

 いつも症状があって苦しいのに、検査しても原因が分からない。 そんなことの繰り返しだ。 もやもやを抱えての帰り道、広い畑の片隅で大根の花をみつけた。

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 この花を見ると、昔むかしに見た森繁久彌と竹脇無我の親子のドラマを思い出す。 森繁演じる父親が亡き妻を「だいこんの花のように素朴で美しく控えめな人だった」「妻を娶るならだいこんの花のような人を」と息子に望む。 何故だか子供心に「だいこんの花のような女性」になって「お嫁さんになる」ことに憧れていたものだった。 

  人知れず忘れられた茎に咲き
  人知れずこぼれ散り
  細かな白いだいこんの花 (久彌)

 そんな話、一度も主人にしたことは、なかった。
 私は「だいこんの花」になれたのかな、
そんなことも聞いて見たかったなぁ・・・ 

 
タグ:ダイコン
posted by 山桜 at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月20日

白い花のメッセージ

 2011年、東日本大震災に襲われた年の春にも咲いた白いショカッサイが突然に姿を見せた。

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 あの年以来、一度も咲かなかったのに、家の主を悼んで咲いてくれたのだろうか。

 去年咲いていた場所を掻き分けても見つからず、消えてしまったかと思っていたニリンソウが、いつの間にか地下茎を伸ばしてお気に入りの場所を見つけて移動し、大株になってたくさん花をつけていた。

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 一つの茎から仲良く二輪の白い花を咲かせるニリンソウ。 

 「いつだって、ほら傍に居るよ」

 「清楚な白い花が好きだったね。」
 
 目に映る全てのことは、メッセージ・・・
posted by 山桜 at 20:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月19日

桜追い(五)

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『桜追い』もこの町のシンボル桜「楊貴妃」が咲くとクライマックスで、
「ああ、今年の桜の季節もとうとう終わってしまうなぁ」
という気持ちになる。

 東京の外れの小さな駅で朝昼晩、どれだけの人に愛でられ、また見送り迎えて来たことだろう。 

 私達家族にとっても、折々に思い出深いこの桜の木。 去年はケロの旅立ちの日、この木の下でかわるがわる写真を撮った。 皆それぞれに名残惜しさを秘めた複雑な表情で写っていたが、今見ても主人の顔の寂しそうなことと言ったら・・・ あの日、とうとう私一人置いて、ケロと一緒に大阪まで付いて行ってしまった。 少しでも長くケロと一緒にいたかったのだろう。 

 一年後にはもうこの世にいないこと、この桜の下に立てないこと、分かっていたのだろうか?

 本当に仲の良いの父と娘だった。 何だか二人の邪魔をしてはいけない気がして、私も行くとは言えなかった。 二人して家具を買いに行ったり飲みに行ったり、新婚さんのようなひと時を味わったのではないだろうか。 主人が帰って来た時、
 「買物につき合わされて、疲れた〜! クッタクタだよ・・・」
とは言っていたが、いつになく饒舌でとても楽しかったのだろうことが手に取るようにわかった。

 今年はそんなことを思い出すのが辛くて、とても「楊貴妃」は見に行けないと思っていたが、命日に母が来てくれたので駅まで見送りに行き、丁度花盛りの姿を見ることが出来た。 心行くまで花を愛で、母の乗る電車をはらはら散る花びらの下で見送った。 去年のあの日と同じように、見えなくなるまで手を振って。
タグ:楊貴妃
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2017年04月18日

所用ついでの自然観察

折角の爽やかな季節、家に閉じ籠らないように、所用を片付ける為どこに行くにも歩いて出掛ける。 我ながら良く歩く、この日も距離にしたら10キロ弱。 出来るだけ川沿いや公園や山の中を通るので、少々遠回りにはなるけれど重いザックを担いでいる訳でもなく、心地よい疲れで良く眠れるから有難い。

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川沿いの唐茱萸の大木は花盛りで、遠くからでも黄色く霞んで見えて直ぐに分かった。 余りにも沢山咲いていたので、つい花ばかりみてしまったが、夏茱萸と似ているので、今度は葉を良く見て来なくては。
花付きよく身も沢山つくので、「唐」茱萸と名付けられた(昔は唐のものは良いもののイメージ)ようだが、在来種らしい。 

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カリン(花梨)は木の姿も花姿も丹精な大陸の美女の風情がする。

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桂の若葉は、まだ小さなハート型でひらひらと一斉に風にそよぐ

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ああ、ここでも様々な新緑の織り成す点描の世界が広がってる

駅を超え街中を足早に通り過ぎ、やっと辿り着いた市役所で用事を済ませた帰り、見慣れない木が目に留まった。 何やら中国との親善交流の記念樹らしいが、樹木表示板がない。 後で調べておきますね。
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2017年04月17日

ニオイタチツボスミレ 見つけた!

高尾山では、私は未だみつけたことのない「ニオイタチツボスミレ」を、昨日のガイドウォークの帰り道で見つけてビックリ!! 主人は目のいい(遠くは見える)人だったので、やはり二人力で能力アップしたのか強い味方になってくれているようだ。

ニオイタチツボスミレは、図鑑の写真でしか見たことが無かったので、恥ずかしながら単に色が濃い目のタチツボスミレの一種くらいにしか思っていなかったが、実際に観察してみると異なっている部分が多い。 また「匂い」は、微かに感じる程。 もっと群生するようになれば香って来るのだろうか。 踏みつけないように大事に見守っていきたい。

ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
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・花弁はやや濃青紫色で中心が白く抜けて目立つ。
・花弁は5弁とも円みがある。 側弁基部無毛。
・ほのかな香りがする。
・花柄にビロード上の毛がある。 小包葉はない。
・距は太めで跳ね上がる。
・根生葉はハート形。 茎葉は長めの三角形も混じる

タチツボスミレ(立坪菫)
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・花弁は淡青紫色でヘラ状。
・花柄は無毛。 
・花柄上部に小包葉あり。
・距は花色とほぼ同じで細め。
・葉はハート形で櫛状の托葉が顕著な特徴
・地下茎も地上茎もあり、しばしば大群落をつくる

珍しいものは遠くまで行かないと見られないと思っていたけれど、考えてみればこの辺りは十分に山の中なのだった。 正に「看脚下」、自分のフィールドをもっとよく観察しようと改めて思う。
posted by 山桜 at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月16日

狭山公園ガイドウォーク・5月

 未だ自分が人前で話す自然観察会などに復帰できる心持にはなれないが、人の話を聞くだけなら気分転換にもなるし、若しかしたらやる気が湧いて来るかもしれないと思い、都立公園のガイドウォークに参加してみた。

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多摩湖線の下の斜面は、ショカッサイ(諸葛菜)<別名:ムラサキハナナ(紫花菜)・花大根・オオアラセイトウ(大紫羅欄花)> で紫色に染まっていた。 タンポポもこの季節だと在来種のカントウタンポポの方が勢いが良く、たくさん見ることが出来る。

トウカエデの林の下は、ムラサキケマンの花盛り。 よく見ると赤紫〜白まで個体差も様々だ。
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ムラサキケマン(紫華鬘)ケシ科キケマン属

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左:レンジャーさんが見せてくれたオオスズメバチの女王蜂
右:シュンラン(春蘭)

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オナガグモ(尾長蜘蛛) 蜘蛛の巣にかかった松葉に擬態する

P4164097 (207x310).jpgP4164095 (207x310).jpg ペタペタの芽鱗が残るトチノキの芽吹きの様子を触って確かめる
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既に展開した若葉が光に透けて美しい

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マルバアオダモ の花 モクセイ科トネリコ属

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右:イロハカエデ の花

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ヌマエビの仲間 2種
ヌマエビの判別は、このぼやけた写真では私には難しい・・・ 参考ページ
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新緑と山桜のコラボはここでも未だ見られた

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この同じ場所で萌えるような紅葉の下を歩いていた大切な人の姿は見えなくなってしまっても、何事も無かったように季節は変わらず廻ってくるのですね・・・

初めて見たオナガグモのこと、アズマヒキガエル、アカガエル、ヤマアカガエルの卵の形の違いとその理由(産卵場所の水嵩や条件)など、知らなかったことも教えて戴き、久しぶりに元気な子供達とも話が出来、思い切って参加してみて正解だった。 余計なことを言って解説の邪魔をしないように気を付けたが、やはりポツポツ、口を出してしまったような・・・ やりにくくなかったことを願うばかり。

ただ、仲良く散歩されているご夫婦や家族そろっての賑やかな様子は、未だ眩しくて羨ましくて見るのが辛かった。 この大きな喪失が癒えるまでの道のりは遠いのだろう。 焦らず自然に少しずつ、この新しい生き方に慣れて行かねは、と思う。

【その他の観察リスト】ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、カキドオシ、カラスノエンドウ、ヤブニンジン、ミツバツチグリ、ヘビイチゴ、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、ニョイスミレ(ツボスミレ)、ヤマウルシ、ヤマツツジ、ラクウショウ / ヨシノボリの幼魚、アズマヒキガエルのオタマジャクシ / シジュウカラ、ウグイス、ガビチョウ、ムクドリ、コムクドリ / キタキチョウ、尺取虫のブランコ、アブラムシ、テントウムシ など
posted by 山桜 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モッコウバラ咲く

 この日、モッコウバラが咲き始めた。
八重のモッコウバラは良く見かけるが、私はこの一重のモッコウバラが好きだ。 秋になると赤い可愛い実を付けるのも嬉しい。

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 可憐な花姿に似合わず、生育力旺盛なのでコントロールが難しい。 シュートを切り落とせば、また更に勢いよく枝を伸ばして抑制が効かなくなる。 マメに刈り込んで生垣のようにすれば大人しくなるのだが、それではこの薔薇の良さが出ない。 悩ましいところだ。
posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 私の庭(園芸) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月15日

八国山の芽吹き時

 一年で里山が最も劇的に美しく変化する、心躍る芽吹きの季節がやって来た。

 新芽が吹いてまだきらきら光る柔らかな葉が展開しきらない頃は、葉の色や質感の個性が様々なので、丁度その頃に咲く山桜の薄紅色と織り成す彩りは例えようもなく美しく、幾ら見ていても飽きることが無い。 この夢のようなひと時をこころゆくまで愉しみたい。

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 森林インストラクターとあらば、この様々な緑を見てなんの木か分からねば・・・。 さて、幾つか分かるかな? 一番上の白っぽい緑は産毛の多い「コナラ」の木、2番目は「ヤマザクラ」と低木はネジキとか? 3番目の赤味を帯びているのは「イロハカエデ」、4番目の黄土色っぽくて花房が沢山下がっているのは「クヌギ」 クヌギのアップの下は カキノキの若葉と花芽 そして一番下は ケヤキ です。

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左:ホウチャクソウ(宝鐸草)ユリ(イヌサフラン)科チゴユリ属         
右:ヤマツツジ(山躑躅)ツツジ科ツツジ属

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高圧線の鉄塔下が帯状に伐採されて明るい草地になっていました。 こうして人の手が入り、暗かった林床に光が当たるようになると、今まで眠っていた植物が甦って来ます。 去年まで殆ど限られた場所でしか見られなかったジロボウエンゴサクがものすごい範囲に広がっていて驚きました。

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ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)ケシ科キケマン属

きっと最近増えて来たキンランやギンランももっと出て来るのではないかな。

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左:クサイチゴ(草苺)バラ科キイチゴ属
右:カラスノエンドウ/ヤハズエンドウ(烏/矢筈豌豆)マメ科ソラマメ属

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左:ミツバツチグリ(三葉土栗)バラ科キジムシロ属
右:オオジシバリ(大地縛り)キク科ニガナ属

こんな素敵な季節に一緒に散歩したかったけど、ずっと花粉症でダメだったなぁ  今は何の障害もなくなって、いつも一緒に歩いてくれている。 否応なく・・・いや、きっと興味が湧いてきているに違いない。 専属森林インストラクターと歩いて面白くない訳ないです・・・よね。
posted by 山桜 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月14日

桜追い(四)八国山再び

 1人堂々巡りの思いの中に閉じ籠らないように、人に伝えられる形にして書くことで気持ち整理をしています。 もがきながらどうやってこのトンネルを抜けていけるのか、出口がどこにあるのか分かりませんが、書き表すことが世の中へ繋がる扉となるように願いつつ。 

 とはいえ、家の中にばかり居る訳でなく、相変わらず野山を歩き回っていますのでご安心ください。 撮り溜めしたままだった桜たちを忘れてました。

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葉と花の調和が美しい大好きな山桜は、大体樹形が箒型で花が高い所に咲くので写真を撮るのが難しい。 坂の途中から身を乗り出して風のおさまりを待ったけれど・・・。

こちらは染井吉野のように枝を広げた大木に、小振りの八重の花をつけていた里桜。 品種名不明
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病院の裏に下りてきたら、病室の窓から見ていたあの染井吉野は花吹雪に。
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八重咲きの枝垂桜        同じバラ科でもリンゴ属の「花海棠」

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同じバラ科でもナシ属の「梨の花」 品種は「豊水」かな? 
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こちらは「幸水」かな?

この日、ツバメの初飛来を見ました。

posted by 山桜 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | さくら・桜・櫻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月13日

「人は死なない」

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3年前、一体どんな状態で行われたのか想像するだに怖ろしい、執刀医曰く『どこの医者もやりたがらないだろうね』という、声帯と嚥下機能を温存し癌を取り除く喉と頸部の手術を主人が受けることになった時、私は必ず助かると信じていた一方で、どういう心境からか、恐らくは元々持っていた「生と死」への興味から、

「人は死なない−ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索」
矢作直樹 著
(東京大学大学院医学研究科・医学部救急医学分野教授 医学部付属病院救急部・集中治療部部長)救命医療から緩和ケアまで様々な現場を経験してきた臨床医が自らの体験を通しての、

 「神は在るか、魂魄は在るか。」
 「生命の不思議」「宇宙の神秘」「宗教の起源」「非日常的現象」

などについて思索を記した書を読んでいたことを思い出し、再びその書を手に取った。

 いきなり容態が急変しあらゆる手を尽くしても亡くなる人がいる一方で、極めて重篤な状態であったにも関わらず予想を超えて命を繋ぐ人もいる。 飛躍的に医療が進んだと思われている現代においても、人の生命の力については分からないことばかり、それは途方もなく複雑で精緻かつ絶妙なバランスで営まれている。 人が生き残る為の強力な戦略である「多様性・個人差」が、全体像を掴む妨げにもなっている。(近年注目の遺伝子表現形が、安価・短時間・確実に判定できるようになれば道が開かれるかもしれないが。)

「人は必ずこの世を去る」
「自然科学としての現代医学が生命や病気について解明できているのはほんの僅かな部分でしかない。
「人の寿命を医師が覆すことは出来ない」

今、読み返してみて、この辺りの記述に納得を覚える。 
明らかな医療ミスがあった訳でもなく、自分が、また医師が、どこかで何かを間違えたから寿命が縮んだのではなく、これが主人の寿命だったのだ。 それどころか、発病以来16年間、本当によく頑張って生き延びて来てくれたのだ。 強い意志で病に立ち向かう一方で、柔らかな心持を保って「心で治す」を実践して来てくれた賜物だと思う。

科学と宗教についての思索も大変興味深いが、ここではその一部を抜粋・まとめて紹介する。

「人間は、事物現象のメカニズムは解明できても、それらの事物現象が存在する理由について解明することは難しい。 メカニズムが解明されればされるほど、全てが完璧に出来ていることを思い知り、その完璧さこそが人智を超えた『摂理=神』のわざ としか思えない。」

今、大きな哀しみの中にいる私が最も共感するのは、自身の幾度かの臨死体験やご両親が亡くなった時の体験等に基づく次のような言葉の数々だった。

「人は死なない。 肉体は消滅した後も魂は存在し続ける」
「人が持っている本来の能力は、我々の想像をはるかに超えたものである」
「他界した人はいつも自分を見守っていてくれ、いつの日にか再会できる」
「誰かが見ていてくれるという潜在意識が人の良心を保つ」
「足るを知り、必要以上に求めない」

これらの言葉は、主人が旅立ってから後、私を苦しめてきた様々な思い、

「あの時ああしていれば、こうしていれば助かったのではないか」
「私はどこで間違えてしまったのだろう?」
「もっと色んなことをしてあげたかった」
「もっとたくさんの言葉をかけたり貰ったりしたかった」
「なぜ、入院していたのに悪化してしまったのか」
「何一つ変わらない家の中で、主人の姿だけが見えず触れられず辛い」
「たった一人で日々を何の為に生きよと言うのか」

それらに答をみせてくれた。



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病棟の皆さんへ

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3月31日 水芭蕉の花       4月13日 水芭蕉の成長した葉

 この日、お世話になった病棟の皆さんに、御礼の品と主人の気持を代筆した手紙を添えてご挨拶に伺った。
 容態が急変した悪夢のような3月13日から丁度1ヶ月、最後に入院費の精算に訪れた3月31日から既に2週間が過ぎていた。

 主人は、この病院の皆さんの優しさ温かさにとても感激していて、お一人お一人の名前を忘れないようにしたいと、私に名前と似顔絵のメモを作って欲しいと言っていた。 そんなにお顔をじろじろ観察できないので何となくそれらしいものを作ってみたけれど、主人の医療麻薬でぼんやりしていた頭ではとうとう覚えることは出来なかった。 主治医の先生のお名前は、最後のメールでも間違っていて、あらら?だったけど、何だか可愛らしくて・・・。 
「〇〇先生が、奥さんが来たら一緒にご飯食べてねと言ってる」

 容体が急変し他の病棟に運ばれてカテーテルを入れての検査、大変な一夜を過ごした後に元の病室に戻って来た時、病棟の皆さんに、
「〇〇さ〜ん、お帰りなさい!」
「〇〇さん、良かったね〜」
「わ〜、お帰り〜!」
と沢山の拍手で迎えられたこと、
「こんな俺なのに、みんなで良かったよかった〜って迎えてくれて・・・」
と涙をポロポロ流しながら話してくれた。

 後でこの日の事を話した看護士さんは、
「〇〇さんはやさしいから〜 もう一日いなかっただけで寂しくて〜」
と言って下さり嬉しいやら、またここでも女性に優しかったんだなとちょっと複雑やら。

 きっと良くなって退院出来ていたら、お一人お一人に心からのありがとうを伝えたかったのだろう。 代わりに私にその気持ちを伝えてくれと言われているようで、病棟に行くのは辛かったけれど思い切って訪れてみると、最後を看取って下さった看護士さんにお会いすることが出来た。 やはり主人の強い思いの引きあわせなのだろう。
posted by 山桜 at 20:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月12日

熊本メロン顛末

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やっといい香りがして来てケロと食べようと思っていたのに、正味で24時間も無かった週末の滞在で、すっかりメロンのことなど忘れてしまっていた。 そ〜っと包丁を入れると完熟の芳醇な香り・・・主人はこれにブランデーかウィスキーを掛けて食べるのが好きだったけれど、そんなことをしていたらもう果汁が後から後から流れ出てしまう! いそいで果汁をこぼさないように果肉を切りだして冷凍パックに詰め込んだ。 

次にケロが帰って来た時は、贅沢なメロンジュース祭だね。
タグ:メロン 熊本
posted by 山桜 at 16:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月11日

大きな転換期

昨年から今年にかけて、私の周りから大切な存在が次々と去っていくのは、何故なのか。 私には今、どんな転換期がやってきているというのだろうか。 神様は私に、一体何をどうして生きていけと仰るのだろうか。

当たり前のように3人仲良く暮らしていた家族から、去年の春ケロが独り立ちし、寂しさの中にも新しい意欲と生活を応援し、なんとか夫婦二人だけの生活に慣れだして、『また新婚生活が戻ってきたようだね』と言いながら、陽だまりのソファに並んで腰掛けのんびりほのぼのと睦ましい日々を送っていたのに、気付かぬうちに重い病が主人に静かに忍び寄り、束の間の幸せな思い出を残し、あっという間に向こうの世界へ旅立っていってしまった。

思えば、昨年、庭で一番大きな桃の木がいつの間にか大きく傾き、その根元に生えていた植物たちが次々と枯れていったのを見て、言いようのない不安を感じていた。 何とか手を打たねばと思いながら、大きな木は私の力ではビクともせず、主人は背中の痛みが強く力仕事は無理な状態で、枝を大幅に切り落として様子を見るだけになっていた。 その後もいつのまにやら庭の中の大切な植物たちが、幾つも枯れたり消えたりしていくのを止めることが出来ず、不安は募るばかりだった。

初夏のような陽気で庭に出てみる気持ちになって眺めていたら、いつもなら双葉葵のつやつやの葉の中から何株も元気に咲きだしている筈の桜草が、下草を掻き分けても掻き分けても一つも見つからない。 福寿草の茂みの後ろで毎年大きくなっていた春蘭の姿もない。 増えて増えてどうしようかと思っていた鈴蘭水仙は一体どこにいってしまったんだろう? 鉢底を破るほどに元気な根をのばしていた赤と黄色のピラカンサは枯れてしまっていた。 大切にしていた山紫陽花や椿の幼苗も新芽を吹いきていない。 
 
桃の木の傾きで、下草や木々は根っこを引きちぎられてしまったのかもしれない。 丁度それが暑くなってきた時期と重なり、私の入院で水やりもして貰えず力尽きたのだろうか。 何だか主人も庭の植物も、私の所為で手当てが遅れたばかりに可哀想なことになってしまったようで、胸が苦しくてたまらない。

外の世界では、デビュー時期と私達の新婚時代が一緒で、いつも元気と笑いを貰っていたSMAPが残念な解散をしてしまい、娘のように応援してきた浅田真央ちゃんもとうとう選手を引退、それぞれ新しく生きる道を求めて進んでいくのだろう。 私も涙の雨で潤した心の中から、新しい元気の芽生えを感じる日を待っている。
posted by 山桜 at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夢で会えた

 この日の朝、初めて主人の夢を見ました。

 いつものように大股で外から帰って来て、庭からカーテン越しにこちらを覗き込んで笑っています。

「わぁ、おかえり〜!」

と、私は手をバタバタ振って慌てて玄関に迎えに出る所で目が覚めてしまいました。

 ああ、勿体ない。 
そんなに慌てて騒がずに、もっとよ〜くあの笑顔を見ておけばよかった・・・。

 何だかちょっと若くてふっくらとしていて元気そうでした。 
 そういえば、自慢の髭がなかったような・・・。
 人は旅立つと、自分の好きな歳になれるのだと聞いたことがあります。

 未だ病気になることなど何も考えていなかった、私が恋していた頃のあなたに戻ったのでしょうか?

 ああ、今度は声を聞きたいです。 何か話しかけてくれたらどれだけ嬉しいか。
 
posted by 山桜 at 10:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月10日

なりたい見本の先輩

 この日、ケロも帰ってしまい一人ポツネンとしていたら、FITの先輩から有難いメールが届いた。

 このような境遇にいる者に、何か言葉をかけると言うのは、優しい気持ちの方ほど気の重いことだと思う。 却って気を使わせるからとか、何を言っても慰めにはならないからとか思い、ついつい控えてしまうことが多くなる。 私もそうしたことがあるし、その気持ちはとても良く分かる。 それでも、やはり思い切って一歩踏み出し、心を寄せてお便りなど書いて下さることは本当に嬉しく有難く、どんなに勇気づけられることか。 それが心からよくよく分かったから、前にもどこかで書いたけれど、私はもうそうすることを躊躇しない。 

 先輩からのお便りには、
 他の皆さんも心配して下さっている。
 状況が良く分からないのでどのように声を掛けたら良いか悩んでいる。
 引きこもってしまうのが心配。 
 少しずつ復帰しませんか。 
 無理に返信は無用です。
 みんなが待っています。

そのようなことが簡潔に認められていた。
簡潔だけれども一つ一つの言葉が温かく、何一つ傷つけるようなことのないように細心の注意が払われているように感じられた。 私もこういう大人になりたいものと思う。
posted by 山桜 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ケロと過ごした週末

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 ケロが帰って来て、久しぶりに夜遅く眠くなるまで喋って喋って、一緒のお布団にくるまって寝た。 翌朝、ケロのリクエストのパンを焼く仕込をし、お昼は焼き立てのふわふわパン。 主人が食べたがって何度か焼いたけど、手許にあった小麦粉がイマイチだったので、美味しい小麦粉を注文したら届いたのは入院後。 その小麦粉をようやく使う気になった。 

 ケロは美味しい美味しいと言って一人であっという間に半分ほども食べてしまい、お腹がパンパン。 それなのに、ピザ用の小麦粉も見つけて、『夕飯はピザを焼いて!』という。 そうそう、そのピザを焼く為の鉄皿も買ってあったっけ。 野菜・きのこ・食べ残しのカマンベール・チーズもモッツァレラ・チーズもみんな乗せて出来た豪華なピザを頬張って、満足気のケロの笑顔が嬉しい。 でも本当は、私が何かを作ることで元気が出るように、甘えて見せていたのかな。 

 たった一泊だったけれど、その一泊の為に遥々帰って来てくれたケロの優しさに包まれて幸せな2日間だった。 また静かになった我が家の庭では、桃の花が満開だった。

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タグ:モモ
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2017年04月09日

大河ドラマの「直虎」

 入院中の主人に、
「何だか直虎、鶴が可哀想で見るの辛くて。 
もう見るの止めようかな・・・」
 と言ったことがある。 答はどうだったか・・・相変わらず、
「ふ〜ん」
なんて言って、ちょっと寂しそうな顔をしていた気がする。

『毎年、どんなのでも欠かさず見ていたのに、
 俺がこんなだから落ち着いて見られないんだろうな、ごめんな・・・』

 若しかしたら、そんな気持ちだったのかもしれない。 いつもこうやって、主人の心の中を想像する癖は、生きていた時から同じだった。 

 この日、ケロを見送って家で一人、久し振りに「おんな城主 直虎」を見た。

 思えば直虎は、愛する人(幼馴染の亀)とは添えぬまま、その人は殺され、結婚もせず子もなさず、領民の為、井伊家存続の為に女城主として生きてゆく。 そんな人生もあるのだ。 人生の幸不幸を客観的に他の人と比べることは愚かなことだろうが、その姿を見て学ばねばと思い直した。 

 そしてこの日出てきた、

 「清風払明月 明月払清風」

の言葉にドキドキ胸が高鳴った。 そこに主人の法名が入っていたのだ。 こんな偶然ってあるだろうか?

 さっきはケロの忘れ物から満開の夜桜を一緒に見せてくれて、今度は見るともなく何となく見ていた大河ドラマでこんなことが・・・。 これはもう絶対に主人が私に何かを伝えようとしてくれている、 

「ほら、いつも傍に居るんだ、俺は」
「気持ちを伝えようとしているんだよ」

ありがとう、そう信じさせてくれて、ありがとう。
タグ:直虎
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3人で見た「夜桜」

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 電車の時間ぎりぎりまでお腹いっぱい頬張っていたケロが、慌ただしく荷物を纏めて家を出発。 哀しくなるから玄関で見送るねと、見えなくなるまで手を振って部屋に戻ると、ハッとさっきケロが荷物を纏めていた場所に忘れて行った大事な手帳に目がとまった。 直ぐにケロに電話するも出ない、急いで手帳を持って飛び出し追いかけた。 その間にケロからコールバック、
「一本遅らせるから走らないでいいよ!」
時計を見れば、頑張れば未だ乗る予定の電車に乗れそうで走り続けた。

 するとケロがこちらに戻って来ていたので鉢合わせ。
「もう、走らないでいいって言ったのに〜危ないなぁ・・・
 一本遅らせたんだから、桜、見に行こう」

 この週末、折角の満開の桜だったのに、雨降りだったり忙しかったりでとうとう見に行けず残念に思っていたが、こんな思いがけないことでケロと夜桜を見ることが出来た。 これは、どう考えても主人の演出ではなかろうか? 手帳を忘れて行ったのも、直ぐにそれき気付いたタイミングも奇跡的で絶妙すぎる。 

「バタバタしてないで、みんなで今年の桜を見ようよ」
そんな主人の計らいで、今年も家族3人で桜を見ることが出来たのだ。

ふっと気付けば、慌てて飛び出した私は主人のダウンジャケットを羽織っていた。 
posted by 山桜 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする