2017年08月27日

二俣尾の多摩川(8月)

 先日は森できのこ観察でしたが、この日は川で水生生物の観察です。 あいにく前日の雨でかなり増水しており、浅瀬で石をひっくり返してトビゲラの幼虫などを観察することができず、網でガサゴソが主体でした。

<2017-08-27 二俣尾 多摩川にて>
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【アブラハヤ】速い流れから湾入部に退避してきたのかアブラハヤの幼魚が沢山網にかかり、観察用の浅い桶では飛び出してしまって可哀そうなので、観察後はもう捕まえないように子供たちにもお願いしました。

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【サワガニ】カニの仲間は産卵後、暫く腹部に抱卵したまま卵の中で幼生を育て、殆どはゾエアという幼生初期の段階で放出しますが、サワガニは、数十個とカニの中では少ない数の卵を抱卵し、稚ガニまで育ててから放出します。 プクプクに育ったコガニ達がびっしり抱えらえていました。 過保護のカニコですね。

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【シマドジョウ?】

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【カジカガエル?のオタマジャクシ】

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【スナヤツメ】 ヤツメウナギの仲間で、眼の後ろに鰓孔が7つ並び本物の眼と合わせて8つの眼と見えることからの命名。 今はなかなか見つからない希少種らしい。 幼生の頃は未だ眼が開いていない。

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【ハグロトンボのヤゴ(幼虫)】 蝶のようにひらひら飛ぶ黒い羽根に細長い体の優雅な成虫の姿とは異なり、ちょっと悪そうな面構え! 

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【モンカゲロウの幼虫】

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【何かの卵のう(調べ中)】

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【エビ】上から見て何エビか私には分かりません。 在来種のエビの目は真横に出ているとのこと。

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【ダビドサナエ?(トンボ)のヤゴ(幼虫)】足跡型の触角が特徴

 水生生物は父の川釣りの餌、若しくは捕まえて来て飼っていたカワイイ生き物としての認識しかなく、詳しく種類を調べるところまで興味が達していませんでしたが、去年から川遊びのあるイベントや虫研修などで、再び触れる機会が増え、よく分かっていない分、嵌ってしまいそうです。



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2017年08月26日

磯研修(柴崎海岸)

昨年の4月、三浦半島 芝崎海岸における磯研修に参加しました。 (この後、私事いろいろ続き更新できぬままでした。 未だ種名なども調べきれていないのですが、できる範囲でアップしておき、時間ができた時に加筆する予定です。)

<研修地: 神奈川県 三浦半島 柴崎海岸>
<研修日: 2016年4月23日>

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【ケヤリムシ】太陽を浴びて気持ち良さげに波に揺られていました。

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【ムラサキウニ】岩に隠れたマックロクロスケたち

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【イワフジツボ】【ベッコウガサ?】   【イトマキヒトデ】

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【カジカの仲間?】     【キヌバリ】縞模様
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【イソスジエビ?】

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【キヌハダウミウシ】なるほど、絹のスカーフのようにも

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【オトメウミウシ】なぜ乙女? 一番ナメクジに似ている気が…

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【アオウミウシ】こっちを見ていますね〜カワイイ♪

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【クロシタナシウミウシ】【アオウミウシ】仲良し?

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【サラサウミウシ】背中の更紗模様と黄色い縁取りが決め手

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【クロシタナシウミウシ】標準色
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【クロシタナシウミウシ】変異色 とても同じとは思えないが上の真っ黒なクロシタナシウミウシの色変わりらしい 縁取りのフリルに面影が感じられる?

「ウミウシ」の仲間は、「海の宝石」などとも呼ばれ、その美しい色彩でファンも多いのですが、ほとんど同じような仲間の生物でありながら陸に居る「ナメクジ」は忌み嫌われるばかりです。 かといって、陸でウミウシのようなカラフルな色彩のナメクジがいたら気持ち悪いでしょうか… 

 いや、陸というよりも生息場所ですね。 ナメクジは地味でなくては身体を守れないような暗い湿った物陰に住んでいるのですから仕方ありません。 

 その代り、色どり豊かな植物の上に住んでいるイモムシやケムシにはカラフルなのが多いです。

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【クモガタウミウシ】【クロシタナシウミウシ】【アオウミウシ】
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踏んだり触ったりすると、紫色液体を噴出し忍者さながらに煙幕を張るアメフラシは地味です。 「雨降らし」の名前は、身を守る為の紫色のモヤモヤガ雨雲に見えるから、梅雨時に産卵の為に岩の浅瀬に集まる(集まってくると雨が降る)からなどと言われています。
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【アメフラシ?】未だ子供のアメフラシ?

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【ヤマトウミウシ?/イソアワモチ?】  【ナマコの仲間?】

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【ナマコの仲間?】

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【生×釜揚げしらす丼】う〜ん、私は「生」よりやはり「釜揚げ」シラスの方が好きかな〜 



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2017年08月25日

二俣尾の森(8月)

 ディキャンプの下見で初めて青梅市二俣尾の森へやってきました。 個人所有の森を市で借り受けているので、手入れはされていても荒らされていない魅力的な森です。

タマゴタケが沢山出ているということでしたが、乾燥続きできのこの発生はかなり少なめでした。 それでも きのこ目の効く面々があちこちから探し出して来てくれました。

私はまだまだ きのこ修行中。 図鑑と首っ引きで調べたものの自信は持てず「?」だらけです。 段々と「?」が取れるよう、地道に観察を続けたいです。

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シロオニタケ テングタケ科 幼菌 と 成菌

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シロオニタケ傘の様子    コオニテングタケ?

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コンイロイッポンシメジ?  オニイグチモドキ/鬼猪口擬?

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ビョウタケ/鋲茸?     アイカワタケ?

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フサタケ/房茸?

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アカイボタケ/赤疣茸?

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シロアンズタケ/白杏茸?       シシガシラ

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イグチの仲間 触れたところが変色 

きのこだけでなく、今では希少になってしまった植物や昆虫の棲家でもあるようで、これからまた訪れる日々が楽しみになりました。

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クモキリソウ/雲霧草    ミヤマクワガタ(昆虫)



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2017年08月19日

目の中に砂嵐と竜巻3つ

 キャンプ中、暗闇の中で炎を見た時だったか、ふいに視界に黒い靄が立ち込め、その背後に無数の黒い点が漂っているのが見えた。 

 黒い靄は左目にも三日月形のが住み着いてしまっているが、とうとう右目にもやって来たかと愕然とした。 それでも夜のうちは未だコンタクトをとって朝になれば消えているかも…という淡い期待を持っていたが、翌朝、明るくなった空を見上げると、はっきりとした全面的砂嵐と竜巻が3つ漂っているのが見えて、暗澹たる気持ちになった。

 「神様、どうか視力だけは持っていかないでください。」

 祈るような気持ちで家路を急ぎ、最寄の眼科へ向かったがお盆休み。 やはりこれは『かかり付けの眼科へ行った方が良いよ』という主人の導きかなと思った。

 翌19日は主人の月命日、守っていてくれていると感じながら電車に乗り、いつもの眼科で眼底検査と念の為、麻酔をかけレンズを嵌め込んでの眼球の前側の網膜の検査も受けた。 結果、網膜剥離には至らず、水晶体の老化(またか…)による飛蚊症とのことで、要経過観察となる。 一先ずはホッとした。

 眼には気を遣い、外歩きには紫外線防止サングラス、PC作業時にはブルーレイ防止グラスをかけているし、眼のヨガも続け、これまでにはブルーベリーを意識的にとり、1か月前からはルテインのサプリも始めたばかりだったのに…。 やはり去年からの身体的疲労・心労が溜まっていたのだろうか。

       *          *          * 

 という訳で、眼を休める為、しばらくパソコン作業から遠ざかっていましたが、ルテインが効いたのか何がどうしてなのか分かりませんが、段々と砂粒の数は減り竜巻も消えはしないものの小さくなって来たようでほっとしています。

 それでも大好きな本や新聞など活字を読むのに、モヤモヤが鬱陶しくて集中できないのが哀しいです。 慣れていくしかないのでしょうね。 <2017-08-30 記>



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ラベル:眼科 飛蚊症
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2017年08月18日

パウロの森でキャンプ


 お盆休みから週末にかけてケロが長いお休みをとってずっと一緒に居てくれる予定だったのですが、迷走台風のせいで延期になった仕事が休暇予定日に入ることとなり、新盆の法要が終わると直ぐに大阪へ戻ることになってしまいました。 新盆の後にぽっかりと空いた寂しさを埋めたくて、まだ参加OKというキャンプに飛び入りさせて貰うことにしました。

 聖パウロの森で早速迎えてくれたのは、森の妖精きのこたち。

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絵本の世界のように可愛いらしい【タマゴタケ】3兄弟 美味食茸

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【テングタケ】【ツルタケダマシ?タマゴテングタケモドキ?】どれも毒茸

テントを張って、さぁお昼は、 
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手作りの竹のお椀、竹で組んだ台で「そうめん流し」 
青ネギ、ミョウガ、シソ、生姜・・・薬味もいっぱい刻みました。

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丸太に縦に十文字を入れて切り口に炭を置いて燃やしていくスウェーデン式焚火 きれいに燃え尽きると4つ脚の椅子かテーブルが出来上がるそうですが、これはちょっと燃えすぎてしまったようです。

P8176174 (210x140).jpg ダッチオーブンで炊き上げたエビ・アサリ・イカ入り、サフランで仕上げた絶品のパエリヤ、鶏肉とコンニャクとカシューナッツのクワ焼き、森で皆が集めたタマゴタケ入りコンソメスープ、ネギたっぷり納豆卵焼き の 夕食献立。 食べ始める前のもっときれいな状態で写真を撮らず、シェフに申し訳ないです。



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夕食の後は、日の入り前からムササビの巣穴と思われる3か所のポイントに分かれての張り込み。 私は森の斜面にある杉の木の洞の下でじっと目を凝らし続け(途中ちょっと寝てました…すみません)ましたが、ムササビの鳴き声も姿も気配も全く感じられず、残念。 それでも夕闇の森の中で佇むひと時はなかなか得難い経験でした。 私が今までムササビが飛ぶのを見た場所は、森の中の道路の上、広場の中など空が開けた所でした。 どうもムササビが気持ちよく滑空するには、この森は木々が茂りすぎている気がします。

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他の箇所のムササビ観察も不発に終わったようですが、来年は巣箱を掛けてみようなど意欲満々のうちに、いよいよ火を囲んでの宴が始まりました。 料理長手作りのベーコンと野菜のBBQの美味しかったこと!

 テントサイトはマサカの傾斜地で、それでもマシな場所を譲ってもらったものの重力には勝てず、知らず知らず滑り落ちては下側の先輩の陣地を脅かしていたようで、申し訳ありませんでした〜 

 翌朝は、昨日のタマゴタケ入りスープで作った雑炊にネギとオカカたっぷりのふんわり卵焼き、淹れたての薫り高いレギュラーコーヒー、ごちそうさまでした!  

 いよいよ全山踏破コース+ちょっと探検の始まりです。 
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【聖パウロの森からピークへ向かう】  【ベニバナボロギク】キク科

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左【ボタンヅル/牡丹蔓】キンポウゲ科センニンソウ属
右【マツカゼソウ/松風草】ミカン科

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【イヌトウバナ/犬塔花】シソ科トウバナ属
 (近似種のヤマトウバナ、ミヤマトウバナとの判別点)茎の下部這い上部斜上し高さ20〜50p 葉裏に腺点多 頂部・葉腋に花序 花5〜6p白〜僅かに淡紫を帯びることも 萼に開出長毛密生

 だんだんと道が険しく…いや、ここは果たして道なのか?という岩に取り付きよじ登るようなコースを行くかと思えば、沢から先は隣の森という所へ行きついたり、ここは一度降りてみたかったやら、ここは行けそうな気がするとか…なかなかタフな歩きでした。  

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【ヘクソカズラ】アカネ科      【ダイコンソウ】バラ科

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【タマアジサイ】アジサイ科   【キンミズヒキ】バラ科

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見晴らし台からの眺め

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【フクラスズメの幼虫(幼齢)】食草イラクサ科【オオカギバ】食草ウリノキ科

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【アマランサス(ヒモケイトウ/紐鶏頭)】 と 【ミヤマアカネ】
 
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【アメリカホド(イモ)】マメ科ホドイモ属 別名:インディアン・ポテト
 見たこともないエンジ色のマメ科の花に驚いて写真を撮り、帰宅して調べてアメリカホドイモと分かりました。 地中に連なった塊根(イモ)をたくさんつけるという。 牧野富太郎先生は「馬鈴薯」の正体をホドイモ(在来種)ではないかと考察されていたのを読んだことがありますが、これはアメリカ原産のホドイモの仲間で、より多くの大きなイモを付けるらしい。 こんなところでホドイモの仲間に会えるとは! 今年は何故こんなに牧野先生とのご縁がつながることが多いのだろうか。 
 
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 とても大きなハナイカダの実(1pくらい)を更にアップにしたら、なんとこっちを見ているような…甘いと聞いてつまんで食べてみようかと思った私を威嚇しているようでした。

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【ミズタマソウ】アカバナ科 
 産毛に露をまとった種は、まさに名前そのままの姿でした。

 森の周りの明るく開けた場所には、森には見られない植物が生えていたり、畑にはブルーベリーありパッション・フルーツあり、いろいろな作物や植えられた花々を見ながらバス停へ向かう道も飽きることなく、森へ通う日々が一層楽しみになりました。 長い間お休みをいただき、定例作業などにも参加せずに、楽しい時ばかり参加してすみません。 もう少し落ち着いたら、また森に戻ってきますのでよろしくお願いいたします。 



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2017年08月15日

新盆

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 亡き人の思い出語り偲ぶ盆 貴方の笑う声に空見ゆ

 とめどなく葉月の雨の降り続く 愛しむ涙のかれぬが如く

 わが胸に住み共に生く われの喜び君に届けむ (山桜) 



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2017年08月11日

カマキリの脱皮

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 先日、武蔵野自然塾でFさんよりカマキリの脱皮のお話を伺いながら、そう言えばカマキリが脱皮するところも脱いだ皮も見たことがないなぁ…と思っていたところ、家の庭のシモツケを刈り込んでいる時に脱ぎ立てのカマキリの皮をみつけました。 カマキリはてっきり自分で脱いだ皮も無駄なく食べてしまうのかと思っていましたが、こうして脱ぎ残していくのですね。 

 初めてカマキリの抜け殻を見、慌てて脱ぎ立てホヤホヤのカマキリを探したら、丁度お隣との境界の塀を伝って向こう側に逃げていく所。 タッチの差でシャッターを切り損ねました。 まだ柔らかい体は外敵に狙われやすいでしょうから、素早くその場から立ち去ったのでしょう。 

となると、やっぱり抜け殻は食べないのかな? 今まで見たことがなかったのは、セミの抜け殻と違って薄くて軽くて風に飛ばされやすいからかもしれません。 ふっと吹けば天にも昇る天女の羽衣のようでした。



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2017年08月07日

2017m今年の山・雲取山へ登る(本番)

【コース】JR青梅線・奥多摩駅−<バス>−鴨沢(WC)〜お祭〜(後山林道)〜三条の湯(泊)〜水無尾根〜三条ダルミ〜雲取山(東京都最高峰2017.09m)〜避難小屋(WC)〜小雲取山(1937m)〜雲取奥多摩小屋〜五十人平ヘリポート〜ブナ板〜七ツ石山(1767m)〜七ツ石小屋〜堂所〜小袖〜鴨沢−<バス>−JR奥多摩駅

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【JR奥多摩駅舎】      【アカメガシワ】トウダイグサ科 実

 迷走台風5号の動きを気にしつつも、晴男・晴女のパワー強くカンカン夏日下の奥多摩駅集合となる。 バス車窓から見る奥多摩湖岸の露肌広く、いつもは見られぬ島も顔を出し湖面の照り返しがキラキラ眩しい。 トイレのある鴨沢バス停下車、炎天下の林道歩きを覚悟したが、意外や日差し遮る優しき雲たなびき爽やかな風も吹き出し大いに助けられた。 その風に乗って漂う、クズ、クサギ、ヤマユリの花などの香りの違いを楽しむ。 

 アカメガシワのサボテンのような実を見ている時、お客様から故郷福井ではこの葉で塩魚と麹と飯を包んで作る鮓(熟れ寿司)を(今は酢飯でも)作るというお話を伺え、「カシワ=炊き葉」の名を頂いている由縁に確証が得られ嬉しかった。 

P8066074 (207x310).jpg「お祭*(地名)」から後山林道を登る。 7月の大岳〜御岳では手の届かぬ所に数輪咲いていただけのイワタバコが、そこかしこに群生・満開。 小株〜大株の葉の大きさ、花付きや花色の濃淡での風情の違いなども堪能出来た。 沢山咲いていると「ああ、またか」とつい見過ごしてしまいがちだが、良く知るためのチャンスと捉え逃さず観察を楽しみたい。 それにしても足下の崖にピンクの滝のように咲き揃ったイワタバコは見事だった。 崖下に下りて仰ぎ見られたら最高なのだか未だ命は惜しい。

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足元をこわごわ覗いて見下ろしたイワタバコ
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他の場所で下から見上げたイワタバコ

 林道終点より山道に入る。 やや急登ながら、谷筋から吹き上がる冷気、滝から舞い上がる飛沫、緑陰から響くヒグラシの声、下界の暑さを忘れさせてくれる清涼さの中を行き、3時前には三条の湯へ到着。 幸運にも我等一行の貸切状態で、早速明るい内からつるつるの温泉にのんびりゆったりと浸かり今日の汗と疲れを流す。 
「ああ、いいお湯でした〜! さっぱりしたわ〜」
と、部屋に戻って来られた皆さんは、つやつやピカピカのたまご肌で10歳程も若返ったご様子!(自分にも効果があったかは鏡が怖くて未確認。)

 夕食には、三条の湯の社長さんが撃ち取った鹿肉ローストの赤ワインソース添えや自家農園の新鮮野菜(お澄ましの茗荷の辛さが最高)もたっぷり、各々赤白ワイン・ビール・冷酒などで盛り上がり、ずっと気になっていたフォークギターを弾いて欲しいとリクエスト。 忙しくて断られるかと思いきや、食器の片づけも手早く済ませ、早速番頭?ヤスさん、ご登場♪ 

 1曲目が何だったのか記憶にないのは、心の奥の琴線に触れ突然涙が溢れて止まらなくなってしまったから…。 その上の「涙そうそう」には降参、「皆で盛り上がる曲をお願いします!」と言うのに、真打登場の社長さんは輪をかけて哀しい歌(松山千春、ユーミン、小田和正…)好きで、困ったなぁ、もう。 それでも、ほぼ同年代の歌の輪は徐々に盛り上がり、前に出て「上を向いて歩こう」を歌って下さったお客様あり、リクエストあり手拍子ありコーラスあり、何やら懐かしい山小屋の歌の集い、青春時代に戻ったような熱き夕べとなった。
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 夕方〜夜の雨の後、深夜2時頃には満天の星空だったそうな。 泣き歌い疲れ、朝までぐっすりで見損ない、残念。

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 谷間の朝の薄日の下で見送ってくれた山百合の花

 翌朝は素晴らしい晴天下5時半出発。 山頂で日の出を迎えたら最高だったに違いないが、今回我らは温泉の楽しみを優先したので、二兎は追えない。 三条の湯から暫くは急登が続くので歩きに専心、心肺と足慣らしの為ゆっくり確実に歩を進める。 安全担当みっきいさんが下見後に連絡してあった道崩れ箇所もきちんと補修されてあって有難い。

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【ホタルブクロ】キキョウ科      【ヒヨドリバナ】キク科 

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尾根に出ると雲一つない青空!
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 展望の期待も高まり、水無尾根から亜高山樹林と笹原の急登をひたすら上る…

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 いよいよ念願の今年の山、雲取山2017.09m山頂に無事到達! 富士山は雲の中に隠れてしまっていたが、青い空の下、記念の年に登頂できた幸運に感謝したい。 集合写真の後、皆さんそれぞれに感動の面持ちで記念碑と記念写真を撮りあっていらした。 山頂の碑は記念年に新しい石造りのものに建て替えられている。 「二千十七年の記念碑」の方は今年限定とのこと。

 雲取山のお花畑は今やシカ避けネットの中だけの僅かな空間のみ。 ヤマハハコ、コオニユリ、シモツケ、シュロソウ、ギボウシの仲間などが咲いていた。
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  その外は、鹿不嗜好性植物、マルバダケブキ、イワオトギリ、ワラビ、イワニガナ(ジシバリ)ばかりが目についた(更に下の方ではフタリシズカが大繁殖)。 刈り込みで返り咲きする性質のシモツケが、恐らく鹿に食べられた後、ほんの小さい背丈で咲いてピンク色を添えてくれているのが健気だった。 人を見ても身じろぎもしない鹿、この日も悠然と尻尾を振りながら黙々と草を食んでいた。

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【マルバダケブキ/丸葉岳蕗】キク科
 苞に包まれたつぼみの塊がだんだんほどけて花開いていく。

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【イワオトギリ/岩弟切】オトギリソウ科

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鹿が食べ残したマルバダケブキとワラビばかりが広がるかつてのお花畑山域。 三条の湯の社長さんは、元のお花畑を取り戻すために鹿射ちをされているとか。

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 来し方雲取山を眺めることの出来る七ツ石山へ向かう途中から白いガスの勢いが増し、七ツ石山に登り着いたときには雲取山はみるみるとガスに呑み込まれつつあった。 

 急速に天候が変化していく兆しが見えたが、降雨予報は三条の湯での情報で3時過ぎから1o程とのこと、何とかバス停までは降らずに済んでほしいと祈りつつ、七ツ石山での休憩を短縮、七ツ石小屋広場で昼食。 隊長がコッヘルでどんどん湯を沸かしてくれ、カップ麺やカップご飯から食欲を刺激する香りが立ち上る。 何でも日清の「カレーメシ」は三種(ビーフ、シーフード、スパイシーチキン)とも絶品らしい。 待ち時間5分と長いので、その間に水汲みとトイレを済ませるのがよろし、とのこと。

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【岩弟切】   【ミゾホオズキ/溝酸漿】ハエドクソウ科(前ゴマノハグサ科)

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【ノリウツギ/糊空木】アジサイ科

後発の我が隊はポツポツと水滴を感じ、早めに撤収。 念の為、ザックカバーと雨具の上着装着で出発。 この時点で暑くても面倒でも雨具の下も履いて頂くべきだったかと今更ながら思う。 降らなかった場合に脱ぐのは面倒なだけだが、濡れてしまってから履くのは手遅れだ。 しかしその時点で後の降雨時刻と降水量は私には予想できなかった。 

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【蛍袋】萼片と萼片の間が反返る     【山蛍袋】萼片と萼片の間が膨れ盛上る

途中、平将門公を祀る祠に手を合わせ、無事下山を祈念、下山途中に突然激しい降雨に見舞われつつも全員滑りも転びもせず、無事バス停に到達することが出来た。 元々の下山予定時間にたっぷりとした余裕が含まれていたのも心強かった。 

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 予め連絡してあった鴨沢の「山の休憩所・かゑる」カフェのご夫婦(元山小屋勤め)は、ずぶ濡れの私達を気持ちよく迎えて下さり、着替えもさせて頂けて大変助けられた。 靴を脱ぐのが面倒でなければ、座敷も含めて20名は収容できるそうなので是非利用されたし。 ナッツ付缶ビールやお汁粉、楽しいグッズの販売もあり。

「記念の年に雲取山に登れて感激」
「三条の湯にゆったりと浸かれて最高」
「久し振りにギターと歌で楽しい夕べ」
「鹿を食べた翌日に鹿に会ってビックリ!」
「お花畑復活の為に鹿を撃ちに来たい(免許有)」
「2日目の上り下りが長くて心配だったが、無事に歩けて良かった」
「森の中の花や土やいろいろな香りに癒された」
「雨の中を歩ききり、そんな中でも転ばず歩けて自信がついた」
「ずぶ濡れもいずれ愉快な思い出話になる」
等々、嬉しい感想を沢山頂いた。

 今回の参加者の皆さまは、我々のハイクに参加され続ける内に、山好き・山登り嗜好となり、ご自分でも意欲的に山へ行かれるようになった常連の方々ばかりで、歩きも確実で頼もしく知識も智恵も豊富、楽しく生きていきたいという前向きで気持ちのいい方ばかり、却って励ましや教えを頂き感謝感謝の山行であった。

<主な観察の記録> 
【木本】
〔花〕合歓木(ネムノキ)、凌霄花(ノウゼンカズラ)、臭木(クサギ)、木萩、令部(リョウブ)、糊空木?、藤空木、駒繋(コマツナギ)
〔実〕鬼胡桃、赤芽槲(アカメガシワ)、熊四手/紙垂(クマシデ)、千鳥の木(山柴楓)、大葉麻殻(オオバアサガラ)、三葉木通(ミツバアケビ)、野葡萄、深山?榛木(ミヤマハンノキ)、大亀の木(虫狩)、深山桜、夏茱萸(ナツグミ)、七竈(ナナカマド)、檀(マユミ)、木五倍子(キブシ)、更紗満天星(サラサドウダン)  〔その他〕桂、橅、栃、樅、落葉/唐松(カラマツ)、白檜曽(シラビソ)、米栂(コメツガ)

【草本】 掃溜菊(ハキダメギク)、竹似/煮草(タケニグサ)、盗人萩(ヌスビトハギ)、河原撫子(カワラナデシコ)、仙人草、牡丹蔓(蕾)、山鍬形(ヤマクワガタ・実)、深山塔花、岩煙草、玉川杜鵑(タマガワホトトギス)、銀龍草(ギンリョウソウ・実)、山百合、蛍袋、山蛍袋、山葎(ヤマムグラ)、砧草(キヌタソウ)、深山谷蕎麦、深山谷蓼、丸葉岳蕗、蕨(ワラビ)、岩弟切(イワオトギリ)、沢弟切、山母子(ヤマハハコ)、車百合、下野(シモツケ)、棕櫚草(シュロソウ)、大葉擬宝珠(オオバギボウシ)、溝酸漿(鬼灯)(ミゾホオズキ)、糊空木(ノリウツギ)、二人静、丸実の山牛蒡、夏水仙、野萱草(ノカンゾウ)

【昆虫】キアゲハ、アオスジアゲハ、ルリタテハ、ミヤマカラスアゲハ、オオミドリシジミ、ウラギンシジミ、ヒラタクワガタ?♀、コクワガタ♂、ヒグラシ、ツクツクボウシ
【鳥】コゲラ、キビタキ、コマドリ、オオルリ、ゴジュウカラ(木マワリ)、ジョウビタキ(冬鳥の筈なのに)、カケス、ウグイス、ガビチョウ
【動物その他】ニホンジカ、ヒキガエル、ヤマアカガエル、トカゲ(カマドウマ捕食中)、クガビル

(例によって本番は本文、観察の記録に合う写真を撮れる機会少なく、ご容赦ください。)



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2017年08月05日

ツクツクボウシ初鳴き

 夏の到来を告げるアブラゼミが鳴き出すのが随分遅いと思えば、夏の終わりを告げるツクツクボウシが早くも鳴き出してしまった。 

 気温が低く日照が少ない影響だろうか? 7月が暑かっただけに8月に入ってからの低温と雨続きは、まるで梅雨にもどってしまったかのようだ。



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2017年08月02日

アブラゼミ初鳴き

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 梅雨明けしてからぐずついた天気が続き、真夏の太陽が照りつける日が少ないせいか、アブラゼミの鳴き声がなかなか聞こえてこなかったが、8月も2日になってようやく
 🎵ジワジワジワ・・・ジャワジャワジュワジュワ〜〜〜〜
と、夏らしいアブラゼミの鳴声を聞くことが出来た。

 子供の頃、小金井〜杉並に暮らしていたが、一番ありふれて身近に沢山見られたのはアブラゼミ。 ミンミンゼミは、祖母の住む秋葉原に行く途中、乗換の電車待ちの間、御茶ノ水の駅の辺りで鳴声を聞く位で、姿を見ることは滅多にない貴重なセミだった。 神田川沿いの茂みや聖徳太子廟や神田明神の杜など、余り人が踏み込まない土地がミンミンゼミを守っているのだと子供心に思っていた。

 そして今、森の近くに住んでいるので、貴重なミンミンゼミもいっぱいいるのだと思っていたら、今は都会はミンミンゼミの方が多く、アブラゼミは湿った森を好み乾燥に弱いので、ヒートアイランドの都会では数を減らしてしまっているのだという。 ありふれたアブラゼミが貴重になる時代が来るとは思わなかった。 これは、本当なのかな。 子供心にしみ込んだ記憶が邪魔して、もう一つ信じ切れていない。 

 アブラゼミについて、ホントなのかな? と、思うもう一つは、名前の由来。 今はネット情報優先時代なので、ウィキペディアに載っていることがあっという間に広まってしまう。

 アブラゼミの名前の由来は、「鳴声が油で揚げものをしている時の音に似ているから」と書いてある。 まぁ、確かにそう言われればそう聞こえないことも無いけれど、あの鳴声を聞いて揚げ物している時の油の音を連想するだろうか? 今も直ぐそこで鳴いているけど、全然天ぷらも唐揚げも思い浮かばない。

 では、ゴキブリのことを「アブラムシ」とも呼ぶのは何故? ゴキブリは鳴かないし、身体の色が(昔の)油の色だからでは? アブラゼミだってあの茶色い羽を見て「油」を想像したと考えるのが自然だと思うが、へそ曲がり? ごく素直な考えだと思うのだけど。

(写真: 羽化したばかりのアブラゼミ 2014-08-02)



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2017年08月01日

また八月が来た

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7月末に観察園の大掃除で色んなホコリを浴び、喉をやられたかも…と思っていたら案の定、朝から喉が痛くて体が怠い。 梅雨が明けたと言うのに、急に涼しくなってしまいエアコンを掛けるまでも無いと窓を開けて寝たのが良くなかったのか。 独り身で健康が勝れないということの不安を初めて感じた。

 昨日届いたばかりのお仏壇の扉を開け、過去帳の「一日」を開き、手を合わせる。 
 「どうか山へ行く日までに元気になれますように」

 八月と言えば、毎年主人の母の所へ行き、お墓詣りをして一緒に温泉などに行くのが結婚してからの恒例だった。 皆が元気な頃は、今年は何処へ行こうかと考える範囲も広かったが、ここ数年は主人も母も遠出がシンドイ状態で近場ばかりになっていた。 

 それでも家族そろって旅する楽しみで心躍る八月だった。 お正月、GW、8月と年三度の母を連れての旅行が、去年の八月で最後になってしまうとは、あの時はまるで考えもせず、主人が長い運転に耐えられるのだろうか、代わりに移動で疲れたケロが運転して大丈夫だろうか、自分が術後の身体で旅行が出来るだろうかという不安があるばかりだった。 

 去年の8月1日、私は胆嚢摘出手術を受けた。 主人は背中の痛みを堪えながら車を運転してお見舞いに通って来てくれていた。 やがて退院の日の会計を待つ間、
 「折角今、この辺で一番大きな病院に来ているのだから、背中の痛みを診て貰ったら?」
と勧めたのに、週明けにペインクリニックに行く予定の主人は、ちょっと考えてはいたけれど、遂にその気になってはくれなかった。

 外は焼けつくような日差し、森の中にある病院はお互いの声も聞こえないほどの蝉の声に包まれていた。 強い痛みを抱えつつも日々鍛えたしっかりとした身体で荷物を持ち、いつものように愛車に身体を滑り込ませる主人を頼もしく見ていたあの夏の日。 長い間、看病とお見舞いばかりだった私と主人の立場が反対になって、少しは私の気持ちも分かってくれたかなと嬉しいような気持もしていた。 まさか重い病が主人の身体を蝕んでいるとは思いもせずに。

 あの時、もっともっと強い気持ちで引きずってても診察を受けさせていたら、今も主人は元気で傍に居てくれただろうか? 今更考えてもどうにもならないことを、ついつい考えてしまう。 きっとこれからも、八月が来て蝉の声を聞くたびに。 

(写真)
 去年八月、最後に皆で詣でた時の夏の日差しに包まれた
 大洗磯前(いそさき)神社 本殿



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