2017年09月28日

小さな彼岸花

 去年の春から私が通い、生物の世話や植物の手入れをしている自然観察園。 いつか主人にも来て見て欲しかったけれど、それはもう叶わぬ夢。 主人の代わりに見に来てくださる来園者さんが増えることを願って、このお彼岸中に彼岸花の球根を30球植えさせて貰いました。 

 その内の一球が、約一週間後、早くも私の当番日に一番物陰で、ひっそりと花を咲かせていてくれました。

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 植え付けが遅く、根と花茎を伸ばすのとが同時になってしまったので、大分小柄ですけれど、それがなんだか赤いキツネノカミソリのようで可憐でした。 一斉に開花といかないのは、植える前の休眠中の状態だった球根が目覚めるのに要する時間に個体差があるからと思われます。 これからポツリポツリと咲いていくのも、他所の彼岸花が終わった後に咲くのも面白く、園に通う楽しみが増えました。

<彼岸花の花言葉>
 「また会う日まで」「再会」「独立」など


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ムシクソハムシの仲間

 生き物を愛する心優しい(可愛らしい女性でFITと観察園の)先輩とご一緒する当番は楽しさいっぱいです。 この日は、先の黄色い小繭の正体調べと共に、先輩が持っていらした肉眼ではイモムシの糞にしか見えない3mm程の小さな虫の姿を顕微鏡で見ることが出来ました。

<2017-09-28 むさしの自然観察園
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未だツツジの葉の上のイモムシの糞にしか見えませんが・・・

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【ツツジコブハムシ】 ハムシ科コブハムシ属

もっと拡大してビックリ! 立派な甲冑をまとって何とも美しいハムシの姿が現れました。 何かこういういぶし銀のような工芸品がありますよね。 

 それにしても、「虫糞・羽虫」とはそのままのお名前。 頭とお尻に虫がついてるんですね。 種名の「ツツジコブハムシ」も「ツツジムシクソハムシ」とされている図鑑もありました。 私的には、虫糞を付けてこそ、この子の特徴がハッキリわかると思います。

(顕微鏡の覗き口にカメラを当てながら撮りました。 ほんの少しの傾きでカメラ枠から直ぐに姿が消えてしまいます。 何せ片手でハムシがのった葉を持ち、片手でカメラのシャッターを切るのですから、腕がしびれるほど粘って、やっと数枚何とかピントの合った写真が撮れました。)

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どんな面構えかと、葉っぱを慎重につまんでそっとこちらを向いて貰いました。 こんな小さな生物と今、視線を交わせている(向こうから見たら、大きな目に覗かれて恐ろしかったかも・・・)、この一瞬の不思議さに心が震えます。

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 背中の羽の境目にはジッパーのような刻み模様が見えます。 無駄にオシャレ?いやいや彼か彼女か分かりませんが、彼らの世界ではとても重要な相手を惹きつけるオシャレなのでしょう。 

 普段は自分の糞で作った繭のような袋に入って、更に糞感を増してカモフラージュしているのだそうです。 これからツツジの葉を観察する楽しみが増えました。 自宅にもこんな顕微鏡が欲しいなぁと思ったけれど、そんなものがあったら更に家事をサボって没頭してしまいそう・・・危険です。


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アオムシサムライコマユバチの繭塊

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<2017-09-28 むさしの自然観察園

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 先月末、観察園の大型ハウス・ケージの中で先輩が発見したノダフジの小葉の先にぶら下がっている見慣れない黄色の塊はナンダロウ?ということになり、顕微鏡で拡大して見てみると、明らかに何かの小さな繭で、穴が開いて既に羽化したものと、未だ中に蛹が入っているものがあった。

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 そもそもこれだけの繭の数の幼虫が食べたにしては、フジの羽状複葉の中の小葉一枚の半分ほどの量は少なすぎる。 もし、小さな幼虫が何匹かで食べたにしても、その後、固まって繭を作る意味が不明だ。 これは、この部分を食べた他の幼虫に何かが寄生したものではないだろうか? と考えた。

 あれこれ調べて、繭の大きさ・色・付き方からして寄生蜂のコマユバチの仲間のものと思われたが、写真を見るとどれも寄主の体が残っていて、そこに繭が付着している状態のものばかりで判然としない。 更に調べると、寄主の体は落ちてしまうこともあるようで、青虫侍小繭蜂・アオムシサムライコマユバチの繭塊と同定した。 寄主は、ノダフジ(マメ科)の食痕からコミスジではないかとの先輩のお言葉。 後にコミスジの幼虫と蛹も見つかった。

 そうなると、これはゆゆしき事態である。 蝶を放して飼っているケージ内は、寄生蜂にとっては餌の宝庫、天国だ。 駆除された繭塊の数は30を超えた。 30匹のコミスジの幼虫が犠牲になったということだ。 しかし、今後あの小さな寄生蜂の侵入を防ぐ手立てはあるのだろうか・・・。


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする