生き物を愛する心優しい(可愛らしい女性でFITと観察園の)先輩とご一緒する当番は楽しさいっぱいです。 この日は、先の黄色い小繭の正体調べと共に、先輩が持っていらした肉眼ではイモムシの糞にしか見えない3mm程の小さな虫の姿を顕微鏡で見ることが出来ました。
<2017-09-28
むさしの自然観察園>

未だツツジの葉の上のイモムシの糞にしか見えませんが・・・

【ツツジコブハムシ】 ハムシ科コブハムシ属
もっと拡大してビックリ! 立派な甲冑をまとって何とも美しいハムシの姿が現れました。 何かこういういぶし銀のような工芸品がありますよね。
それにしても、「虫糞・羽虫」とはそのままのお名前。 頭とお尻に虫がついてるんですね。 種名の「ツツジコブハムシ」も「ツツジムシクソハムシ」とされている図鑑もありました。 私的には、虫糞を付けてこそ、この子の特徴がハッキリわかると思います。
(顕微鏡の覗き口にカメラを当てながら撮りました。 ほんの少しの傾きでカメラ枠から直ぐに姿が消えてしまいます。 何せ片手でハムシがのった葉を持ち、片手でカメラのシャッターを切るのですから、腕がしびれるほど粘って、やっと数枚何とかピントの合った写真が撮れました。)

どんな面構えかと、葉っぱを慎重につまんでそっとこちらを向いて貰いました。 こんな小さな生物と今、視線を交わせている(向こうから見たら、大きな目に覗かれて恐ろしかったかも・・・)、この一瞬の不思議さに心が震えます。

背中の羽の境目にはジッパーのような刻み模様が見えます。 無駄にオシャレ?いやいや彼か彼女か分かりませんが、彼らの世界ではとても重要な相手を惹きつけるオシャレなのでしょう。
普段は自分の糞で作った繭のような袋に入って、更に糞感を増してカモフラージュしているのだそうです。 これからツツジの葉を観察する楽しみが増えました。 自宅にもこんな顕微鏡が欲しいなぁと思ったけれど、そんなものがあったら更に家事をサボって没頭してしまいそう・・・危険です。
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