2017年11月04日

銀杏(ギンナン)に寄せて


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 今年は銀杏の生り年のようで、どこも鈴なりに実って、また降るように落ち積もっていました。

 銀杏は美味しいけれど、果肉の部分が臭くてまたかぶれることもあり、食べられるようにするまでの手間がかかる為か、拾う人も少なくなっているようです。 

 近くの公園でも毎年、早起きしなければ拾えない程、綺麗に皮を剥いて片づけて拾っていかれる人がいらしたのですが、今年はいつ行ってもたくさんの実が落ちたままただ踏まれていくばかり。 きっとあの几帳面に拾っていた方は、引っ越されたのか旅立たれたのか、この地には居なくなってしまわれたのでしょう。

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 我家でも、銀杏が大大大好きな人があちらの世界へ行ってしまい、私もとうとう拾って始末をして・・・の元気は出ず仕舞いでした。 銀杏を紙袋に入れて塩を降って電子レンジにかけ、パンパン弾けなかった残りの実をカチッと割る力仕事は私、固い皮を剥くのも私、家人は残った薄皮を丁寧に剥いて食べる係でした。

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 でも、晩酌の合間たまに気が向けば、食事の用意をしている私の為に、こんな風に綺麗に楊枝にさして置いてくれることもあったのです。 
「ほうら、剥いておいてやったぞ」
そういって得意そうに笑っていた顔を思い出します。 

 本当は自分で剥きながら熱々のを頂くのが美味しいのですけれど、その気持ちが嬉しくて泣きそうになりましたっけ・・・。 今はそのことを思い出して涙が止まりません。 泣かずに銀杏を頂ける日が、いつかまた来るのでしょうか。 


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ラベル:ギンナン
posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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