2017年11月27日

ノブドウの実の色

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<2017-10-31北高尾>
 
 ノブドウの実がさまざまな色合いを見せる頃となりました。 このメルヘンの世界のような実の色が好きで、実生が庭に出たのを幸いに育てたこともありますが・・・。 

 近くのバラの肥料を吸い上げて、太い蔓が八岐大蛇のごとく縦横無尽に恐ろしい勢いで伸び、アッという間に庭の一番大きな木の上まで上がって尚、巻きつくものを探して首を振っているという恐ろしい状態に!

 翌年は出る蔓をことごとく刈って小さく纏めようとしましたが、油断しているとまた直ぐに八岐大蛇・・・翌々年は泣く泣くお引き取り願いました。 やはり野のものは野にです。

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<2017-11-17狭山丘陵>

 ノブドウは同じブドウ科(第一変換では武道家と出るんですね^^)でも、食べられるブドウ属ではなく、ノブドウ属に分類されます。 花序(花の付き方=実の付き方)は、ブドウ属の円錐花序とは違い、集散花序(傘型)です。

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<2017-11-17狭山丘陵>

 私が昔どこかで(その頃はネットはなかったので図鑑か科学雑誌?)読んだものには、
「ノブトウの実には殆どもれなく虫が入っいて「虫こぶ」「虫えい」という状態になっています。」
「ノブドウの実の色の変化は虫こぶの影響による」
というようなことが書いてあり、ずっとそうなのだと思っていましたが、ふと、
「何故虫こぶになると色が変わるのか?」
と疑問となり、ネット検索してみたところ、何だか雲行きがおかしい・・・

 どこかで誰かが書いた文章のコピペや孫引きのような文章は幾つか出てきますが、それではなんという虫が入り、どのような作用で色が変わるのかという文献は出て来ませんでした。

 ノブドウに「虫こぶ(ノブドウミフクレフシ)」を作る成虫は「ノブドウミタマバエ」のようです(虫こぶハンドブックより)が、その他にも虫こぶは作らず実を食害するブドウトリガの幼虫やハエの仲間の蛆虫が入っていることもあります。 ノブドウミフクレフシだけが色を変えるのか、外の虫も影響を与えるのか、はたまたどちらも全く影響しないのか・・・

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<2017-11-17狭山丘陵>

 ちなみに手元の図鑑では、
「淡緑色から紅紫色、瑠璃色に熟すが、虫こぶになっているものが多い」
「ふつう昆虫の入った虫こぶとなり、白、青、紫などに熟す」
等となっているだけで、実が熟していく色合いに虫こぶが関係するとは書いてありませんでした。

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<2017-11-17狭山丘陵>

 本来の実の色は「白」と書いている頁もありましたが、本当でしょうか? 別名のザトウエビ、メクラエビという呼称が、眼の悪い方の眼球の色を実の色に準えたものだとすれば、そうなのかもしれません。

 さぁ、こうなったら人に頼らず、もう一度あの暴れ龍を育て直し、受精したらすぐに細かい網を掛けて虫が産卵できないようにして見守ってみるしかないかな? 今度は肥料の無いゾーンで育てなければ!

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花<2017-09-18狭山丘陵>

【ノブドウ/野葡萄】ブドウ科ノブドウ属 落葉性蔓木本
 別名:座頭エビ(エビ=ブドウの古名)、目暗ブドウ、石ブドウ、馬ブドウ
 分布:日本全土
 花期:7〜9月
 葉は互生、葉と巻きひげ・葉と花序は対生
 葉形:普通3〜5の切れ込み、心形〜深い切れ込み変化多様
 果実:直径6〜8mm ほぼ球形 虫こぶになっているものが多い


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posted by 山桜 at 10:46| Comment(6) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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