2017年12月31日

「哀」より「愛」

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      光ふる窓辺にまどろむ君ありて 
        ねいきたしかむ日々ぞ恋しき  山桜

 拙い絵に今の思いを添えて、年末年始欠礼のご挨拶をお送りしましたところ、勿体無くも身に余る優しいお気持ちのこめられた歌やお便りなどをたくさん頂戴いたしました。 このように歌に歌で応えてくださる「相聞歌」での心のやりとりも嬉しく、ここに残しておきたく存じます。 お名前を伏せましたが、お断りなき掲載をお許しください。 
 
 逝きてなお想い重ねてある貴女の
           日々のいとなみ笑顔うれしき
 
 病む夫の寝顔に安らぐ君もまた
      美しき秋の絵画のごとし(逍遥・Mさま)

 ぬくもりを抱きて山路をゆく君の
      御身にやさしき木漏れ日そそぐ(逍遥・Mさま)

 思いつつ寝ればや人の見えつらむ
           夢と知りせば覚めざらましを

 また、或る方は、石蕗(ツワブキ)と杜鵑(ホトトギス)の花言葉を教えて下さり、
 「知っていて描かれたのですか?」
 「そうでないとすれば、神懸り的なものを感じます。」 
 とまでの仰せで、ちっとも知らずに描いた私も驚いてしまいました。

 ツワブキの花言葉:
 「愛よ甦れ」  「困難に負けない」 「先を見通す力」
 「いつも笑顔」 「謙遜」 「謙譲」

 ホトトギスの花言葉:
 「永遠にあなたのもの」 「秘めた恋」 「秘めた意志」
 「恥ずかしがり屋」 「永遠の若さ」

 どれもこれも、主人からのメッセージ、また、私から主人へのメッセージのように思え、一つ一つの言葉が何度読んでも胸に沁みて参ります。 

 最後の最後に「心からの愛」を伝えてくれて、ありがとう。
 花言葉での伝言もしっかりと受け止めましたよ。
 私の気持ちも受け止めてくれていますよね。

 「恥ずかしがり屋」の あなた、
 口下手だけれど、秘めた意志はとても強い、あなた
  ボブ・ディランの "Forever Young" が好きな あなた
 今も変わらず傍に居てくれて、ありがとう。


 多くの方々より沢山の温かい励ましをいただき、何とかここまでやってこられました。 心より御礼申し上げます。 またしても友達に会いに出かけたケロが帰ってきたら、沢山お喋りし好物を並べて盃を傾けながら、お蔭様で無事に歳が越せそうです。 

 皆さま、どうぞ健やかに佳き歳をお迎えくださいませ。   

                     山桜 拝


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ねこ・さる・とり

 干支の話になると、不機嫌になるのが、こちら、

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 ねずみに騙されて神様の招集に間に合わなかったとか。
 塀の上からこちらを見下ろす目がキラリ✨

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 猿は、とうにお呼びでないとばかりに駆け去り、

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 キジバトのご夫婦は、
 「酉年もそろそろ終わるわねぇ」
と、眠たそうに日向ぼっこ。

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 ダイサギさんも、そろりそろりと、
 「さぁて、お次がよろしいようで・・・」
と後姿をみせて去っていこうとしています。

 戌年は、どんな歳になるのでしょう。 
 精一杯、見守ってくれている人に恥ずかしくない生き方をして行こうと思います。


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2017年12月30日

サワガニの哀願

 山からの帰り道、よろよろとサワガニが足元に現れ、なんと頭を下げるじゃありませんか・・・

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 「た・す・け・て・・・」
 「ええっ??」
 思わず掌を延ばすと攀じ登って来て、この切ない表情でじっと見詰められ、

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 「もう、寒くって、動けないんです」

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 「お願い、沢に戻して・・・」

 手の届くところの水場でそっとはなしてやりましたが、果たしてこの急にやって来た寒さの中で生き残れたでしょうか。 ああ、ホント、みんな一生懸命生きているのね。 
 私も、メゲズニイキマショウ。 ありがとう。


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江の島 from 高尾山

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 シモバシラの氷華結晶が見られたこの日、高尾山から江の島がくっきりと見えました。 真ん中辺りには「シーキャンドル」とも呼ばれる独特な形の展望灯台も見えますね。 この写真はかなり拡大したもので、実際は下の写真のように見えます。 

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 高尾山は標高599mの低山ながらをに遮る高い山の無い広大な関東平野の端っこにあるので、空気の澄んだ日には、このように海まで見渡せます。 それでも江の島がこれほどくっきり見えたのは、私にとっては初めての経験で感激でした。


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2017年12月26日

「木蘭の涙」by Stardust Revue

 私が哀しみの中に居ることに思いを寄せて、何人かの方より、スターダスト・レビューの「木蘭(もくれん)の涙」について、
「この曲を知っていますか?」
「今の貴女と重なって・・・」
とお便りをいただきました。

 以前から知っていた曲でしたが、今、この境遇になって耳を傾けると、その歌詞が痛い程に胸に響き、思いが堰を切って溢れ出します。

「木蘭の涙」Stardust Revue official Youtube channelより
https://www.youtube.com/watch?v=PXiDYEhsuS0

 この世の中には何と多くの心打つ歌があったのだろうと、こんなにも人の心を震わせるとはなんという才能なのだろうかと、このような身になって初めて気が付きました。 人は哀しみに会って初めて人の哀しみを知るって本当のことですね。 優しいお気持ちを寄せて下さり、本当にありがとうございます。


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2017年12月24日

氷華シモバシラ/富士山(扇山・百蔵山)

 今宵はクリスマス・イブ、自然が生み出した美しい造形をお楽しみください。 12月12日の扇山・百蔵山でのシモバシラ達と秀麗富士山のお姿です。 5日の下見の際に、シモバシラ(シソ科)の群落があちこちにあるのは確認していましたが、まさか1週間後にこれ程みごとな氷の華を結晶してみせてくれるとは思いもしませんでした。 神様、仏様、ご先祖様、そしていつも傍で助けてくれる大切な我が君に感謝です。

<2017-12-12>
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練りに練られた飴のような光沢・・・

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一つとして同じ形はなくついつい魅入って・・・

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起こり始めの竜巻のような・・・

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ふわふわの綿菓子のような・・・

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マリー・アントワネットの巻き髪のような・・・

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扇山への途中、ベンチからの富士山です。

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ドレスのドレープのような・・・

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踊り子のスカートのような・・・

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これは、プロペラ??←ダヴィンチのヘリコプターのイメージです

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もう何と形容してよいやら語彙が貧困で・・・

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なんだかもう、そこらじゅうに無数に有り過ぎて、何が何やらどうしてよいのか分からない状態の私でしたが・・・

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ああ、この神宿るやうな気品、圧倒されました。  

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【大月市秀麗富嶽十二景の6番 扇山山頂からの富士山】

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【大月市秀麗富嶽十二景の7番 百蔵山からの富士山】

氷の華・シモバシラとは
 主にシソ科の宿根草(多年草)である、シモバシラやカメバヒキオコシなどの地上部に枯れ残った茎から発生する氷の結晶。 地下でまだ活動を休止していない生きた根から吸い上げたれた水分が、枯れた地上部の茎を毛細現象で上り、茎のひび割れから少しずつ染み出して凍っていったもの。 特にシソ科は茎に4本の稜があり(断面は四角)その4辺から染み出して丸く結晶すると4枚の花びらになり氷の華と呼ばれる姿となる。 水分量、気温、風向きなどにより様々な形に結晶するといわれる。


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2017年12月21日

ぶらり江戸散歩「月の松」清水観音堂

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国立国会図書館「錦絵で楽しむ江戸の名所」より

 上の写真の「月の松」は、2012年に150年ぶりに江戸時代の安藤廣重の錦絵にも描かれた、松の枝で満月を表した姿を復元したものです。 山桜も当時訪れて写真も撮ったのですが、探してもブログのどこにも残っておらず、どうやら例のごとく記事にし損ねていたようです。

 看板が邪魔な位置にあるわ(勝手な物言いですが)大勢の人で賑わっているわで、なかなか錦絵通りの構図にはなりませんでした。 松の枝振りも向こうの風景も随分違いますけれど、なかなか面白い試みであり、このような姿に松を育てられたのは大変なご努力の賜物と思います。 江戸っ子の心意気、今も生きるです。

 因みに「月の松」のある清水観音堂は京都の清水寺をを見立てたお堂で、この写真を撮りましたのも小さいながらも「清水の舞台」からです。

 二代将軍徳川秀忠公から上野の山を寄進された天海大僧正が、平安京と比叡山の関係に倣い「東叡山寛永寺」を開き、比叡山が京都御所の鬼門(艮=東北)を守るように、江戸城の鬼門の守りとし、上野の山に比叡山や京都の有名寺院になぞらえた堂舎を次々と建立された中の一つということですね。


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2017年12月20日

ぶらり江戸散歩「妻恋神社」

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 神田の家「井政」の風情に遠き日を懐かしんだ後、道なりに上野方面へ向かいますと「妻恋神社」がありました。 

 伝えによれば、関東制圧中のヤマトタケルノミコト(倭建命『古事記』/日本武尊『日本書紀』と表記)一行の東京湾を三浦半島から房総半島へ渡る船が荒波に翻弄される中、荒ぶる海神を鎮める為、妻のオトタチバナヒメノミコト(弟橘姫命)が海に身を投じ波に飲み込まれてゆきました。 無事渡り終えたヤマトタケルノミコトは、妻の消えた海に向かい妻恋しと、

「吾妻(あづま)はや・・・、吾妻はや・・・、吾妻はや・・・」

と三度呼びかけられました。 
これが関東を「あずま」と呼ぶ由来とされています。
また妻を恋するあまり滞在地から離れられず、

 君さらず 袖しが浦に立つ波の その面影をみるぞ悲しき

の歌を詠まれたとされるのが今の「木更津」で「君去らず」が名前の由来とされています。
また姫の袖が流れ着いたとされる所は「袖ヶ浦」と呼ばれています。 片袖がそれぞれ、袖ヶ浦市と習志野市の袖ヶ浦に漂着したというのも、なんだか信憑性がありそうですね。

 妻を恋するヤマトタケルノミコトの思いを、東征の途中に一行が立ち寄られたされるこの郷の衆が鎮め祀り給うたのがここ「妻恋神社」ということです。

 稲荷神社も合祀したことにより、江戸時代には「妻恋稲荷」と呼ばれ、「王子の稲荷」と並び人気を集めたものと言われます。

 ヤマトタケルノミコトについては、古事記と日本書紀とではかなりそのご性格や物語に違いがありますし、源義経にも通じる「判官贔屓」の心情でその頃の英雄伝説が融合統合されて膨らみ美化された部分もあるようですが、概ね、がっしりとした体躯、女性に好まれる風貌(妻の数の多いこと!)、勇猛果敢、関東征伐に向かって成果を遂げたものの、父(第十二代景行天皇)にはその力ゆえに恐れられ疎まれてしまった「悲劇の英雄」ではあるように思います。

 社殿は残念ながらコンクリート造、気付けば鳥居からの風景しか撮っておりませんでした。 こういう神社は大勢でではなく、改めて一人でしみじみとお参りしたいものと思います。


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2017年12月19日

「RED LUCKY TRAIN」

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 駅に見慣れないちょっとレトロな塗装の電車が止まっていて、撮り鉄と思しき人々が三脚まで立て、しきりにシャッターを切っていたので、何が貴重なのかも分からず、ツイツイつられて撮って来ました。 電車から降りた時も、思わぬフラッシュを浴びたので何事かと驚きましたが、どうやら西武鉄道でも一編成しか走っていない「RED LUCKY TRAIN」というもので、見られたら幸せになれるのだとか

 この日は井の頭公園のスワンボートの中の眉毛のハンサム・スワンにも2週続けて一目で出会えたし、何かいいことあるのかなぁ 


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2017年12月18日

氷華シモバシラ(高尾山)

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<2017-12-18 高尾山>

 今年は氷の華「シモバシラ」の結晶の当たり年で、先日の扇山・百蔵山に続き、東京ではシモバシラの山として有名な高尾山でも、もう勿体無い程、さまざまな形の結晶を見ることが出来ました。 

 この日朝8:00の気温は0℃(ケーブル高尾山駅温度計)

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 稲荷山コース入口階段を上って直ぐ右手の斜面 カシワバハグマの茎にできたシモバシラは、細く長く上の方まで登って結晶していました。 (シモバシラやシソ科の植物だけにできる訳ではなく、この季節に未だ根が生きて水を吸い上げている日影の植物で条件が合えば、このような結晶が出来ます。)

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 シモバシラが結晶するには零度以下の気温が必要で、探して歩くルートは日影で湿度のある冷え冷えとした場所ばかり。 万全の防寒装備が必要です。

 他にはどの辺りにできるかは、秘するが花ということで・・・。 撮影の為に柵の奥に踏み込んだり足元の植生を踏みつけたりせず、マナーを守っての観察・撮影をお願いします。

 今回は「〇〇のような・・・」キャプションはやめておきます。 
 見ているうちにだんだんと「氷の女王」に魅入られて身も凍って来そうになりますので、是非、暖かいお部屋でご覧ください。

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 氷の華「シモバシラ」堪能していただけたでしょうか? 
寒くなってしまった方は、暖かいココアや甘酒でも召し上がってくださいね。


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2017年12月17日

ホシゴイその後

 ゴイサギの子のホシゴイも少し大きくなって何処に行ったかなぁと探してみると、木の上に上がって首をうずめて寝ているようでした。

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 でも、よく見ると、首の向きを変えたり、

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 体の向きも変えたり、少しずつ動いているのが分かります。  
 木の所為か、背中に哀愁を帯びてます? 寂しいのかな?

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 お父さんやお母さんらしきゴイサギは少し離れた木の上に居ました。 巣立ちした子には干渉しない主義なのかしらん。 

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 こちらは橋から見える明るい場所で、得意げに羽を広げたり胸を張ったりして人々の目やカメラを集めていたカワウです。 カメラ目線を決めたり、ポーズを決めたり、夜行性のゴイサギに比べると、サービス精神旺盛で何だか陽気な性格に見え可笑しかったです。


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ぶらり江戸散歩「遠藤家・井政」将門公復権の要

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 母方の氏神様である神田明神のすぐ左の宮本公園(茶道江戸千家発祥の地)に、関東大震災後に建てられ戦火にも焼かれずに残った「遠藤家」の木造建築が2008年に移築されています。 今はビルになってしまった神田の祖母の家の平屋の木造の匂いまで思い出し懐かしさが込み上げてきました。

 神奈川県鎌倉の材木座でご公儀御用達の材木仲買商だった遠藤家(材木商としての屋号は「井政」で当代で17代目)は、江戸城築城の為の木材の集荷を命じられ神田へ移り住みました。 この時鎌倉の材木職人も一緒に移り住んだことから、その周辺は神田鎌倉町(現 内神田1丁目)と呼ばれていたそうです。

 神田鎌倉町は氏子中で最も「将門塚」に近く、遠藤家は代々「将門塚」をお守りし、「将門塚保存会会長」「神田明神氏子総代」などを歴任、明治期に神田明神のご祭神から外されてしまっていた将門公の復権に力を注ぎ、昭和59(1984)年、遂に将門公のご祭神復帰を成し遂げてくださいました。 

 普段は非公開ですが、お雛祭りなどの行事の期間は見学することが出来ます。

 詳しくはこちらのHPをご覧ください。
「井政」

【千代田区指定有形文化財】 
 この建物は、江戸時代より神田鎌倉町で材木商を営んできた遠藤家が、関東大震災後、昭和初期に建てた店舗併用住宅です。伝統技術を受け継いだ職人たちが、腕によりをかけ、銘木や良材をふんだんに用いて建てています。幸いに戦災で焼失することもなく、都心部の木造住宅としては貴重な存在として残りました。

当初は平屋建てでしたが、昭和29年に一階の一部と二階を増築しました。また、昭和47年に神田から府中市に移築する際に、状態の良い部分を残し、さらに増築を行なっています。

 2008年、府中市から神田宮本公園へ再移築するにあたり、府中時代は店として利用せず畳敷きにしていた部屋などを、かつての姿に復元しています。

 神田明神の氏子総代であり、生粋の江戸っ子だった遠藤家の亡き先代の意志を受け継ぎ、「都心の子供たちが日本文化に触れる場所にしたい」と、江戸文化・伝統行事の紹介や講座、貸室などに使われています。


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「直虎」終わったよ

 一緒に見始めた「直虎」が
 今日、終わったよ。
 鶴が可哀想過ぎて
 もう見るのやめようかな
 なんて言ってたけど
 とうとう最後まで見続けて
 結婚もせず子もなさず
 人々の為に生き
 志を次世代に伝えた直虎に
 何度も励まされて来たよ。
 
 あなたが楽しみに見ていた
「ごちそうさん」も
「名探偵ポワロ」も
 退院したら一緒に見ようと
 録画しておいたまま。

 「ひよっこ」も一緒に見て
 笑ったり泣いたりしたかったなぁ
 
 あなたが知らないドラマが
 増えていかないように
 話しかけるから
 時々はそっと応えてね
 
ラベル:大河ドラマ
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2017年12月16日

ぶらり江戸散歩「湯島聖堂・楷の木」

 うっかり屋根ばかり見上げていて書き損なっていましたが、湯島聖堂には森林インストラクターとしては書いておきたい特別な「樹木」がありました。 

 山東省曲阜にある孔子の墓所「孔林」に弟子の子貢が植え、学問の木とも呼ばれる「楷の木(カイノキ)」のことです。 カイノキはここ湯島聖堂はもとより、各地の孔子廟に植え継がれており、牧野富太郎先生は「孔子の木」と命名されています。

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 悠然と枝を伸ばした姿が素晴らしいのですが、残念ながらお手入れがされて枝が大分切り詰められており分かりづらいかもしれませんが、

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 羽状複葉(頂小葉が無いのも特徴)の小葉が対生で整然と並んでいる様子、枝振りが直線的直角的にきっちりとしている様子が、書道の「楷書」という言葉の元になったと、湯島聖堂の「楷樹の由来」には書かれていました。 

 先に「楷書」の言葉があり、その書体に因んで「楷の木」とされたと書かれているものも多いですが、どちらが先なのでしょう。 私としては、自然の風に学んだということで「楷の木」が先であって欲しいという気持ちです。 下に湯島聖堂にある由来書を掲げておきます。(一部緑字 山桜加筆)

楷樹の由来

【楷 かい】 トネリバハゼノキ ウルシ科
 (別名:爛心木/ランシンボク、楷樹/カイジュ、南蛮櫨/ナンバンハゼ、孔子の木/クシノキなど) 
 学名 PISTACIA CHINENSIS. BUNGE
    (ピスタチオ・ナッツと同属近縁です)

 楷は曲阜にある孔子の墓所に植えられている名木で初め子貢が植えたと伝えられ、今日まで植えつがれてきている。 枝や葉が整然としているので、書道でいう楷書の語源ともなったといわれている。
 
 わが国に渡来したのは、大正四年 林学博士 白澤保美氏が曲阜から種子を持ち帰り、東京目黒の農商務省林業試験場で苗に仕立てたのが最初である。 これらの苗は当聖廟をはじめ儒学に関係深い所に頒ち植えられた。 その後も数氏が持ち帰って苗を作ったが性来雌雄異株であるうえ 花が咲くまでに三十年位もかかるため、わが国で種子を得ることはできなかったが、幸いにして数年前から二三個所で結実を見るに至ったので 今後は次第に孫苗がふえてゆくと思われる。

 中国では殆んど全土に生育し、黄連木、黄連茶、その他の別名も多く秋の黄葉が美しいという台湾では爛心木(ランシンボク)と呼ばれている。 牧野富太郎博士はこれに孔子木と命名された。

 孔子と楷とは離すことができないものとなっているが、特に当廟にあるものは曲阜の樹の正子に当る聖木であることをここに記して世に伝える。

 昭和四十四年己酉秋日  矢野一郎 文


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【湯島聖堂の周りの「築地塀」】
 江戸の錦絵などにも描かれている横縞が特徴的なこの築地塀は、土と瓦が交互に積まれた上に屋根が葺いてあります。 時代劇の舞台としても昌平坂、昌平坂学問所(昌平=孔子の生地魯の国の昌平郷に因む)として度々登場し、江戸の世にタイムスリップした気分に浸れて好きな場所です。
 塀の基礎の隙間から生えていたのは【イタビカズラ】クワ科イチジク属  イタビ=イヌビワのことです。 昔の人は、実の形が似ているビワ(バラ科)とイチジクを混同していたのかもしれません。 イチジクの仲間なので傷つけると白い乳液が出ます。 


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2017年12月15日

ぶらり江戸散歩「湯島聖堂・シャチホコ」

 さて、駿河台の方を散歩した後、聖橋を渡って湯島台に入るとすぐ右手が、恥ずかしながら不肖 山桜が最初に七五三詣をいたしました「湯島聖堂」です。

 『なぜ湯島聖堂で七五三?』 実は氏神様の神田明神へ詣でるつもりが父が駐車場を間違え、こちらに先に来てしまったというのが真相です。 お陰様で孔子さまのお導きか、成果はともかくとして勉強するのだけは好きになったようです。

 何度も訪れているのに、この日は妙に大成殿(孔子廟正殿)の屋根の上のシャチホコ?が金色に光っていて気になりました。 綺麗に磨かれたらこんなに光るんですね。 よくよく見ると、なんだか豪快に水を噴き上げてるじゃありませんか!

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大成殿を裏から見た時のお姿です。

 調べてみると、鯱(シャチホコ)の一種ではありますが、

「鬼(ケモノ篇に犬)頭」=キギントウ という聖獣で、

龍頭魚尾・二脚双角、頭上より潮吹きという姿。
その噴水力でもって火除けを担っているのだそうです。

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引いて仰ぐとこんな風です。 屋根の両端に頭を外側にして鎮座しています。

「湯島聖堂」についてのもっと詳しくはこちらへどうぞ
史跡「湯島聖堂」HP

*孔子廟のカテゴリーは「神社・仏閣」ではないのですが、お目こぼしください。 「宗教・哲学」とすればよいでしょうか・・・。 他にもカテゴリーに当て嵌めるのが、難しい時がままあります。


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2017年12月14日

ぶらり江戸散歩「お茶の水」は何処に?

 さて、「お茶の水」のぶらり散歩中に横道にそれ、神田山が二つに分断されたこと、明大キャンパス等のある駿河台が家康に仕えた駿河の旗本衆の住まいだったこと等は分かりましたが、肝心の「お茶の水」の名前の由来ともなった筈の「お茶の水」は一体何処に? どこかに古い絵図でも残っていないかと探してみました。

江戸図屏風 高林寺御茶水 (440x367).jpg
江戸図屏風・右隻第6扇中上(神田、神田川、水道橋、吉祥寺、高林寺御茶水)

 上の図の左下、雲と雲の間に挟まれた神田川の向かって右岸、半円状に塀に囲まれた屋根付きの井戸のようなものが見えますでしょうか? 読み難いですが良く見ると「高林寺御茶水」と書いてあります。 ここが、その「お茶の水」だったのでしょう。
(Ctrlキー+スクロール・アップ等で拡大してみてください)
国立歴史民俗博物館HP「江戸図屏風右隻第6扇中上」より

 おそらくその右が湯島聖堂、その上が明暦の大火で駒込に移転する前の「吉祥寺(きちじょうじ)」です。 吉祥寺と井の頭の「お茶の水」=神田川の源流、そこでも家康や家光が鷹狩の際に水を汲みお茶を楽しみ、家光が湧水を「井の頭」と命名し辛夷の木に刻んだ・・・そんな話も念頭に置くと、益々興味が湧いて参ります。
(武蔵野市の吉祥寺の地名は、明暦の大火で焼け出された吉祥寺門前の住民が移転したことによります。)

 お茶の水駅前の交番横の石碑には、次のような文が刻まれています。

 聖堂の西比井名水にて お茶の水にも めしあげられたり

 神田川掘割の時ふちになりて水際に形残る 
 享保十四年 江戸川拡張の後
 川幅を広げられし時川の中になりて
 今その形もなし (再校 江戸砂子 より)

 慶長の昔、この邊り神田山の麓に高林寺という禅寺があった。 ある時、寺の庭より良い水がわき出るので
将軍秀忠公に差し上げたところ、お茶に用いられて大変良い水だとお褒めの言葉を戴いた。 それから毎日この水を差し上げる様になり、この寺はお茶の水高林寺と呼ばれ、この邊りをお茶の水と云うようになった。

 其の後、茗渓又小赤壁と稱して文人墨客が風流を楽しむ景勝の地となった。 時代の変遷と共に失われ行くその風景を惜しみ心ある人達がこの碑を建てた。

 お茶の水保勝会 坂内熊治   
 高林寺 田中良彰
 昭和三十二年九月九日


 残念ながら、「御茶ノ水」駅のあるこの地の「御茶の水」は、享保十四年に川幅の拡張と共に神田川の中に消えてしまったのですね。 となると、今も残る井の頭恩賜公園の中の「お茶の水」は貴重ですが、そちらも今は殆ど涸れてポンプで地下水を汲み上げています。 

 ただ、時に大雨の後など池畔の幾つかの湧水が復活し池の水が澄んで底まで見えることがあり、井の頭の池を愛する人々を喜ばせています。 浸透水が増え、湧水面の高さが池の底面より上昇すれば、未だ池への湧水が復活する可能性があると思うと希望を捨てないでいられます。


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2017年12月13日

ぶらり江戸散歩「神田山・湯島台・駿河台」

 この日の「ぶらり江戸散歩」研修で一番驚いたのは、このお茶の水の谷が人が切り開いたものだということでした。 有名な話なのでしょうか? 母の実家が神田明神の氏子でありながら、ここら辺に住んでいた訳ではないので、恥ずかしながら、そんなことはちっとも知りませんでした。

お茶の水錦絵広重 (440x279).jpg【お茶之水之図 廣重】

その他の「お茶の水」錦絵

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国立国会図書館「錦絵で楽しむ江戸の名所」より

【神田山⇒湯島台・駿河台】
 今、神田川やJR線を挟んで向かい合う「湯島(本郷)台」と「駿河台」は、かつて「神田山」と呼ばれた一続きの台地だったそうな! ここで「ブラタモリ」なら復元図がど〜んと出るんでしょうね。 というか、私が見逃しただけで、タモさん、既に訪問済みでしょうか?

 江戸に幕府を開いた家康は、新しい町づくりをする為に、その「神田山」を切り崩し、江戸城南の日比谷の入江(現在の日比谷公園〜新橋周辺)を埋め立てたところ、それまで海に流れ込んでいた平川(その頃の神田川)の流れが滞り下流で洪水が頻発。 二代将軍 徳川秀忠の命を受けた仙台藩主 伊達正宗が元和六年(1620)、水害防止の為の神田川放水路と江戸城の外堀を兼ねた「仙台掘」として開削したことで「神田山」は南北に分離され、現在も「茗溪」の名を遺す風光明媚な渓谷が形成されたのだそうです。

 削り取った土をどうしたのかと思ったら、埋め立て目的の方が先だったのですね。 災害を防ぐ為に必死だったとはいえ、こんな大規模な土木工事、今だって大変なことと思いますのに、よくぞやり遂げたものと徳川の民を思う心と多くの人を動かす力に感服です。(「直虎」を見終わったばかりなので感情移入し過ぎているかな?)

【なぜ駿河台?】
 江戸を離れていた家康が駿府で没した後、駿河から戻ってきた旗本たちは、江戸城近くで故郷の富士山を拝めるこの台地を選び屋敷を構えました。 駿河衆が多く住んだこと、駿河国の富士山が見えたことなどから、駿河台と呼ばれるようにったということです。 今もその御屋敷跡の長い塀や広い敷地の名残をぶらり散歩しながら偲ぶことが出来ます。

【ちょっと寄り道、こぼれ話】 
 ところで、「仁−JIN」という村上もとか先生の漫画原作ドラマをご存知でしょうか? その「南方 仁先生」が、転げ落ち幕末にタイムスリップするのが、湯島台側、今は順天堂大学の医学部付属医院がある側のあの崖だ!と、子供の頃から見覚えのある風景なので直ぐにそう気が付きました。 順天堂と仁友堂など名称も因んでいますし、順天堂がモデルなのは間違いないのではと思っています。
(上の錦絵を同じ構図−右側に建物がある―で向こうに富士山が見える絵があるので、向かって右が湯島台で順天堂がある方と思います。)

 気になって確かめてみたら、本当に順天堂がモデルでした! なんと、校是が「仁」なのだそうです。 もう一度ドラマも見てみたいなぁ 再放送、ないかしら。
順天堂医院ニュースNO.29 
順天堂大学医学部附属順天堂医院 発行
 

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2017年12月12日

2020年東京オリンピック マスコット投票

2020年開催の東京オリンピックのマスコット候補の3案発表されました。 この中から小学生による投票で決定するのだそうです。 そこで、小学生と大人とで、好みやセンスがどれ程違うものか興味が湧いてきて、この投票というものを初めて作成してみました。 なんでも一度はやってみないと、です^^;

 ↓マスコットキャラクターについてはこちら(公式サイト)
東京2020大会マスコット最終候補はこの3案 をクリックしてご覧ください。

 【性別】【年齢】【地域】は、選択ナシで投票できます。

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2017年12月11日

ぶらり江戸散歩「一口(いもあらい)稲荷神社」

 この日は、「ぶらり江戸散歩」研修会で、森林インストラクターの神域お話名人I先生に連れられて、御茶の水〜上野不忍池界隈を、笑ったり頷いたり伸びあがったり蹲ったり、興味を同じゅうする面々と楽しくそぞろ歩き廻りました。

 JR御茶ノ水駅の聖橋口を出て本郷通りを渡った線路沿い(淡路坂=いもあらい坂とも)に、大きな椋の木(ムクノキ)が梢を空いっぱいに広げて聳えたっていました。 その場所こそが、

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【一口(いもあらい)稲荷神社・元宮】

 椋の木には、「元宮」と「由緒」の木札、誰でも持ち帰れるように「風邪咳封御守」が結び付けられていました。 そこから丸善の角まで戻り飯田坂を下ってゆくと、暫くして右手に現在のお社が現れました。

【太田姫稲荷=一口(いもあらい)稲荷神社】
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 都会に残る神社は、どこもビルの谷間になってしまいましたが、お祀りする人の気持ちで高めていけるものと思います。 崇敬の心こそ大切です。
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何故一口稲荷が太田姫稲荷と呼ばれるようになったかは、後述のご由緒をご覧ください。

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「社紋」は太田道灌の紋所「太田桔梗紋」桔梗好きな私、トキメキました。

太田姫稲荷神社/一口(いもあらい)稲荷神社ご由緒
 室町時代末、関東一帯には疱瘡(天然痘)が流行、この地に在した太田持資(後の道灌)の姫も罹患。 その時、京都の東南、山城国の一口(いもあらい)の里の一口稲荷神社が本来五穀の神である上に、穢(けがれや災い)も洗い清めてくれるということからも「え(穢)もあらい稲荷」と呼ばれ、近郷近在の人々の信仰を集めている、という噂を持資(道灌)が聞き、早速山城国「一口稲荷」に平癒を祈願したところ、姫は全快し、大いに感謝、崇敬を高めた持資は江戸城内に勧請。

長祿元年(1457):江戸城鬼門除けとして「一口稲荷」を勧請
天正18年(1590):錦町一丁目に遷座
慶長11年(1606):江戸城増築に伴い聖橋の袂に遷座。
(その頃まだ聖橋はなく下流の昌平橋は「一口橋」と呼ばれ、淡路坂は神社の表参道だった)
明治 5年(1872):太田姫稲荷神社と改称
(東京府より村社に定む。 錦町一丁目、小川町二丁目の一部、駿河台全域の氏神)
大正12年(1923):大震災で類焼
昭和 3年(1928):本社殿を南向き(以前は東北東向き)に新築
昭和 6年(1931):総武線開通工事の為に、現在の駿河台一丁目二番地に移転

ご祭神
「宇迦之御魂神」五穀の神
「穢もあらう」、病を癒し災いを除け、家内安全、商売繁昌の神
菅原道真公、徳川家康公の合祀により、文武の神。
社紋は太田道灌にちなんで、「太田桔梗」

「太田姫」とは
 太田道灌の姫のことではなく、京都にあった一口稲荷神社のご祭神で、道灌に狐の姿で現れて江戸城鬼門に祀れと告げた「太田姫命」のこと。

京都「一口(いもあらい)」
 このお稲荷さんが祀られていた「一口(いもあらい)」の地は、かつての巨椋(おぐら)池(秀吉に埋め立てられて現在は農地)の西岸あたりにあったと伝わり、「一口」の名は、北・東・南の三方が巨椋池によって囲まれ、村への出入り口は西のただ一方だったことによるとか。
 『平家物語』『吾妻鏡』『承久記』『太平記』等の中にも、その地名が記されており、淀とともに京都南部の攻防の要衝の地であった。 
 現在も「東一口」「西一口」とその名を残す。

なぜ「一口」は「いもあらい」と読まれるのか?
・「いもあらい」とは「いみはらい」(忌み祓い)の変化したものという説。
 「忌む(斎む)」「払う(祓う)」は、「身を清め、禍を払う」という意味。
 「はらい」→「あらい(洗い)」に変化。

・巨椋池を昔「いも」と呼び、そこで疱瘡を洗い清めたことからという説。

・疱瘡のことを「いも」「へも」と呼び、池で洗い清めたことからという説。 など等

 そもそも「一口(いもあらい)稲荷さん」が「巨椋(おぐら)池」の地に在って「椋(むく)の木」にご縁があり、巨椋池が無くなってしまっても、椋の巨樹が今もこうして東京の聖橋の袂に生き残っているとは、連綿とした縁の繋がりに驚きです。 

 そういえば、「芋洗坂係長」でしたか? 何だか丸々太って踊る人いましたけど、何か関係あるのでしょうか?

 ぶらりと書き始めたら、なんと、「一口稲荷」だけでこんなに興味が膨らんでしまいました。 続きはまた後ほど・・・


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2017年12月10日

コサギの漁

 井の頭公園から万助橋を渡り玉川上水沿いの道を歩いていると、コサギが一羽、何かを見つけてロック・オン!に遭遇。 そっと息を潜め見守っておりますと・・・

<2017-12-10撮影>
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 残念、目標を見失ったのか
 逃げられたのか、
 視線を外して
 ちょっと寂し気に?
 それとも照れ隠しに? 

 ふっと遠くを見てから
 ぶるるっと
 身震いひとつして・・・

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 やおら羽を広げて跳ねました! どうやら場所変えの模様。 そうそう、光の向きも考えなくてはね。

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 向きを変えて、水面に映る己が姿に見惚れているのではありません。 黄色い脚で水中の小魚を探ったり追い立てたりしている様子。

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 タタ・・・突然、獲物に向かってダッシュ!?

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 バシャバシャバシャッ💦💦💦 形振り構わずガムシャラです。

 おっと、何か捕まえたか??
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 アップにしてみると、ちゃんとお魚をくわえてました〜! 

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 折角とらえた獲物を
 逃がさないように、
 素早くパタタタタと
 羽ばたきながら全身を
 使って飲み込んだようです。 

 無事に呑み込めて良かった。 
 飲み込むって大変なのよね。 
 長年苦労してきた人を
 知ってるのよ、私。

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 何事もなかったように、美しく静かに佇んで見せていますけれど、

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 顔はしっかりドヤ顔です。 生きていくって大変ね。 お疲れ様。

 ・・・と、最初は思ったのですが、よく見ると喉の途中が膨らんでいるような。 未だお腹に収まってなかったのかな。 ドヤ顔じゃなくって、平気な顔しながら何とかして飲み込もうとしているお顔だったのかな。 勝手なこと言って、ごめんなさいね。 いつもこんな風に早とちりして怒られていたこと、思い出しました。 


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2017年12月09日

猫だまり

 お餅つき忘年会の帰り道、猫さんが屯してるのを小さな女の子がみつけて教えてくれました。

 餅つきて岩の窪みに猫溜まり (山桜) 

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 日も陰りひっつき餅の猫だまり 

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 猫やおら背伸び丸餅猫だまり

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 ほぐれたら何匹いたの猫黙り

 身動ぎもしない手前の子が監視役なのかな。
 親子なのか兄弟なのか、仲良く一緒であったかそう。
 いいな、いいなぁ


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深沢「松葉」お餅つき忘年会

(前項からのつづきです)
 今回の忘年会は、ハイキング組と直行準備組に分かれていましたが、ハイキング組が道に迷ってしまい、直行組の方々がすっかり準備も整え一回目のお餅つきも済んだ頃の到着となりました。 

「さぁさぁ、搗き立てのお餅をどうぞ!」
と勧められるがままに、労せずごちそうにあり付くという贅沢な展開、申し訳ありません💦
<2017-12-09撮影>
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【搗き立てのお餅に大根おろし、納豆、柚子入餡など等】
【アツアツのけんちん汁】

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【味噌こんにゃく】  【大根と隼人瓜の醤油漬けなど】

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【宝巾着、溶き卵にきのこやらお野菜やら入りでホカホカ】

 口に入れることに夢中になり、残念ながら写真が撮りきれていませんでしたが、このほかにも、深沢ならぬ長寿の里上野原の棡(ゆずり)原の郷土料理(企画主K氏のリクエスト)の「せいだのたまじ(ジャガイモの小芋甘油味噌がらめ煮」、「鶏手羽元と大根の炊き合わせ」など、美味しいごちそう山盛りでした。 

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【ホカホカお餅に栗入り餡子】【上手な人も不慣れな人も皆でお餅つき】

自己紹介や森林インストラクターとしてのこれからの夢、温めている企画など、お日様が陰って急速に冷え込む中、燃える意欲と湧き上がる熱気で寒さにも負けずに盛り上がりました。 でもやっぱり寒かったです・・・次回は焚火が欲しいかな〜 

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【キササゲの実】ノウゼンカズラ科  【キヨスミイトゴケ】

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【ナンテン/南天】メギ科
 あちらこちらに南天の実がたわたに実っていました。
 こんなに沢山の南天の実を見たのは生まれて初めてです。 一生懸命「難を転ずる」ように願ってくれている家人の心を感じております。
【ジャノヒゲ/蛇の髭】
 寒さも深まりいよいよ瑠璃色に熟してきました。 

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【穴澤天神社】と傍らの石碑

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お土産に頂いてきたお大福、お餅が大好きだった家人にお供え、焼いて温め二人で頂きました。 
「うま〜っ、餅って、旨いなぁ」
の声が聞こえてくるようです。 良かったね〜 合掌


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金毘羅山〜南沢山〜深沢集落へ

 地域おこしも盛り込んだ楽しいイベントを育てていく礎として、山仲間の先輩方が企画された「ハイキング&お餅つき忘年会」に参加させていただきました。 そもそもこの企画は、更に大先輩方の企画による「〇〇探検隊」に参加しこの地域を歩いた方々が、コースの多様性、土地柄、お食事処「松葉」の女将さんお人柄、お料理の美味しさに魅了され、何度も再訪し歩き回って、この地域の虜になったことが発端です。

 武蔵五日市駅のロータリーを出て大きな道にぶつかり右折、310mほど歩いて東町信号を右折、登山口へ右折、更に道標を右折すると街中から山道へ。 日影では落ち葉に霜が、陽だまりには秋の名残の花も。
<2017-12-09撮影>
PC099261 (200x300).jpgPC099262アキノキリンソウ (200x300).jpg
【紅葉に降りた霜】     【アキノキリンソウ】キク科

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【アカシデ?】カバノキ科    【コバノタツナミ】シソ科

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【ノキシノブ】ウラボシ科      【ノハラアザミ】キク科

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【ゴンズイ】ミツバウツギ科  紅葉した羽状複葉で対生 赤い皮と黒い種の実

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【ダンコウバイ/壇香梅】クスノキ科 【リンドウ/竜胆】リンドウ科

金毘羅山展望台からの眺め
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連なる「おむすび山」たち(本名は不明)

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【琴平神社】       【大岩】

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PC099286ツルリンドウ (200x300).jpgPC099283ヤブコウジ (200x300).jpg
【ツルリンドウ/蔓竜胆】リンドウ科 沢山の実り・一粒アップ
【ヤブコウジ/藪柑子】サクラソウ科ヤブコウジ属 どこがサクラソウ科?と思いますが遺伝子上近い仲間なのは花を見ると何となく納得。 その話は、花の頃にまた。
 
 さて、冬の植物を観察しながら順調に歩き続け、気持ちの良い金毘羅尾根道を行き南沢山も過ぎ、いよいよ探検隊的ルートへ・・・
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 「本当にこの道を下りるの?」というような急角度の道を半ば雪崩落ちるように下り、鉄塔の下に。 鉄塔にはNo.が打ってあるので地図上で自分の位置を確かめることが出来ます。

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 一先ず、足元がしっかりしたところに出てホッと一息の風景。 杉や檜などの針葉樹の植林部分と元々の雑木林の部分、伐採された山肌、人が山と共に暮らしてきたからこその風景です。

PC099293 (210x158).jpgPC099292 (220x147).jpg 遠くを見ればよいお天気で暖かそうですが、足元は凍てついて道もカリカリです。

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 伐採木の皮むき作業などをする重機の轟音が聞こえました。 本来、人が入ってくる筈のない区域に迷い込んでしまったようで、大変恐縮至極、平謝りで大事な作業の中断をご容赦たまわり、道を通して頂きました。 お叱り当然です。 本当に申し訳ありませんでした。

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【ヤマブドウ】【森の精霊?小人? ZiZiたちのお出迎え】

沢を石伝いに渡り林道に攀じ登り、やっと人里の香りがして来ました・・・つづく。


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2017年12月08日

プラタナスグンバイ

 冬の観察会の話のタネを自然塾長に伺ってみると、目の前のスズカケノキの樹皮をペラリとめくり、中に潜んでいた3〜4mm程の虫を見せて下さいました。 早速、顕微鏡モードのカメラで撮影してみると、

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<2017-12-02 むさしの自然観察園

「わ〜っ、綺麗っ!」
 繊細なレースかガラス細工のような透き通った美しい昆虫の姿が浮かび上がって驚きました。 軍配扇の形というよりも、武士の裃とか歌舞伎役者の装束っぽい?

 ツツジグンバイは父が躑躅の盆栽を育てていて、葉を白くする害虫として認識していましたが、拡大すればこのように美しい姿をしていたとは! 因みにツツジグンバイの方が更に美しいそうなので、見つけたらまたご報告しますね。 

【プラタナスグンバイ】グンバイムシ科
 北アメリカ原産 
 日本では、2001(平成13)年に名古屋市で初確認。 
 その後、全国各地でも発生、分布を拡大中。
 プラタナスの重要害虫。
 吸汁された葉は白化し、被害が進むと落葉することもある。


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2017年12月07日

「わろてんか?」

 「わろてんか」で皆さん、笑えてます? 私は、もう、あのアホボン(席主とやら)の顔を朝から見とうない。 元々あの役者さんは好かなかったけれど、この役は酷い。 見ていて気の毒にさえなる。 最早、彼自身、この役を愛してないのだろうな、と思う。 他の登場人物にも、誰一人として感情移入できないし、今日はもう見るのを止めようか、もう少し我慢しようかの日々で、堪忍袋も切れそうだ。

 そんなところに、私の大好きだった朝ドラ「ちりとてちん」で、心打たれるエピソードの数々の鍵となった「崇徳院」の「瀬をはやみ〜」や あの尊建まで落語家役で出て来て『何の便乗?』と、冒涜された気持。 

 笑いたくて見てる私を全く笑わせてくれない「わろてんか」って、一体何がしたいの?


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2017年12月06日

日本三奇矯「猿橋」

 大月市秀麗富嶽十二景の第6番「扇山」・第7番「百蔵山」からの帰路、「日本三奇矯*1」の一つ、山梨県桂川にかかる「猿橋*2」を見学して参りました。 

 猿橋は、広重の「甲陽猿橋之図」や十返舎一九の「諸国道中金之草鞋」などにも見ることができる古くから庶民にも親しまれてきた名勝です。 長さ31m、幅3.3mの木橋、谷が31mと 深く橋脚がたてられない代わりに谷幅の狭さを生かし、両岸から張り出した四層の「刎木(はねぎ)*3」 によって支えられた「刎橋(はねばし)*3」です。

 伝説では、推古天皇の御世の7世紀に百済から渡って来た「志羅呼(しらこ)*4」という人が、猿が手をつなぎ橋を作って川を渡る様子から思いついた工法により架けられ、それが名前の由来とされていますが、少なくとも十三世紀以前には架けられていたとのことです。

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<2017-12-05撮影> 
 百蔵山側の渡り口。 なまじ工法のことを耳にしていたので、渡るのがちょっと怖いような気がしましたが、揺れもたわみもなくがっしりとした橋でした。 橋の上に並ぶ灯篭は興醒めなように感じたものの、橋脚から上に出ない明りで足元を照らす苦心の策なのでしょう。

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 橋の中程から上流の眺めは、猿が手をつないで渡ったという伝えの通り、両崖が間近に迫る峡谷です。 ふと、何十年も前に訪れた、九州の高千穂峡が頭に浮かびました。

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 同じく下流の眺め。 手前は水道橋でしょうか。 その向こうは国道20号、車も通れる「新・猿橋」?

 反対側に渡り終えてやっとお目当ての「猿橋」の姿が見えました。
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 橋を支える「刎木」たちに雨露から守る屋根を掛けてる様子が、お地蔵様に傘を被せた「傘地蔵」のお話にも重なって昔の人々の優しい気持ちに触れてほっこりしました。

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 更にもみじが降り積もる階段を下りて・・・
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 下から仰ぐと刎橋の見事な構造が間近に見られました。

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 刎木の先端の白く塗られた部分がお猿さんの顔に見え、必死に手をつないで橋を支え合っているようで「お猿たち、頑張って!」と思わず手に力が入りました。

 ちょっと高い台に上がって、残っていた紅葉と橋が入るアングルに挑戦!
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 一体何処に攀じ登っているのかと、同行の方々に呆れられました・・・。
もっと紅葉が鮮やかな頃も綺麗だったでしょうけれど、ちょっと侘びた風情もまた好もしいものです。

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 猿橋駅の階段前には山梨県の由来ともなった「ニホンヤマナシ」の木が植えられていて、よく見れば未だ小さなナシが3つほど残っていました。 看板には、1903年(明治三十六年)、猿橋駅の開業記念として植えられたとあり、既に百年以上もこの地で人々を見守って来たのですね。 それほど古木にも見えず、改めて木の寿命の長さと人間の命の短さを感じてしまいました。 

*1【日本三奇矯】
 いわゆる「日本三奇矯」と呼ばれる橋の「猿橋」以外の二橋は、
 ・山口県岩国川の「錦帯橋」(1673年(延宝1)創建)
 ・富山県黒部川の「愛本橋」(はね橋形式だった時)
 なのですが、愛本橋は架け替えられ奇矯ではなくなり、代りに「木曾の桟(かけはし)」や 徳島県祖谷(いや)「かずら橋」を入れることもあるそうです。 但し、構造的な奇矯度は上の二つには及ばないとか。

*2【猿橋】
 猿橋は、かつては甲州街道に架かる重要な橋であった。 現在では人道橋で、上流と下流にそれぞれ山梨県道505号小和田猿橋線と国道20号で同名の新猿橋がある。 長さ30.9M、幅3.3M 水面からの高さ31M 深い谷間のために橋脚はなく、急峻な両崖から四層に重ねられた「刎木(はねぎ)」とよばれる支木をせり出し橋を支えている。

*3【刎木】【刎橋】
 梃子(てこ)の原理を応用し、長く突き出た軒先の低下を防ぐために軒裏に用いる材。 上方を小屋束(こやづか)に固定し、土居桁(どいげた)や出梁上の桔木枕などを支点として軒先を支える。

 【刎橋】は、岸の岩盤に穴を開けて刎木を斜めに差込み、中空に突き出させる。 その上に同様の刎木を突き出し、下の刎木に支えさせる。 支えを受けた分、上の刎木は下のものより少しだけ長く出す。 これを何本も重ねて、中空に向けて遠く刎ね出していく。 これを足場に上部構造を組み上げ、板を敷いて橋にする。猿橋では、斜めに出た刎ね木や横の柱の上に屋根を付けて雨による腐食から保護した。

*4【志羅呼(しらこ)】
百済からの渡来人とされるが、それ以外の経歴は不詳。 猿橋の伝説では、橋の工事が難航した為、夫婦揃って川に身を投げ人柱となったとされる。

「日本書紀」には、推古二十年(612年)に百済より路子工(みちのこたくみ)という人物が渡来し、庭を作ったり土木工事を行ったりしたとされている。 彼の顔や身体には白斑があったと伝わり、呼び名「志羅呼(しらこ)」や渡来時期から、猿橋の作り手の別称ではないかと推測されている。

 分からない言葉などを調べている時、去年の3月「猿橋」がテレビ番組「美の巨人」で取り上げられていたことを知りました。 奇しくもその日は・・・こうして惹きつけられるのも何かご縁があるのかもしれません。


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(2) | 旅歩き・町歩き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月05日

扇山・百蔵山ハイキング下見

 大月市秀麗富嶽十二景 の第6番「扇山」と第7番「百蔵山」ハイキングの下見に行ってきました。
 <2017-12-05 山梨県大月市>

梨の木平から登り始め、水場の傍には 
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「山ノ神社・奥宮祠」が木漏れ日を浴びていました。

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【オトコヨウゾメ】の紅葉が霜で黒変し、足元には霜柱がサクサクと・・・この辺りの道沿いには、植物のシモバシラ(シソ科)も群生していました。

間もなく樹間より第一富士山、出現!
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大久保山のコルから扇山山頂に至る明るい尾根道の両側は、落葉松や赤松、クロモジなど

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行く手の木々の連なりが切れ、扇山山頂が見えてきました。

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【扇山山頂】

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【大月市秀麗富嶽十二景の第6番 扇山山頂】からの富士山

再び大久保山のコルへ下り百蔵山への縦走路に入ります。

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赤松と山桜が仲良く寄り添って天高く伸び、ちょっと羨ましくなって泣きました。

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樹林から垣間見る大菩薩嶺のガレ場

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【モミジのお便り】が木のポストに   「恩」の字の石票

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右手に見える特徴的な山容は何山でしょうか?

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左後方に先ほど登って来た扇山が見え始めました。 手前の山に麓を両側から囲まれ、開いた扇の形に見えました。

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右手に見えてきたまるでダムの壁のような絶壁は何なのでしょう?

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倒木が風雪に磨かれて形づくられた自然の造形には
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命が宿っているようです。

最後の急登を乗り越えると、緩やかな道でホッと一息

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【ナガバノコウヤボウキ】綿毛   【ニシキギ】の赤い実
コウヤボウキの綿毛にはピンク色に染まったものも幾つか見られましたが、写真は撮っていませんでした。

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大月市秀麗富嶽十二景の第7番 百蔵山山頂】からの富士山

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【百蔵山大明神遺跡】の傍には【リンドウ】が微かに紫色を遺して

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真っ青な空には次世代が育つまで葉を遺す柏葉が

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下山道の途中からの眺め 中央高速や家々の屋根が見えます。

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突如として現れた私設和田美術館(非公開)の門に圧倒されて後ずさり・・・富士を望む絶好のロケーションを独占しコレクションを楽しむとはどんな富豪なのでしょう。 私など一生目にすることのできないお宝が並んでいるのでしょうね。 因みにネットで調べても殆ど情報の得られない謎の美術館です。

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私の大切なお宝は、こんな自然の風景です。

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【トキリマメ】       【サルトリイバラ】

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【ヤブラン】         【ヌルデ?】

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【ヘクソカズラ】        【ツルウメモドキ】
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【ツルウメモドキ】

この後、近道を通って、奇橋・猿橋を見に行きましたが、それはまた後日に。


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(6) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月04日

ユキモチソウの実

この出来の悪い赤と黄色のトウモロコシのようなものは、ユキモチソウの実です。

<2017-12-02 むさしの自然観察園
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【ユキモチソウ/雪餅草】サトイモ科テンナンショウ属
 サトイモ科特有の苞の中の付属体が真っ白なお餅、大福餅のように見えて美味しそうですが、毒草です。 この赤く熟した実も誤食すれば痺れや腫れ等の症状が出るとのことなのに・・・

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こちらの株は引っこ抜かれた上に赤い実だけを食べ散らかしたような痕跡がありました。 一体誰が食べたのでしょう。 タヌキなどは、あのカブレる銀杏の実(種の周りの柔らかい部分)を好んで食べるくらいですから、口にするかも? 武蔵野市の住宅街の一角にある自然観察園での珍事でした。


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月03日

ホシゴイとゴイサギ

 井の頭恩賜公園で行われる観察会の下見に訪れた井の頭池・七井橋の畔で、抜き足差し足の怪しい影が揺れたと思うと、日向ですくっと足を留めました。

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おおっ、ゴイサギの幼鳥です。 親鳥とは似ても似つかない茶色に白い斑模様から「ホシゴイ」とも呼ばれています。 葦の茂みなどで成長するうちは、目立たないように保護色をまとっているのでしょう。

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大きな黄色い脚で、のっそりのっそり歩きにくそうな杭の上を歩きだしました。

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お、何か見つけたか?

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狙いを定めて突撃!

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う〜ん、残念、空振り…いいとこ見せようとしてたのに失敗し、ちょっとバツが悪そうにも見えます。

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そんな我が子の様子を見ているのか見ていないのか、少し上の木の枝の間に親鳥のぷっくりとしたお腹が見えました。 あ、でもよく見ると目がこっちを見てますね。

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毛づくろいをしている素振りでこちらをそれとなく監視しているようで…目が合ってドッキリ。

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あらら、危なくない奴だと思ったのか、ふっと視線を外されてしまいました。

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オオバンもス〜っと去ってしまい、池の畔には元の静寂が戻りました。


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2017年12月02日

トゲトゲ幼虫、誰の子?

バードウォッチングのイベントの帰り道、ふと気になってめくったみたカラスウリの葉裏に見慣れない幼虫をみつけました。

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<2017-12-02 練馬区>

写真を撮っておいたものの、幼虫図鑑でも一齢〜終齢の全ての段階の姿が載っているものは少ないので、なかなかこれだというものに出会えないままでした。 この枝分かれした毛状のものから、タテハチョウの仲間?などと、蝶や蛾の幼虫と思い込んだのが間違いでした。

やっとわかった正体は、

【トホシテントウ】 でした!

ナミテントウの幼虫はよく知っていますが、トホシテントウの幼虫は初めて見ました。 そういえば、ニジュウヤホシテントウやトホシテントウは、成虫も幼虫もアブラムシを食べるナミテントウと違い、成虫幼虫共に草食性なのでした。 カラスウリを育て続けて10年以上も経つのに、今まで出会えなかったのも、今日ふと出会えたのも不思議です。 

それにしても、なんとまぁ随分と念の入った防護形態ですね。 そんなに敵が多いのでしょうか? 

子供の頃、図鑑にはトホシテントウ、ニジュウヤホシテントウ、オオニジュウヤホシテントウは「畑の害虫」と書かれていた上に、成虫の羽に微毛が生えていて艶が無いのも可愛くなくて、天道虫の中の日陰者・悪者のイメージでしたが、こうして出会ってよくよく見てみると、なかなか魅力的で今更ながらトキメイテおります。 カラスウリの葉をめくる楽しみが増えました🎶


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