自然観察ランキング(4月に書けず、6月25日、やっと思い出し書きしました。 蒸し暑さの中、春の山の息吹をどうぞ…)
(本来の日付 2018-04-12 へ移動しました。 2018-08-06追記)
今年は既に里山のあちこちでカタクリを見たので、もう終わってしまったのではないかと危ぶんでいましたが、流石は奥多摩の春は未だ遅く、カタクリもまだまだ沢山の蕾が残る状態でした。
JR奥多摩駅からバスに乗り奥多摩湖バス停で降り、ダムの堤防の上を渡ります。 私はあまり脚下が真っ直ぐに落ちている場所は得意ではないので、下は見ずに山を仰ぎ見て・・・ 眼前にこれから登る山の木々が、ふわりと色とりどりの柔らかな芽吹きをまとっていました。
<2018-04-12>

これは惣岳山?

その奥が御前山でしょうか?

カメラをどちらに向けたか忘れてしまいましたが、こちらは未だ芽吹いたばかりの木々と桜の淡い点描画の世界。

頑張って下の方にも目を向けてみました・・・芽吹き時の緑の綺麗なこと…真下を見なければダイジョウブ

落ちていた【イタヤカエデの花】 【オトメスミレ】
サス沢山にとりつくと、いきなりの急登りが続きます。 ここでバテたり足が攣ったりしないように、のんびりと可愛い花や木々の芽吹きを楽しみつつ、ゆっくりと身体を温めながら登ります。
木々越しに向こう岸の山が見えます。 青い空も梢越しに覗いて見えます。

【イヌブナ】の芽吹き 青い空をバックに銀色の毛をまとったシルエットが光ります。

落葉広葉樹の【ブナ】 と 常緑針葉樹の【モミ】 を仰ぐ

木立の向こうに奥多摩湖がチラチラと・・・あ、見えました!

【奥多摩湖】 見晴らしのいい場所です。
【ミツバツツジ】


【ミツバツツジの葉】花が終わった後に葉先に三枚の葉が展開します。
【指(サス)沢山】標高940mあるのに奥多摩では、この扱い。
手書きの看板に感謝です。

【エイザンスミレ/叡山菫】花は白〜淡紅色 葉が細裂する

【ヒナスミレ/雛菫】花芯黄色目立ち花弁の先の色が濃い
いよいよお目当てのカタクリが登場し始め、上りの苦しさも忘れそう?


【カタクリ/片栗】
次々と出会うカタクリの花、どれもみな表情が違っていて・・・

もういい加減やめようと思いつつ、次々と写真を撮ってしまう。

人々があれ程魅了される理由が良く分かった春となりました。


【ニリンソウ】 【トリカブト】
本当に同じ場所に隣り合って生えているので、よく見れば葉の質感も色合いも違うことは分かっていても、山菜としてニリンソウを摘むときに、猛毒のトリカブトの葉が紛れ込んでしまうことはあるかもしれません。 罪作りな植物です。


【コバイケイソウ】 【ハシリドコロ】
こちらはどちらも、あの貪欲な鹿も食べ残す「毒草」です。
何だか毒草が続いてドキドキした後は、可憐な花たちの姿で心を鎮めましょう。

左の花は、ハナネコノメ、ヨゴレネコノメ、ヤマネコノメなどの仲間で、黄色の小花が鮮やか! 他のネコノメソウの仲間が渓流沿いの湿気の多い所を好みますが、この子は山頂近くの斜面に咲いていました。 この辺りのネコノメソウの仲間では一番レア、ここで出会えてよかった…。
【コガネネコノメ/黄金猫の目】

【ミツバコンロンソウ/三葉崑崙草】

あと一息、惣岳山への急登! 【惣岳山(1348.5m)】登頂
息を整えてふと見ると、小さな可憐なこの花は・・・ああ、大好きなあの子、

【ヒゲネワチガイソウ/髭根輪違草】

謎の穴に簡単なフタ? 何か出て来そうな井戸のような怪しい穴は一体? 看板か道標を立てる為の穴だとは、同行スタッフの意見。 それにしても、こんなに雑な感じで放置しておいて良いものなのかと。 夜行性の動物なら、落ちてしまうかも? それとも、実は落とし穴式のワナ? さて、この後、どうなったのでしょう?
そして俯いている控えめなこの子は、

【アズマイチゲ】
俯いている子たちを見ていたら何だか眠くなって…ここらで私も休憩です。
(後半に続く)
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