2018年08月30日
サワグルミ と シナサワグルミ
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サワグルミって、言葉の響きもこの長く垂れ下がった藤の花のようなふさふさの実も魅力的で、大好きな木の一つです。 ただ大体が沢沿いの大きな木で、橋の上や坂の上からなどでないと、なかなか近くで観察できないのが残念なのです。
<2018-06-08 浅間尾根登山口>
こちらは、橋の上から間近で見られるポイントで毎年楽しみに観察しています。 今度は花の時期に見たいなぁ
先日の川苔山の沢沿いの道では、足元に房から実がバラバラになって落ちていたので嬉しくなって、やはり落ちていた葉と共に観察しました。
<2018-06-28 川苔山>
蝶々のような翼の真ん中に小さなクルミの実が入っています。
葉っぱを裏返しで撮っているのは、まぁ、観察者の哀しい性といいましょうか・・・それなら表も撮っておけばよかったのにね。
そうしてサワグルミLOVEの日々を過ごしていたら、昨年、ナント家のすぐ近くにサワグルミらしき木をみつけ、しかも目の高さで観察出来て喜んでいたのですが、よ〜く見ると、あれれ…何だか違いますよね??
<2017-07-10 狭山丘陵>
房に生っている実の翼が、まるでカエデの実のように細長いのです。
そして決定的なのが、この葉の形状でした。
羽状複葉の葉軸に翼があります。
本当は偶数羽状複葉の筈なのに、よりによって稀に混じるという頂小葉がある葉を撮って、定番の方を撮っていないという・・・。
偶数羽状複葉であることは、この上の方の全体写真の葉を見て確認してください。
オニグルミの実は草木染に使われるので、シナサワグルミでも染めてみようかと採りに行くと、もう茶色になっていました。
真ん中のタネの部分を割ってみたら、小さいながらもクルミの形でしたが、食べられる程の中身も無く、残念ながら試食は出来ませんでした。
近くにあるから、いつでも観察できる♪と思って、この春に散歩に行くと、なんと伐採されて無くなっていました! この地域の環境を保全されている方々が外来種であるということで、取り除かれたのだそうです。 もう少し観察したかったなぁ…と思いつつ歩いていると、実生から育った幼木があったので、こちらの成長を観察しようかと思ってたら、いつの間にか幼木も駆除されてしまいました。 まぁ、そうですよね…仕方がありません。 せめて草木染を試してからにして欲しかったなぁと思っても後の祭りでした。
代わりに在来種のサワグルミを植えるという予定は、ないのかなぁ
2018年08月28日
さくらももこさんまで・・・
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平成29年〜30年は、哀しいお別れが続いて、平成という一つの時代の終焉を感じてしまいます。
昨日は、明るく可愛らしくいつも周りを楽しくしてくれた叔母の葬儀でした。 どうしてこんなにお別れが続くのだろうと寂しく思いつつ、高速で見舞われた雷雨が追ってくる気配に急いで帰宅し、ホッと一息する間もなく、「さくらももこ」さんの訃報に驚き、言葉を失いました。
「ちびまる子ちゃん」も勿論楽しみましたが、我が家では主人もケロも「コジコジ」の、そして様々な「エッセー」のファンでした。 「コジコジ」の続きをずっと楽しみにしていましたのに、それも遂に叶わぬ望みとなりました。
本棚から「コジコジ」を取り出してみましょうか。 やかんくん、次郎くん、頭花くん、ジョニー、ハレハレくん、サラサラくん…懐かしいなぁ
山桜、やかんくんのモノマネ得意でした(笑) 家族3人そろって大笑いしていた頃を思い出して、ちょっと泣き笑いになりそうです…。
*コジコジについて知りたい方は
「コジコジ COJI-COJI」公式サイト
コジコジ・チャンネル(公式動画サイト)
さくらももこさん、お腹が痛くなる位、メチャクチャ笑わせてくれてありがとうございます。
さくらさんのマンガを読みながら、もう笑って笑って、
「腹、いて〜〜〜っ!」
身をよじっていたKさんの姿を思い出します。
「神の国」でマンガ、書き続けてくださいね。
私もいつかそちらに行ったら、読むのを楽しみにしています。
それにしても8月15日が命日とは、最後までシュールなセンス。 まるちゃん、やってくれるねぇ
若しかして、「謎の宇宙生命体」 コジコジと一緒に、宇宙へ旅立ったのかなぁ…26日放送の「ちびまる子」では、そんなメッセージが遺されていたような・・・さくら先生なら、それくらいのこと仕込んでいても全然おかしくないから、次の放送にも期待してしまいます。
2018年08月21日
まんづ、よ〜ぐ頑張ったなぁ 金農!
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はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜、竿灯に続く秋田の夏祭りが終わってしまいました〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
解説者が『今の所、吉田選手の方が上・・・』と言い終えるかどうかの瞬間のワイルドピッチでいきなりの3失点。 うわ・・・いやな予感の始まりでした。 それでも1点返して3−1とした頃は、『金足、まだまだ行けるぞ〜』と気合十分でしたが、まさかの3ランを浴び、更に追加点も許し・・・初めて打川選手に継投、 金農はもう1点返したのが精一杯、12−2 大阪桐蔭の圧勝となってしまいました。
選りすぐりのエリート集団と言われ、余りの強さからヒール扱いとなってしまった大阪桐蔭ですが、幾ら才能があり恵まれた環境であって、そこまでに上り詰める為に積み重ねた努力は日本一に相応しいものである筈です。 春夏連覇も見事、おめでとう!
第1回大会も秋田(秋田中)が準優勝、第100回大会も秋田(金足農)が準優勝、節目に決勝に出て来ては2位という所が、何だか秋田らしい奥床しさだなぁ… 選手も応援していた皆さんも、お疲れ様、湯っこさ入ってゆっくり長まって休んでくだんせ。 その前に秋田なら、まんづ酒っこ飲まねばなんねぇなぁ! んだんだ!! んだなっす!
(な〜んて、俄か秋田弁で失礼しました。 秋田市出身でもKさんに訛りはありませんでしたので、生の秋田弁は義母からの伝授?です。 秋田弁しゃべれば嬉しそうに笑ってたKさんの顔、なづかしごと… 今日は一緒に応援出来て楽しかったです。)
佐々木希さんが金農に送った本当の秋田弁です。
「しったげ、かっこよがった!! まんず、ゆっくり、休んでけれな」
可愛い子がしゃべると、秋田弁もまた一段とやさし〜い雰囲気になるんですよね〜いいなぁ
2018年08月20日
金足農業(秋田)決勝へ!
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明日はいよいよ秋田県勢103年振りの甲子園決勝、東北勢初優勝へ向けての決戦です! えがったなぁ
秋田市出身のKさんが元気で居たら、もう今頃、どれだけ盛り上がっていたことか…もしかしたら、ケロも向こうにいることですし、甲子園まで応援に出掛けていたかもしれません。
秋田県立金足(かなあし)農業高等学校は、今年で丁度創立90周年。 きっと何かを持ってるに違いない! (新婚時代、甲子園に出場していた「金足」を「かなたり」と読んでKさんに笑われたのが、昨日の事のよう…)
あちこちの有名校から選手を集めたエリート集団大阪桐蔭と正反対、生粋の秋田っ子ばかりでここまで勝ち抜いて来たなんて、まるで、どこか野球漫画の世界のよう。 全試合完投を目指すエース吉田輝星選手の奮闘に、日替わりで次々と活躍する選手たちに、手に汗握る日となりそうです。
秋田県の人々も信じられない驚きと興奮の坩堝の中にいるようで、秋田の放送局のツィートもこんな勢いで、笑ってしまいました。
「あああ秋田の皆さん!! なんと明日13:55から #甲子園 を!AAB秋田朝日放送で中継放送することが!!決まりました...!!弊社甲子園の放送は初めてです!!秋田だけのCMもありますので是非・・・是非・・・一緒に応援しましょう!!13:55からですよ!!」
うわ〜、もう秋田朝日放送を見て応援したくなっちゃいます。
ファッションビル「秋田オーパ」さんのツィートも(笑) 落ち着いてないのはご本人ですよね?
「えっ?!マジマジ?!大まじ?!?!大丈夫?!?!?秋田県民呼吸してる?!?!?!生きてる?!?!」
「県民みんな息してないwwwみんな落ち着いて!」
日本、いや世界中の秋田県人の方々、一緒に応援しましょうね〜〜!!! 勝っても負けても、きっといい試合、名勝負を見せてくれるに違いありません。
今年の初タマゴタケ
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例年であれば、とっくに沢山出ている筈のタマゴタケ、今年は遅いなぁ…とパウロの森で探していたら、
「あ、あった〜!」
思わず小躍りしてしまった、今年の初タマゴタケ幼菌。
<2018-08-16>
白い卵のような外被膜の中から赤い傘が顔を出してきたところで、その愛らしさにウットリ
<2018-08-17>
一つ見つかると、あっちにもこっちにもとみつかるもので・・・こちらは少しだけ成長
【タマゴタケ/卵茸】テングタケ科
端正な赤い傘の縁を飾る放射状の溝筋、傘の下には淡黄色のフリルと大理石のような段だら模様のすらりとした柄、その下には白い壷・・・毎年ながらひれ伏してしまいそうな妖しい美しさです。
こんなに美しいものには毒がありそうなのに、これが毒キノコの多いテングタケ科でありながら、美味しく頂けるのですから嬉しいやら困るやら…たちまち収穫されて、
キャンプの朝のお膳に並んでしまい、みなで少しずつ、森の恵みに感謝して頂きました。 傘にヌメリがあって上品な旨味です。 この日はバター炒めでしたが、お吸い物にすればそのよい出汁の旨味が楽しめます。
2018年08月19日
今年は生り年?
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山ではブナやイヌブナの実が鈴生り、家でも紅玉リンゴやブルーベリーがたわわに実って枝垂れる程。 できるだけ熟してから収穫したいのですが、そこは空の上から熟し時を狙って待っている鳥との駆け引きの為所…涼しい秋風が吹き出したこの日に思い切ってもぎ取ることに決めました。
リンゴは日当たりで真っ赤になったものを2つだけ、ブルーベリーは力を入れずとも採れるものだけを集めたら600g弱ありました。 先日、裏高尾のブルーベリー園で皆で摘ませていただいたものにも引けを取らない甘さでした。 雨が少なく日照が多かったせいでしょうか。 その代り実は少し小さ目でした。
今日は17回目の月命日、主人が私に遺してくれた庭の実りを感謝を籠めて供えました。 大好きだった焼きリンゴやアップルパイ、作りましょう。 はいはい、ブルーベリーは混ぜちゃダメなのね。 分かってますから、ダイジョウブ!
2018年08月17日
秋色の空
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この日の明け方、テントの中はヒンヤリとして来て、思わず寝袋に包まる程でした。 ハイキングに出かけても殆ど汗をかくこともなく、爽やかな風に吹かれて最高の気分でした。
あの猛暑はどこにいったやら…いえ、もう2度と戻って来ないで欲しいですけど、余りの急変ぶりに心身がついていかないです。 やはりお盆を境に季節は変わりますね。 水も冷たく感じました。 昔の人はこういうことを肌で感じて知っていたから、お盆以降は海や川に入るなと言い伝えて来たのでしょう。 山も突然の雷雨などが増えますし、気を付けねばいけません。
それにしても、今年は季節の移り変わりが早くて目まぐるしいです。 また台風が続いて来ているようですし、このまま秋になってしまうのかな? 未だ、スイカも食べていないのに…。
ラベル:裏高尾
2018年08月09日
人気者 アカスジキンカメムシ
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アカスジに「金」までついたオシャレすぎる人気者、子供も大人もこのカメムシを見たら、ちょっとした興奮状態になる。
【アカスジキンカメムシ】
ミズキ、ヒサカキ、ムラサキシキブの実などの汁を好むらしく、高尾では割に見掛ける。
この金属光沢のある緑色の美しさ、なんと形容したらいいのか…
得意げに見えて小憎らしいので、ちょっとひっくり返してやったら、
ナント、裏側のオシャレも完璧すぎて、降参です。
因みに色が綺麗なカメムシは、あんまり臭くないそうな。
色で敵を寄せ付けないので、要らぬエネルギーは使わないと。
Gさんも、こんな色合いだったら、あれ程嫌われないのにねェ
2018年08月08日
伊達男 アカスジカメムシ
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真っ白なレースの傘のようなセリ科の花によく飛んでくる伊達男。 自分のオシャレが引き立つことを知ってるのだろうか。
【アカスジカメムシ】
こんなに派手では目立って捕食されるのではないかと思うが、赤と黒の縞々は鳥の食欲を刺激しないらしい。 本来はシボがかかった艶消しの肌合いだが、雨に濡れて光り一層華やかに見えた。
2018年08月07日
立秋・秋めく山の花々
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何か月も前の記録を載せている内に、早くも「立秋」です。
昨日まで37℃もあったのに、今は24℃しかありません。 肌寒くなって長袖を羽織りました。
そういえば、山でも晩夏〜初秋の花が咲き出していました。 今年は春からずっと季節が前倒しで、花の開花も10日〜2週間ほど早いようです。 夏の終わりを告げるツクツクボウシまで鳴きだしていましたが、今日は涼しすぎてセミの声さえ聞こえません。
【カワラナデシコ/河原撫子】ナデシコ科ナデシコ属
別名: ナデシコ、ヤマトナデシコ
【ヒオウギ/檜扇】アヤメ科アヤメ属
別名: カラスオウギ、ヌバタマ/烏羽玉(真っ黒な実から)
【タマガワホトトギス/玉川杜鵑】ユリ科ホトトギス属
【フシグロセンノウ/節黒仙翁】ナデシコ科センノウ属
8月の山で普通に良く見られた花ですが、ここ10年程の間にめっきり数が減りました。 朱色の目立つ花は盗掘者に狙われやすいのでしょう。 本当に腹立たしいことです。 野山で咲いていてこそ美しいものを・・・ 盗んでいった人は、せめてタネが出来たら元の山に播きに行って罪滅ぼしをして欲しいものです。
2018年08月03日
ニホンカモシカ 耳をクルクル
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妙な日だった。
奥多摩湖の周り、余所者人のあまり立ち寄らないようなお寺とお宮を廻ることになった。 それらの事はまた別に記すとして、先ずはこちらの話を書いておこう、感動が消えないうちに。
視界が歪むほど白く火照った参道を一人登りゆく中、視線と気配を感じて立ち止まると、
『カモシカ!』
優しく落ち着き、木陰に座ったまま身動ぎもせずに、こちらを見ている。 こちらもふっと息を整え力を抜き、全身で危害を加えないことを見せながら、
「こんにちは。ごめんなさい、ちょっと前を通らせてね」
そう声をかけると、静かに立ち上がり悠然と全身を現してくれた。
「わぁ素敵ね、写真を撮ってもいいかしら?」
笑ってそう話しかけると、左耳をクルリと回して返事をしてくれた。(下2枚の写真を見比べると、左耳の向きが変わっている。 耳が前を向いている時の内側は真っ黒で、外側は毛色が薄い。) どうもこれがこのカモシカの気持ちの伝え方のように思える。
最初の写真より緊張感が抜け、堂々としながらも優しい眼差しを向けてくれた。 懐かしい気持ちに包まれたのは、どこか主人に似ていたからか。 そういえば、秋田の家の庭にもカモシカが来ていたことがあった。
「ありがとう、元気でね。 またね。」
手を振り先に進むと、振り返り振り返り静かに去って行った。
参道を登りきって神社の階段下から来た道を眺めると、カモシカが小さく見えた。
「お〜い!」
声をかけ手を振ると、キョトンとした顔で振り返り、またあの左耳クルクルの挨拶をしてくれた。
2018年08月01日
スモモに巣モコモコ
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山から戻って来てみると、庭の草木も猛暑でヘトヘト…思わずザックも下さぬままホースを持って水撒き、植木も暑かったろうとシャワーをかけてやっていると、何やらスモモの樹上から視線を感じ・・・
うわ・・・このモコモコしたのは前にも裏庭で巣だっていったキジバトの雛です。 (その時の様子はこちらの記事 「2つのモコモコ」へどうぞ。)
こちらを見てパァーッと羽を膨らませて威嚇し、睨み返している瞳と目が合いました。 そ〜っとザックのカメラに手を伸ばしてピントを合わせていると、あらあら、ナント、笑った?
つぶらな瞳、可愛いなぁ
もう何回もこの庭で巣作りして育てているお母さんから、あの人は危なくないよって教わっているのでしょうか?
私は何にもしないから安心してね。 カラスと蛇に見つからないよう、無事に巣だってくれますように。