2018年12月22日
冬至の満月キカラスウリに宿る?
自然観察ランキング
22日の冬至の夜(正確には23日の午前2:43)が満月で、今年一番高い位置に上がる満月の筈でした。 残念ながら当地ではその満月は見られず、23日夜も雨予報なので、21日の夜に拝んだほぼまん丸のお月様が、私の出会えた中で今年最高天のお月様だったことになります。
<追記>ところが23日の夜は快晴で、殆ど真上に近い天空にまん丸の輝くお月様を拝むことが出来ました。 あんまり仰ぎ過ぎて首が痛くなり、眩しすぎて電気を消していた部屋に入ってもなかなか目が慣れず、真っ暗闇で怖い程でした。
観察園へ向かう畑の生垣にキカラスウリが絡んでいて、四季折々の姿を楽しんでいるのですが、今やテニスボール程に肥大した黄色い実は、まるで満月のようです。 よく見れば、月の表面に見えるクレーターやら筋やらも浮かんでいます。
7月2日の花と若い実 この小さな実がここまで大きくなったのは、畑の栄養のお蔭かな?
観察園ではギンモクセイの花が咲き残っていました。 先日のコショウノキやエゾオニシバリよりやや控えめですが、良い香りを放っています。
月の上で桂花=ギンモクセイ(日本ではキンモクセイの方が目立ちますが、元々は桂花といえば、母種のギンモクセイのこと)が満開になると、月があのように光り輝くのだという中国の伝えがあります。
そしてその月の光が降り注ぐように、桂花が地上にこぼれ落ちて(月に住む嫦娥というお婆さんが舞い踊り、ご主人が桂花の木を叩いて囃し立てたので)、名月のころに地球の上でも咲くようになったのだと。
なんて素敵な物語でしょう。 昔の中国の人々の感性、素敵ですよね。 日本人が憧れて学んだあの大陸の薫り高い文化を取り戻して、心を割って普通に対話できる隣国になってくれたら、どんなにか良いでしょうに。
我家の梅の木は、いつの間にかカラスウリの方に巻き付かれ、真っ赤なカラスウリの実が鈴生りです。 冬至梅なので、早くとってやらないと蕾が膨らんでからでは傷めてしまうと思いつつ、ついつい烏瓜贔屓なもので・・・梅の木に申し訳ないです。