2019年01月06日
定家蔓 と 鬼女蘭
自然観察ランキング
「テイカカズラ と キジョラン」と書くのと「定家蔓 と 鬼女蘭 」と書くのとでは、なんと受ける印象が違うのかと自分で書いてみて、今更ながら驚いています。 それほど、この植物の命名は印象深さに基づいたものなのだと改めて思います。
などと書いておきながら、名前の謂れは先入観が出来てしまうので別の機会にでも書くとして、これまでも折々の姿はご紹介して来ましたが、先ずはこの2種の冬の印象的な姿をご覧ください。
テイカカズラ/定家蔓 キョウチクトウ科
熟し切って弾け、タネを放出し出した実
こちらは秋の実の姿
キジョラン/鬼女蘭 キョウチクトウ科(旧分類ガガイモ科)
熟し切って弾け、タネを放出し出した実
同じく秋の実の姿
先輩から頂いた実の中を見みようと割ってみたら、あっという間に次々とタネが噴出して来て、さぁ大変! 飛んで行かないように息を堪えて、急いで撮影しました〜💦
綺麗に並んでるなぁ・・・と思って接写する内にも・・・
空気を孕み、むくむくと膨らみ盛上り・・・
次々と綿毛つきのタネが飛び出して来ます。
生まれたてのキジョランのタネ ふわふわです〜なんて綺麗なのでしょう 軽く綿毛の一本一本にねじれが出てウエーブ状になるので、キラキラ光って見えます。
こちらは舞い飛んできたものを拾ってきたテイカカズラ(左)とキジョラン(右)のタネです。
キジョランの種髪(綿毛)の方が少し長くて、やはり捻じれている為にふわふわ感が強いようです。 鬼女は白髪を梳ることも無く・・・ということかな。 そのような荒れた雰囲気は感じず、ウットリ見惚れていますけれど、「モヤモヤの方が鬼女」で、覚えやすくはありますね。
テイカカズラの綿毛は素直な直毛で張りがある感じ。 お公家さんは御髪の手入れが良い、と覚えましょうか。
下についているタネをはっきり撮りたいと思っても、静電気でくるりと回ってしまい難しく・・・
キジョランの方がついに綿毛が取れてしまいましたが、これでタネの形が全く違うことがお分かりと思います。 テイカカズラの方はタネの形も真っ直ぐ細長く、キジョランの方はヘラかおさじのような形です。
タネを手に入れた以上、播いて育てずにはおれません。 また仲間が増えて、ますます我が家の腐海の森は深く・・・楽しさ倍増です
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