2019年02月24日
2月の幸せと哀しみ
自然観察ランキング
1周忌の次が三回忌ということが、今までは理屈では分かっていても腑に落ちていませんでした。 それがこうして自分の身に降りかかって、ようやく理解できた気がします。
毎日一緒に過ごし、共に病に立ち向かい、同じ方向を見て歩んでいた幸せな日々、そして突然やって来た苦しみと車を走らせた入院の日、あの2月、次の2月、そして今、3回目の2月です。
抗がん剤の投与期間が終わり、少しずつ春めいてきた気配に誘われ、都心の病院まで行くための体力を回復せねばと、そろりそろりと散歩を始めておりました。
「やっぱり外は気持ちがいいな・・・」
そう言って、風を受け、柔らかな日差しを浴びながら目を細め途中何度も休んでいました。 休み休みでないと歩けなくなっていたのですが、それは筋肉が弱ってしまったせいだと思っていて、まさか肺炎の影が偲びこんでいたとは気付けずに・・・。
朝昼晩と検温していて高い熱も出ず、毎日お風呂にも入っていて、お風呂上りはふうふう息が上がるなどと言っていたものの、それはずっと昔から湯上りの口癖のように言っていましたし、少し時間が経てば普通にしていたので、どれだけ苦しかったのか気付いてあげられませんでした。 ちょっとふざけて人を笑わせるのが好きな人でしたから、また大袈裟にふざけているのかとばかり・・・。 気付けなかった自分、直ぐに病院へ連れて行かなかった自分を責め、ずっとずっと悔やみ続ける日々でした。
どれだけ悔やんでも、時計の針は2度と戻すことは出来ません。 私も毎日精一杯寄り添う看護の日々で、知らず知らず感覚がすり減っていたのかもしれません。 私の拙い能力の極限まで出来る限りの事はしていたのだと、他の誰も許してくれなくとも、今はあの時の自分を自分は許そうと思えるようになりました。 きっとKさんも頷いていてくれると思います。
ただ、主治医の先生から抗がん剤の副作用の症状について、もっと詳しく説明を受けていたら、素早く正しい対処ができていたのにとは、今も思うのです。
「抗がん剤を使っている間は、肺炎を起こしていても熱さえでないことがある」
その予備知識さえあれば、もっともっと気を付けることができ、早めに抗生剤を飲ませることもできたのに・・・と思うのです。 池江選手、堀ちえみさん、まだまだ生きて活躍してほしい方々の発病を聞くたびに、ザクザクと心が裂かれます。 どこかで誰かが読んで少しでも役立ててくれることを願い、ここに書き残しておきます。 救える命が救われますように。
2019年02月20日
2019年02月19日
セツブンソウ/節分草
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<2019-02-10>
セツブンソウ/節分草 キンポウゲ科セツブンソウ属
キクザキイチゲよりも一段と小さなセツブンソウの花も雪の雫をまとって可憐に咲いていました。 花は小さいけれど、造りは繊細で何とも言えない美しい色合いです。 白い花びらに見える部分が萼片、2裂した先端に黄色い蜜腺が付いている部分が花弁です。 神秘的な薄青紫の多数の雄しべの中に数個(2〜5)の雌しべがあります。
こちらでは早めの開花ですけれど、自生地の山ではあとひと月ほど後の旧暦の節分の頃の開花になります。
キクザキイチゲ/菊咲一華
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<2019-02-10>
キクザキイチゲ/菊咲一華 キンポウゲ科イチリンソウ属
カタツムリが苦手な方、そのお気持ち、よ〜く分かります。 私も未だにとっても好きとは言えません。 長いこと一番上に出しておいて、ごめんなさい。
お詫びに雪解けから花開いたキクザキイチゲをお届けします。 山では未だあと1カ月程後の開花と思いますが、こちらはむさしの自然観察園で花開いた子たちです。
2019年02月09日
カタツムリもムクムクと・・・
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むさしの自然観察園のお当番、この日は暖かくなって、急に色々な生物が動きだし、いきものがかりも忙しくなって来ました。 この間まで殻の中から出て来ずに大人しくしていたカタツムリたちも、餌を替えるために蓋を開けていると這い出てしまう程活発に動き出しました。
私は子供の頃に大きなカタツムリを踏んだかどうしたか(思い出さないようにしていたので記憶が定かでない)で殻を潰してしまって以来、大きなカタツムリが苦手でつかむことが出来なかったのですが、お当番の務めに入ってから、何とかできるようになりました。 この歳になって、一つトラウマから解放されて嬉しいです。
<2019-02-07>
新しい餌の上で元気に動き回るヒダリマキマイマイ
ミスジマイマイのチビも這い上がって来ました。
一般的なカタツムリには長短2本ずつの触角があり、長い方の触角の先端に目玉があります。 長い間苦手で余りよく観察したことがなかったので、これから少しずつでも観察していきたいと思います。
2019年02月08日
2019年02月07日
オタマジャクシ泳ぎだす〜
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むさしの自然観察園のケージ内に産み付けられたヤマアカガエルの卵塊4つ。 1月31日の夕方に孵化を確認してから一週間後、さてどうなっているかな・・・ワクワク
おおぅ、卵の中から次々とにょきにょき身体をくねらせながら飛出して行きます。 もう殆ど黒い丸い卵は見えなくなっていました。 (白くなっているのはダメになってしまった卵です。)
殻を破り出てひとしきり泳いで疲れたのか、池の底で一休み中です。 これからの成長も楽しみです。
2019年02月05日
陣馬山・下見
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「軽アイゼンで雪を踏みしめて歩く陣馬山ハイキング」の下見です。 期待していた雪はうっすら積もったものの、その後の温かさで殆ど溶けてしまい、本番までに降ってくれるかどうか・・・ それにしても今年は雪が殆ど積もらないまま立春も過ぎてしまい、大雪の地方には申し訳ないですが、物足りなく残念な感じです。
<2019-02-05>
陣馬高原下バス停下車して間もなく現れる石塔群
林道から陣馬山登山口への分岐 いよいよ登りです
北斜面に微かに残った雪
陣馬山 山頂
なだらかに広がる山頂は、北条氏の滝山城を攻める際に武田氏が陣を張ったことから「陣場」山と呼ばれていたそうで、京王電鉄が頂上にこの白馬像を建ててから「陣馬山」と書く方が優勢になったようです。 山の名前や書き方は、見上げる麓の土地土地でも異なることもあるので、どちらが正しいとも言えないのかもしれませんが・・・
大岳山 陣馬山山頂より
明王峠の茶屋
増加する外国人向けの看板
明王峠 峠の名前の由来の不動明王さまを祀る
日向でいつも早咲きのウグイスカグラ
河津桜?
底沢峠 堂所山への看板
堂所山(733m)山頂
山下屋へ下るヴァリエーション・コース分岐:この後の再度の分岐点を、ピンクテープと白ペンキに惑わされて誤り、思わぬ探検となり・・・とても写真を撮る余裕はなくなりましたが、山歩きの醍醐味を味わいました。
「ここは道か?」というルートを半分雪崩れ落ちるように(苦笑)なんとか無事に下山し、目的の「山下屋」さんに到着。 美味しいお蕎麦と肴とお酒を頂き、心もお腹も満たされました。
2019年02月04日
あたたかな立春
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目覚めた時にモヤっと暖かいなぁと思っていたら、なんと日中は最高気温17℃にまでなり、室内は23℃と暖房要らずの立春となりました。 まるで3月末の桜が咲く頃の気温です。
これは大変、色々な芽が動き出す前にと急いで庭の手入れをしました。 赤い実が鈴生りで可愛いからと梅の木に巻き付くままになっていたカラスウリも、白梅の蕾が開く前に片付けました。
藪椿が一輪開いてるのをメジロがみつけて寄って来ました。 メジロは蜜を吸うぐらいですが、ヒヨドリは蕾や花びらまで齧って台無しにしてしまうので困りもの。 本当は込み入った枝を剪定して、蕾が開き易いようにしてやりたいけれど、ヒヨドリがみつけて突っつき易くもなってしまうので、ほどほどにしておきました。
あちこち夢中になって手入れしている内に日が翳って・・・この時間になると懐かしい足音がして、お土産をぶら下げた主人が帰ってくるようで・・・
「ほら、もう暗いぞ」
「はーい、もうお終いにします! お土産なに?」
そんな何でもない日が、今は、かけがえのない思い出。