2019年04月08日

「花祭」甘茶と蓮根



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 お釈迦様のお誕生日「灌仏会」の4月8日、久々のオフ日で残り一錠となった花粉症の薬を頂きに病院へ行った帰り道、「花祭り」「甘茶」の文字に誘われて門を潜ると・・・
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 ご住職が満面の笑みで手招きされ「甘茶」を振る舞ってくださいました。 甘茶を頂いたのは初めてではないと思うのですが、余りにも美味しく優しい甘み(上品ながら甘味はとても強い)で程よい温かさの甘茶は正に「甘露甘露」で五臓六腑に沁み渡り、身体の中から元気が湧いて参りました。
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境内にはアマチャの木も植えられていました。
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アマチャ/甘茶 アジサイ科(APG分類)
ヤマアジサイの甘味変種とされる。 ガクアジサイには中毒成分があるが、アマチャにはない。 但し、余り濃い甘茶は避けるべき。 生葉に甘みは無いが、下記のように乾燥・発酵させることにより甘味成分を生ずる。

<甘茶の精製法など:養命酒さんのサイトです>
https://www.yomeishu.co.jp/genkigenki/crudem/140327/index.html

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「天上天下唯我独尊」と発声されながらお釈迦様がお生まれの時、九頭竜9匹の龍が産湯の為に降り注がせたという「甘露」に因み、お釈迦様にも甘茶をお注ぎ掛けました。

 私が余り何度も美味しい美味しいと感激して言ってしまったので、ご住職はペットボトルにも甘茶を入れて持たせてくださいました。 その上、ふと目に留まった睡蓮鉢にプカプカ浮かぶ蓮根の訳をお尋ねすると、
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「植え替えで出た蓮根ですので、よろしかったらお分けしましょうか?」
と、夢のような嬉しいお申し出。 仏縁に感謝申し上げ、元気な芽が出始めた蓮根を2本もありがたく頂戴し、大事に持ち帰りました。 今年は、茶碗蓮の種も入手したばかりで、蓮の船が同時に着いたようです。 上手く咲かせられたら嬉しいことです。
posted by 山桜 at 23:08| Comment(2) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

野草の天ぷら



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 もう一か月も前の事になってしまいましたが、「春の若菜を食す」という研修のサブ講師を拝命し、先ずは自分でも食してみることにしました。 

<2019-04-08>
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(上列左から:三つ葉、雪の下、次列左から:タンポポ、クコ、二輪草、タラノメ、カキドオシ、下:蕗の葉)

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 三つ葉、タラノメ、蕗の葉は言うまでもなく美味しく、雪の下は風味は強くないもののモチっとした食感が面白く、タンポポは春菊に似たほろ苦さと風味で、食べないのは勿体無い程美味しかったです。 カキドオシは、甘い香りがハーブティーには良いのですが、天ぷらではちょっと薬臭い感じがして私は好みではありませんでした。 ニリンソウやクコは、天ぷらにしてしまうと何だか分からなくなって勿体無いので、お浸しや汁の実に向きですね。

【追記】
 こちらは、本番で美味しさを教えて頂いた、「山菜」としては扱われない、正に「野草」たちですが、何処にでも生えていて気軽に摘めるのに、山菜に負けない美味しさでした。 

<2019-04-21>
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ハルジオン/春紫苑、タンポポの花、カラスノエンドウ
 
 特にハルジオンは、暫くは蕾を見るとその美味しさを思い出してしまう程の美味(蕗の薹を優しい甘み、さっくりもっちりの食感にしたような)で、研修会でも一番人気でした。 ワンちゃんの散歩道やアブラムシの付いているものは避けて、綺麗なものを摘んで是非、試してみてください。

 良く洗った後、ペーパータオル等できちんと水気を切り、粉を振ってから、天ぷらのとき粉を付けてください。

 カラスノエンドウは豆鞘のついたものも美味しいのではないかと、ひそかに狙っております。 
posted by 山桜 at 20:22| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする