2019年07月30日
お寺で頂いた大賀蓮咲く
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自分の眼では、その驚くべき成長ぶり吸水量の凄さに驚いていたのに、家にあるから何時でも撮れると思っていて、結局、写真を全く撮っていなかったことに今頃気が付きました。
最初に出てきた小さな浮葉の後から、ぐ〜んと力強く伸びあがる地上葉が出て、あっという間に生い茂り、もう小さな壺は何が何だか??という状態になってしまいました。 ちょっと油断しているとたちまち壺の中の水を吸い上げて土が見える程になってしまいます。
膝を傷めて庭仕事もままならず、しばらく放置していたら、なんと葉っぱの上に大きな蕾が!!
この時点で、蕾の高さは既に目の高さ位ありました。
その後、ぐんぐん伸びつつも、毎日見ていても一向に花開く気配がなく・・・ それが昨日、少し先が解れて来たようで期待をたかめていたところ・・・
やっと一週間後の今朝、 見事に花開いてくれました!
もう見上げるほどの高さになって、地上からは花の中をみることができません。
2階からやっと見ることが出来ました。
なんと清らかで美しい花でしょう・・・鎌倉とんぼさんとのご縁がなければ、蓮を育てよう等と思うことも無かったと思います。 成長を楽しみに見守っていてくださった、鎌倉とんぼさんにご覧にいれ、喜んで頂きたかったです・・・いえ、きっと天から目を細めて見て下さっていますね。 Kさんも父もきっと一緒でしょう。
「いや〜綺麗ですね! お見事です。」
そう、仰ってくださる声が聞こえて来るようです。 合掌
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2019年07月29日
アケビコノハの幼虫
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<2019-07-22 北高尾パウロの森>
「本物に会いたい!」とずっとずっと憧れ続けていたこの子に、やっと対面できました。
イモムシ系が苦手な方は、空間を空けておきますので、スルーしてくださいね。
アケビコノハの幼虫
どうです、この見事な意匠、そしてそれを生かす奇妙なポーズ!
s字型に曲げた体の最初のカーブの所に大きな目玉模様が2対あって、前からもの敵も後ろからの敵も威嚇できるようになっています。
ミツバアケビの葉の中に潜んでいたのを、FITの仲間が見つけてくれました。 バスの時間が迫っていなければ、前方・後方からのアングルで撮りたかったのですが、残念・・・こんなことばっかり。 時間のあるときには、現れてくれないものなのでしょうか。
成虫が翅を畳んで止まっている時は、名前通りの見事な枯葉型前翅の中に、派手な目玉模様の後翅を隠していてカッコイイのです。 枯葉模様に葉っぱの柄の細部まで再現されていて驚きます。 しかしあまりにも上手く隠れているので、これもなかなか見つからない。
次は成虫に会いたいなぁ・・・
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2019年07月28日
6月の瑞牆山(後編)
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ヤスリ岩が見えた瞬間は何度思い出しても嬉しいので、もう一枚
ヤスリ岩
そしてアカバナヒメイワカガミを当日見れなかった方々の為にアップをもう一枚
アカバナヒメイワカガミ
マイヅルソウ ヤマブキショウマ 蕾
見えてからが遠いとはいえ・・・
頂上まであと一頑張り・・・岩稜が切れて空が見えて来ました!
瑞牆山 2,230m 山頂
山頂周りでも可愛い花たちが迎えてくれました。
アズマシャクナゲ ツマトリソウ
絶壁を覗きこむ人 I会長、絶景、やりましたね〜!
天空のランチタイム 気持ちいい、最高〜〜〜!!
でも、ちょとスリリング・・・他のグループの方のザックが転げ落ちたのを見てドキッ! 拾える処で止まってよかったです。
八ヶ岳
7月の山笑(やまにこ)プラスは、北八ヶ岳の天狗岳に登りますよ!
パノラマ独り占めランチ こちらにも皆さんがいらっしゃると思い、端っこまで詰めていてくださったのに、皆さん八ヶ岳が見える側に行ってしまったので、思わぬ独り占め状態になったそうですが、こちらの眺めも最高ですね〜!
さて、名残惜しいけれども、岩山を下りるのは慎重に行きたいので、時間の余裕を持って下山開始。 登るときには気付かなかった花を見つけました。
ミヤマハンショウヅル
シャクナゲの道の向こうの端正な山は飯盛山?
鎖場 一人ずつ慎重に
キバナノコマノツメ シロバナノヘビイチゴ
毎度同じことを言うようですが、下りの写真が殆ど撮れていないのは、それだけ気の抜けない下山路だった証拠です。
サラサドウダン レンゲツツジ
林道渡り向かいの階段下りる 瑞牆山荘前に無事到着!
ウマノアシガタ クサソテツ(新芽は山菜のコゴミ)
折角予定より早く到着したのに、帰りのバスが遅れていて焦りましたが、その時間にビールやらソフトクリームやら楽しめました。 バスの運転手さんの腕前で何とか予約していた特急に間に合う時間に到着。 みなさん無事に乗れたとのことでホッとしました。 スタッフと帰りを急がれないお客様は、韮崎の駅中のお蕎麦屋さんで一杯やって、のんびりと鈍行で帰宅しました。(おしまい)
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2019年07月27日
6月の瑞牆山(前編)
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6月18日の下見、25日の本番を併せての瑞牆山(みずがきやま)レポです。 両日とも梅雨時に良く晴れてくれ、特に本番の快晴ぶりのお蔭で頂上からの展望は素晴らしいものでした!
JR韮崎駅からバスで約1時間20分、瑞牆山荘前に到着 標高は既に1,520mです。
山荘前はミニお花畑
レンゲツツジ クリンソウ
ヒロハノマンテマ? ナデシコ科マンテマ属 雄花と雌花
外来の園芸種のようで、山荘のご主人にも伺いましたが名前は分かりませんでした。
瑞牆山登山口 山荘の目の前です。
エゾハルゼミ ナラメリンゴフシ(楢の芽の虫こぶ)
奇岩峰・瑞牆山の登山道、早速大きな岩がゴロゴロと現れました。
黒森の里宮様 ご由緒
花崗岩の間を縫うような登山道
木々の開けた所から・・・
目指す瑞牆山の堂々たる奇岩峰が目に飛び込んできました!
そこから約10分程で、
富士見平小屋に到着。
イワセントウソウ シロバナノヘビイチゴ
富士見平小屋前のベンチからは名前通り富士山が見えるビューポイントがあるのですが・・・こんなに快晴の日でも、富士山は雲の中でした〜残念! ノアザミとレンゲツツジ
コミヤマカタバミ また別のミズナラの虫こぶ
天鳥川(あまとりがわ)渡る
何処までも透明な天鳥川の清冽な流れ
桃太郎岩 道標 キバナノコマノツメ 登場
桃太郎岩 の横を進む
大きな桃がパックリ割れた形の巨岩。 ここから生まれたのなら桃太郎は巨大な上に孫悟空の力も併せ持ったかもしれません。
いつから始まったものだか、ここに限らずあちこちの山の巨岩の下に、このようなつっかえ棒が沢山見られます。 遊び心なのか、本当に心配してのことか、若しくは自分の杖をここに預け帰途に持って帰ったものが、いつしかこんな風習のようになったのか、謎が深まります。 どなたか起源をご存知でしょうか?
大雨による崩落跡 流水木で荒れた山肌
キバナノコマノツメ/黄花の駒の爪の群生
倒木の向こうのアズマシャクナゲ 階段A
アズマシャクナゲ
岩だらけの登山道 コヨウラクツツジ
またしても巨岩と無数のつっかえ棒
アズマシャクナゲ/東石楠花ま
タカネサギソウ? マイヅルソウ
何処までも岩だらけの道 岩場を攀じ登る
突然頭上に、
ヤスリ岩 登場!
その下のテーブル状の岩の上には、可憐な花たちが・・・
アカバナヒメイワカガミ (つづく)
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2019年07月23日
5月の三ツ峠山(後編)
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さて、三ツ峠山の最高峰・開運山1,785mでお昼を頂き、元来た道を三ツ峠山荘まで戻ります。 途中右手にWCあり。 木無山分岐を左へ進みます。
<2019-05-19 三ツ峠山>
クサボケの花に誘われて寄り道していたら左奥の方から人の声・・・戻っ来られた方々が興奮気味に、
「スリルあったわ〜!」
と仰るので、ついつい好奇心でその左奥へ・・・そこはロッククライマーが上ってくる切り立った岩の上でした。
元の道に戻って振り返ると先程の岩が見えて・・・あの上に居たのですね・・・うわ、思ったよりもスゴイ所に居たようです!
これまでも沢山のスミレたちと出会いましたが、この道に入ってからは更にスミレのオンパレードでした。 特にエイザンスミレは色や配色に個性があって楽しめました。 アケボノスミレも咲き始めた所で初々しい姿が印象的でした。
エイザンスミレ/叡山菫 アケボノスミレ/曙菫
アケボノスミレは花が咲く頃には、未だ葉が展開しきっていないことが多いので、エイザンスミレだと思って見過されてしまいがちです。 エイザンスミレに比べると花びらに丸みがあり、紅色が強いです。
エイザンスミレ/叡山菫 エイザンスミレ/叡山菫
タチツボスミレ/立坪菫
アケボノスミレ/曙菫
ヒトリシズカ/一人静 ホソバテンナンショウ?/細葉天南星
ホオノキ 芽の展開
カラマツ林 や 落葉樹林の新緑
シロバナエンレイソウ/白花延齢草
眼下に見える町 新緑の尾根道
ニリンソウとヤマトリカブトは同じ場所によく生え、芽吹時は似ているので注意!
見晴らしの良い鉄塔下へ到着 河口湖が見えました
イカリソウ/碇草 アカネスミレ/茜菫
ウグイスカグラ/鶯神楽 ワダソウ/和田草
新緑の道 ミツバウツギ/三葉空木
エゾノコリンゴ?/蝦夷の小林檎
河口湖 15:13 かちかち山ロープウェイ駅近くから
本番では、ここからロープウェイに乗って下山予定ですが、大分早めに着いたことですし、折角なので歩いて下山してコースの状況を確認することにしました。
「天上山公園」の敷地内となっており、途中までは普通に山道ですが下へ行くほど整備されています。
チゴユリ/稚児百合 イカリソウ
アカネスミレ 15:26
広々とした展望台付近で、やっと少し姿を見せてくれた富士山 15:31
途中何度か眺めの良い広場とベンチがありました。 上まで登らずこの辺りまでの散策を楽しむ人も多いのでしょう。
キツネノボタン ウマノアシガタ
ウマノアシガタ 15:42
ウマノアシガタの花は、キラキラとした光沢で太陽の光を跳ね返し、
ホタルカズラ 15:43
ホタルカズラは、真ん中の白い星形と青い花色が蛍の光を想像させたようです。
登山口の神社下に合った石碑 15:45
ここから河口湖駅までは10分と掛からず到着でした。 ロープウェイの下の駅から(駅まで約15分)よりも近いし、ロープウェイに乗らずに歩いて下りても花々も楽しめて面白い下山路でした。
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2019年07月22日
ヤマサギソウ/山鷺草?
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小さな蘭の仲間が未だ良く見分けられません。 おまけに薄暗い林床で小さな花、こちらの視力も怪しくなって、後で撮って来た写真を見ても悩ましいことで・・・。 これも自信ないのです。 お分かりの方はいらしたら、教えて頂けると大変嬉しいです。 草丈は20cm程でした。
<2019-07-15 北高尾パウロの森>
ヤマサギソウ/山鷺草? ラン科ツレサギソウ属
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2019年07月14日
鎌倉とんぼさん、お安らかに・・・
鎌倉とんぼさんご撮影の蓮の花
長い間、山桜のPCの扉の背景に使わせて頂いておりました。
思い起こせば、既に20年近くの長きにわたり勿体無いご縁を頂き、いつもいつも温かく癒し励まし救いの手を差し伸べて下さった鎌倉とんぼさんが、7月5日に急逝されていらしたとのお報せに昨日接し、愕然と言葉を失い震えが止まらず、ただただ今もって信じられない気持ちでぼうっと手を合せ佇んでおるばかりでした。
このままでは、何をする気持ちにもなれないので、また書くことで落ち着けたらと思い、書き始めます。
つい先月まで、いつもと変わらない元気なご様子で拙ブログにもコメントを頂戴し、「夏越の大祓」の為の「人形(ひとかた)」を送って下さっていました。 その時のお便りでお引越しをされたと伺い、SNSの書き込みで喉の痛み等も書かれていらしたので、お引越しで大分疲れていらっしゃるのではと心配してお送りしたメッセージにもお返事がなく、このようなことも初めてでどうされたのかと按じておりました。
そして、いつもは大祓の後には直ぐにお札やお守りなどをお送りくだされていたのに、今回は一週間が過ぎ十日が過ぎ、二週間になろうとしてもお便りが無いので、流石にこれはご体調が勝れないのではと不安な思いでSNSを開いたところ、丁度その日に急逝のお報せが、おそらくはご家族さまによるプロフィールの更新の形で記載されていて、愕然、呆然自失。 何故か鎌倉とんぼさんが書いてくださった「吉祥天」の梵字(種字)が急に大きく目にとまり、手を合せたばかりのことでした。
鎌倉とんぼさんには、本当にいつも助けて頂いてばかりでした。 この三月の主人の三回忌には、鎌倉とんぼさんに設計していただいた五輪塔を建立し、納骨と三回忌の供養を執り行うことが出来ました。 一人娘のケロがお墓の継承で悩むことのないように、いつかは五輪塔をと主人とも話し、願っていたことが実現したのも、鎌倉とんぼさんのお導きのお蔭です。
清々しい白御影石に薬研彫で刻まれた、鎌倉とんぼさんの梵字(種字)や、五輪塔内に収められた経筒のお写経や来迎図等に守られて、お蔭様で主人も安らかに過ごしております。
沢山の方々の為にあらん限りのお力を尽くされ、この世のお仕事を全うされてのお旅立ち・・・あちらの世界に行かれても尚、ますます人々の為に尽くされていかれるのでしょうね。 本当に尊いありがたいご存在に頭が下がるばかりです。
これまでに頂いたお言葉、ご著書やHP等に残された貴重なお言葉の数々、そして優しい眼差しでシャッターを切られた素晴らしいお写真の数々を胸に、お教えいただいたことに恥じない人生を歩んでまいりたいと存じます。
いつまでネット上に遺しておいて頂けるか分かりませんけれど、より多くの方々の目に触れることを祈って、鎌倉とんぼさんのHPのリンク先を貼っておきます。 神職の明階位をお持ちでありながら、仏教にも重きを置いて調和をとられた明治の神仏分離法以前を体現されていらした方と思います。
京都の賀茂別雷神社(上賀茂神社)に縁をお持ちで、賀茂別雷大神を祀られておいででした。 雷鳴を耳にする度に、お姿を思い浮かべておりました。 それは、これからも変わりません。 どうぞお心安らかにと心よりお祈り申し上げます。 合掌
「矢島俯仰のページへようこそ」
*貴重な日本全国の名墓録 の他、
*「鎌倉の窓」(写真集)
自然や風景に寄せる温かい眼差し
*「神様のぶらんこ」(掲示板)
悩んでいる方々のご相談への丁寧なお答え
等に触れることが出来ます。
但し、ここ数年は、SNSでお話しされることが増えていて、HPはお休み状態でした。
2019年07月12日
メダケ赤衣病菌と かぐや姫
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先日、明石神社鳥居近くでみた竹藪のオレンジ色のさび病の一種?といっていたものの名前は、
メダケアカゴロモ病菌/女竹赤衣病菌 でした。
胞子が水を含むと、このようにブヨブヨにふくれて盛上り、粘土代わりにも使えるのだとか・・・。 知っていたら試したかな? 今回は先を急いでいたので遠慮したかもしれません。
メダケ/女竹 「竹」の名が付くが、稈が伸びきっても葉鞘が落ちない「ササ」の仲間。 関東地方に多いアズマネザサに似るが、ずっと葉が細長くしな垂れ下がるのが特徴。
メダケは、マダケや孟宗竹よりずっと細くしなやかで、嘗ては釣竿を始め身近で色々な道具に使われ、役立っていた植物ですが、今や顧みられることも少なく気の毒な状態です。 見た目は気持ちの良いものではありませんが、この菌にとりつかれたとしても枯れてしまうことは無いそうです。
さて、このメダケ、別名が「なよたけ」と聞き、「なよたけのかぐや姫」を思い浮かべました。 こんな細い竹の中から生まれたのであれば、本当に「親指姫」クラスの小さな小さなお姫様だったことになります。 金色に輝くマダケか孟宗竹のような太めの竹から生まれた挿し絵ばかり見て来ましたが、スクナヒコナの神や一寸法師の大きさを考えると、また、こんな風に金色ならぬ赤衣を纏っていたメダケから生まれた、も、ありなのではと思いました。
勿論、「なよたけ」=メダケ とは限らず、枕詞の様な使われ方、若しくは単に「しなやかで優しい風情の竹」から生まれたということかもしれません。 でも、こんなに細い竹の中から生まれたと思う方が、それを見つけたお爺さんの驚きや、大切に育て上げたお気持ちが偲ばれるようで、嬉しくなってしまいました。
2019年07月11日
ニセカラクサケマン
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「明石探訪」で不明植物調べを後回しにして先を急いで書いていたら、ブログ仲間の玉井人ひろたさんから早速、名前を教えて頂いたのが、この「ニセカラクサケマン」という、ヨーロッパ・北アフリカ(地中海沿岸)からの帰化植物でした。
<2019-04-30 明石市上ノ丸>
ニセカラクサケマン/偽唐草華鬘 ケシ科カラクサケマン属
学名:Fumaria capreolata
英名:White ramping fumitory
原産:地中海沿岸
花期:4〜10月
用途:アルカロイド採取
日本初確認:1987年沖縄県うるま市
全体の柔らかさ、白みを帯びた葉、花序の付き方などは、ムラサキケマンの白花「シロヤブケマン」に良く似ていますが、花の先が殆ど開いていないように見える所は「ケマンソウ」や「コマクサ」に似ていました。
何より変わっていたのは、蔓性で他のものに絡まって大きく株を広げていたところです。 私が見たのは、何株かの合体かは不明ですが、1m四方程に広がり絡み付いていました。
大きく丸い萼片!?
ムラサキケマン等のキケマン属には見られない特徴です。 キケマン属の萼片は細い糸状で殆ど目立たず・・・というか、ちゃんと確認したことがないくらい、存在感がないのですが、こちらでは、まるで、冠の耳飾り(「緌(おいかけ)」*)のように立派な萼片が付いていました。
萼片は、緑色の花柄の付根の円い半透明の部分、距つきの細長い花筒を両側から挟むように付いていますが、お分かりでしょうか?
*緌おいかけ:冠の左右耳の上あたりに付けるもので、馬尾毛で作った半円形のもの。冠をかぶりとめる緒の端の房が形式化されたものという。武官警固の時に用いるもの。
切れ込みの深いタイプの葉と蕾
図鑑によると、クレマチス属のように葉柄で絡まるのだそうですが、そこは確認しておらず残念。
比較の為に、似た植物を載せておきます。
ムラサキケマン シロヤブケマン
ケシ科キケマン属
シロヤブケマンはムラサキケマンの白花で、ムラサキケマンの群落の中結構混じって比較的良く見かけます。 ニセカラクサケマンの花と色合いは一番似てますね。
ムラサキケマンの実 ケマンソウ/華鬘草
ムラサキケマンの実は、ヒラヒラの短冊みたい、ニセカラクサケマンの実は、丸く黄色く熟すのだそうです。
ケマンソウ、これこそ〇〇ケマンの仲間の大元で「鯛釣草」の別名で流通する堂々たる園芸種となっています。(白花もあり)
ジロボウエンゴサク/次郎坊延胡索 エゾエンゴサク
共に ケシ科キケマン属 の中で 地下に根茎を作るタイプ
ジロボウエンゴサクは、花付きがまばらで、どちらかといえば青味がちの時が多いかな。(状態によってはもっと赤味勝ち) 私のイメージの中で、一番青い花なのは、エゾエンゴサクです。
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2019年07月10日
5月の三ツ峠山1,785m(前編)
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これも既にほぼ2か月前、本番日が強風予報で延期となった為、他の予定と重なり参加できず、スタッフ下見時も参加できなかった為、後日の単独下見時の記録です。
<2019-05-19 三ツ峠>
富士急「三ツ峠駅」で向かい側に停車中の渋い車両
この他にも色々な車両が走っており、また駅名表示板のように「機関車トーマス」等ともコラボ中の模様。
河口湖駅発バスー三ツ峠登山口下車10:24 早速ワチガイソウ発見
登山口近くの滝を左に見て橋を渡り、登山道を上り始めます。
サワシデ/沢四手 ツリバナ/吊花の蕾
カジカエデ/梶楓 フタバアオイ/双葉葵
駐車場の「三ツ峠登山道」看板10:35 駐車場のトイレ10:35
ヤグルマソウ/矢車草 クリンユキフデ/九輪雪筆
ワチガイソウ 10:53
ムシカリ/虫狩 11:17
ワチガイソウ ヒゲネワチガイソウ
ヒゲネワチガイソウ 11:18
カラマツ林の新緑10:56
エイザンスミレ 10:58 ヒナスミレ 11:01
ルイヨウショウマ 11:05 タチツボスミレ 11:05
コウモリソウ:11:07 イワガラミ 11:09
マイヅルソウ 11:09 道標 11:14
アケボノスミレ 11:19
花が咲く頃、ハート形の未だ葉は殆ど展開せず、丸まっている。
広がって見える葉は、マイヅルソウのもの。
マメザクラ 11:30
クルマバツクバネソウ11:28 カラマツ 11:40
マメザクラ 11:32
ウリハダカエデ 11:34 若葉 と 樹肌
ユキザサ 11:36 三ツ峠山荘看板 11:39
ミツバツチグリ 11:43 蕾と花
三ツ峠山荘前テラスから
富士山の絶景ポイント 手前のミツバツツジも未だ蕾でした。
2年まえの満開のミツバツツジと富士山
シロバナノヘビイチゴ 11:46 フデリンドウ 11:51
四季楽園前広場 11:47
岩壁に取り付くロック・クライマー達
ふり仰ぐ開運山とNHKアンテナ11:47
シロバナノヘビイチゴ 四季楽園11:49
ツルキンバイ 11:51
ツルキンバイ 11:53
振り返り見た眺め 11:54
山頂への階段 11:54 NHKアンテナ 11:56
振り返りみた眺め 11:57
振り返りみた眺め 11:57
三ツ峠(開運山)山頂 11:59
フジアザミ1214 三ツ峠(開運山)山頂 12:24
山頂より下山途中の眺め 12:28
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2019年07月09日
明石探訪(7)最終章
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「時の道」で昔の人の足跡を追うように歩き回って、辿りついた先は・・・
「子午線標示柱(現トンボの標識)」と「時計塔(天文科学館)」
先日もご紹介した「旧トンボの標識」。 再計測の結果、ここから11.1m移動して、現子午線標示柱が立っていますが、あちこち読むと、ここも正確には違っているとかいないとか・・・。 その11.1mずれたのも、時報のずれだったとか…突き詰めると、私の頭脳では段々訳が分からなくなってきたので、ここはもう、うやむやのまま先に進みます。 興味のある方はご自分で正確なところ、ご解明願います。
日時計と時計塔
別に、難しいことから逃げて日時計の時代に遡ろうとしてるわけでは…
あ〜っ、ほらほら、そうですよ! そもそも明石に降りたのは、明石大橋を間近に見たかったからでした! 灯篭の間から覗いているじゃないですか・・・ 手前の円い屋根は、天文科学館のプラネタリウムです。 この昔と今が混在している風景、外国の方にとっては、JAPANの魅力の一つなんですって。
明石大橋
ここ人丸山の東の端が、自然の高台から明石大橋が見える一番近い場所かなぁ 此処から下りれば、柿本神社の東鳥居です。
さて、ここまで歩いてきた「時の道」の様子が分かりやすい絵地図が月照寺さんのHPの中にあったので、貼っておきますね。 山桜は、この矢印とは違い、明石城のお堀横から文化博物館前を通り妙見社・本松寺の前に出ました。
「月照寺周辺案内図」
さ〜て、暗くなる前に、最寄りの「人丸前駅」から電車に乗って帰ろうかな…と思っていたら、
「んんんっ!!! あれって、何!?」
手前の建物が何とも邪魔ですが、山の間から白い靄が流れだし、すーっと真横に長く長く伸びていました。
「あ〜っ、ダメだ気になって帰れない…消えない内に、もっと近くで見たいっ!」
明石市立天文科学館 また、今度ね〜
天文科学館の形の交番やら素敵な建物も横目でみつつ〜
この黒塀の中も気になりつつ、駆け抜けて〜〜
やっと障害物のない所までやって来た時には、白い靄は海の中へと消えかけていました。
白龍か白大蛇か・・・山から生まれ海の中へと渡ったのを見届けたような気になって手を合せ、暫し放心。
(今地図を見れば、若しかしてここは「明石港」だったのかしら?)
半ばもぬけの殻のようになって気が付くと…
異国のようでいて、どこか懐かしい江戸の風景でもあるような船の群れがゆらゆらと。
由緒のありそうなお寺・・・もう道を渡る気力がなくて。
浜光明寺
「魚の棚(うおんたな)」商店街
名物の「明石焼」などで賑わっていた様子ですが、お魚屋さんはそろそろ店じまいも多くて忙しそうで・・・
その勢いに負けて、蛸の干物くらいしか写真も撮れず・・・
JR「明石駅」にヨロヨロと辿りつきケロの所へ。 お土産は飯蛸の串刺し☆ Kさんのお母さんが煮てくれたのは、米粒のような卵を持ったイイダコでしたが、この煮タコにはお米が詰められてました。 似て異なるものなりに、美味しかったです♪
今度はケロと一緒に、見逃した場所と明石の美味しいものに出会う為にも、明石再訪できたらいいなぁ(明石探訪・おしまい)
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2019年07月08日
明石探訪(6)人麿山月照寺
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先に書きました「妙見社と本松寺」のように、明治の神仏分離令以前は、「人丸社(柿本神社)」が「人麿山月照寺」の鎮守社として一体の神宮寺でした。 そして、明石城内からこちらに遷座してきたのだそうで、そういえば城内に「人丸塚」がありました! 往時はあの辺りが境内だったのでしょう。
二手に分かれていたあの時の道の途中で、左手の階段の道を来れば、位置的には手前の月照寺前に先に到着したのですが、右手の坂を下り、更に「亀の水」に寄り道して、ぐるりと回って上って来たので先に「人丸社(柿本神社)」を参拝することになりました。 人生の岐路の選択の結果のようで、何やら面白いことです。
こちらの寺名の石碑も真新しいですね・・・桃山様式を伝えていたご本堂なども、あの大震災で全壊してしまったそうですが、今は再建されています。
元は真言宗、今は曹洞宗のお寺。
柿本人麻呂さんの念持仏、「海上波切船乗十一面観世音菩薩」を安置し、明石海峡を往来する船の海上安全を守っていてくださいます。 この像は、聖徳太子の御作、持統帝の念持仏だったものを、人麻呂が帝から賜ったものです。
秘仏として、60年に一度の御開帳のみ。
鐘楼
東経135度の日本標準時子午線上に立つ県下随一の大梵鐘(約3.1t)で、一撞の余韻は3分半に及び明石海峡に響き渡ります。
白砂青松、枯山水の美しいお庭
「八房の梅」「人丸社」にもありましたが、こちらの方が古そうなので親株でしょうか? 本当に一つの花に八つも実が生るのか分かりませんが、少なくとも3〜4の実が一カ所についていて、それが2か所くっついていたら、八房に見えるかもしれません。 これは五房でした、惜しい!
ご由緒:「赤穂四十七士の一人、間瀬久太夫正明が大石内蔵助良雄と共に当寺に参詣して、素願の成就を祈り、持参の鉢植の梅を手植したのがこの梅である。この梅は一つの花に八つの実がなるので「八房の梅」と名づけられた。
人丸観世音菩薩 北村西望氏作
水琴窟の妙なる音に誘われて観音様の前に・・・素直に手を合せ首を垂れ、ひと時の静かな時間を過ごしました。
続いて人丸社の「盲杖桜」とも関係があるのか、視力の弱い人を救ってくださるという「ふれ愛観音」さまにも触れ合い「視力維持」をお祈りし、ふと見上げると、只者ではない風格の木造りの門、
「ええっ、こんな脇に凄い門!! これは一体??」
山門(県指定文化財)
伏見城の薬医門、明石城の切手(きって)門としての二役を果し、明治初年ここに移築。「秀吉建立の歴史を刻む豪壮な風格の山門」とな・・・ただただ圧倒され、見上げてしまいました。 しかし、瓦の紋などはしっかり葵のご紋に替えられてますね。
秀吉さんもこの辺に触れたかもしれないなぁ…なんて、ちょっと手を重ね、深呼吸してから勿体無いのでまた境内を通って戻りました。
月照寺の境内からも天文科学館の塔が聳えて見えます。 子午線上に建っているのですから当然で、今まで敢えてそちらの現代にあまり触れずに来ましたが、次は思い切りそちらにシフトします。
人麿山月照寺公式HP
月照寺には、
霊元上皇から三十六歌仙式紙(明石市指定文化財)
桜町天皇から一座短籍(旧国宝・重要文化財)
後桜町天皇から短籍等
が奉納され、その後も文人墨客の来訪絶えることなく、書画の寄進も多く、それらの大部分は、明石市立文化博物館にて保存されているそうです。 そうそう、その前を通って強い引力?を感じたのですけれど、残念ながら先を急いでしまいました。 次はじっくりお宝を拝見しに参りたいです。
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2019年07月07日
明石探訪(5)人丸山・柿本神社
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さて、手前の「亀の水」でお浄めを済ませ、柿本神社の鳥居をもう一度潜り・・・
新しい鳥居の「柿本神社」扁額 旧い扁額と崩れた鳥居
改めてよく見ると、鳥居に修復の跡が・・・震災の痕跡と歴史の足跡を辿りつつ、先程の階段を上り返しました。
葵のご紋を有する五輪塔
既に記憶が曖昧ですが、何も由緒書きが無かったような…明石城主だった松平家に縁の供養塔でしょうか。
旧「子午線表示柱・トンボの標識」
昭和5(1930)年建立 地球型のカゴの上に、日本の古名「あきつ島」を象徴するトンボ(古名あきつ)を載せたもの。 この「トンボの標識」を目にしたことが、漫画家・松本零士氏が宇宙への思いに目覚めた切欠とのこと。 それだけの力が籠っているのを感じるインパクトでした!
トンボの標識で天を仰ぎ過ぎたのか、やっと柿本神社前に辿りついたのに、
「柿本神社」門 写真が斜め・・・すみません(。。;)
「人丸山」扁額
鳥取懸八橋 穴?井耕作謹書
狛犬さん 由緒書
「柿本神社」拝殿
何本もはためいていた赤い幟は、翌日の「令和」の始まりを寿ぐもので、きっと大賑わいだったことでしょう。
「令和」に込められた思いのように、美しい調和の時代となりますように…。
「柿本神社」扁額には、従一位勲一等源朝臣建通?八十九翁謹書
「柿本大明神」の方には、何方のお名前もありませんでした。
「柿本人麻呂さんのお姿と和歌」
皇(おおきみ)は神に
しませば天雲(あまくも)の
雷(いかづち)の上に
いほりせるかも
このような書が少しは読めるようになったのも、ももり先生のお蔭です。
(原書を探しました)
天皇御遊雷岳之時柿本朝臣人麻呂作歌一首
皇者 神二四座者 天雲之 雷之上尓 廬為流鴨
上の和歌が刻まれた石碑。 「仮名遣いも散らし書きも、書き手によって色々なのがまた面白い」ということも教えて頂きました。
「八房の梅」
さてさて、この「八房の梅」のご由緒を拝見していた頃でしょうか、一人のご婦人が近付いてらして、
「ご朱印を頂きたいのですが、何方もいらっしゃらないようで…」
と、訪ねられました。
平成最後の日、私もご朱印が頂けたらいいなと思っていたので、一緒に社務所の様子などを伺ってみたのですが、いつもは外に下がっているであろう位置に呼び鈴が出ていませんでした。『お出掛けなのでしょうね』と諦めましたが、ご婦人は遠くからわざわざ、ご朱印を頂きにいらしたということで諦めきれぬご様子で、お隣のお休み処の方にもお尋ねに・・・。 心静かに過ごしたかったので、そ〜っとお暇しました。 神職さん方は、翌日の「令和」の始まりに向けて、潔斎されていらしたのでしょうか。
ご朱印婦人のお供で写真を撮り忘れましたが、「八房の梅」と並び有名なのが、
ほのぼのと明石の浦の朝霧に
島がくれゆく舟をしぞ思ふ
この人麻呂さんのお歌に因む伝説のある「盲杖桜」の木。
「盲杖桜(もうじょうざくら)」の伝説
筑紫国から参拝に来たひとりの盲人が、人丸塚に7日間参籠したのち、和歌を一首詠んだ。
ほのぼのとまこと明石の神ならば
一目は見せよ人丸の塚
すると片目が開いて見えるようになったが、すぐにもとに戻ってしまった。 そこで盲人はさらに7日間参籠して、下の句を変えて詠んだ。
ほのぼのとまこと明石の神ならば
われにも見せよ人丸の塚
今度は両目が開いて見えるようになり、前回のようにふさがることもなかったので、彼は不要になった桜の木でできた杖を社の前に突き刺して帰ったところ、やがてその杖から根を生やし花が咲いたという。以来「盲杖桜」と呼ばれ、人々に親しまれている・・・とのこと。 次のお参りは、この桜の咲く頃がいいかなぁ
「亀の碑」
ご祭神の人麻呂さんの略歴が、漢字でびっしりと書かれた石碑を、亀(贔屓)さんが背負っています。 なんでも、 一息で全部読むことが出来たら下の亀さんが動くのだとか・・・。 いやいや、私には途切れ途切れに読むのさえ、とても無理です。
柿本神社から振り返る景色には、明石市天文科学館の塔が聳えていました。
この後、明石大橋を望み、月照寺へ参拝と続くのですが、人丸山を下りて東の鳥居前にて「柿本神社」篇を終わります。
柿本神社 公式HP
http://www.kakinomoto-jinja.or.jp/
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2019年07月06日
明石探訪(4)人丸山「亀の水」
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明石駅で降りたのは、明石大橋を近くで見ようと思ってのことでしたが、駅の観光案内所で地図を頂いた後の目的地は、柿本人麻呂さんをお祀りしているであろう柿本神社でした。
新元号が「令和」となり、和歌に人々の気持ちが向きだしたこの頃、人麻呂さんはさぞかし喜んでおいでだろうなぁ・・・と縁の神社にお参りしたくなったのです。
「人丸山」という地区に入り、左・階段の登り口、右・下り坂の分岐に来ました。
「人麿山月照寺」への道標 「人丸社(柿本神社)」への道標
町名というか山名は「人丸山」、お寺の山号は「人麿山」、このような漢字表記の使い分けは寺社巡りをしていると良くありますね。 月照寺の書体は今風、人丸社の方は昔風、私は古い素直な書の方が好きだなぁ
どちらに進んでも着くのですが、まぁ、階段を上りたくない気持ちと、大きな木や茂みが呼んでいる気がするので、右の坂道を下りることにしました。 木々の緑を仰ぎながら進みゆくと、またしても大震災の傷跡と思われる様子が次々と現れました。
ポンペイの遺跡のように、石で組まれていた柵が崩壊したままでした。
参拝記念に奉納された方々のお名前などが見てとれて面白いので、何処でもよく目で追って読む癖があります。 明石は昔から港もあり淡路も近く、交通の要衝でしたから商人や外国人の参拝も多かったのですね。
京都の堀〼、大阪の遊郭、どちらにも「堀江」の文字があるのは偶然?・・・遊郭の花魁たちも一緒で華やかな参拝風景だったのでしょうか。
このまま参道沿いにまっすぐ行けば人丸社なのですけれど、どうもこっちの階段が気になって・・・後でまた上ることになるのですが、やはり下ってみることにしました。
見えて来た鳥居を潜ると、左手に「亀の水」の石標
「亀の水」 ナント、大きな亀さん?が口から勢いよく水を湧き出させていました。 耳もあるし、個人的には「贔屓」かなとも思うのですが、ここではそれも含めての「亀さん」なのでしょう。
「亀の水・由緒書」
この「告」は、筆跡は違うでしょうけれど、本当に手水鉢の寄進者の飯塚宣政氏が書いた文言? 「夜間、水汲みながらお喋りすると近所迷惑です」なんて、内容がちょっと現代風に思えますし、あら、「マナー」なんて言葉もありますね、やはり現代の方の代筆ですね。 勝手に名前を使っても飯塚さんなら大丈夫という信頼関係?
常陸の國にも飯塚姓にも、ご縁があるので、まさかこんなに離れた明石で双方の名に巡り合えるなんて、不思議で嬉しい気持ちでした。
六甲山系の花崗岩(御影石)?のような手水鉢は、緑の苔と水垢に染まって「鳴海織部風」?
亀さんの正面からみた「遺跡・亀の水」
ありがたく喉を潤わせて頂き、いよいよ(やっと^^;?)柿本神社へ!
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2019年07月05日
明石探訪(3)妙見社
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丘の上の明石神社から少しずつ坂を下って進むと、海風に向かって一心に祈る像・・・尊いお姿に思わず手を合せてしまいました。 そしてそのお隣には、十字架を頂く教会が・・・ お互いを尊重し「和を以て貴し」 或る意味、日本らしい風景と言えるかもしれません。
世界平和祈願 日蓮大聖人 像 明石上ノ丸教会
どちらも真新しいのは、やはり大震災後に再興されたからなのでしょう。 神戸の街並も新しい建築物が多くて、頭の中の神戸のイメージとは違っていましたが、街が一新される程の・・・こちら在住の知人お話によれば、もう思い出したくない辛く悲しい大災害、地域全体からいつも平和を祈り続ける気持ちが伝わって来ます。
やがて緩やかな曲り角に差し掛かると、濃淡紅色満開のツツジの花に囲まれた心惹かれるお社が見えました。
わぁ〜妙見さまです! 何やら手招きしてくださっているような・・・。 これはとても素通りできません。 お招きに誘われて参拝させていただきました。
こちらは被害が少なかったのでしょうか・・・それとも丁寧な再建がなされたのでしょうか・・・古い面持ちのままのように見えました。
力強い扁額の書・・・大光山嗣法第三十五 僧正日陵書
調べると、日蓮宗の大本山大光山本圀寺のお聖人でした。
本圀寺は鎌倉の松ケ谷から遷って来たのですね。
今はこうして後日検索ができるので、知らなかったことばかりのところ、勉強になりました。
神社の鳥居を潜った筈が、先程手を合せた日蓮さん縁のお社だったとは・・・。 こういう時は、何かのご縁に引かれるままに進むが一番。
あれあれ、この風景の既視感は・・・「千と千尋の神隠し」でハクが走り抜ける花園の中に迷い込んだようでした。
お社の天井には「妙見宮」「妙見大菩薩」沢山の提灯が下がり、扁額には「開運殿」とありました。
ご祭神:妙見尊(開運妙見大菩薩)
妙見さまは、北辰(北極星と北斗七星)であり、
天之御中主神と同一とされ、方位・運命守護、
信奉者の運勢を切り拓いてくださる尊神様。
こちらの妙見尊さまは、島 左近(あの石田三成に禄の半分を以て懇願され、遂に家臣になったと伝わる猛将)の守り本尊「妙見大菩薩玄武像」で、島家の後裔により奉納されたと伝わっています。
お招き下された妙見さまとのご縁にありがたく、大切なケロの為に祈願をば・・・。 そして、もはや何処に付けられていたか記憶が定かでない、開運殿の紅葉のご紋とは別のこちらのご紋は一体・・・「十六八重菊」は皇室のご紋、その中に「八重桔梗」もっとよくご由緒など見て置くべきでした。 ネット検索でもこれぞという記載はヒットせず、謎はまたの機会にとっておきましょう。 検索に出てこない謎って、嬉しいなぁ
ゆっくり妙見さまとお話して、清々しい気持ちで階段をおりていくと、門の真ん中の不思議な石像に目が留まりました。
亀さん? いや重い物を背負っているのですから「霊獣・贔屓」でしょうか? 石鉢だったかな?を背負っていました。 ああ、用途が何だったのか・・・もう覚えていません。 なんでもサッサと記録しておかねばいけませんね。 まぁ、「又おいでなさい」という有難いお沙汰かもしれません。
あ、でもでも、「ニセカラクサケマン」のように、情報をお寄せいただけたら、もうそれはそれで大変嬉しいです! 上記の「十六八重菊・八重桔梗紋」についても同様に、ご存知の方は、どうぞよろしくお願いいたします。
「妙見社」縁起
お隣の日蓮宗・本松寺(ほんしょうじ)さん
妙見社は、元はこちらの本松寺が、元禄四(1691)年に船上(ふなげ:船上城の天守閣?は、今は明石城の巽櫓になっていると先日書きました、あの船上が再び登場)より、この地に遷った折に鎮守社として創建され、あの明治の神仏分離令により別れ別れにされたものの、今でも関係は結ばれているそうです。
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2019年07月04日
明石探訪(2)時の道・弥生公園・明石神社
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明石城址は、もっと奥の方まで広がっているようですが、出かけるのが遅かったのであまり時間に余裕なく、薬研堀のある東側から出て、目当ての方面へと向かいました。 暫く歩くと住宅の前に見慣れぬ植物を発見!
全体的に花も葉もムラサキケマンに似た風情の柔らかさですが、花の形は「ケマンソウ」や「コマクサ」の方に似ていました。 そして、ナント、つる性なのです。 全く私の頭の中のデータ検索に引っかからない植物でした。 外来種でしょうか? それともこちらでは普通に見られる野草なのでしょうか? 引き続き調べ、名前が分かりましたらご報告しますね。 どなたかご存知でしたらご教示くださると嬉しいです。
(玉井人ひろたさんより
「ニセカラクサケマン」とご教示頂きました。ありがとうございます!)
さて、観光案内所で頂いた地図を片手に探しても、次の目的地「明石神社」が分からず道行く人何人かに、
「明石神社へは、どの道を行ったら良いのでしょうか?」
と尋ねたのですが、そもそも「明石神社」を知らない方ばかり。 地名を頂く有名な神社とばかり思っていたので意外でした。
ふと、上を見ると「時の道」の表示が! 分岐した道の右でも左でもなく真ん中を上るとは、これは盲点でした。 坂の多い町は、平面的な地図では難しいですね。 等高線が必要ですよ・・・(^^;
「上ノ丸弥生公園」
弥生時代、古墳時代の遺跡が発掘された跡に作られた公園。
倒壊予防処置?が施されていた。 幾ら補強されていても、この中で休む気持ちにはなれないかなぁ
説明書きには、美味しそうな海産物名が・・・古墳時代の昔から明石では蛸壺でタコを捕ってたのですね。
「明石神社」鳥居
天和2年(1682)創建の古社と思いきや、鳥居は新しく境内もさっぱりしていて、想像とは全く違いました。 これもあの阪神淡路大震災の被害を受けてのことなのでしょう。
その鳥居のすぐ脇の竹の棹には、オレンジ色のモヤモヤが沢山付いていました。 サビ病の一種が出ているのだろうと思います。→ さび病菌の一種メダケアカゴロモ病菌の仕業でした。
境内
この右手には、真っ白なコンクリート造の社殿があって、中には明石城下で築城時〜明治維新まで時を告げていた時打ち大太鼓が奉納されてもいるのですが、何となく「不本意である」という雰囲気を感じて写真を撮れませんでした。 第九代明石城主 松平直常が松平家の先祖、徳川家康、松平直良、直明の霊を祀ったのが最初ということなので、東照宮のような所だったのでしょうか。
手水鉢 には 天保十二年の文字が見えて、往時を何とか偲ばせてくれました。
勝手な想像ですが、宮司さんは、往時のような姿での再建を望まれていらっしゃるのではないでしょうか。 地元の方々のお気持ちもあるでしょうし、資金もかかることでしょうし、余所者が口を出すことではないですね。(つづく)
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2019年07月03日
明石探訪(1)明石城
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あっという間に2か月も前になってしまい、我ながら目まぐるしい日々に驚きますが、少しでも早く、大切なことを忘れない内に書き留めておきます。
GWの10連休の前半、ケロの所に遊びに行ってる間、ケロがお仕事中の日があり、独りで知らない町をぶらぶらしに出かけました。
それは平成最後の日の4月30日、何処へ行こうか特に決めることも無く駅に向かい、やって来た電車に乗って気になる町でふらりと降りるつもりでした。
「おお、須磨! これがあの、
淡路島 かよふ千鳥のなく声に
幾夜ねざめぬ須磨の関守
のあの須磨・・・何だか鎌倉の由比ヶ浜にも似てるような・・・。
向こうに見えるのは淡路島かな?」
などとボーっと海を見ている内に通り過ぎてしまい、やがて大きな橋が見えて来ました。 先日淡路島に行った時に渡った明石大橋? 淡路島に行くときには素通りしてしまったので、この明石で降りてみようかな・・・
明石駅を降りると目の前はお濠、その周りに鮮やかな町名入りの幟が沢山はためいていました。 何と今年は「市制百周年」なんだそうです。 そういえば、明石市長さんのニュースは賑やかでしたが、そんなことは知りませんでした。 そんな記念の年に招かれて降りたようで、ちょっと嬉しいな。
「あれれ、天守閣が二つ?」
左右対称のようで、よく見ると一番上の屋根の妻の向きが違いますね。 お城の事に詳しくないので良く分かりませんが、どんな意味があるのでしょう。
明石城は船からの大砲の標的にならぬよう天守閣を作らなかったという説もあり、代わりに四隅に櫓を建てたとのこと。日本に12基しか現存しない三重櫓の内の2基なのだそうです。
坤櫓(ひつじさるやぐら)左 巽櫓(たつみやぐら)右
坤(ひつじさる)櫓: 南西に位置。入母屋造で妻は南北。伏見城からの移築。明石城最大の櫓で巽櫓より一回り大きい。明石城の天守閣代わりだった可能性も。
巽(たつみ)櫓:南東に位置。入母屋造で妻は東西。船上(ふなげ)城(の天守閣か?)からの移築後消失再建、大震災被災後修復
(宮本)武蔵の庭園というのは何処かとウロウロしたのですが、この辺り・・・? 何となくそれらしきものはこれくらい? 水が濁って滞っている所はどうも苦手なので、そそくさと通り過ぎました。 雲行きも怪しいので、またの機会に探訪することに。
さてさて、藤棚のたわわに溢れ咲く薄紫の花房の下でお昼。 コンビニで買った可愛い彩の細巻の詰め合わせ。 今は軽く食べて置いて、何処かで美味しいものを・・・と目論んでました。 しかし、こんな素敵な特等席に何方もいないのは、このお天気の所為かな。 満開の藤棚の下、独り占めでした。
アベマキの木肌はコルク状 アベマキの葉(葉裏が白い)
ハゼノキの花
アべマキもハゼノキも西日本に多い植物なので、こちらでは珍しくも無いのでしょう。 枝を拾っている私はオカシナ人に見えたかも・・・まぁ、もう、そういう視線には慣れてますけれどね。
「白骨松」
というドキッとするような名札が付いていましたが、独特の樹肌の模様と色から、中国原産のシロマツ(白松・ハクショウとも)思われます。 日本のアカマツやクロマツは二本の針葉が束生していますが、シロマツは通常、三本束生しています。 三本ずつ生えているのがお分かりでしょうか。 何故、こんなおどろおどろしい名前を付けたのかしら。 白松なら、皆さん「へぇ〜」って珍しがって足を止めるでしょうに、この名前では、縁起でもないと足早に通り過ぎてしまうのでは?
薬研堀
薬研堀に面した石垣にも藤の蔓が広がって、沢山の花房が下がっていました。
駅で貰ったパンフレットに、とっても気になる神社名を発見したので、地図を頼りにぶらぶら向かいます。(つづく)
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