虫コブを作る虫には好みの木があって、エゴノキを選んで虫コブを作る虫と虫コブには、エゴノ・・・又は、エゴノキ・・・と言う名前が付けられています。
以前にも書きましたが、虫コブの命名には、珍しくきちんとしたルールがあります。
植物名+植物の部位+虫コブの形+フシ(虫コブの意、五倍子、附子)
エゴノキは果実に毒があるというのに、虫には大人気で色々な虫コブが作られていました。
エゴノネコアシフシ(エゴの猫足附子)形成者 エゴノネコアシアブラムシ(エゴの猫足油虫)
この青いバナナのような中にアブラムシが詰まっています。エゴノネコアシフシの断面
むさしの自然観察園で初めて間近で観察できましたが、今回は自然の中で手に取って観ることが出来ラッキーでした。
果実が変形したものと思われがちですが、冬芽に卵が産み付けられ芽に形成されたものということです。この写真の状態を見ると成程です。
エゴノキハツボフシ?(エゴの木葉壺附子)形成者 エゴノキニセハリオタマバエ?
今回初めて見つけて名前を調べましたが、ソックリそのままのものはみつからず、出来ている場所と似た形から、恐らくこれかな?と思いました。若し、正しい名称がお分かりの方はお知らせ下さい。
葉の主脈や側脈、葉柄、花柄などにも出来るようです。これは側脈に作られたもの。
こちらは主脈に作られたもの。正に「壺」です。
エゴノキハヒラタマルフシ(エゴの木葉平た丸附子)形成者 エゴタマバエ
この平たい丸形タイプは、他の葉でも見られるので「あぁ、これ見たことある!」と仰る方も多いことでしょう。
先の状態ですと何かの卵?と思いそうですが、ここまで来ると??になりますね。
異形のものは、気持が悪いと敬遠されがちですが、私も含めて虫コブ好きは結構存在します。私的には、植物が異物を取り込んで折り合いを付けた姿という意味で、「植物の真珠」と思っています。

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