2021年08月01日

コマツナギ(駒繋)と トウコマツナギ(唐駒繋)

 コマツナギと言えば、明るい土手などで這うように低く生えている半ば草のような低木なのですが、最近は背丈を越え2mほどの高さになったものを見かけます。

 花も葉もソックリなのに、樹高だけ違うのです。これは、法面保護や緑化の為にミックスシードで吹き付けられ野生化したもので、中国原産であることから「唐」コマツナギという名前に落ち着いたようです。最初の頃は木立コマツナギとも呼ばれていました。

コマツナギ(駒繋)マメ科コマツナギ属 2021.06.11
コマツナギP6112101.JPG

コマツナギP6112100.JPG
枝は地面を這うように横に広がり、少し立ち上がっても50p程です。

 コマツナギは6月に開花し初めのた時の写真です。その後、例によって刈り取られてしまったので、トウコマツナギと同時期まで咲いていたかの確認が出来ませんでした。

トウコマツナギ(唐駒繋/別名キダチコマツナギ)2021.07.13
トウコマツナギP7132775.JPG
花の色は、若干濃いかなぁと言うくらいで殆ど個体差な感じに思えます。
トウコマツナギP7112663.JPG

トウコマツナギP7112662.JPG
上に向かって枝を伸ばしています。 

トウコマツナギP7132774.JPG
120p程のフェンスを越えた高さまで伸びていました。

 名前の由来は、馬を繋いで置けるほど根がしっかり張っている為とも言われますが、低木の在来種のコマツナギにわざわざ馬を繋ぐとは思えず、美味しいので馬が立ち止まって食べ始めると動かなくなる説の方が、私は納得できます。

 学名の属名 ’Indigofera’は、藍染めのインディゴ・ブルーのことで「木藍属」とも訳されます。しかし、日本在来種のコマツナギや中国産のトウコマツナギには残念ながら、この色素は含まれておらず、熱帯・亜熱帯地方に分布する「ナンバンコマツナギ(インド藍)」がその属名の特徴に該当します。

 若しも藍染めに使用できたなら、もっと大事にされたでしょうね。


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posted by 山桜 at 13:50| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする