今年は茶毒蛾の幼虫にコロ坊主にされた椿の枝に、今度は枝そっくりに擬態するトビモンオオエダシャクの幼虫が・・・すみませんボケてしまって余計に分かりにくいのですが、何処に居るか分かりますか?
トビモンオオエダシャク(鳶紋大枝尺)ガ類 シャクガ科
見事に化けるものです。動かなければバレなかったのに、私にみつかるとはちょっとミスりましたね。
実はトビモンオオエダシャクの幼虫は「視覚的擬態」だけでなく、枝表面の物質と同じもので体表面をロウ物質で覆っている上に、食べている植物の香りも出すという「化学的擬態」もしており、捕食者の鳥だけでなく蟻の攻撃をもかわしているのだそうです。先日のセミの幼虫のように、蟻の大群にやられてしまわないように進化したんですね。
お顔をアップで見ると、猫耳タイプで可愛いのです。蝶のコジャノメ、ヒメジャノメ等の幼虫と似ています。
猫耳や脚の先までピンと伸ばして、芽や短枝のように演じて枝になりきっています。
さて、目は何処にあるでしょうか? 目のように見えるのは模様で、本当の目はこの猫耳マスクの下に隠れています。キティちゃんのマスクを被っているような感じですかね。
昆虫は、知れば知るほど、本当に面白い!
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