秋にひっつき虫として、サングラス型(盗人の足袋型)の果実が脚光を浴びますが、目立たない花に目を留める人は少ないかも知れません。秋はそんな花が多く、それらの密かな美しさを見つけて愛でる楽しみがあります。
ヌスビトハギって、名前は聞いたことがあるけれど・・・? と言う方の為に、先ずは全体の姿です。
ヌスビトハギ(盗人萩)マメ科ヌスビトハギ属
葉は、3小葉で一つの葉になります。
この細長くツンツンと細長く伸びた沢山の花序の一つに近づいてみると
豆の花の特徴を備えた小さな花が、花序の茎に添うように並んでいます。花数の割に疎らに見えるのは、一つ一つの花がかっちりこじんまりとしていて重みが無く、花柄があっても広がらずに咲いているから。
それでも咲き始めの頃は、まだ密に咲いていて、少なからず華やぎがあります。
咲き進むと、このように花と花の間隔も広がり、ますます疎な感じに。
上部に広がる旗弁は白っぽく、横の翼弁は広がらず前に伸び、花弁の先が濃いめのピンクでツートンカラーがお洒落です。竜骨弁は短くて目立ちません。
頑張ってクローズアップを撮ってみましたが、手持ちで撮るのはこれが限界でした。上から見るとウサギの耳のようで、正面から見ると、ちょっとおどけた顔でお喋りしているように見えませんか?
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