2021年09月30日

「油壺水族館」は永遠に心の中に

 油壺マリンパークという名前になってから一度も足を運ぶことなく、今日、とうとう閉館の日を迎えたことを知りました。

 水族館大好きな私にとって、続々と新しい大きな水族館が出来ても、心の中の油壺の小さな水族館は特別でした。何故だか今でも鮮明に思い出すのは、相模湾の磯に続くバックヤードにあった丸い大きなプールと打ち寄せる潮騒の音です。プールの中にいたのはウミガメだったかな・・・残念ながら、そこはもう記憶の彼方です。

 ガラスの向こうに並ぶ展示としての魚類ではなく、出来るだけ自然の姿でその生態を観たり触れたりすることが出来、小学生だった私をどれだけワクワクさせてくれたかわかりません。

 今でも「水族館」と言えば油壺なことに変りはありません。心の中に「油壺水族館」はずっと生き続けるでしょう。

 父は釣りの名人で、遊びに連れて行ってくれるのは殆ど海か川の近くばかりでした。そして動物園より水族館。自然、魚や水棲生物が好きになり、「さかなクン」が出てきた頃、『うわ、私の仲間が居る!』と、物凄く親近感を覚えたものです。

 「海の子」だったの私が、今は「山の子」になったのは、子供の頃、蛇嫌いの父が山に連れて行ってくれなかった反動かもしれません。

 *その他の水族館関係の記事は、下のラベル欄の「水族館」をクリックして頂ければ、これまでのリストが出てきます。


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posted by 山桜 at 18:46| Comment(4) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月29日

ヌスビトハギ と アレチヌスビトハギの果実

 在来種のヌスビトハギも外来種のアレチヌスビトハギも、属は違えど果実はしつこい「ひっつき虫」。今頃の草原を歩けば、取り切れない程にひっついてきます。

ヌスビトハギアレチヌスビトハギの 果実
ヌスビトハギ アレチヌスビトハギP9303785.JPG

 ヌスビトハギは、マメ科ヌスビトハギ属
 アレチヌスビトハギは、マメ科シバハギ属
 
 サングラス型に二つずつくっついているのがヌスビトハギ。中に目のような模様があるものが多いです。
 小型で普通3〜5個ずつくっついているのがアレチヌスビトハギ。緑一色で模様はありません。

 ヌスビトハギの方が、質がしっかりとしていて剥がしやすく、アレチヌスビトハギの方は紙のようにヘラヘラで粘着力・密着度が高く、一度ひっついたら、剥がすのが大変、その上、下手に剥がすと衣服を傷めることさえあります。

 家の庭に持ち込んでは大変ですので、野原や山から出る前に、出来るだけ現地で落として来ることをお薦めします。
  

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2021年09月28日

小豆の原種 ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)

 「大豆の原種 ツルマメ 」に続き、同じ場所に一緒に生えていた「小豆の原種 ヤブツルアズキ」です。似たものに「ノアズキ」がありますが、そちらはどうやら栽培種のアズキが野に戻ったものと言われています。先祖返りしても、元のヤブツルアズキには戻らなかった訳です。

 原種 ヤブツルアズキ→改良され アズキ→先祖返り ノアズキ

 大豆も小豆も縄文遺跡から出土しているので、栽培の歴史は古いのですが、小豆は赤い色が魔を祓うとされ、祭事や民間利用は大豆より古くから進んでいました。名前の「アズキ」が大和言葉であることからもそれは偲ばれますね。漢字の小豆は大豆に対しての当て字であり、本来の読みは「ショウズ」です。

 ツルマメの花が、如何にもマメ科の蝶花型・正統派の二枚目なのに対し、ヤブツルアズキの花はちょっと「ヘソマガリ」というか、まるで「オヘソ」のような形をしています。

ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)マメ科ササゲ属 2021.09.14
ヤブツルアズキP9143581.JPG
 
 大部分のマメ科の花は、上部に広がる「旗弁」、その下で左右につく「翼弁」、下部で2枚が合着して筒状になった「竜骨弁」から出来ていますが、ヤブツルアズキやノアズキの花は、「竜骨弁」がクルリとねじれ、左右の「翼弁」がそれに巻き込まれ、左の翼弁は竜骨弁に被さり、右の翼弁はそれを追うように巻いています。

ヤブツルアズキP9143471.JPG

2021.09.10
ヤブツルアズキP9103410.JPG
夕暮れ時で明度が落ちたのでみやすいと思いますが、下部の少し白っぽいのが竜骨弁です。中には豆の赤ちゃんの子房が包まれています。

ヤブツルアズキP9103412.JPG
 
 未だ開き始めは、それ程ねじれていませんね。何故、段々と捻れていくのでしょう。ササゲ属のマメ科は細長く伸びて行くので、それをコンパクトに巻いて収めているのかもしれません。

 巻かずに前に付き出して置いた方が目立ちそうな物ですが、受粉のためには中の密腺に近い方が良いのかもしれません。

 左右の翼弁も、よく観れば、ポリネーター(花粉の運び屋)の虫を柱頭に誘引しているかのようにも見えます。

2021.09.14
ヤブツルアズキP9143478.JPG
草姿です。蔓性の一年草。葉は3小葉からなり、小葉は卵形。この葉はちょっと虫食いで切れ目が入っています。

ヤブツルアズキP9103370.JPG
こちらが健全な葉の姿。暗くなって撮ったものでイマイチ。もう少し良いのが撮れたら取り替えますね。後方の少し細長い小葉は、大豆の原種のツルマメの葉です。

ヤブツルアズキP9303766.JPG 葉ダニにやられて白っぽくなった葉しかみつかりませんでしたが、参考の為に載せて置きます。

 一度アップした後に、よくよく観察してみたら、既に豆果がなっているのをみつけました!
ヤブツルアズキP9303763.JPG
 細長い豆鞘は、小豆やササゲの特徴が出ています。

ヤブツルアズキP9303764.JPG
 大きさが分かり易いように、手の指と一緒に撮ってみました。


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2021年09月27日

大豆の原種 ツルマメ(蔓豆)

 秋はマメ科の花が賑やかです。先ず、恐らく日本人が一番お世話になっている「大豆のご先祖様」をご紹介しましょう。

ツルマメ(蔓豆)別名 ノマメ(野豆)マメ科ダイズ属 2021.09.10
ツルマメP9103404.JPG
花は、図鑑には淡赤紫色と書いてありましたが、目で見た限り「青色」若しくは「淡青紫色」で、赤味は感じられませんでした。個体差があるのかもしれません。ただ、ここ一帯では皆きれいな「青色」で、写真のような紫味も少なかったです。
ツルマメP9103408.JPG
葉腋から花序を伸ばし、3〜4個ずつ固まって咲いていました。
ツルマメP9103406.JPG
横顔もなかなか端正でキリッとした「正統派の二枚目」といった感じ。

2021.09.14
ツルマメP9143582.JPG
 名前の通り、蔓性で他の草木に巻き付きます。現在の大豆は、若い豆を「枝豆」と呼ぶように、蔓性を無くし固い枝性に改良されています。

ツルマメP9103405.JPG
ツルマメP9103405.JPG
 三小葉からなる葉の形も今の大豆より大分細長く、まるで違う仲間のようですが・・・遂に豆果が生ったので見て下さい。納得ですよ!

2021.09.25
ツルマメP9253722.JPG
 小さいながら、枝豆そのものです。最近の枝豆に比べると大分毛深くて、昔懐かしい気持がします。

ツルマメP9253753.JPG
 やや膨らんできたものは、なかなか美味しそう。もう少し膨らんだら、茹でて頂いてみようかな。

ツルマメP9303765.JPG
 大きさが分かり易いように、指と一緒に撮ってみました。

 同じ群落に、小豆のご先祖様の「ヤブツルアズキ」も生えていました。

ツルマメヤブツルアズキ マメ科ササゲ属
ツルマメ ヤブツルアズキP9143476.JPG
 大豆と小豆の原種のコラボが見られるとは思いませんでした。これは自然発生なのでしょうか・・・それとも何処かから種を持ってきて蒔いたのでしょうか? 今度レンジャーさんを見かけたら聞いてみましょう。


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posted by 山桜 at 11:47| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月26日

ミズタマソウ(水玉草)

 またまた小さな目立たない植物なのですが、良く見てみれば妖精のように可愛らしい花、そして変わった実をつけている世界へと近づいてみましょう。

ミズタマソウ(水玉草)アカバナ科ミズタマソウ属
ミズタマソウP9173600.JPG
花は、まるで羽を広げて風に舞う白い小さな妖精です。2数性で構成されていて、萼片、花弁、雄しべと全て2つずつになっています。

ミズタマソウP9173550.JPG
花序全体は、こんな風です。 花は下向きに付き、ほんの2〜3o程の小ささです。

花の下に着いている子房には鈎状の毛が密生しています。まん丸に膨らんだ果実が露を纏うと、正に「水玉」となります。
ミズタマソウP9213654.JPG

ミズタマソウP9213704.JPG

ミズタマソウP9173551.JPG
草姿全体です。パッと見て、目を惹くような姿では無く、見つけづらいのですが、朝露を帯びて光っている時は探しやすいと思います。
知らずに通り過ぎては勿体ない可愛さですので、是非、みつけて親しんで頂きたい植物の一つです。


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posted by 山桜 at 22:16| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月25日

アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)

 アレチヌスビトハギを初めて見た時は、目を疑って2度見したのを覚えています。見慣れたヌスビトハギの実によく似ているのに、くびれの数がやけに多くて、
「ええっ、ナンジャ、これは!」
状態になりました。その時は既に花が無かったのですが、今回、花を見て、なかなか綺麗なのでまたビックリでした。

アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)マメ科シバハギ属 北米原産
アレチヌスビトハギP9143587.JPG

アレチヌスビトハギP9143497.JPG

 本家の萩の花を同じ程の大きさ、ふっくらピンク色の花で見劣りしない美しさです。在来種のヌスビトハギも可愛らしいですが、残念ながらとても小さいので、鑑賞的な美しさではちょっと負けるかも。

ヌスビトハギ(盗人萩)マメ科ヌスビトハギ属 日本在来種 2021.08.23
ヌスビトハギP8233166.JPG
このように拡大すれば、ヌスビトハギも可愛い花なのですよ〜

アレチヌスビトハギ 2021.09.14
アレチヌスビトハギP9143507.JPG

 半日影を好むヌスビトハギと異なり、荒れ地の名前の通り、開けた原っぱの日向で繁茂していました。花にボリュームがあるので、遠目でも見栄えがします。花期はアレチヌスビトハギの方が一ヶ月程遅いようです。

アレチヌスビトハギP9143493.JPG

 全体のフォルムも、ヌスビトハギとは随分異なりますね。属が違うのですから、さもありなんなのですが・・・

 この果実の形、そしてひっつき虫という性質が、ヌスビトハギとよく似ていて、豆の入っているくびれの数が多いのが特徴です。
アレチヌスビトハギP9143506.JPG
上の写真のように2〜3個のものもありますが、下の写真のような4個以上のものが多いです。
アレチヌスビトハギP9143586.JPG
「ナンジャ、これ??」
って、なりますよね。

こちらが、良くみな慣れた、サングラス型、盗人の足跡型ともいわれるヌスビトハギの果実です。
ヌスビトハギP9173564.JPG
ヌスビトハギは既に花は殆ど終わり、このような果実を沢山実らせて、ひっつく相手を待っています。

 アレチヌスビトハギは、その繁殖力の強さから、勢力を広げつつあります。可愛い在来種のヌスビトハギとは、生える場所が異なるので、競合はしないと思うのですが、根が強くて引っこ抜くのも大変なので、侵入して欲しくない場所に生えてきたら、早めの駆除がお薦めです。


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posted by 山桜 at 20:26| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月24日

うわっ、キリギリス!?

 ブログ友のお孫さんが、虫かごにキリギリスとコオロギ?を入れていたら「コオロギが消えた!」・・・と言って悲しまれたというお話を伺って、そういえば、キリギリスって、子供の頃、既に鳴く虫を売る屋台で売られていたけれど、野生を見ないなぁ・・・と思っていたら、

 夕暮れ時の散歩道、ビョン!と不意に足元に現れました〜、ビックリ!!です。

キリギリスP9103420.JPG

 暫し睨めっこの末、恐る恐るカメラを取り出して震える手でシャッターを切りました。ちょいブレですが、なかなか良い面構えが撮れていました。仮面ライダーのモデルでしたっけ?

 えっと、本当に・・・キリギリス? 写真を撮って図鑑を照合しましたが、このずんぐりとした身体、短めの翅、やはりキリギリスのようです。間違っていたら、教えて下さいね。

キリギリスP9103395.JPG

 キリギリスは、孵化して幼齢の頃までは、草の葉や野菜を食べていますが、成長につれコオロギやイナゴなどの小型の虫を捕食するようになります。ですから、キリギリスの虫かごに他の虫を入れる=餌を与える、となった訳でした。合掌


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2021年09月23日

アケビコノハの幼虫

 先日、武蔵野自然観察園で、アケビの仲間で常緑のムベの葉に、アケビコノハの幼虫が観察出来ました。

アケビコノハ 終齢幼虫 ヤガ科
アケビコノハP9133463.JPG

 大きな黄色いギョロ目に見えるのは鳥などの天敵をおどかす模様です。更に近づいてみると・・・

アケビコノハP9133462.JPG

 折れ曲がった腹部の背の辺りにぎょろ目模様があって、その先に小さな頭部と胸脚が見えます。尾の先も高く上げた独特のポーズで、却って目立ってみつかり易いのではと思うのですが、鳥たちはビックリして敬遠するのでしょう。

 自分では見えないのに、どうやってそのように防衛の為の進化をしていくのか、不思議なことです。


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2021年09月22日

十四夜月と夕富士

 今年の9月21日は、8年ぶりに満月で十五夜の中秋の名月ということでしたが、天気予報は曇り。20日が素晴らしいお天気でしたので、一日早い十四夜のお月見をしました。

 堤防の上は、月、星、富士山を狙うカメラマンが沢山で、ちょっと密でしたので、合間を縫ってささっと撮影し、人が居ない場所で静かにお月様に手を合せました。

 森の端から顔を出したお月様。
月P9203617.JPG

 あっという間に上っていきます。
月P9203616.JPG

 月明かりに照らされた森、赤く見えるのは紅葉ではなく、残念ながらカシノナガキクイムシの被害にあって枯死していくコナラやクヌギの木々です。

 今年のカシノナガキクイムシの被害は酷く、あちこちに落枝等の危険を知らせる黄色いテープを巻かれた木々が目立ちます。

 お月様の上る東と反対の西側には、夕日に染まりゆく富士山が・・・

富士山P9203609.JPG

 こちらも、あっという間に暮色に染まり、一番星が光り出しました。 

富士山P9203615.JPG


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2021年09月21日

孟宗竹の切り株

 今宵は、8年ぶりの十五夜で満月の中秋の名月ということで、十五夜に月に帰っていったなよ竹のかぐや姫にちなんで、竹のお話です。

 中国からやって来た竹の子が太くて美味しい孟宗竹は、近年、竹林の手入れが行き届かなくなり、竹材としての利用も減り、各地で勢力を広げ森林に食い込む困りものになって来ています。

 ここ多摩湖畔でも、6月に大規模な竹刈りがあり、その長く刈り残した切り株の様子が珍しくてお伝えしたところ、
「柵として残したのでは?」
 というご意見を玉井人ひろたさんより頂きました。切り倒した竹が転がっていかないように食い止める役目をしていたのかもしれません。

2021.06.30
モウソウチクP6302361.JPG

 今回、その切り株を改めて見ると、全て一番上の節の上に切り込みが入っていて、

2021.09.15
モウソウチクP9153530.JPG

一瞬、
「十五夜のお祭で蝋燭でも灯すのかしら?」
等と思いましたが、どうやら水が溜まるのを防ぐ水抜き穴のようですね。

モウソウチクP9153531.JPG

 更に検索して調べてみると、「1m伐採法」という竹林を枯らす新しい伐採方法が編み出されていて、竹を地上1m程の高さで刈って、縦に切り込みを入れておくと、やがて枯死するということらしいです。ただ、こちらでは縦の切り込みではないので、これはやはり水抜き穴に思えます。

 また竹材として利用する場合は、冬〜春の水を吸い上げていない状態の時、枯死させる目的の場合は夏に伐採すると、竹の子にエネルギーを費やして疲れた処で吸い上げた水を切り口から放出して地中の根もダメージを受けやすいとのこと。ここでは6月にやっていましたので、後者の目的ですね。

 竹林を伐採した後は、どのようになっていくのか、また新しい観察ポイントが出来ました。


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posted by 山桜 at 15:32| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月18日

栗毬弾ける

 足元に栗の実がコロコロコロ・・・何処から?と思って見上げると、トゲトゲの毬(イガ)が弾けてツヤツヤした実が零れんばかり!

クリ(栗)ブナ科クリ属 2021.09.17
クリP9173573.JPG

 大体3粒入っているのが標準かなと思いますが、この毬では、大きな実に栄養をとられた痩せた実の2つ。
 このまま、とんがり頭の方から落ちるとばかり思っていたのですが・・・

クリP9173574.JPG

 毬から、ザラザラのお尻の方を下にして落ちんばかりの実をみつけて、
「ええっ???」 
尖り頭が何処かに引っかかったのか、それともお尻が重くてお尻から落ちるものなのでしょうか?

 栗の実が落ちる瞬間を見た方がいらしたら、教えて下さい!


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posted by 山桜 at 21:46| Comment(6) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月17日

キツリフネ(黄釣舟)

 先日ご紹介したツリフネソウの花が黄色になっただけのように見えて、実はツリフネソウとキツリフネには結構な違いがあります。

キツリフネ(黄釣舟)ツリフネソウ科ツリフネソウ属
キツリフネP9173559.JPG

 先ず、開花時期がキツリフネの方が一ヶ月程早く、6月下旬頃〜9月、ツリフネソウは7月下旬頃〜9月です。

キツリフネP9173556.JPG

 キツリフネは葉の下に隠れるように花を着けます。ツリフネソウは葉の上に伸び上がって咲きます。
 葉先が尖らず、鋸歯も丸みがあってフリルのようで可愛らしいです。 ツリフネソウ葉先が尖り細かい鋸歯があります。

キツリフネP9173555.JPG

 キツリフネの後ろに伸びた距は細長く伸びて「つ」の字形になりますが、ツリフネソウはクルリと巻いています。

キツリフネP9173597.JPG
蕾は何だか深海潜水艇に見えてきました。

キツリフネP9173562.JPG
開花が早いので、もう刮ハが出来ていました。もう少し熟すとパン!と弾けて中の種子を飛ばすので、面白くて片端から弾いて歩くのが楽しみです♪

ツリフネソウとキツリフネをそれぞれ別の記事にしましたが、次の機会には二つの違いを並べて編集してみますね。


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posted by 山桜 at 22:42| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月16日

「22歳の別れ」

 フォーク・デュオ「風」、伊勢正三さんの相方の大久保一久さんの訃報が届き、思わず動画サイトで「22歳の別れ」を聞いた。イントロを聴いただけで中学卒業間近の自分に戻る。未だ22歳も17歳も遠い未来と思っていたあの頃に。

 伊勢やんの声に溶け込むようにハモる大久保さんの歌声が優しい。ソロの部分より、ぐっと胸に沁みる忘れられないあのメロディ。

 17歳から付き合った彼と別れ、22歳の卒業と共に他の男性と結婚する「私」の最後のお願いが「あなたは、あなたのまま変わらずに居て下さい、そのままに」って、「今でも好きだってこと? 親の勧めで好きでも無い人と結婚するの?」 そんなこと考えてもいたなぁ なんて昭和の世界なのだろう。

 クラス一同で、バイオリンが弾ける人の演奏で「22歳の別れ」「精霊流し」を合唱し録音した「カセット・テープ」があったっけ。繰り返し聞いた、高音部がちょっと苦しそうなみんなの懐かしい歌声。カセット・テープが何処かへいってしまっても、22歳が遠い昔になってしまっても、脳内に再生される。

 みんな元気かなぁ きっと、あの時のクラスの何人かは、今、「22歳の別れ」の歌声を思い出しているのではないだろうか。

 大久保さん、本当の「風」になっても、私たちは思い出と共にこの歌を忘れません。素敵な歌を私たちの人生にプレゼントして下さり、ありがとうございました。向こうでKさんに会ったら、一緒に歌ってやってくださいね。


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posted by 山桜 at 16:31| Comment(7) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月15日

ツリフネソウ(釣舟草)開花

 斜面下の湿地帯でツリフネソウが咲き始めました。なんでもそうですけれど、この咲き始めの初々しさ、艶やかさは、満開時には感じられないトキメキがあります。

ツリフネソウ(釣舟草)ツリフネソウ科ツリフネソウ属
ツリフネソウP9103387.JPG

ツリフネソウP9103391.JPG
 
 横から見ると、名前の由来が良く分かります。茶席で用いる「釣舟」という花入れに、そっくりです。表千家では重なりを嫌うので、恐らく釣舟形の花入れにツリフネソウは入れないでしょうね。花入れもお花もゆらゆらというのを見てみたい気がしますが・・・(^^:)

ツリフネソウP9103394.JPG
早速、目敏いお客様がやって来ました。まだ一つ咲いただけで蕾も沢山、本当に初々しく可愛らしい。

ツリフネソウP9103386.JPG
明日には咲きそうな蕾が、期待を膨らませてツヤツヤ光っています。

ツリフネソウP9103392.JPG
近縁種のキツリフネは、花が黄色で葉の下に咲きますが、ツリフネソウは葉の上に花茎を伸ばして咲きます。

 昔は良く植えられていたホウセンカの仲間で、同じ様に果実が膨らんで熟すとパン!と弾けて種子を飛ばします。それで英名は”Touch-me-not"、学名の”Inpatiens”も「我慢できない」の意味です。最近ホウセンカより人気の園芸品種のインパチェンスも同じ仲間です。


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2021年09月14日

群生するツルボ(蔓穂)

 今の時期、陽当たりの良い土手などに群生しているのを良くみかけます。先日刈り取られてしまった土手でも、ツルボにとっては却って陽当たりが良くなり、気分良く花を咲かせているようです。お彼岸前の草刈りの恩恵を受けるところは彼岸花と似た生活形態です。

ツルボ(蔓穂)キジカクシ科ツルボ属 別名 サンダイガサ(参内傘)2021.08.18
ツルボP8183029.JPG

 日本全土に自生します。園芸種かと思うほど綺麗な花だと思うのですが、余りにもありふれている所為か、気に留めて貰えていないようで気の毒な花です。ツルボ属は英名ではシラー属で、シラー・ペルビアナ(大ツルボ)も仲間です。シラー・カンパニュラータは、以前はシラー属だった名残でシラーが付けられていますが、今はツリガネズイセン属になっています。

2021.09.06
ツルボP9063354.JPG
すっかり刈り取られた後のあの土手でタイミング良く開花していました。
ツルボP9063353.JPG

 ツルボの語源ははっきりしないようで、蔓のように長い花序だから「蔓穂」、連なって沢山咲くので「連ら穂」、球根の皮がツルッと剥けるから「ツル坊」等、諸説あります。ヒガンバナ同様、救荒植物として晒して毒を抜き食用にしていたそうなので、「ツル坊」もアリかもしれません。

2021.08.20
ツルボP8203106.JPG
全体の姿。花期には葉がなくなる株もありますが、陽当たりの良い場所ではこのように細長い根生葉が残っています。

 別名の参内傘は、お公家さんが参内するときに差し掛けられていた長柄の傘が畳まれているときの形に似ているから。

2021.09.04
ツルボP9043236.JPG
花は下から順に咲き登っていきます。

ヤブラン(藪蘭)キジカクシ科ヤブラン属 2021.08.18
ヤブランP8183036.JPG
同じキジカクシ科のヤブランの花と似ていますが、ヤブランの方がキッチリと固い感じ、ツルボはふわふわっと柔らかな感じです。

2021.08.18
ツルボP8183032.JPG
小さな甲虫類や蜂の仲間のレストランになっていました。

 球根でも種でも増え、種からは2年ほどで開花するとのことなので、この群生も成程です。庭などに持ち込むと増えて大変なことになるかもしれません。花殻を摘んで種を零さないことですね。


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2021年09月13日

気の早い彼岸花

 8月下旬からの低温で、今年は秋の花が、みな早めに咲き始めています。名前の通り、大体時期を間違えない彼岸花も、今年は場所により、2〜1週間程も早く開花してしまいました。

 むさしの自然観察園のヒガンバナが見事に咲き揃いました。今日は閉園日なのですが、通りすがりの方も、柵越しに見ていってくださいました。元々、初めての方にも足を止めて、中を見ていって頂きたくて目を引く所に植えたので嬉しいことです。

 2週間前の8月30日に見た時には、全く蕾の先も出ておらず、今年はダメになってしまったのかと心配しましたが、杞憂に終わってホッとしました。

ヒガンバナ(彼岸花)ヒガンバナ科 2021.09.13
ヒガンバナP9133431.JPG

ヒガンバナP9133432.JPG

ヒガンバナP9133438.JPG
豪華な一塊の花にも見えますが、一つ一つはキツネノカミソリにも似た小さなユリのような花です。(雄しべが長く外に伸び出し、花被片が反り返る店は、オオキツネノカミソリの方が更に似ています。)

 花はそっくりな、ユリ科とヒガンバナ科の違いは、子房の位置です。ユリ科の子房は花の中に、ヒガンバナ科の子房は花の下にあります。

ヒガンバナP9133436.JPG
それがぐるりと丸く広がって咲き揃うと、このような別名「曼珠沙華」とも呼ばれる天上の花の姿になります。

2021.09.04 狭山丘陵
ヒガンバナP9043227.JPG
こちらは、いつもの狭山丘陵の水気の多い斜面の下部で、更に10日も前に開花していた株です。

 むさしの自然観察園でも、水気が少ない箇所では花茎が倒れていましたので、気温などと共に、土中の水分も蕾の出や開花に影響しているように思います。


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2021年09月12日

センニンソウの真っ白なヴェール

 花嫁のヴェールを広げたように、真っ白なセンニンソウの花々が咲きそろいました。今年は日照不足なのか低温の所為か、開花が遅い気がしますが、その分、満を持したように見事に一面に咲いている株が多くて目を見張ります。

センニンソウ(仙人草)キンポウゲ科センニンソウ属
センニンソウP9073331.JPG

 イングリッシュ・ガーデンでバラと共に人気のクレマチスの原種の一つです。

センニンソウP9073332.JPG

 マンガで「キラキラッ」の表現に使う星形にも似ています。日の光を受けて、正にキラキラ光っていました。

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センニンソウP9073328.JPG

 十字に開く花びらのように見える萼片が4枚、多数の雄しべが長く伸びて目立ちます。横から見ると分かり易いですが、萼片の長さより雄しべが短いところが、よく似たボタンヅルの花(萼片と雄しべがほぼ同じくらい)と異なります。

「センニンソウとボタンヅル」の違い、
「センニンソウ(クレマチス)属」
については、以前書いたことがありますので、タイトルをクリックして該当ページををご参照下さい。

センニンソウP9043223.JPG
開いたばかりの時は、雄しべも未だ短く縮こまっています。

センニンソウP9043222.JPG

 咲き進むにつれて、雄しべも長く伸び、花柱の回りは淡紅色を帯びる個体もあります。花柱はその真ん中にあり、花後ぐ〜んと長く伸び出し白い髭が生えます。その様子が、仙人の白髭や白髪のように見えるのが名前の由来です。

 こんなに上品な白い沢山の花を見ると、何かもう少しロマンチックな名前を貰えても良いと思うのですが、先人の命名で仕方ありません。

センニンソウP9043220.JPG

 こちらの株は病変のようですが、花がすこし萎縮していて、白くなれずに緑のまま咲いた部分とツートーンになっていて、これはこれで遠目に綺麗に見えました。自然の中では、園芸種のようにみんな均一でなく、様々な条件による多様性があるのが良いですね。

 蔓性多年草ですが、アサガオやガガイモのように茎がクルクルと巻き付いていくのではなく、葉柄で絡み付きます。藪の様な処で確実に伸び上がり、陽当たりのよい一面を確保するのに良い手段ですね。手足でガッチリ掴んで登っていく様子はボルダリング的でしょうか。


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posted by 山桜 at 15:31| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月11日

ガガイモの副花冠が見えた!

 「ガガイモの副花冠を知りたいなぁ」と思って、藪に目を凝らして歩いていたら、スクナヒコナノミコトはガガイモに興味を持った私を愛ぐしと思われたのか、有り難くもその正体を見せてくださいました。

 先日の花は、白さが際立っていましたが、この日の花は紫色が濃くて目にとまりました。こちらの色が図鑑に載っている花色に近いですね。

ガガイモ キョウチクトウ科ガガイモ属 2021.09.10
ガガイモP9103382.JPG

 近づいてみると・・・花色が濃いので中心部の造りがよく見えるような・・・

ガガイモP9103383.JPG

 更に家に戻って拡大してみると・・・
「ああっ!若しかして、これが副花冠!?」

ガガイモ副花冠P9103418.JPG
 花冠の裂弁(花びら)の喉の部分に、確かに薄い膜のような小さな花びら状の副花冠が、雄しべと雌しべが合着したずい柱の回りを囲むように着いているのが見えました! 見たいと思い続ければ叶うものですね、感激です。

 以前、私が副花冠と思っていた部分は強ち間違ってはいなかったけれど、正確に実体を掴んでもいませんでした。これでハッキリ分かって、本当にスッキリ!しました。

ガガイモP9103419.JPG
 花色は、個体差なのか、時間経過で変化するのか? 先日見た花の4日後のこの写真を見ると、時間経過でも少し濃くなる様です。ただ、一番上の濃い色の花は蕾もあって開花したばかりのように見えるので個体差も大きいように思えます。引き続き、観察を続けてみます。


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posted by 山桜 at 12:07| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月09日

ガガイモの花は着せ綿

 先日、ぬかるみに足を取られながらも踏ん張って撮影したガガイモの花です。標準的な花よりも紫色が薄く、殆ど白に見えるタイプでした。今日は重陽の節句ですので、菊ならぬガガイモの着せ綿で・・・

ガガイモ キョウチクトウ科ガガイモ属 2021.09.06
ガガイモP9063357.JPG

 図鑑に記載のある花冠の喉にある環状の副花冠というのを確認したかったのですが、イマイチはっきり分かりませんでした。私が今まで副花冠と思っていた部分は、雄しべと雌しべが合着したずい柱のようです。「副花冠はずい柱の基部を取り巻く」と書いてあるのですが・・・。ここは都立公園内なので採集不可、公園外で探し出せたら一つ頂いて分解してみたいなぁ

ガガイモP9063356.JPG

 神話に登場する植物の毛むくじゃらの花、見れば見るほど神秘的。

ガガイモP9043241.JPG

 あ、その神話でガガイモの実と一緒に出てくる「蛾」もやって来ました。

ガガイモP9063319.JPG

 そうか・・・やや近代的な言葉だと、「蛾が芋」とも考えられますよね。諸説に加えて貰えるかな。

ガガイモP9063317.JPG

 刈り取られると仕方なく地を這うことも多いのですが、ここでは背の高い草に絡みついて「蔓性」を発揮していました。これが本来の姿です。

 どうか実が成るまで、刈り取られないで居て欲しいと願うばかり・・・スクナヒコナノミコト、どうかお守りください!


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posted by 山桜 at 15:06| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月08日

ウスバキトンボ

ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)ウスバキトンボ属 2021.08.30
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ウスバキトンボP8303199.JPG

 名前の通り、翅が薄くて透き通り、写真では見づらい程です。身体の質も薄く軽いので、飛ぶスピードも速く遠くまで飛翔でき、海も越えるという話しも聞きます。

 環境適応力がとても高いので、世界中で生息が見られ、学校プールでも良く繁殖するので、ここ武蔵野市の観察園のノハラアザミにもやって来ていました。

 写真では見づらくて申し訳ありませんが、前翅と比べて後翅の幅がとても広いのも特徴の一つです。一般的なトンボよりも頭も複眼も大きいのも特徴の一つです。

 赤とんぼ類と異なり、胸に黒色状線がありません。

 トンボは雄雌が番で連なって産卵する姿を良く見ますが、ウスバキトンボはメスが単独で産卵し、水の表面に腹部を打ちつける「打水産卵 (だすいさんらん)」を行います。

 お盆の頃に沢山飛来するので、「精霊トンボ」「盆トンボ」と呼ばれ、ご先祖様が乗っている、または乗り移っているとされ、殺生を禁じる地方もあります。山桜の家では、トンボに限らず、お盆の期間はご先祖様が何にのりうつって帰ってこられるか分からないと言って殺生禁止でした。


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2021年09月07日

東京2020パラリンピック閉幕

 パラリンピックが終わり、2ヶ月ぶりに病院へ向かう駅への狭い道、ビッコを引いて歩く私に小学生が三々五々向かってきます。
「ああ、また、私が道を譲っても、気にもせずに通り過ぎて行くのだろうな」
と、思っていたら、なんと、
「どうぞ・・・」
と、男の子がさっと道を譲ってくれるではありませんか。

 その後も、道に広がってお喋りしながらやってきた女の子達が、無言で一列になって私を通してくれました。

 「ありがとう、ありがとう」
そう言いながら、涙がじわっと湧いてきて困りました。

 パラリンピックを観て、何かを感じてくれたのでしょうか。それとも先生から障害者への思いやりのお話を伺ったのでしょうか。

 電車の中でも、これまでは足を広げ、スマホから目を離さず、身じろぎもせず座っていたような若者が、パッと、それも、はにかむような笑顔で席を譲ってくれました。

 パラリンピックのお蔭で、何となく、世の中が優しい空気に包まれていたようです。どうかこの優しさがずっと続きますように。
 

 
posted by 山桜 at 15:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月06日

低気圧と体調不良

 ちょっとブログ更新が滞りました。この異常低温をもたらしている低気圧の居座りの所為か、膝の痛みも増し鈍い頭痛が続いて集中力も意欲も低下しておりました。

 最近では低気圧と体調不良の研究も進み、気のせいでは無く「気象病」「天気痛」と呼ばれるようになり、専門外来も出来てきています。こういう症状が出る人は、内耳のセンサーが敏感なことが多く、乗り物酔いしやすい人と重なるのだそうです。

 私も乗り物の中で文字を読むのは苦手で、海が大好きなのに残念なことに船酔いします。以前、寅さんの映画で船に乗って大きく揺れるシーンを見ていて酔ったことさえあります。

 少し良くなって来たということは、お天気が快方に向かっているのでしょうか。人間お天気センサーでもあるので、「晴れ女」であり「雨避け」が出来るのかもしれません。上手く付き合っていきたいものです。

 因みに内耳の血流をよくするマッサージ(強い頭痛時以外)に予防・症状改善効果があるそうですので、お悩みの方は試して見て下さい。私も早速試して、耳がほんわりとあたたまり、意識がスッキリしてこの記事を書くことが出来ました。

***

愛知医科大学客員教授・中部大学教授 佐藤 純 先生 考案

【1分でできる! くるくる耳マッサージ】

(1)親指と人差し指で両耳を軽くつまみ、上・下・横に、それぞれ5秒ずつ引っぱる

(2)耳を軽く横に引っぱりながら、後ろ方向に5回、ゆっくりと回す

(3)耳を包むように折り曲げて、5秒間キープする

(4)手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に円を描くようにゆっくりと回す。これを5回行う。


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posted by 山桜 at 11:29| Comment(2) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月04日

束の間の日差し

たっちゃん池P9043242.JPG

 外が静かで雨が上がっている気配。早速、早起きして観察に出掛けると、以前よりずっと手前の撮影可能な場所にガガイモの花が咲いているを見つけました。嬉しくなって近づくと、草の下が長雨で沼のようになっていて靴がずぶっと嵌まってどろんこに! 仕方なく、草露で靴の掃除をしようと刈られた草の間を歩いていたら、雨上がりの朝霧が立ちこめる中、朝日がさっと池に差し込み、夏キャンプの朝の一人散歩を思い出して・・・

 ♪や〜まの朝のそ〜らには〜
  白い雲がち〜いさく〜
  な〜がれ〜て消える〜

 懐かしい山の朝の歌が湧き上がってきました。空の下で歌うって気持いいのですよね〜 久々に晴れ晴れとした気持になれました。

 良い気分で帰宅すると、途端に滝のような雨! 正に束の間の幻のような晴れ間でした。


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posted by 山桜 at 08:00| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月02日

至近距離でヘリ遭遇

 夕涼みに湖畔に向かう道、虫の音とウシガエルの声しか聞こえない静かな宵、突然、聞き慣れない音と不穏な気配が近づいて来たと思ったら、
「ドドドドドバルバルバルバル!!」
「えっ、こんな時間に草刈り?」
と思った瞬間、森の木の影から大きなヘリが爆音と共に青と赤の照明を光らせて姿を現わしました。

2021.08.25
ヘリコプター大P8253214.JPG

 まるで映画のワンシーンの中に放り込まれたようでたじろぎました。湖でヘリと言えば水難事故だろうと察しは付きますが、こんなに近くで何かの警告を発しながら(聞き取れませんでしたが、恐らく爆風が危険なので近づかないようにとの事かと・・・)ホバリングや旋回をする様子には流石に動悸が高まり、写真を撮ることも忘れていて、去って行く前にやっと数枚撮れただけでした。

ヘリコプター大P8253215.JPG

ヘリコプター大P8253212.JPG

 後で調べると救助ヘリ「ちどり」が、「子供が湖に落ちた」との通報で出動したようで、多摩湖・狭山湖の探索していることから正確な事故現場が不明だったのでしょうか。ツイッター情報では、堤防上は当時何の騒ぎも無く平穏だったようです。

 救急車両も数台待機していて、私が帰路につく頃にはサイレンが聞こえたので救出されたのだろうと思いホッとしたのですが、ニュースにはならずその後は分からないままです。どうか無事であって欲しいと願います。ただ、東京都の水甕ですので、死亡事故等は殆ど報道されないと聞きます。

 広域を捜索せねばならない程、事故現場が不明だったというのが気になります。万一イタズラ通報だったとしたら、平時でも許せませんが、このコロナ禍の緊急事態下でとんでもないことです。


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posted by 山桜 at 10:50| Comment(2) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする