8月下旬からの低温で、今年は秋の花が、みな早めに咲き始めています。名前の通り、大体時期を間違えない彼岸花も、今年は場所により、2〜1週間程も早く開花してしまいました。
むさしの自然観察園のヒガンバナが見事に咲き揃いました。今日は閉園日なのですが、通りすがりの方も、柵越しに見ていってくださいました。元々、初めての方にも足を止めて、中を見ていって頂きたくて目を引く所に植えたので嬉しいことです。
2週間前の8月30日に見た時には、全く蕾の先も出ておらず、今年はダメになってしまったのかと心配しましたが、杞憂に終わってホッとしました。
ヒガンバナ(彼岸花)ヒガンバナ科 2021.09.13
豪華な一塊の花にも見えますが、一つ一つはキツネノカミソリにも似た小さなユリのような花です。(雄しべが長く外に伸び出し、花被片が反り返る店は、オオキツネノカミソリの方が更に似ています。)
花はそっくりな、ユリ科とヒガンバナ科の違いは、子房の位置です。ユリ科の子房は花の中に、ヒガンバナ科の子房は花の下にあります。
それがぐるりと丸く広がって咲き揃うと、このような別名「曼珠沙華」とも呼ばれる天上の花の姿になります。
2021.09.04 狭山丘陵
こちらは、いつもの狭山丘陵の水気の多い斜面の下部で、更に10日も前に開花していた株です。
むさしの自然観察園でも、水気が少ない箇所では花茎が倒れていましたので、気温などと共に、土中の水分も蕾の出や開花に影響しているように思います。
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