2021年09月16日

「22歳の別れ」

 フォーク・デュオ「風」、伊勢正三さんの相方の大久保一久さんの訃報が届き、思わず動画サイトで「22歳の別れ」を聞いた。イントロを聴いただけで中学卒業間近の自分に戻る。未だ22歳も17歳も遠い未来と思っていたあの頃に。

 伊勢やんの声に溶け込むようにハモる大久保さんの歌声が優しい。ソロの部分より、ぐっと胸に沁みる忘れられないあのメロディ。

 17歳から付き合った彼と別れ、22歳の卒業と共に他の男性と結婚する「私」の最後のお願いが「あなたは、あなたのまま変わらずに居て下さい、そのままに」って、「今でも好きだってこと? 親の勧めで好きでも無い人と結婚するの?」 そんなこと考えてもいたなぁ なんて昭和の世界なのだろう。

 クラス一同で、バイオリンが弾ける人の演奏で「22歳の別れ」「精霊流し」を合唱し録音した「カセット・テープ」があったっけ。繰り返し聞いた、高音部がちょっと苦しそうなみんなの懐かしい歌声。カセット・テープが何処かへいってしまっても、22歳が遠い昔になってしまっても、脳内に再生される。

 みんな元気かなぁ きっと、あの時のクラスの何人かは、今、「22歳の別れ」の歌声を思い出しているのではないだろうか。

 大久保さん、本当の「風」になっても、私たちは思い出と共にこの歌を忘れません。素敵な歌を私たちの人生にプレゼントして下さり、ありがとうございました。向こうでKさんに会ったら、一緒に歌ってやってくださいね。


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posted by 山桜 at 16:31| Comment(7) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする