アレチヌスビトハギを初めて見た時は、目を疑って2度見したのを覚えています。見慣れたヌスビトハギの実によく似ているのに、くびれの数がやけに多くて、
「ええっ、ナンジャ、これは!」
状態になりました。その時は既に花が無かったのですが、今回、花を見て、なかなか綺麗なのでまたビックリでした。
アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)マメ科シバハギ属 北米原産
本家の萩の花を同じ程の大きさ、ふっくらピンク色の花で見劣りしない美しさです。在来種のヌスビトハギも可愛らしいですが、残念ながらとても小さいので、鑑賞的な美しさではちょっと負けるかも。
ヌスビトハギ(盗人萩)マメ科ヌスビトハギ属 日本在来種 2021.08.23
このように拡大すれば、ヌスビトハギも可愛い花なのですよ〜
アレチヌスビトハギ 2021.09.14
半日影を好むヌスビトハギと異なり、荒れ地の名前の通り、開けた原っぱの日向で繁茂していました。花にボリュームがあるので、遠目でも見栄えがします。花期はアレチヌスビトハギの方が一ヶ月程遅いようです。
全体のフォルムも、ヌスビトハギとは随分異なりますね。属が違うのですから、さもありなんなのですが・・・
この果実の形、そしてひっつき虫という性質が、ヌスビトハギとよく似ていて、豆の入っているくびれの数が多いのが特徴です。
上の写真のように2〜3個のものもありますが、下の写真のような4個以上のものが多いです。
「ナンジャ、これ??」
って、なりますよね。
こちらが、良くみな慣れた、サングラス型、盗人の足跡型ともいわれるヌスビトハギの果実です。
ヌスビトハギは既に花は殆ど終わり、このような果実を沢山実らせて、ひっつく相手を待っています。
アレチヌスビトハギは、その繁殖力の強さから、勢力を広げつつあります。可愛い在来種のヌスビトハギとは、生える場所が異なるので、競合はしないと思うのですが、根が強くて引っこ抜くのも大変なので、侵入して欲しくない場所に生えてきたら、早めの駆除がお薦めです。
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