油壺マリンパークという名前になってから一度も足を運ぶことなく、今日、とうとう閉館の日を迎えたことを知りました。
水族館大好きな私にとって、続々と新しい大きな水族館が出来ても、心の中の油壺の小さな水族館は特別でした。何故だか今でも鮮明に思い出すのは、相模湾の磯に続くバックヤードにあった丸い大きなプールと打ち寄せる潮騒の音です。プールの中にいたのはウミガメだったかな・・・残念ながら、そこはもう記憶の彼方です。
ガラスの向こうに並ぶ展示としての魚類ではなく、出来るだけ自然の姿でその生態を観たり触れたりすることが出来、小学生だった私をどれだけワクワクさせてくれたかわかりません。
今でも「水族館」と言えば油壺なことに変りはありません。心の中に「油壺水族館」はずっと生き続けるでしょう。
父は釣りの名人で、遊びに連れて行ってくれるのは殆ど海か川の近くばかりでした。そして動物園より水族館。自然、魚や水棲生物が好きになり、「さかなクン」が出てきた頃、『うわ、私の仲間が居る!』と、物凄く親近感を覚えたものです。
「海の子」だったの私が、今は「山の子」になったのは、子供の頃、蛇嫌いの父が山に連れて行ってくれなかった反動かもしれません。
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