2021年10月01日

アイヌ民族利用の ヤブマメ(藪豆)

 ツルマメ、ヤブツルアズキ、ときて、今度は、ヤブマメ。さぁ、こうなると頭がこんがらがって覚えにくくなってきますよね。名前を付ける人が規則も法則もなく、それぞれ勝手に付けるので、後の人は困るのですよね。

ヤブマメ(藪豆)マメ科ヤブマメ属 2021.09.30
ヤブマメP9303780.JPG
 
 ツルマメと同じ様な青い花ですが、固まって沢山咲くことと、細長く突き出て、やや下向きに咲く点が異なります。

2021.09.21
ヤブマメP9213652.JPG

 このように地上に咲く花とは別に、落花生のように地中に潜って閉鎖花を付けます。このことは、以前地中から掘り出して記事を書いたつもりでしたが、何故だかみつからず・・・。

 地上の豆は鞘の中に3つほどの豆を生らせますが、地中の方は地上の豆より3倍ぐらい大きな豆を一つだけ生らせます。アイヌの人々はその地中の豆を春に掘り出して茹でて食べたりお米と一緒に炊いたりするのだそうです。アイヌ語では、特に地中の豆を「エハ」とか「アハ」とか言うそうです。

ヤブマメP9213653.JPG

2021.10.03
ヤブマメPA033814.JPG

 若い豆果が沢山付いてぶら下がっていました。

ヤブマメPA033815.JPG

 ちょっと、キヌサヤっぽいですが、キヌサヤはエンドウ(豆科エンドウ属)の若い果実なので、属が違います。

ヤブマメ小PA033817.JPG ヤブマメP9303784.JPG

 アップの写真ばかりだと大きさが分からないので、また指と一緒に撮ってみました。

ヤブマメPA033818.JPG

 葉の形も、ツルマメ、ヤブツルアズキ、ヤブマメ、三者三様ですね。

<追記2021.10.06:ヤブマメの地中の閉鎖花についた豆果の写真が撮れましたので追加します。>

ヤブマメの地中に出来た豆果 2021.10.04 武蔵野自然観察園
ヤブマメPA043837.JPG
横に伸びた値の先にある白い丸いものが豆果です。

ヤブマメPA043860.JPG
少し拡大したものです。豆は一粒なので鞘と豆が一体かして見えます。

 これは未熟というか、殆ど実り始めの状態だと思います。美味しく食べられる状態のものが採取出来たら、是非、食レポしたいと思います。(これは、私が手入れをしている武蔵野自然観察園内のもので、雑草として草取りの対象となっているものです。)


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posted by 山桜 at 21:58| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする