マメ科シリーズ、ご紹介を逃していたものを掘り出しました。ピンボケでない花のクローズアップと豆果の写真が撮れてからと思って、先延ばしにしている内に花期が終わってしまいそうなので、若しも見つけた方が参照できるように、取り敢えず載せて置きます。
日本在来種ですが、河原の環境悪化により、すっかり見ることが無くなりました。この写真は武蔵野自然観察園で栽培されているものです。
カワラケツメイ(河原決明)
マメ科ジャケツイバラ亜科カワラケツメイ属
2021.09.13 武蔵野自然観察園
木本のジャケツイバラと同じく、所謂マメ科らしい完全な「蝶型花」ではなく、左右対称でありながら、花弁が同型同大で普通の花っぽく見えます。それなのに、肝心な花の部分のピントが合ってなくて申し訳無い。
「豆茶」「合歓茶」などとも呼ばれ、葉や豆果をお茶として飲用できます。葉っぱは成程「ネム(合歓)ノキ」に似てますね。
カワラケツメイの名は、河原に生えていて同じジャケツイバラ亜科のケツメイ(決明=エビスグサ)に似ていることによります。
エビスグサ(胡草、夷草)は、外来種(原産地は諸説あり)で種子は生薬「決明子(ケツメイシ)」です。この種子の形が面白いのですが、それはまたの機会に。「ハブ茶」としても流通(本来のハブは生産量が少ないので、代用品として用いられています) 緑肥と線虫対策として畑に植えられるのを見ることもあります。
「ケツメイシ」という音楽グループ名は、エビスグサからとれる生薬名「決明子」からとったもので、メンバーに東京薬科大出身の薬剤師さんがいます。決明子は「下剤」なので、「全てを出し尽くす」との意味があるとか、それは後付けで、生薬のリストを開いてパッと出てきたページにあった名前をピックアップしたのだとか。一度聞いたら忘れられないインパクトのある名前ですよね。
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