ぐっと冷え込んだ朝、ベランダに目を疑う姿あり、思わず2度見。それでも信じられず、恐る恐る近づいてみると、やはり間違い無くスズメバチが丸まって落ちていました。
「スズメバチは死んでいると思っても動いて最後の力で針を刺す」とも聞いていたので、長い棒でつついたり、シャベルでひっくり返したりして、全く反応が無いことを確認。
スズメバチの仲間を至近距離で観察出来る願っても無いチャンスに段々と興奮し、あらゆる角度から狙う大胆な?撮影会となりました。この時点では、私は未だオオスズメバチなのかコガタスズメバチなのか、確信を持てていませんでしたが、至近距離で観察出来て特徴を掴めた結果、オオススメバチであることが分かりました。
!!昆虫類が苦手な方は、この先の閲覧はお控え下さい!!
先ずは、立派な面構えにご対面下さい。虫好きな私でも流石にちょっと心が震えました・・・。
オオスズメバチ
なんと凶悪な、それでいてなんと完璧に美しいデザインなのでしょう!
触角の下、人間で言えば鼻に見える部分=「頭楯」の下の突起が二つなのがオオスズメバチの特徴。
ちょい斜めからの流し目も決まりました。
なんで触角はそんな眼の傍の邪魔そうな所から生えているのか? 視覚を妨げないのか不思議です。生きている時は、その上の窪みに沿って上に跳ね上がっているのかもしれません。きっと物凄く機能的に出来ているのだと思いますが、私には仕組みが分かっていません。今、調べたくてウズウズしています。
真横から
胸は黒く模様はナシ。腹は、黄色にほぼ同じ巾の暗褐色の帯
腹側から
脚だけ見ていると、蟹とそんなに変わらないような。蟹という漢字に「虫」が付いているのも道理に思えます。
背中から
鼈甲細工のような美しく透ける翅 2枚に見えますが、よく観れば下に小さく更に薄い翅があり、合計4枚です。
極めつけは、仰向けで・・・
お尻の先の針が死して尚鋭く、辺りを威圧するような緊張感を醸し出していました。
オオスズメバチさん、最後に私の家のベランダを選んで降りてきてくださり、ありがとうございます。お陰様で、初めてオオスズメバチさんの身体の隅々まで観察することが出来ました。感動と興奮のあまり、色々なポーズを勝手にとらせてごめんなさい。尊敬のまなざしで見せて頂きました。後は蟻さんが解体して運んでくれるでしょうか。天地の営みに感謝です。
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