2021年11月29日

赤と黒 ゴンズイ(権萃)の袋果

 普段は余り目立たない木ですが、実が赤く熟してくると俄然存在感を増して、ここにゴンズイ有り!と際立ちます。

 独特の「赤と黒の2色効果」で鳥の食欲を刺激するいうゴンズイの袋果は、赤い果実が裂けると中の黒光りするタネがぶら下がって見えます。

ゴンズイ(権萃)ミツバウツギ科ゴンズイ属
2021.11.11
ゴンズイPB114486.JPG

ゴンズイPB114494.JPG

ゴンズイPB114496.JPG
大きな羽状複葉の下にぶら下がっているので、葉が散らない内はこのように暗くてなかなか果実を撮りづらいものです。

2021.06.15
ゴンズイP6152165.JPG
まだ若い実の内は葉の上に上向きで広がっていました。
ゴンズイP6152156.JPG

2021.05.10 多分、花だと・・・遠くて良く分かりませんが、白っぽく見えていました。
ゴンズイP5101585.JPG

 ゴンズイの名前は、牧野先生は「樹肌の模様が海の魚のゴンズイの模様に似ているから、魚のゴンズイも木のゴンズイも役に立たないから」と酷い言いようですが、武田久吉先生は「ゴンズイの毒棘が怖れられることと牛王杖(これが転じてゴンズイとも)が害虫鳥避けになることの共通性」を考えられていて、私は今の処、どちらかと言えばこちらの説に共感しています。
 

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2021年11月28日

ガマズミ(莢蒾)の赤い液果

 秋の赤い実と言えば、ガマズミを忘れてはいけないのですが、なかなか綺麗な実を沢山つけている株にぶつかりません。そうだ、あの春に沢山花を咲かせていた株はどうだろうかと茂みを覗いて見ると・・・ありました! たわわに実った重さで枝が負けそうなほどです。

ガマズミ(莢蒾)レンプクソウ科ガマズミ属
2021.11.16
ガマズミPB164609.JPG

2021.11.14
ガマズミPB114510.JPG
2日前の夕方に撮ったものです。右の房の実の数が多いですね。上の写真では、2日の間に更に熟して鳥に食べられた模様。

2021.11.11
ガマズミPB114514.JPG
一番上の約一週間前。実の表面に皺がなく艶があり、まだ枝垂れていませんでした。

2021.11.16
ガマズミPB164607.JPG
これ程沢山実っていると見事です。未熟だと酸っぱいので、鳥たちもさぞ虎視眈々と完熟を狙っていることでしょう。

パウロの森で実ったガマズミで作ったルビー色に煌めく美しいジャムを、一匙掬ってパンに乗せて頂いたことがあります。森の恵みで生き返った気持になりました。

2021.04.09 満開だった白い花
ガマズミP4090698.JPG


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2021年11月27日

ウメモドキ(梅擬)の赤い核果

「秋」は「赤き」、様々な実りの中、やはり赤い実が目に付きます。昨日のヒヨドリジョウゴに続き、撮りためた「赤い実シリーズ」で行ってみます。百恵ちゃんの「赤いシリーズ」を思い浮かべた人は同年代(^^;)?

 今年の春、ずっと謎の花を追って来て、やっと雌雄異株のウメモドキの雄花と分かりました。長年待っても実がならなかった訳です。そのウメモドキの雌株の方に見事に生っていた赤い実です。

ウメモドキ(梅擬)モチノキ科モチノキ属
2021.09.17
ウメモドキP9173545.JPG

2021.11.12
ウメモドキPB124562.JPG
多分、上の写真と同じ枝の約2ヶ月後です。実の数が少し減り、やや衰えも見えますが、未だ未だ鑑賞に堪える姿を保っていました。これは野生の木ですが、庭木として選ばれて植えられるのも道理ですね。

ウメモドキPB124564.JPG
ウメモドキP9173544.JPG
剪定もされず自由に伸びて沢山の実をつけた幸せな木々たちです。

ウメモドキの雄花 2021.05.31
ウメモドキP5311977.JPG
花としては、雄花の方が大きく沢山咲き、雄しべの葯の色が花弁の仄かに紅を帯びた白色に映えて綺麗です。ずっと何の木だか分からなかったのは、葉がとても小さくて図鑑の記述と一致していなかったからでした。道路の隙間からの実生なので、どこかで品種改良されたものだったのでしょうか? 個体差を考えねばいけませんでした。

ウメモドキの雌花
ウメモドキ雌花大DSC_0642 (002).JPG
地味な雌花ですが、やがて上のような美しい赤い実をみのらせます。

ウメモドキの名前は、葉、花、樹形が梅に似ているからとの記述を良く見ますが、余り似ているとは思えません。ツルウメモドキの方が葉はそっくりで、本当に梅の木が生えてきたと思ったら、蔓になってびっくりした程です。


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2021年11月26日

鈴生りヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)の赤い液果(有毒)

 ムサシアブミの記事の中でヒヨドリジョウゴの話題が出て、そういえば写真は撮ってあるけれど記事は書けてなかったなぁと思い出しました。花を撮っては実を待ち、緑の実を撮っては赤く熟すのを待ち・・・で日を送っていて、できれば、良く似たマルバノホロシも撮って比較を書きたいと等と思いは色々なのですが、なかなかままならずです。

 ヒヨドリジョウゴは、ここ狭山丘陵に越してきて初めて出会い、余りの可愛さに感激した赤い実を鈴なりにつける蔓植物です。この辺りには、ヒヨドリバナも多く、時々言い間違えて気付かないこともあります(。。;)

ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)ナス科ナス属  
 古名:保呂之(ホロシ) 別名:ツヅラゴ、チャラコ
2021.09.15
ヒヨドリジョウゴP9153528.JPG
日を受けて煌めく赤い実たちは、ミニトマトのようでもあり、ほおずきの中の丸い実のようでもあり、

2021.09.07
ヒヨドリジョウゴP9073342.JPG
如何にも美味しそうですが、この実も含め全草が有毒です。そんな実をヒヨドリは好むと言うのが名前の由来ですが、他の美味しい実がなっている内は手ではなく嘴をつけません。若しかしたら、渋柿のように完熟すると甘くなるのかも? 怖いけれど、ちょっとくらい舐めてみたい気も・・・しません。いけません!

2021.09.15
ヒヨドリジョウゴP9153591.JPG

2021.09.07
ヒヨドリジョウゴP9073343.JPG
一番上の真っ赤になった実の約一週間前の様子です。

花 2021.07.03
ヒヨドリジョウゴP7032506.JPG

ヒヨドリジョウゴP7032503.JPG
花は白色で喉部分に緑色の斑点があるのがチャームポイント、お洒落ですよね!

葉と蔓 2021.07.03
ヒヨドリジョウゴP7032504.JPG
葉にも蔓にも軟毛が密に生えていて、モフモフした感触です。 葉は上部では卵形、下部では日本朝顔のトンボ葉のような切れ込み(鋸歯)が入ります。

 先日、ブログ友の玉井人ひろたさんより、ヒヨドリジョウゴが帯状疱疹に効くというお話を伺い調べてみたところ、
「福島で古くから民間療法 (帯状疱疹・ヘルペス治療)に使用」
「帯状疱疹には全草(果実のついている)の酢漬けを患部にあて包帯などで押さえる」
と言う記述がありました。

    中国名:白英
 漢方・生薬名:白毛藤
   薬効部位:全草・果実
     薬効:解熱、解毒、利尿、抗腫瘍作用および、
        喉の渇き、帯状疱疹、ヘルペス等の改善

似た同属の植物:
ヤマホロシは、全体にほぼ無毛。花は淡紫色。葉形は上部は卵状被針形で先が尖る、下部は深い切れ込み型。

マルバノホロシは、全体に無毛。花は淡紫色で稀に白色で喉部が淡緑色を帯びる(斑ではない)。葉は狭卵形で先が伸びるが鈍頭。葉に鋸歯がない=丸葉


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2021年11月25日

ムサシアブミ(武蔵鐙)の液果(有毒)

 ムサシアブミは、草姿が堂々としていて葉も花も果実も見応えがあるので良く庭園等に植えられていますが、分布としては関東以西の海岸沿いの湿っぽい林内です。高尾山ではどうやら個人宅などから逸出した株が増えつつあり見つけ次第除去していますが、なかなか丈夫で繁殖力があり油断なりません。

 テンナンショウの仲間は、大体似たようなトウモロコシ状の果実をつけます。緑色の若果から次第に色づいていく様子は、モミジの紅葉のようでもあり心ときめきます。

ムサシアブミ(武蔵鐙)サトイモ科テンナンショウ属 液果(有毒)
2021.11.08
ムサシアブミPB084418.JPG

 上のような斑に熟したものが、一週間で下のように真っ赤に熟しました。

2021.11.15
ムサシアブミPB154588.JPG

 有毒(蓚酸カルシウム、痺れ腫れから呼吸困難など)と知っているからか、毒々しく禍々しく見えますが、美味しそうに見えての誤食中毒も時々あるようです。お子さんがいるお宅では、毒があると教えることが大事です。

 しかし、繁殖するということは、この果実を食べてまき散らす動物が居るということですよね。それが証拠に、ここ武蔵野自然観察園でもいつのまにかポロポロと粒が減っていきます。狸やネズミがいるのは目撃しているので、犯人はその辺りでしょうか。ネット検索してみると、ヒヨドリがついばんでいた情報がありました。その名もヒヨドリジョウゴという有毒果実も食べられるぐらいなので、大丈夫そうですよね。

 鐙(あぶみ)とは、馬具の一種で自転車で言えばペダルの部分です。ムサシアブミの仏炎苞の形が武蔵国で作られていた鐙に似ていたことからの命名と言われています。


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2021年11月17日

金色の野に降り立つべし・・・

 いつも見慣れた景色でも、少し違う時間に歩くと思いがけない姿を見せてくれることがあります。バッタなどの棲家を守る為、ススキを刈らずに残してくれているエリアがあって、その中に埋もれて歩くのが好きで・・・

2021.11.10
ススキPB104461.JPG

 特に風がある日、ススキが揺れる表情は一時として同じ事が無く、

ススキPB104460.JPG

 何枚写真と撮ったことか・・・

ススキPB104457.JPG

 あるとき、遠くから眺めてススキ野原が白金色に光っていて、痛む膝も忘れて夢中で近寄っていくと・・・

ススキPB104621.JPG

 光に包まれて時間も音もなくなりました。 

ススキPB104622.JPG

 「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」
 すみません、アニオタなものでナウシカのあのシーンも想像してしまいました。
 神様が降りてきたような神々しい瞬間。その場にいられて幸せでした。

<追記 2021.11.27>
 ススキの花を撮っていたのを思い出し、折角なのでこちらに掲載します。雄性先熟で未だぶら下がった雄しべの葯しか見えていない状態です。
ススキP9303772.JPG

ススキP9303786.JPG


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ラベル:狭山丘陵 ススキ
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2021年11月16日

ツルソバ(蔓蕎麦)の青い蘂

 立冬も過ぎ、花が乏しい季節、自生地が暖かい植物の花が目を楽しませてくれます。ツルソバは、暖地の海岸などで良くみられる植物ですが、以外に耐寒性があり、以前も何処かで書いた気がしますが、裏高尾の道ばたで毎年咲いているのを見ます。何処かのお宅で栽培していた物が逸出したのでしょう。

ツルソバ(蔓蕎麦)タデ科イヌタデ属 2021.11.08
ツルソバPB084439.JPG

 人間百科事典のような武蔵野自然観察園の理事長に教えて頂いたのですが、この白い小さな花の雄しべを良く見ると・・・

ツルソバPB084445.JPG

 外側はほんのりピンク、内側は雪のように白い花弁の中に美しい青い雄しべの葯が、とても美しく映えます。

ツルソバPB084619.JPG

 近づいて虫眼鏡で見ないと気付かないような世界ですが、日だまりで雪の結晶をみつけたような、凜とした冬の匂いがするような姿にハッとします。

ツルソバPB084620.JPG

 花が少ない季節、虫たちにも大人気でした。


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2021年11月15日

キジョラン(鬼女蘭)のタネ飛ぶ


ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。

 武蔵野自然観察園のキジョランの実が弾け、種髪(しゅはつ)と呼ばれる白い毛付きの種子が飛び出しました。

キジョラン(鬼女蘭)キョウチクトウ科キジョラン属
2021.11.08
キジョランPB084425.JPG

 たちまち風に乗って運ばれて行きましたが、一つだけ葉の上で休んでいる子がいたので急いでパチリ!

キジョランPB084427.JPG

 息をしても飛んでしまうので、本当にそうっと撮りました。ジッとしていてくれて感謝です。種の形も変わっていて、篦というかお匙というか、この子の形は中華の散り蓮華に似てますね。

キジョランの若い実 7.28
P7280083 (440x330).jpg

 こちらは未だ若い実です。いつもフィリピン・マンゴーみたいだなぁと思うのですが、マンゴーはウルシ科で中身が全然違うのは皆さんご存じの通りです。

 花はガガイモの仲間(今はキョウチクトウ科)共通の地味な小さな花で、沢山咲く割りに結実が少ないのもこの仲間に共通しているように思います。

 ガガイモ、コバノカモメヅル、スズサイコ・・・マイフィールドで見られるガガイモの仲間は皆、実を探して探してやっと見つかるかどうかです。

 そういえば、チョウジソウだけは沢山実をつけてくれました。庭で栽培して養分が足りたのか、そういう性質なのかは野生をみないと分からないです。

 キジョランは、旅をする蝶・アサギマダラの幼虫の食草として有名です。葉っぱに丸い食痕があって、その縁に未だ白い乳液が出ていたら裏側に幼虫がいるかもしれません。足元に注意しつつ、そっと覗いてくださいね。


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2021年11月14日

夕富士に笠と龍

 膝のリハビリに、毎日堤防の上まで登るのを日課にしています。この日は、堤防の上を行く人が殆ど立ち止まり見惚れる程の夕景が広がっていました。

2021.11.14
富士山多摩湖PB144584.JPG

 人々の感動を知ってか知らずか、1羽湖面を行く水鳥の描く軌跡

富士山多摩湖PB144585.JPG

 富士山に掛かった笠雲の右上に、恐らく一番星の金星が姿を現わすと

富士山多摩湖PB144626.JPG

 やおら、その上の雲が龍の姿に化身! そんなことを想うのは私だけかもしれないけれど、龍に会えて幸せな夕暮れでした。


 それにしても、「夕焼け空の明日は晴れ」と「富士山に笠雲は雨」のどちらが正しいのだろう? その答え、翌日は晴天でした。でも、富士山の近くでは雨が降ったかもしれませんね。何せ龍神様は雨の神様でもありますから。


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2021年11月12日

「美し郷」の林好治先生がテレビにご出演されます!

 先程、山桜が属するハイキング会「山笑(やまにこ)会」の参加者の方から、嬉しい情報が寄せられました。(その方は、林先生の教えを受けられ、今は公園等の樹木管理のお仕事をされています。)

 BSフジ
 11月14日(日)
 14:00〜14:30

 社長・城島茂と学ぶ「事業継承」
 〜その企業の熱意と決意〜
 
 ゲスト:(有)林庭園設計事務所 林好治 会長
      もうお一人、他のゲストの方もご出演

 詳しくは ↓ こちらの番組公式サイトへ 
 https://www.bsfuji.tv/jigyoushoukei/

 つい先日、「美し郷(うましさと)」でお目に掛かって色々お話を伺った方がテレビに出られるとは、なかなか得がたいタイミングですね。
とっても楽しみです! 見逃さないように視聴予約と録画予約を入れておきました。


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2021年11月09日

ヤモリと卵

 武蔵野自然観察園の飼育ケースの中でヤモリが卵を産みました。このヤモリはとても活発で、隙を見ては脱走しようとするので気が抜けません。よ〜く目を見て、逃げないように言い聞かせています。

ニホンヤモリ(守宮、家守)爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヤモリ属
2021.11.08
ヤモリPB084614.JPG

 ヤモリの目って身体と同じような模様があって、何処を見ているのか良く分かりませんね。真ん中に縦に並んでいる菱形の部分が瞳孔で、暗い所では巾が広くなります。

 夜行性のヤモリの目は人と違って、夜でも色を識別出来るのだそうです。

ヤモリPB084408.JPG

 カメレオンのように体色の変化はしませんが濃淡は変えられます。辺りに溶け込むような、昔の土壁のような色合いと模様です。

ヤモリPB084410.JPG

 ヤモリの手のひらには、趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれる器官があり、極微細な剛毛が壁や窓に噛み合わさることによって生じる力(「もっとも弱い化学結合」と呼ばれるファンデルワールス力)で、ガラスでも凸凹面でも張り付いて登ることが出来ます。

ヤモリPB084409.JPG

 粘液に包まれた卵。乾くとこの粘液で産み落とされた場所にくっつくのだそうで、移動させようとすると殻が割れてしまうとのこと。また上下の向きを保つのも細胞分裂上なのか大切とのことで、兎に角触らないでそっとしておきました。

 最初はこのようなクリーム色で、有精卵であれば段々と薄ピンク色になるようですが、どうも雌だけで飼育されているし残念ながら無精卵かなぁ? 引き続き観察し、変化があればお知らせします。気温にもよりますが、孵化までに1〜2ヶ月もかかるようです。

 また、通常は2個ずつ産卵するようですが、若い?小さな個体だったせいか1個だけでした。

 家の中の虫を食べてくれる静かな家の守り神ヤモリ、流石、目の仕組みといい、手のひらの仕組みといい、卵の粘液の仕組みといい、何だか人の役に立ちそうな不思議な力を秘めていますね。


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posted by 山桜 at 19:35| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月06日

庭園カフェ「美し郷(うましさと)」

(昨日のつづきです)

 さぁ、遂に作庭家・林好治先生が丹精込めて作られたお庭で、地下60mから汲み上げたお水で淹れたコーヒーを頂ける庭園カフェ「美し郷」に到着です。

美し郷入口PB054355.JPG
美し郷カフェ側の入口メニュー看板の後ろに常緑ヤマボウシの実がありました。

美し郷門PB054357.JPG
こちらが「正門」でしょうか。

美し郷扁額PB054359.JPG
「美し郷」の手彫りの扁額

美し郷庭PB054364.JPG
小道一つ見ても様々な意匠が凝らされ工夫がされていて、立ち止まっては惚れ惚れするばかり。

美し郷庭PB054367.JPG 美し郷庭PB054363.JPG

美し郷庭PB054365.JPG
この奥の椅子が置いてあるテラスが下見の時に造成中だった、一番高い特等席です。

美し郷庭PB054370.JPG
自然の素材、古い道具、自然の成りをいかした木材、残念ながら取り潰された古い日本庭園等から運び入れた数々の逸材たちが、林先生の手に掛かり新しい命を貰って息づいています。

美し郷庭PB054368.JPG 美し郷オニフスベPB054391.JPG
これは茶壺とされたルソン壺の類い?でも口が大きいので甕ですね。 ホコリタケのお化けのようなオニフスベも生えていました!

美し郷PB054381.JPG

美し郷苔と踏石PB054383.JPG
美しい苔と飛び石

美し郷水琴窟PB054385.JPG
この下に水琴窟となっている大きな甕が埋められています。耳を澄ませば澄んだ高い音が響くのが聞こえるのですが、今日は大勢のざわめきがあるので、聞き取るのはなかなか難しかったようです。

美し郷謎の石彫PB054386.JPG
さて、この3人は舟を押しているのか中を覗いているのか・・・まるで井戸覗きの蓋置の如き謎の異国風石彫

美し郷竈前PB054362.JPG
ピザを焼く竈の前で寛ぐ皆さん・・・少しの間も惜しんで見学に出ているようです。

美し郷竈PB054375.JPG
林先生と奥様はピザを焼いて下さるのに大忙し。

美し郷ピザPB054376.JPG
美味しそうなピザが焼き上がりました!

美し郷1セットPB054396.JPG
色とりどりの野菜のピクルス、2種類のピザ、そして私はエルダーフラワー(西洋ニワトコの花)のジュースをお願いしました。花の香り、蜂蜜の風味が口の中一杯に広がり、正に「ジュースのお花畑〜!」でした。

美し郷竈PB054382.JPG
つーさんは、竈の仕組みに興味津々。パウロの森にも作りたいのかも?

美し郷PB054381.JPG
お腹いっぱいの後の暫しの静寂・・・

美し郷庭PB054389.JPG
一番高い特等席から見たお庭とその後ろの山の借景

美し郷PB054390.JPG
林先生のお話に夢中で聞き入る皆さん

美し郷紅葉PB054392.JPG 美し郷ハナノキ?PB054388.JPG

美し郷紅葉PB054374.JPG 美し郷コルテッツア・チーズケーキPB054395.JPG
様々な紅葉 そして、ほっぺたが落ちそうな程おいしいコルテッツア・チーズケーキご馳走様でした

        美し郷たまの里PB054393.JPG
高尾駅までバスで戻り、ちょっとだけ「たまの里」へ寄り道。ずっとお世話になっていたマネージャーさんにお目に掛かりたくて寄ったのですが、退職されたと伺い、ショックで暫し絶句してしまいました。一つの時代がおわってしまったような、なんとも寂しい事でしたが、久し振りに美味しいお酒をほんのちょっぴり分けて頂き、それはとっても幸せでした〜


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2021年11月05日

美し郷(うましさと)への道

 先日下見に歩いた心源院古道ハイキングの本番の後、みなさんで「美し郷(うましさと)」に寄って、ランチタイムと作庭家・林好治先生のお庭を楽しむ企画。私は未だ本調子ではないので、皆さんが山から降りてこられる頃、「霊園前・八王子城跡入口」のバス停から歩いて「美し郷」へ向かいました。

 下見で歩いたときとは逆の方向に歩き、『あれ、ここ通ったかな?』と不安になったり、気付かなかったものをみつけたりしながら、一人歩きを楽しみました。程なく右手に見えてきたのは、

曹洞宗・朝遊山 宗関寺(ちょうゆうさん そうかんじ)
美し郷 曹洞宗・宗関寺PB054351.JPG

 平安時代の僧・妙行が修行していると、牛頭天王(ごずてんのう)が8人の王子(これが八王子の地名の起源)を連れて現れ『この地に留まり修行を行えば、我はそなたの法を護ろう』と告げた。妙行は牛頭天王を祀り「八王子権現」と称し、蓮華院として庵を結んだことがこの寺の始まり。

 北条氏照の百回忌法要を機に中山信治氏により「北条氏照及び家臣墓」が建立され、「霊気満山 高尾山 〜人々の祈りが紡ぐ桑都物語〜」を構成する29件の文化財のひとつとして、日本文化遺産に認定されています。消失前の元の庵は「北条氏照の墓」がある辺りに建っていたそうです。現在の場所は、八王子城家老 横地監物の屋敷跡だそうです。

名前が分からない稲荷神社
美し郷PB054348.JPG

 このおいなりさんに足を止めたのは、境内に生えていた2種類の赤い実を成らせていた木が気になったからです。手前の木は、近くで見ることが出来たので、モチノキだと分かりました。

モチノキ(黐の木)モチノキ科モチノキ属
美し郷PB054350.JPG

 その奥に高く聳えた木が何なのか気になり・・・

美し郷タラヨウPB054349.JPG

 帰宅後に家で拡大してみると、粒々が集まったちょっと気味の悪い実、まるであのアフリカ産のジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の卵塊のような姿が浮かんできてギョッとしました。常緑樹で粒々の実がなるなんてイチゴノキしか思い浮かびませんでしたが、それは低木です。常緑樹の高木でこんな木の実がなるのは、ナンダロウ・・・?? 

 葉の図鑑には実が載っていないし、赤い実で調べても同じ様な実は載っていない。寺社に植えられているような木を考えて片端から調べてやっと分かったのは、なんと例の葉の裏に文字が書ける「郵便の木」タラヨウでした。上の写真の一部を最大に拡大したものでピントがウルウルですが、実の形はお分かり頂けますね。

タラヨウ(多羅葉)モチノキ科モチノキ属
美し郷PB054407.JPG

 タラヨウの葉は良く知っていたものの、こんな実がなるとはちっとも知りませんでした。常緑樹は四季の変化に乏しいような印象ながら、いつの間にか、こうして劇的な結実期を迎えていたのですね。今まで余り関心を抱いて来なかったことを反省しました。

 さて次は、先日の高尾山でも見かけた春の美味しい山菜として有名な・・・

ウド(独活)ウコギ科タラノキ属
ウドPB054353.JPG

 の秋の姿です。「独活の大木」と言われるとおり、背ばかり高くなって食べることも出来ず役に立たないものの象徴ですが、

ウドPB054354.JPG
 こうしてちゃんとウコギ科らしい、ヤツデにも似た花を咲かせ、実は黒く熟していました。

 さて、実と言えば、木の実は何でしょう? そう、ヤマボウシの実に似ていますよね、でも実はゴルフボールほどの大きさなので、ビックリ!

常緑ヤマボウシ 実 ミズキ科ミズキ属 中国原産
美し郷ヤマボウシPB054356.JPG

 「美し郷カフェ」の入口にさりげなく拾い集めてありました。ご主人のおもてなしの心、見逃したくないものです。(つづく)


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2021年11月04日

ラッキョウ(辣韮)の花

 鳥取などの産地では畑を紫色に埋め尽くすラッキョウの花、武蔵野自然観察園でも花茎が倒れつつ綺麗に咲いていました。

ラッキョウ(辣韮)ヒガンバナ科ネギ属 2021.11.04
ラッキョウPB044338.JPG
 美味しく頂く部分は真っ白なラッキョウの花が、このような青紫色というのはちょっと意外ですよね。日本版エシャロットとして頂く方は、鱗茎の薄皮がほんのり紫色を帯びていることがあるのをご覧になったことがあるかもしれません。密かにそういう色素を秘めているのですね。

ラッキョウPB044339.JPG
ガラス細工のように仄透ける花弁の中、咲き始めの頃は雄しべの先の葯(花粉袋)が青くて綺麗なのですが、ちょっと時期が過ぎていて残念でした。


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2021年11月01日

大豆と小豆の原種の比較

 大豆の原種ツルマメの豆が青い内に枝豆風に茹でて食べたいと思っていましたが、実が膨らんでくるのを待っていたら既に固くなっていて、枝豆風味は食べ損なってしまいました。

 今日は、すっかり「豆」となった2種、ツルマメ(大豆の原種)とヤブツルアズキ(小豆の原種)を比べて見てみましょう。

ツルマメ(蔓豆)の豆果 マメ科ダイズ属
2021.09.30
ツルマメP9303765.JPG

2021.10.02
ツルマメPA204093.JPG

 こうしてアップの写真を見たら、普通の枝豆のようですが、豆の鞘の長さは2pほどでミニチュア模型のようです。

2021.11.01
ツルマメPB014297.JPG
鞘を割って見たところ。豆は長さ2.5〜3.0oほど。

ツルマメPB014299.JPG
中の豆のアップ。真っ黒に見えましたが、斑模様でした。 

今の黒豆(黒大豆)との比較(黒大豆はお茶用に煎ったもの)
ツルマメPB014298.JPG

 ツルマメを観察していた時には、
『昔の人はこんな小さな豆を集めて食べていたのかな』
『今の大豆の大きさにするにはどれ程の年月がかかったのだろう』
などと思っていたのですが、つい先日NHKのBSプレミアムの番組で、縄文土器の窪みに嵌まっていた豆のが空けた孔の大きさをシリコンで象ってみたら、現代の大豆とほぼ同じ大きさだったと知りビックリしました。
おそるべし、縄文人!

ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)の豆果
2021,09.30
ヤブツルアズキP9303764.JPG

 豆果の鞘の長さは8pほど。

2021.10.02
ヤブツルアズキPA204085.JPG

 中の豆の形は今の小豆と同じ様ですが、豆の大きさは4oほど。光の加減で幾らか赤身を帯びているようにも思えます。

ヤブツルアズキPA204090.JPG

 アップにして見ると、こちらも斑模様です。

ヤブツルアズキ(左)ツルマメ(右)の豆果の比較
2021.11.01
ヤブツルアズキとツルマメPB014302.JPG

 小豆、大豆、という名前の通り、今では大豆の方が大きいですが、原種をくらべてみると、小豆の方が少し大きいのが意外でした。大豆のポテンシャルの方が大きかったのですね。

 本日、趣味の園芸家ことプロの瓜亀仙人さんに豆播きのアドバイスを頂いたので、半分は採り播き、半分は来春に播くことにしました。

 さて、来年は自分で育てて遠慮無く収穫出来そうなので、枝豆と小豆の味見が楽しみ・・・なんて、正に取らぬ狸の皮算用ですね。


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posted by 山桜 at 20:34| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする