「赤い実シリーズ」の筈が、「赤と黒の二色効果」シリーズに寄り道しています。サンショウの実は見かけることも多いと思いますが、冬も葉が緑の「フユザンショウ」の実となると、珍しいかもしれません。
フユザンショウ(冬山椒)ミカン科サンショウ属 2021.11.15
サンショウのように芳香が強くありませんが、果皮を生薬(花椒)としての利用するそうです。
果実にフォーカスしているので分かりづらいですが、頂小葉が一番大きく、小葉が付いている中軸に翼があり、小葉や葉柄の付根に細いトゲがあるのが特徴です。枝にある大きなトゲは、サンショウと同じ対生(向かい合わせの意味ですが、サンショウもフユザンショウも同じ所から二つ左右に出ている感じです)です。(イヌザンショウは互生。)今度行ったときに、トゲにフォーカスして撮ってきましょう。
雌雄異株ですが、日本には雌株しかなく、単為生殖で実を結ぶのだそうです。そうなると、雄株の役割って・・・? サンショウのようにあちこちに実生が増えるようなことが無いのは、遺伝的に多様性が失われて繁殖力が劣るのかもしれません。
サンショウ(山椒)2021.11.08
山椒の実も赤く色づいてから割れて中から黒い実が出ます。ちょっと遅くて残念ながら赤い色は失せてしまっていました。
人気ブログランキング