赤と黒シリーズに飛び入りで、今年、花から追いかけていたのに、ご紹介しそびれた「赤と青」のクサギの実です。大好きな植物なので、以前にもご紹介していますが、何度見てもこの赤い萼と青い果実の色合いの妙に見惚れてしまいます。
クサギ(臭木)シソ科クサギ属 (旧クマツヅラ科)
2021.10.15
ラベルの項目としては「赤と青」となりますが、この色合いはなんと表現したら良いのか・・・蘇芳色に紺瑠璃色?
赤い部分は変化した「萼」なのですが、果皮では?と思うほどやや肉厚で香りもあります。
2021.09.14
一ヶ月前の色はやや淡く、「草木染 日本色名事典」山崎青樹著 を引っ張り出し近い色名を探すと、朱華と瑠璃色?
この青い実は、媒染剤なしで絹を青く染められる貴重な染材となりますが、皆が見て楽しむ場所では摘んでしまわないようにお願いしたいです。
2021.08.01 真っ白だった華がややピンク色を帯びた頃 雄しべは萎れ、雌しべは先が割れて受粉可能状態。
2021.07.19 咲き始めの真っ白な花 先に雄しべの葯から花粉が出て、雌しべは未熟な状態。(雄性先熟)
咲き始めの頃には、ヤマユリ?と思うような芳香を放ちます。
こちらは未だ蕾の頃
「臭木」という気の毒な名前は、この可憐な花や実からは浮かんできませんが、里山で暮らしてきた人々からすれば、刈り取る度に漂う独特なピーナッツ・バターのような臭いの方が印象的なのでしょう。
葉の独特な臭いは摘んで暫くすると消え、若葉は食用にもなるそうなので、春になったら試してみようかな。
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