森林インストラクター受験の勉強を始めた頃、庭や公園に植えてある全縁(鋸歯が無い)常緑広葉樹の区別がつかなくて困りました。具体的に言えば、モチノキ、クロガネモチ、ソヨゴ、モッコク、シャリンバイ・・・この辺りです。また、更に困ったことに、これらの木々には名札が付いていないことが多いのです。それだけ、人々の興味を惹かないということでしょうか・・・。
私も正直に言えば、いつも同じ様で変化が感じられず興味も持てず、従って覚えられませんでした。所が、気が進まないながらも四季折々に観察していると、どれも同じ様に見えていたこれらの木々にも花が咲き実が成り、ちゃんとそれなりの変化があることが分かりました。
花は地味で気付かずに過ごしてしまったり、写真に残していなかったりですが、実が生ると、その違いが良く分かります。
モチノキ(黐木)モチノキ科モチノキ属 2021.11.05 八王子
1ヶ月程前、陽当たりの良い神社境内では赤く色づいていました。
2021.12.03 狭山公園
実の大きさは1pほど、ここは半日しか日が差さない為、色づきがイマイチでした。
モチノキの葉は「特徴が無いのが特徴」と言われますが、均整の取れた楕円形、表裏とも葉脈が殆ど見えず、突き出た葉先が鈍頭、葉柄が紫色を帯びることがある。互生、全縁(幼木には上部に鋸歯あり)です。
クリスマス・ホーリー(和名:西洋ヒイラギ)として有名な赤い実のなるヒイラギ(モクセイ科)に似たトゲトゲの葉を持つ木も、このモチノキ科の仲間です。
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