2021年12月19日

煙の如く消えるガマの穂

 因幡の白ウサギ(素兎)が、騙して島を渡らせたワニ(サメ)に、堪えきれずつい騙した事を言ってしまい、怒ったワニに真っ赤に剥がされた膚を癒やすため、大国主命(大穴牟遅神)大黒様に教わって身にまぶしつけたのはガマの花(花粉は蒲黄/がおう という生薬で止血作用が有る)ということなのですが、私はずっとこのガマの穂の解れた綿に包まったのだと思っていました。

ガマ(蒲 ヒメガマ?)の穂 2021.11.29 むさしの自然観察園
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まるでソーセージの様な形のガマの穂ですが、熟し切ると、ふいに風を含んでほわほわっとほぐれ始めます。こうなると、みるみる内に風が吹く度に崩れていって、もう止まりません。

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内側から湧き上がるように、剥けていくように、どんどん姿を変えながら、風に吹かれて消えていく綿毛のついたタネ

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貴毛皮の毛皮のマフラーも、数秒と姿を留めず消えていきます。

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慌ててシャッターを切り続けたので、同じ様な写真に見えるかもしれませんが、少しずつ違っているのです・・・ 

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近づいて大きくして見ると、小さな茶色いタネにタンポポのような綿毛が何本も付いているのが分かります。

大黒様の教えに従って、ガマの花をつけると「忽ちウサギの毛が生えた」と言うお話を聞くと、この綿毛がついたのだと、薬効ではなく視覚的に勘違いした私の気持も分かって頂けるのではないでしょうか。


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posted by 山桜 at 20:15| Comment(6) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする