土脉潤起 (どみゃくじゅんき/つちのしょううるおいおこる)頃となりました。観察園でも水温み草木潤い生き物たちも動き出しました。山桜もやっと毎週通えるようになりましたので、これからは週ごとの観察園の変化を順次お知らせして参りたいと思います。
2022年2月28日(月)
セツブンソウ(節分草)キンポウゲ科セツブンソウ属
今年は雄しべの葯が青い花が見られないなぁと諦めかけた時、他の株が終わる頃に少し離れた所に咲いた2輪が念願の青い葯を持ったセツブンソウでした。今年もやっとその美しい色合いを目に出来て幸せです。
トチノキの冬芽
ペトペトした粘液をまとった芽鱗で守られたトチノキの冬芽が朝日に光っていました。隣の冬芽は何だったかなぁ・・・撮った時は分かっていたのでメモも取らず、今、思い出せません。思い出せたら、こっそり追記しますね(^^;
オオミスミソウ(大三角草) ナニワヅ(難波津)
父方の故郷の山に沢山咲いていたオオミスミソウ。スハマソウだったかも知れませんが今は確かめる術がありません。本当に様々な色や変化咲きがあって、マニアが収集する気持は分かりますが、どんどん盗掘されてしまいました。一度叔父が大事に東京に持って来たことがありますが、やはり数年で消えてしまいました。今はミスミソウや外国産のものとのハイブリッド園芸種が売られていて、それらは、こぼれ種でも増えるくらい丈夫です。
シコクフクジュソウ(四国福寿草) オウメソウ(青梅草)
現在4種(フクジュソウ、ミチノクフクジュソウ、キタミフクジュソウ、シコクフクジュソウ)に分類されている日本原産の福寿草の内、四国だけに自生する種。オウメソウは、青梅市で大事に保護されてきたフクジュソウの一品種のようです。
フキ(蕗)キク科フキ属の花芽=蕗の薹 雄株の花
フキは雌雄異株で、自然界ではほぼ1対1の確率で存在すると言われますが、観察園では雄株が多いようです。開花期がずれるのか、探しても雌株の花はみつかりませんでした。
雄株では丸い蕾がギッシリ隙間無く集まり、開花すると花粉のある葯で黄色っぽく見えます。結実しない棍棒状の花柱がある「両性花」です。開花後はそのまま伸び上がらずに枯れてしまいます。
雌株ではやや歪な蕾の間に隙間があります。開花すると細い糸状の花柱が多数伸び出します。中に雄株と同様の両性花が少し混在しますが花粉は出しません。結実した雌株の花はぐんぐん伸び上がり(これぞ正に「薹が立った」状態)、タンポポ状の綿毛の付いた種子を実らせ風に乗せて散布します。これからそのような変化も追って参りますので、どうぞお楽しみに。
因みに、雄花の蕗の薹の方がふっくら大きめで苦みがやや強く、天ぷら向きでしょうか。雌花は苦みが少ないのでフキ味噌向きかもしれません。雌雄の蕗の薹をお好みで使い分けるなんて、都会では贅沢な話しですね。私は先日、春野菜のペペロンチーノの最後に蕗の薹を一つ刻んで散らし、軽くひと煽りして春の香りと苦みを頂きました。
人気ブログランキング
2022年02月28日
2022年02月26日
’22年2月 高尾山GREEN CLEAN作戦「日影沢コース」
2月26日、高尾山グリーンクリーン作戦の下見で、久し振りに日影沢を訪れました。
未だ逆沢作業道(旧通称・郵便道)に雪が行程の半分程に残っていて、登り口の木橋も一本抜け落ちたままでした。翌週の気温が高い予報で、恐らく溶けてしまうだろうものの悪路になる可能性もあり、大事をとって本番は「いろはの森」コースに変更となりました。
例年であれば、ハナネコノメ等のネコノメソウの仲間の蕾が膨らみかけている頃ですが、未だ極小さな蕾でした。
ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)ユキノシタ科ネコノメソウ属
2022.02.26
コチャルメルソウ(小哨吶草)ユキノシタ科チャルメルソウ属
逆沢作業道登り口の木橋
辺りが凍っていて滑りそうな上に、一本抜け落ちていたので、一人ずつ刺激を与えないように渡りました。
まさか未だ雪がこれ程残っているとは思わず、軽アイゼンもストックも持たずに来てしまい、故障した膝持ちの身で正直これは参ったなぁと思いましたが、リーダーが慎重にゆっくり登ってくださったので、何とか登り仰せることが出来ました。
もみじ台へ登ると、何やら怪しげな色の春霞?の中でも真っ白な富士山が迎えてくれました。
しかし、昼食を終えて顧みると既にグレーの霞に覆われてしまいました。
春霞ってこんな色でしたっけ・・・何か悪いものが含まれているようで、ちょっと不穏。
もみじ台の残雪
もみじ台のベンチ周りの日陰にも残雪多し。
フサザクラ(房桜)冬芽 フサザクラ科フサザクラ属
黒光りする大きな花芽をつけるフサザクラ。日を受けて赤味を増して膨らんでいました。サクラの名が付きますが、バラ科のサクラの仲間ではありません。「葉より先に赤い花(花弁は無く葯が目立つ)が咲くのと、全体の佇まいが桜似」でしょうか。
ダンコウバイ(檀香梅)冬芽 クスノキ科クロモジ属
ダンコウバイは、いつもあっという間に花芽が弾けて黄色い小花の集まりが咲き零れてしまうので気付いていませんでしたが、冬芽はこんなに毛深かったのですね!
人気ブログランキング
未だ逆沢作業道(旧通称・郵便道)に雪が行程の半分程に残っていて、登り口の木橋も一本抜け落ちたままでした。翌週の気温が高い予報で、恐らく溶けてしまうだろうものの悪路になる可能性もあり、大事をとって本番は「いろはの森」コースに変更となりました。
例年であれば、ハナネコノメ等のネコノメソウの仲間の蕾が膨らみかけている頃ですが、未だ極小さな蕾でした。
ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)ユキノシタ科ネコノメソウ属
2022.02.26
コチャルメルソウ(小哨吶草)ユキノシタ科チャルメルソウ属
逆沢作業道登り口の木橋
辺りが凍っていて滑りそうな上に、一本抜け落ちていたので、一人ずつ刺激を与えないように渡りました。
まさか未だ雪がこれ程残っているとは思わず、軽アイゼンもストックも持たずに来てしまい、故障した膝持ちの身で正直これは参ったなぁと思いましたが、リーダーが慎重にゆっくり登ってくださったので、何とか登り仰せることが出来ました。
もみじ台へ登ると、何やら怪しげな色の春霞?の中でも真っ白な富士山が迎えてくれました。
しかし、昼食を終えて顧みると既にグレーの霞に覆われてしまいました。
春霞ってこんな色でしたっけ・・・何か悪いものが含まれているようで、ちょっと不穏。
もみじ台の残雪
もみじ台のベンチ周りの日陰にも残雪多し。
フサザクラ(房桜)冬芽 フサザクラ科フサザクラ属
黒光りする大きな花芽をつけるフサザクラ。日を受けて赤味を増して膨らんでいました。サクラの名が付きますが、バラ科のサクラの仲間ではありません。「葉より先に赤い花(花弁は無く葯が目立つ)が咲くのと、全体の佇まいが桜似」でしょうか。
ダンコウバイ(檀香梅)冬芽 クスノキ科クロモジ属
ダンコウバイは、いつもあっという間に花芽が弾けて黄色い小花の集まりが咲き零れてしまうので気付いていませんでしたが、冬芽はこんなに毛深かったのですね!
人気ブログランキング
2022年02月23日
ヤマノイモ と オニドコロ の刮ハ
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。
(昨年の12月初旬に写真を撮って置いて記事にしそびれていました。皆さんが読み終えた頃、撮影日近くの日付で掲載し直しますので、消えた?と驚かないで下さい・・・。時々そんな事をやらかしています。^^;)
美味しいヤマノイモと苦くて食べられないと云うオニドコロ、狭山丘陵では普通に混在していますが、葉や花が無いときでも、果実やタネの様子で見分けることが出来ます。
ヤマノイモ(山の芋)ヤマノイモ科ヤマノイモ属 刮ハ
2021.12.06 根は地中に伸び、食用になる
3つの羽があるプロペラのような刮ハの集まり。オニドコロよりも、きっちり硬質です。
熟すと、羽の縁の細い留め金のような部分が外れて弾けます。これはもう、種子が飛んでしまった後でした。
中に挟まっている種子には、オブラートのような薄く丸い翼があり、その真ん中にタネがあります。
陽当たりを求めて高い木まで蔓を巻いて上り、垂れ下がっています。
オニドコロ(鬼野老)ヤマノイモ科ヤマノイモ属 刮ハ
根茎は横に伸び、ひげ根が多い様子を老人に例えたと言われます。
2021.12.05
ヤマノイモに比べると縦長で、一面だけを見ると相撲の行司の軍配形。ヤマノイモより薄くてカサカサした感じ。
蔓の巻いた位置によって上向きも下向きも横向きもあります。
爆ぜた中に未だ種子が挟まっている状態。
種子には縦長の翼があり、タネはその下に付いています。ヤマノイモの種子(右)は、丸い翼の真ん中にタネ。
ヤマノイモとオニドコロの蔓が入り交じって混在していますが、もう、区別出来ますね(^^)
人気ブログランキング
2022年02月17日
メタセコイアにヤドリギ
「生きている化石」と持て囃されたメタセコイアも今や日本中の公園などに植えられて、ありふれた木になりました。ただ、広々した所に植えられていると、和名「曙杉」の名の通り曙色の紅葉と落葉後の背高で端正な姿が目を惹きます。
葉が有る時は目立ちませんが、すっかり枝だけになると、その枝の中に丸い緑の塊に気付きます。冬でも常緑なので特に西洋は「不滅の力」を宿すと崇められる「ヤドリギ」です。
拙ブログでも何度も登場しているので、またかと言われそうですが、何度見てもその魅力に取り憑かれているので、立ち止まって惚れ惚れと眺めてしまいます。
しかし、本当に取り憑かれているのは宿主の木の方で、堂々と聳えるメダセコイヤは少々栄養を横取りされても影響ないようですが、手前の大量に宿られてしまった木は、かなり衰弱していました。
宿主が枯れてしまえば、宿り木もやはり生きていけず枯れてしまいます。母屋を乗っ取ッ他末、ついには母屋もろとも店子も滅ぶという哀れな末路。
それでも、また、ナラ枯れ同様、大きな木が倒れて新しい環境が出来れば、新しい芽吹きが始まるでしょう。
*「生きている化石」: 先に中生代(約2億5,217万年前〜約6,600万年前)の化石として、1941年日本の植物学者・三木茂博士により発見され、メタセコイアと命名されていたものが、1946年に中国四川省(現在の湖北省利川市)で、胡博士により、そのままの形で生き残っているのが発見され、一大ブームとなりました。後にアメリカのチェイニー博士が中国より持ち帰ったタネを栽培して増やした苗木・挿し木苗木などが、大阪市立大学の送られ、メタセコイア保存会を設立し普及に努めた結果、今でも各地にメタセコイアの大木を見ることが出来ます。
メタセコイアと聞くとアメリカから渡ってきた外来種のような印象がありますが、日本で化石として出土しているものと同じ種なので、一度は日本で絶滅した在来種というと、朱鷺と同じでしょうか。
人気ブログランキング
葉が有る時は目立ちませんが、すっかり枝だけになると、その枝の中に丸い緑の塊に気付きます。冬でも常緑なので特に西洋は「不滅の力」を宿すと崇められる「ヤドリギ」です。
拙ブログでも何度も登場しているので、またかと言われそうですが、何度見てもその魅力に取り憑かれているので、立ち止まって惚れ惚れと眺めてしまいます。
しかし、本当に取り憑かれているのは宿主の木の方で、堂々と聳えるメダセコイヤは少々栄養を横取りされても影響ないようですが、手前の大量に宿られてしまった木は、かなり衰弱していました。
宿主が枯れてしまえば、宿り木もやはり生きていけず枯れてしまいます。母屋を乗っ取ッ他末、ついには母屋もろとも店子も滅ぶという哀れな末路。
それでも、また、ナラ枯れ同様、大きな木が倒れて新しい環境が出来れば、新しい芽吹きが始まるでしょう。
*「生きている化石」: 先に中生代(約2億5,217万年前〜約6,600万年前)の化石として、1941年日本の植物学者・三木茂博士により発見され、メタセコイアと命名されていたものが、1946年に中国四川省(現在の湖北省利川市)で、胡博士により、そのままの形で生き残っているのが発見され、一大ブームとなりました。後にアメリカのチェイニー博士が中国より持ち帰ったタネを栽培して増やした苗木・挿し木苗木などが、大阪市立大学の送られ、メタセコイア保存会を設立し普及に努めた結果、今でも各地にメタセコイアの大木を見ることが出来ます。
メタセコイアと聞くとアメリカから渡ってきた外来種のような印象がありますが、日本で化石として出土しているものと同じ種なので、一度は日本で絶滅した在来種というと、朱鷺と同じでしょうか。
人気ブログランキング
2022年02月16日
「ナラ枯れ」の被害 急拡大
関東では「マツ枯れ」の被害が先でしたが、とうとう日本海側や関西同様「ナラ枯れ」の被害が、特に去年辺りから急速に拡大しています。
去年の夏、未だ紅葉には早いのに、森のコナラ、クヌギの葉がどんどん赤茶けて来て、異様な景色に愕然としました。
2021.08.31
輸入材と共に侵入してきた「カシノナガキクイムシ(カシナガ)」が病原菌を持っていて、幹に産卵、幼虫が食害する内に伝染させてしまいます。食害を受けた木からは、おが屑のような木屑(フラス)が出ています。
2021.12.06
2021.10.14
被害に遭った木は、水分養分を吸い上げられなくなり枯れていきます。そうなると、落枝や倒壊の怖れがあり、人的被害を避ける為にも公園内の人が通る場所では急遽伐採が進んでいます。
このような枯損木の根元には、猛毒きのこ「カエンタケ」の発生が増えているのは、昨年お伝えした通りです。
2021.12.07
立ち入り禁止箇所も増えています。
2021.12.06
正に死屍累々の悲しい光景
大径木が殆ど伐採された跡地
2022.02.01
小道の両側の森がすっぽり消えてしまいました。
今も毎日のように伐採中の電動ノコギリの大きな音が、森の悲鳴のように響いており胸が痛いです。薪炭の利用が亡くなり、カシノナガキクイムシが好むような大径木が増えたのも一因とされています。
余りにも被害が大きく広がり、危険木の伐採に追われ、カシノナガキクイムシの駆除まで手が回らないのが現状のようです。
ただ、このような撹乱によって出来た森のギャップには、林床に光が届き新鮮な風が吹き込むようになったことにより、今まで眠っていた種が芽吹いたり、パイオニアプランツが入り込んだりして、また新しい森が育ち始めます。
日本の森は「もののけ姫」でも描かれたように、何も無くなったように見えても自然の回復力が強いので、ここに何が生えて育っていくのか、新しい森の観察の楽しみもあります。
人気ブログランキング
去年の夏、未だ紅葉には早いのに、森のコナラ、クヌギの葉がどんどん赤茶けて来て、異様な景色に愕然としました。
2021.08.31
輸入材と共に侵入してきた「カシノナガキクイムシ(カシナガ)」が病原菌を持っていて、幹に産卵、幼虫が食害する内に伝染させてしまいます。食害を受けた木からは、おが屑のような木屑(フラス)が出ています。
2021.12.06
2021.10.14
被害に遭った木は、水分養分を吸い上げられなくなり枯れていきます。そうなると、落枝や倒壊の怖れがあり、人的被害を避ける為にも公園内の人が通る場所では急遽伐採が進んでいます。
このような枯損木の根元には、猛毒きのこ「カエンタケ」の発生が増えているのは、昨年お伝えした通りです。
2021.12.07
立ち入り禁止箇所も増えています。
2021.12.06
正に死屍累々の悲しい光景
大径木が殆ど伐採された跡地
2022.02.01
小道の両側の森がすっぽり消えてしまいました。
今も毎日のように伐採中の電動ノコギリの大きな音が、森の悲鳴のように響いており胸が痛いです。薪炭の利用が亡くなり、カシノナガキクイムシが好むような大径木が増えたのも一因とされています。
余りにも被害が大きく広がり、危険木の伐採に追われ、カシノナガキクイムシの駆除まで手が回らないのが現状のようです。
ただ、このような撹乱によって出来た森のギャップには、林床に光が届き新鮮な風が吹き込むようになったことにより、今まで眠っていた種が芽吹いたり、パイオニアプランツが入り込んだりして、また新しい森が育ち始めます。
日本の森は「もののけ姫」でも描かれたように、何も無くなったように見えても自然の回復力が強いので、ここに何が生えて育っていくのか、新しい森の観察の楽しみもあります。
人気ブログランキング
2022年02月15日
雪の下から節分草
うっすらと積もった雪も昼前には消え、雪の重みに耐えていたセツブンソウがゆっくりと起き上がってきました。
セツブンソウ(節分草)キンポウゲ科セツブンソウ属
2022.02.14
蹲っていた時についた泥が痛々しいけれど、そこがまた不屈の精神が宿るようで可憐な中にも逞しい姿です。
クリスマス・ローズに似ていると言う人もいますが、確かに花弁のように見える萼片や、退化した花弁、沢山の雄しべの迫力など、似たところがありますね。但し、前にも書きましたように、花径が2p程の小さく可憐な様子は、ヤツデハナガザの和名がつけられた大きな葉に固い茎で全体的にゴツいクリスマス・ローズとはかなり違います。
濡れると、更に透明感が増して繊細なガラス細工のようです。
これから段々と雄しべや葯の色が赤紫や灰青色に変化して来るので、その色合いもまた楽しみです。
人気ブログランキング
セツブンソウ(節分草)キンポウゲ科セツブンソウ属
2022.02.14
蹲っていた時についた泥が痛々しいけれど、そこがまた不屈の精神が宿るようで可憐な中にも逞しい姿です。
クリスマス・ローズに似ていると言う人もいますが、確かに花弁のように見える萼片や、退化した花弁、沢山の雄しべの迫力など、似たところがありますね。但し、前にも書きましたように、花径が2p程の小さく可憐な様子は、ヤツデハナガザの和名がつけられた大きな葉に固い茎で全体的にゴツいクリスマス・ローズとはかなり違います。
濡れると、更に透明感が増して繊細なガラス細工のようです。
これから段々と雄しべや葯の色が赤紫や灰青色に変化して来るので、その色合いもまた楽しみです。
人気ブログランキング
2022年02月14日
雪の日のカルガモ
去る雪の日、何処かの橋の下へでも避難してジッとしていればいいものを、降りしきる雪の中、カルガモ一家があっちへこっちへと泳ぎ回っていました。
2022.02.10
まさか家族の一羽が行方不明にでもなった訳でもあるまいに、そんなに急いで何処へ行く? お腹が減って餌を探しに出たのでしょうか? 魚も雪を餌と間違って、水面近くに上がってきているのかしら。
まぁ、こんな雪の日に出歩いている私と同じで、ただ雪を楽しんでいるのかもしれませんけれど、何か物語を期待してしまう風景でした。
人気ブログランキング
2022.02.10
まさか家族の一羽が行方不明にでもなった訳でもあるまいに、そんなに急いで何処へ行く? お腹が減って餌を探しに出たのでしょうか? 魚も雪を餌と間違って、水面近くに上がってきているのかしら。
まぁ、こんな雪の日に出歩いている私と同じで、ただ雪を楽しんでいるのかもしれませんけれど、何か物語を期待してしまう風景でした。
人気ブログランキング
2022年02月13日
NHKドラマ「蔵」
昨晩、オリンピック中継を観ようとあちこちチャンネルを替えている時、BSPで名作ドラマ「蔵」(宮尾登美子 原作)のタイトルに目が留まりました。オリンピックも観たいけれど、ちょっとだけと見始めたのです。それがもう思いがけず、ぐっと引き込まれて離れられなくなり、とうとう4時間、観続けてしまいました。
大きな地主でもある蔵元の長男「意造」の嫁取りの時の姑の勘違いから、少しずつボタンの掛け違いで運命が狂い始めます。8人の子が亡くなった後の最後の娘、強く生きよの願いの籠もった名を持つ「烈(れつ)」はやがて失明の宣告を受け、妻「果穂」は娘の視力回復祈願巡礼の途中で亡くなります。不幸の連鎖を止めようと若い後妻を貰い誕生した男児も事故で亡くなります。
その間、身体の弱い妻「果穂」の代わりにその妹の「早穂」が烈を育て、蔵元の家事をも取り仕切って来ました。烈の父である義兄の意造を娘の頃から慕って来た気持を心の奥底に秘めつつ嫁がぬまま、この家の幸せの為に生き続ける早穂役の檀ふみさんがまた静謐で温かく、素晴らしい。
不作や酒造りの失敗で蔵元を閉めようとしていた意造に、光を失っても強く賢く成長した烈は存続を訴えます。反対していた父・意造もやがて烈を跡継ぎとして育てることに意欲を蘇らせ、烈は自らの力で思い人との結婚も成し遂げ、見事に蔵元は立ち直っていきます。
主人公の「烈」役の所に「井上真央」の名が見えました。そして子役が井上真央さんにとてもよく似ていたので、よくまぁそっくりな子役をみつけたものと思っていたら、なんとその子役が井上真央さんその人で、長じた娘役は「松たか子」さん、それもまた眩しいほどに若いのです。
相当に古いドラマだと分かりましたが、デジタルリマスター版なのか、とても画面が綺麗で古さが感じられませんでした。ただ良い意味での古さ、重厚で丁寧な作りは好もしく懐かしいものでした。
それにしても子役の井上真央さんの、段々と目が見えなくなっていく、不安、いらだち、そして遂に視力を失った時の姿は、演じていることを忘れてしまうほど自然で、本当にその境遇の子供がそこに存在しているようでした。こんな子役時代があったとは驚きました。
今の朝ドラに繰り返し出てくる「暗闇でしか見えぬものがある。暗闇でしか聞こえぬ歌がある」の台詞のように、烈は見えないからこそ、蔵で育っていく酒の息づかい、酒造りに携わる人々の歌や熱気を聞き取り、人々の心の動きを知り、自らに差し伸べられた優しい手の温もりから添うべき伴侶を見いだします。
また、蔵での酒造りのシーンが実に丁寧に描かれており、米を蒸して麹を作るところから発酵してふつふつと踊る音、やがて絞りだされる新酒の香りまで立ち上ってくるようで、思わずゴクリと喉が鳴り、お酒が飲みたくて堪らなくなりました。自分がこんなにお酒が好きなことをも思い出させてくれました。今もちょっと一杯頂いています。本当は薬を飲んでいるので禁酒中なのですが・・・。
初々しい新酒を口に含み、身体の隅々に染みこみ、新しい力が湧いてくるようなドラマを見せて頂きました。これも運命なのでしょうね。ありがたいことです。
人気ブログランキング
大きな地主でもある蔵元の長男「意造」の嫁取りの時の姑の勘違いから、少しずつボタンの掛け違いで運命が狂い始めます。8人の子が亡くなった後の最後の娘、強く生きよの願いの籠もった名を持つ「烈(れつ)」はやがて失明の宣告を受け、妻「果穂」は娘の視力回復祈願巡礼の途中で亡くなります。不幸の連鎖を止めようと若い後妻を貰い誕生した男児も事故で亡くなります。
その間、身体の弱い妻「果穂」の代わりにその妹の「早穂」が烈を育て、蔵元の家事をも取り仕切って来ました。烈の父である義兄の意造を娘の頃から慕って来た気持を心の奥底に秘めつつ嫁がぬまま、この家の幸せの為に生き続ける早穂役の檀ふみさんがまた静謐で温かく、素晴らしい。
不作や酒造りの失敗で蔵元を閉めようとしていた意造に、光を失っても強く賢く成長した烈は存続を訴えます。反対していた父・意造もやがて烈を跡継ぎとして育てることに意欲を蘇らせ、烈は自らの力で思い人との結婚も成し遂げ、見事に蔵元は立ち直っていきます。
主人公の「烈」役の所に「井上真央」の名が見えました。そして子役が井上真央さんにとてもよく似ていたので、よくまぁそっくりな子役をみつけたものと思っていたら、なんとその子役が井上真央さんその人で、長じた娘役は「松たか子」さん、それもまた眩しいほどに若いのです。
相当に古いドラマだと分かりましたが、デジタルリマスター版なのか、とても画面が綺麗で古さが感じられませんでした。ただ良い意味での古さ、重厚で丁寧な作りは好もしく懐かしいものでした。
それにしても子役の井上真央さんの、段々と目が見えなくなっていく、不安、いらだち、そして遂に視力を失った時の姿は、演じていることを忘れてしまうほど自然で、本当にその境遇の子供がそこに存在しているようでした。こんな子役時代があったとは驚きました。
今の朝ドラに繰り返し出てくる「暗闇でしか見えぬものがある。暗闇でしか聞こえぬ歌がある」の台詞のように、烈は見えないからこそ、蔵で育っていく酒の息づかい、酒造りに携わる人々の歌や熱気を聞き取り、人々の心の動きを知り、自らに差し伸べられた優しい手の温もりから添うべき伴侶を見いだします。
また、蔵での酒造りのシーンが実に丁寧に描かれており、米を蒸して麹を作るところから発酵してふつふつと踊る音、やがて絞りだされる新酒の香りまで立ち上ってくるようで、思わずゴクリと喉が鳴り、お酒が飲みたくて堪らなくなりました。自分がこんなにお酒が好きなことをも思い出させてくれました。今もちょっと一杯頂いています。本当は薬を飲んでいるので禁酒中なのですが・・・。
初々しい新酒を口に含み、身体の隅々に染みこみ、新しい力が湧いてくるようなドラマを見せて頂きました。これも運命なのでしょうね。ありがたいことです。
人気ブログランキング
2022年02月12日
クロヨシノボリの孵化
クロヨシノボリのその後、載せるのを忘れていました。
元水族館勤務の先輩から、孵化までは雄がヒレで水流を与えながら面倒を見るし、卵の持っている力で比較的簡単だけれども、孵化した後の餌やりが難しいとのことでした。
岩穴や何かの隙間、自ら掘った穴の中などに産卵するので、姿が見えなくともそっとしておくこと・・・とのことでしたが、色々な考え方があるようで、次の当番の時までには、親を捜索して卵を掘りだし、卵が産み付けられていた底板?が別の水槽にぶら下げられていました。
クロヨシノボリ 孵化した稚魚 2022.02.07
孵化間近の卵
既に沢山の稚魚が孵化してふわふわと漂い、残っている卵の中にも大きな目がギョロギョロみえていました。私のように稚魚育成のスキルのないものは、この中から一匹でも生き延びてくれたらと願うばかりです。
人気ブログランキング
元水族館勤務の先輩から、孵化までは雄がヒレで水流を与えながら面倒を見るし、卵の持っている力で比較的簡単だけれども、孵化した後の餌やりが難しいとのことでした。
岩穴や何かの隙間、自ら掘った穴の中などに産卵するので、姿が見えなくともそっとしておくこと・・・とのことでしたが、色々な考え方があるようで、次の当番の時までには、親を捜索して卵を掘りだし、卵が産み付けられていた底板?が別の水槽にぶら下げられていました。
クロヨシノボリ 孵化した稚魚 2022.02.07
孵化間近の卵
既に沢山の稚魚が孵化してふわふわと漂い、残っている卵の中にも大きな目がギョロギョロみえていました。私のように稚魚育成のスキルのないものは、この中から一匹でも生き延びてくれたらと願うばかりです。
人気ブログランキング
2022年02月11日
大雪警報の日のオリンピック
どれだけ降るか分からないので、朝、道路に積もらない内に歩いて来ました。
遠くが霞む程にしんしんと降り続いていましたが、気温がそれ程下がらず防水でないと沁みる湿り雪でした。
白い雪の下に見えたピンク色に近づくと、ホトケノザが雪の重みにも負けず健気に咲いていました。
数々の災害を経験し、気象庁も警報を出すのに躊躇が無くなりましたし、国民も文句を言わなくなりましたね。大事にならなくてホッとしました。お蔭でゆっくりオリンピックで平野歩夢選手達日本勢の快挙を応援することが出来ました。
それにしても平野歩夢選手の2回目の採点は、私でも怒髪天を衝く!で血圧が上がりました。そのこみ上げる怒りを原動力にして3回目に爆発させて、ジャッジをひれ伏させましたね。流石です。胸がすくほど素晴らしかったです。「鬼滅の刃」の戦闘シーンがだぶったのは私だけではないでしょう?
ここ一番で実力を発揮できる人には、内に秘めた情熱を覆う静謐な佇まいがありますね。全てが美しかったです。ありがとう。
人気ブログランキング
遠くが霞む程にしんしんと降り続いていましたが、気温がそれ程下がらず防水でないと沁みる湿り雪でした。
白い雪の下に見えたピンク色に近づくと、ホトケノザが雪の重みにも負けず健気に咲いていました。
数々の災害を経験し、気象庁も警報を出すのに躊躇が無くなりましたし、国民も文句を言わなくなりましたね。大事にならなくてホッとしました。お蔭でゆっくりオリンピックで平野歩夢選手達日本勢の快挙を応援することが出来ました。
それにしても平野歩夢選手の2回目の採点は、私でも怒髪天を衝く!で血圧が上がりました。そのこみ上げる怒りを原動力にして3回目に爆発させて、ジャッジをひれ伏させましたね。流石です。胸がすくほど素晴らしかったです。「鬼滅の刃」の戦闘シーンがだぶったのは私だけではないでしょう?
ここ一番で実力を発揮できる人には、内に秘めた情熱を覆う静謐な佇まいがありますね。全てが美しかったです。ありがとう。
人気ブログランキング
2022年02月10日
セツブンソウ(節分草)
今年はその名の通り、ほぼ節分の頃に咲き出してくれました。 写真だけ見ると、フクジュソウと同じくらいの大きさに思えてしまいますが、実際は花径が2p程の小さなスプリング・エフェメラル(春の儚い命)です。その小さな世界に驚くほど繊細な美しさを秘めています。
セツブンソウ(節分草)キンポウゲ科セツブンソウ属
2022.02.07
白い花弁に見える部分は萼片で、中に見える黄色い密腺がついている部分が本来の花弁です。花弁の咲きが2つに裂け、その咲きに密腺が付いています。
もう少し雄しべの葯が熟すと、青灰色になり、何とも言えない清楚なガラス細工のような美しさを放ちます。
4年前の写真を引っ張り出してきました。2018.02.26
セツブンソウが咲いている頃には雪が積もることが多く、今日もまた雪ですが、今年の花がもう少し綺麗に撮れたら取り替えますね。
人気ブログランキング
セツブンソウ(節分草)キンポウゲ科セツブンソウ属
2022.02.07
白い花弁に見える部分は萼片で、中に見える黄色い密腺がついている部分が本来の花弁です。花弁の咲きが2つに裂け、その咲きに密腺が付いています。
もう少し雄しべの葯が熟すと、青灰色になり、何とも言えない清楚なガラス細工のような美しさを放ちます。
4年前の写真を引っ張り出してきました。2018.02.26
セツブンソウが咲いている頃には雪が積もることが多く、今日もまた雪ですが、今年の花がもう少し綺麗に撮れたら取り替えますね。
人気ブログランキング
2022年02月09日
ミチノクフクジュソウ(陸奥福寿草)
日本に自生するフクジュソウの仲間は、北見フクジュソウ、陸奥フクジュソウ、フクジュソウ、四国フクジュソウの4種とされています。関東地方で見ることが出来るのは、ミチノクフクジュソウとフクジュソウですが、見分け方は、一番外側の萼片の長さです。
陸奥フクジュソウは、萼片が花弁の1/2程と短く、フクジュソウは、萼片と花弁がほぼ同じ長さです。花が開いているときは確認し辛いので、曇りの日か朝日が差す前に見てみて下さい。
ミチノクフクジュソウ(陸奥福寿草)
キンポウゲ科フクジュソウ属 2022.02.07
一番外側に短い萼片が見えますね。
茎が中空なのも同定ポイントです。花が終わった頃、実を着けたくないのなら折ってみることも出来ますが、花が咲いている時はとても無理ですよね。
キンポウゲ科の特徴は、輝く黄色い花弁とパラボラアンテナ型集光形
咲いた咲いた!と嬉しくて、ちゃんと同定が出来るように撮ることを忘れていてすみません。次回の当番時にも咲いていてくれたら、意識して分かり易い角度で撮ってみますね。
人気ブログランキング
陸奥フクジュソウは、萼片が花弁の1/2程と短く、フクジュソウは、萼片と花弁がほぼ同じ長さです。花が開いているときは確認し辛いので、曇りの日か朝日が差す前に見てみて下さい。
ミチノクフクジュソウ(陸奥福寿草)
キンポウゲ科フクジュソウ属 2022.02.07
一番外側に短い萼片が見えますね。
茎が中空なのも同定ポイントです。花が終わった頃、実を着けたくないのなら折ってみることも出来ますが、花が咲いている時はとても無理ですよね。
キンポウゲ科の特徴は、輝く黄色い花弁とパラボラアンテナ型集光形
咲いた咲いた!と嬉しくて、ちゃんと同定が出来るように撮ることを忘れていてすみません。次回の当番時にも咲いていてくれたら、意識して分かり易い角度で撮ってみますね。
人気ブログランキング
2022年02月08日
北京オリンピック
オリンピック大好きなのに、初めて開会式を見たいと思いませんでした。東京オリンピックの応援で燃え尽きたのでしょうか。あれから未だ半年しか経っていませんしね。
それだけではなく、やはり様々な問題を抱えたままでの中国開催にモヤモヤがあるのも大きいと思います。K国に比べれば、まだスポーツに関してはフェアだと思っていましたが、今回はそれも大いに怪しくなっています。
オリンピックの舞台を目指して頑張ってきた選手たちが、悔いなく気持ちよく力を発揮できる環境を整えて欲しいです。世界中の国々が中国を見直すかもしれない折角の機会なのに、自ら潰してばかりのように見えます。
都合の悪いことを隠したり取り繕ったりしても、世界は厳しく見ています。もうこれ以上、選手を泣かせたり怒らせたりすることの無いように、公正に健全に運営して欲しいです。
人気ブログランキング
それだけではなく、やはり様々な問題を抱えたままでの中国開催にモヤモヤがあるのも大きいと思います。K国に比べれば、まだスポーツに関してはフェアだと思っていましたが、今回はそれも大いに怪しくなっています。
オリンピックの舞台を目指して頑張ってきた選手たちが、悔いなく気持ちよく力を発揮できる環境を整えて欲しいです。世界中の国々が中国を見直すかもしれない折角の機会なのに、自ら潰してばかりのように見えます。
都合の悪いことを隠したり取り繕ったりしても、世界は厳しく見ています。もうこれ以上、選手を泣かせたり怒らせたりすることの無いように、公正に健全に運営して欲しいです。
人気ブログランキング
2022年02月07日
仙人さんのお髭?
センニンソウ(仙人草)キンポウゲ科センニンソウ属
2022.01.27
タネから伸びた羽毛状の白い綿毛が仙人さんのお髭のように見えるので、仙人草の名がつけられました。
センニンソウ属はクレマチス属とも呼ばれ、沢山の園芸種のあるクレマチスの仲間が属します。花の形は様々ですが、タネとなる皆、このような白い長いお髭が生えていて、同じ仲間だと納得できます。
長いお髭の部分は、かつては花柱だった部分が実が熟すに連れてぐんぐん伸びて育ったものです。
花 2021.09.07
人気ブログランキング
2022.01.27
タネから伸びた羽毛状の白い綿毛が仙人さんのお髭のように見えるので、仙人草の名がつけられました。
センニンソウ属はクレマチス属とも呼ばれ、沢山の園芸種のあるクレマチスの仲間が属します。花の形は様々ですが、タネとなる皆、このような白い長いお髭が生えていて、同じ仲間だと納得できます。
長いお髭の部分は、かつては花柱だった部分が実が熟すに連れてぐんぐん伸びて育ったものです。
花 2021.09.07
人気ブログランキング
2022年02月06日
リョウブの冬芽 尖り帽子の兵隊さん
FIT(森林インストラクター東京会)に入って初めての観察会の下見で、リョウブの冬芽を「ナポレオン・ハット」と習ったのですが、ナポレオン・ハットには見えなくて頭の中は「???」でした。こう言うことは、誰も疑問に思わないと口から口へ伝わってしまうもので、私も疑問に思いながら、ついつい何度も口にして来てしまいました。
リョウブ(令法)リョウブ科リョウブ属の冬芽
帽子が裾広がりの所が少し似てるけれど、ナポレオンではないですよね。
「進め〜!」
と、叫ぶ、とんがり帽子の兵隊さんには見えました。
丁度、両手もあって、角度によってお顔の表情も変わって、アニメーションが作れそう。
こちらの枝には未だ実の房が落ちずに残っていました。
人気ブログランキング
リョウブ(令法)リョウブ科リョウブ属の冬芽
帽子が裾広がりの所が少し似てるけれど、ナポレオンではないですよね。
「進め〜!」
と、叫ぶ、とんがり帽子の兵隊さんには見えました。
丁度、両手もあって、角度によってお顔の表情も変わって、アニメーションが作れそう。
こちらの枝には未だ実の房が落ちずに残っていました。
人気ブログランキング
2022年02月05日
針槐の冬芽は鬼?ナマケモノ?
中国原産のエンジュ(槐)と同じマメ科で北米原産のハリエンジュ(針槐、ニセアカシア)、ギャップが出来て開けたところでいち早く育つパイオニア・プランツなので、比較的背の低い幼樹も多く、冬芽を観察しやすい木です。
ハリエンジュ(針槐)マメ科ハリエンジュ属
2本の針が角の様に見え、正に鬼の顔のよう・・・
こちらはちょっと優しげな動物のナマケモノみたい?
名前の漢字に「鬼」が付くのは、こんな顔を見たから? いえいえ、ハリエンジュとは属が違うエンジュにはトゲはないので、残念ながら鬼さんには見えないようです。
木偏に鬼の「槐」場合の「鬼」は「心霊」「鬼神」の類いのようで、中国では、心霊が宿り魔除けの力がある貴い樹とされ、朝廷に必ず植えられていたとのことです。
エンジュは外来種ながら、尊い木、縁起の良い木として千年ほど前から日本に持ち込まれています。何でも舶来物を尊び、日本在来の近縁種を「イヌエンジュ」などと不当な名前を授けているのは気の毒でなりません。
イヌエンジュの材質は決して劣る物ではなく、実際に貴重な材「エンジュ」として流通している材は「イヌエンジュ」が殆どだそうです。
人気ブログランキング
ハリエンジュ(針槐)マメ科ハリエンジュ属
2本の針が角の様に見え、正に鬼の顔のよう・・・
こちらはちょっと優しげな動物のナマケモノみたい?
名前の漢字に「鬼」が付くのは、こんな顔を見たから? いえいえ、ハリエンジュとは属が違うエンジュにはトゲはないので、残念ながら鬼さんには見えないようです。
木偏に鬼の「槐」場合の「鬼」は「心霊」「鬼神」の類いのようで、中国では、心霊が宿り魔除けの力がある貴い樹とされ、朝廷に必ず植えられていたとのことです。
エンジュは外来種ながら、尊い木、縁起の良い木として千年ほど前から日本に持ち込まれています。何でも舶来物を尊び、日本在来の近縁種を「イヌエンジュ」などと不当な名前を授けているのは気の毒でなりません。
イヌエンジュの材質は決して劣る物ではなく、実際に貴重な材「エンジュ」として流通している材は「イヌエンジュ」が殆どだそうです。
人気ブログランキング
2022年02月04日
立春・東風解凍
今日は二十四節気の「立春」、七十二候「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」の初日。「立春正月」の考えでは、新年の始まりの日です。
たっちゃん池にも
多摩湖にも
穏やかな東風が吹き、人々はコートを脱ぎ、草木の芽も少しだけ緩んだ気がしました。
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)ケシ科
花は3月の終わりから4月の初め頃なのに、スプリングエフェメラルの一つ、ジロボウエンゴサクの葉がもう広がっていました。柵の擬木が太陽の熱を集めて地温を上げたのかもしれません。
初春の始まりにあたり、一日も早くコロナ禍が収まって、何の気兼ねもなく晴れ晴れと出掛けられる日がやってきますようにと願うばかりです。
人気ブログランキング
たっちゃん池にも
多摩湖にも
穏やかな東風が吹き、人々はコートを脱ぎ、草木の芽も少しだけ緩んだ気がしました。
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)ケシ科
花は3月の終わりから4月の初め頃なのに、スプリングエフェメラルの一つ、ジロボウエンゴサクの葉がもう広がっていました。柵の擬木が太陽の熱を集めて地温を上げたのかもしれません。
初春の始まりにあたり、一日も早くコロナ禍が収まって、何の気兼ねもなく晴れ晴れと出掛けられる日がやってきますようにと願うばかりです。
人気ブログランキング
2022年02月03日
「鬼滅の刃」節分に鬼を思う
「鬼滅の刃」(吾峠呼世春・作)の世界にどっぷり浸かってしまっている山桜、鬼を祓う「節分」の日に鬼に思いを巡らしてみようと思います。何処へ向かっていくのか書きだしてみないと分かりませんが、流れに任せて参りましょう。
「魂魄」という言葉があります。魂にも魄にも「鬼」がつきますが、この場合の鬼は「未だ頭に毛髪が少し残っている白骨体」の象形文字と言われます。
文字のつくりを見ると、
「魂」の「云」は「雲」の意で、形が無く天に昇っていくもの
「魄」の「白」は、真っ白になった頭骨、地に戻っていくもの
中国の道教では、魂と魄は二つの異なる存在であり、
「魂」は精神を支える気
「魄」は肉体を支える気
易学では、
「魂」は陽に属して天に帰し
「魄」は陰に属して地に帰す
魂魄(心身)が共に備わっている状態は、即ち生きている人間、離ればなれになるのは命が尽きた時。
「鬼滅の刃」に出てくる鬼は、様々な悲しい状況下で本来の「魂」を無くし虚ろになった「魄」に邪な「悪気」(物語上では、鬼の始祖・鬼舞辻無残の血液)が入り込み「悪鬼」となってしまった状態。
「魂」=「精神を支える気」を失った「虚ろ」な状態が、鬼=悪気の入る隙を与えてしまうのです。悪気は、病苦、諍い、災害、飢饉などを招き込み、優しかった人間をも悪鬼に変えてしまいます。太陽の力を秘めた「日輪刀」でとどめを刺され、悪気が抜けていく刹那、人の心を取り戻せた鬼たちはまだ幸いでした。
「悪鬼」=「悪気」とすれば、「良鬼」=「良気」も存在する筈です。「鬼滅の刃」にも、鬼であることを克服し悪鬼を嫌悪し、悪鬼を倒す研究をし続ける鬼が登場します。「泣いた赤鬼」や「鬼太のぼうし」には、優しい心を持った鬼の姿が描かれています。
さてさて、所で節分の鬼やらいには、鬼が嫌うと言われる「ヒイラギ」「鰯」「豆」がつきものです。何でも鬼は尖った物が嫌い、特に目を刺されるのが嫌い(鬼で無くても嫌ですよね)、魚臭いのも嫌いということで、トゲトゲのヒイラギに鰯の頭を刺して(目刺しの方が鬼には恐ろしいのではと私は思う)入口に「刺して」置きます。
鰯を使うのは「魚臭い」と共に、鬼の嫌いな「煙が出る」所も大きな理由のようです。そして「豆」は「魔滅」に繋がるから・・・おおっ、そうなると、「鬼滅の刃」の主人公の「炭」治郎と禰「豆」子は、名前からして鬼を退治する宿命を帯びていたのですね!
物語の中には、鬼を寄せ付けない為に「藤の花のお香」も焚かれています。未読の方の為に詳しくは伏せますが、やがて藤が大きな力を見せます。藤の花の強い香りは確かに邪なものを祓う力がありそうですし、マメ科で好日性、鬼の嫌いなお日様の光を存分に受け、沢山の大きな豆を生らせます。花・莢・豆が有毒。それでも未だ「藤」には他に何か理由がありそうでモヤモヤしています。
四鬼(金鬼・風鬼・水鬼・隠形鬼)を従えた古の陰陽師・藤原千方なども関係しそうな・・・まぁ、急ぐことも無し、調べたり考えたりする時間を楽しみたいです。
今日は節分、明日は新しい年の始まりの「立春」。そんな節目に、元々このブログは「天地の理(あまつちのことわり)」に思いを巡らせ遊ぶ場だったことを思い出しました。どうやら鬼に思いを巡らせていたら、良い鬼が来てくれたようです。
人気ブログランキング
「魂魄」という言葉があります。魂にも魄にも「鬼」がつきますが、この場合の鬼は「未だ頭に毛髪が少し残っている白骨体」の象形文字と言われます。
文字のつくりを見ると、
「魂」の「云」は「雲」の意で、形が無く天に昇っていくもの
「魄」の「白」は、真っ白になった頭骨、地に戻っていくもの
中国の道教では、魂と魄は二つの異なる存在であり、
「魂」は精神を支える気
「魄」は肉体を支える気
易学では、
「魂」は陽に属して天に帰し
「魄」は陰に属して地に帰す
魂魄(心身)が共に備わっている状態は、即ち生きている人間、離ればなれになるのは命が尽きた時。
「鬼滅の刃」に出てくる鬼は、様々な悲しい状況下で本来の「魂」を無くし虚ろになった「魄」に邪な「悪気」(物語上では、鬼の始祖・鬼舞辻無残の血液)が入り込み「悪鬼」となってしまった状態。
「魂」=「精神を支える気」を失った「虚ろ」な状態が、鬼=悪気の入る隙を与えてしまうのです。悪気は、病苦、諍い、災害、飢饉などを招き込み、優しかった人間をも悪鬼に変えてしまいます。太陽の力を秘めた「日輪刀」でとどめを刺され、悪気が抜けていく刹那、人の心を取り戻せた鬼たちはまだ幸いでした。
「悪鬼」=「悪気」とすれば、「良鬼」=「良気」も存在する筈です。「鬼滅の刃」にも、鬼であることを克服し悪鬼を嫌悪し、悪鬼を倒す研究をし続ける鬼が登場します。「泣いた赤鬼」や「鬼太のぼうし」には、優しい心を持った鬼の姿が描かれています。
さてさて、所で節分の鬼やらいには、鬼が嫌うと言われる「ヒイラギ」「鰯」「豆」がつきものです。何でも鬼は尖った物が嫌い、特に目を刺されるのが嫌い(鬼で無くても嫌ですよね)、魚臭いのも嫌いということで、トゲトゲのヒイラギに鰯の頭を刺して(目刺しの方が鬼には恐ろしいのではと私は思う)入口に「刺して」置きます。
鰯を使うのは「魚臭い」と共に、鬼の嫌いな「煙が出る」所も大きな理由のようです。そして「豆」は「魔滅」に繋がるから・・・おおっ、そうなると、「鬼滅の刃」の主人公の「炭」治郎と禰「豆」子は、名前からして鬼を退治する宿命を帯びていたのですね!
物語の中には、鬼を寄せ付けない為に「藤の花のお香」も焚かれています。未読の方の為に詳しくは伏せますが、やがて藤が大きな力を見せます。藤の花の強い香りは確かに邪なものを祓う力がありそうですし、マメ科で好日性、鬼の嫌いなお日様の光を存分に受け、沢山の大きな豆を生らせます。花・莢・豆が有毒。それでも未だ「藤」には他に何か理由がありそうでモヤモヤしています。
四鬼(金鬼・風鬼・水鬼・隠形鬼)を従えた古の陰陽師・藤原千方なども関係しそうな・・・まぁ、急ぐことも無し、調べたり考えたりする時間を楽しみたいです。
今日は節分、明日は新しい年の始まりの「立春」。そんな節目に、元々このブログは「天地の理(あまつちのことわり)」に思いを巡らせ遊ぶ場だったことを思い出しました。どうやら鬼に思いを巡らせていたら、良い鬼が来てくれたようです。
人気ブログランキング
2022年02月02日
孟宗竹伐採地のその後
2021年7月10日「竹からお酒」
2021年9月21日「孟宗竹の切り株」
この二つの記事でご紹介したモウソウチク(孟宗竹)伐採地のその後です。
9月の記事にも記しましたように、竹を枯死させる目的の場合は、夏に伐採すると、竹の子にエネルギーを費やして疲れた処で吸い上げた水を切り口から放出して、地中の根もダメージを受けやすいとのことでした。
地上部も衰えを見せているようですが、本来の目的は地中の根へのダメージですので、春先にタケノコが出てくるか、出てきても弱っているか、また確かめてみたいと思います。本当にその目的で伐採しているのかは分からず、私の想像でしかないのですが・・・(^^;
ほぼ同じ地点からの、日本一美しいと言われる多摩湖の取水塔です。堤防から眺めるのとはひと味違う、また落葉期の今でしか見られない冬枯れ木立越しの風景です。
(これらの写真は、フェンスの金網の間から撮影しています。くれぐれもフェンスをよじ登ったり乗り越えて中に入ったりしないで下さい。都民の命を守る大切な水甕です。防犯センサーが作動します。山桜が撮影時も、ふと気付くとパトカーが来て暫く止まっていたので、ちょっとドキドキしました。)
人気ブログランキング
2021年9月21日「孟宗竹の切り株」
この二つの記事でご紹介したモウソウチク(孟宗竹)伐採地のその後です。
9月の記事にも記しましたように、竹を枯死させる目的の場合は、夏に伐採すると、竹の子にエネルギーを費やして疲れた処で吸い上げた水を切り口から放出して、地中の根もダメージを受けやすいとのことでした。
地上部も衰えを見せているようですが、本来の目的は地中の根へのダメージですので、春先にタケノコが出てくるか、出てきても弱っているか、また確かめてみたいと思います。本当にその目的で伐採しているのかは分からず、私の想像でしかないのですが・・・(^^;
ほぼ同じ地点からの、日本一美しいと言われる多摩湖の取水塔です。堤防から眺めるのとはひと味違う、また落葉期の今でしか見られない冬枯れ木立越しの風景です。
(これらの写真は、フェンスの金網の間から撮影しています。くれぐれもフェンスをよじ登ったり乗り越えて中に入ったりしないで下さい。都民の命を守る大切な水甕です。防犯センサーが作動します。山桜が撮影時も、ふと気付くとパトカーが来て暫く止まっていたので、ちょっとドキドキしました。)
人気ブログランキング
2022年02月01日
水温み梅花開く
早2月となりました。今朝は池にも湖にも氷も貼らず、鈍色だった水面も青味を増し、すっかり水温むという風情でした。
このまま春うららになってくれる筈も無く、2月の寒さは未だ未だ続くのでしょう。それでも多摩湖を渡り来る風に、ウメの香りを運ぶ風に、束の間の春の気配を嬉しく感じた日でした。
人気ブログランキング
このまま春うららになってくれる筈も無く、2月の寒さは未だ未だ続くのでしょう。それでも多摩湖を渡り来る風に、ウメの香りを運ぶ風に、束の間の春の気配を嬉しく感じた日でした。
人気ブログランキング