ここ数年、私の散歩道界隈で、アオイスミレの株だけは沢山みつけてきましたが、閉鎖花や果実は着けても一度も花を咲かせているのを見たことがありませんでした。木々でお日様が遮られてしまった所為では無いかと思い、いつか撹乱が起きるのを待っていました。
それが、今年、ナラ枯れの影響で林床に光が届いた為なのか、やっとアオイスミレの花を見ることが出来ました!
春早く、他の菫に魁けて咲く、スミレの花の一番バッターです。
アオイスミレ(葵菫)スミレ科 2022.03.05
葉の形が、徳川家のご紋の「葵(フタバアオイ)」に似ていることからの命名とのことですが、マルバスミレ、タチツボスミレの葉も同じ様な形ですが、フタバアオイとアオイスミレは、少し湿度が高めの場所に良く生えている所も似ているようです。
一見、ハート型の葉、薄紫の花で、よく見るタチツボスミレに似ていますが、葉や茎に微毛がはえていて、托葉には細長い櫛状の切れ込みはありません。展開前の葉の両端が巻物の様にクルリと丸まっているのも特徴です。
タチツボスミレの花よりも淡い色合いで、左右の側弁は余り広がらず前に出る感じ、距は真っ直ぐ立ち上がります。花数は少なめですが、ランナーを出して株を増やし群生するので、一斉に咲けば見応えもあるでしょう。花期が短く咲く場所が限られているので、未だ、そんな素敵な光景にめぐり逢えていないのが残念です。
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