2022年03月08日

コウヤボウキにも春の兆し

 冬の間も、冬枯れの山中、種子の冠毛や総苞弁が花の様に見えて目を惹いていたコウヤボウキ。

コウヤボウキ(高野箒)キク科コウヤボウキ属 2022.01.26
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枯れ木に花が咲いたような冠毛の集まり

コウヤボウキP1205063.JPG
昔の耳かきには、こんな綿毛が付いてました。

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真上から

コウヤボウキP1265129.JPG
横から

コウヤボウキP1265132.JPG
段々飛んで行って種子が疎らになると構造が良く分かりますね。

2022.03.05
コウヤボウキ小P3055625.JPG コウヤボウキ小P3055627.JPG
一つの種子の様子です。

2022.03.06
コウヤボウキ小P3065645.JPG コウヤボウキ小P3065646.JPG
種子が全部開いて飛び去ると、残って広がった総苞弁もお花の形に見えます。

嘗て、高野山で細い枝を集めて箒を作って居たと言われるその細い枝にも、ポツポツと芽が膨らんで来て、春の兆しが見えています。
2022.03.06
コウヤボウキP3065642.JPG

とても小さな冬芽でなかなかピンと合わせが難しいのですが、風のない日に粘ってみました。
冬芽 2022.02.17
コウヤボウキP2175363.JPG
モジャモジャ頭の雪男? 綿帽子の小さな妖精? 想像が膨らみます

花 2021.10.24
コウヤボウキPA244193.JPG
秋に咲く、十数本の筒状花が集まった花です。一つの筒状花の先が5裂し先がクルリと丸まっています。その真ん中から長い雌しべが伸びているのが見えます。受粉出来れば雌しべの数だけの種子が実り、やがて冠毛を広げて丸く膨み、タンポポの綿毛のように見えるのです。


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posted by 山桜 at 16:16| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする