やっと長く歩けるようになってきたので、いつもの狭山丘陵と森続きの春の里山を歩きに、少しだけ遠出してみました。観察三昧で長い一日となり、写真も多いので3回に分けてアップします。(編集中)
西武池袋線小手指駅からバスに乗り「荻原BS」下車。少し戻った所にあるお地蔵様の前に案内の道標が立っています。
要所にある道標に従い「さいたま緑の森博物館」の案内所に向かいます。畑や民家の中の道にも春の香が満ちていました。
菜の花(西洋アブラナ系)アブラナ科
ナズナ アブラナ科 ショカッサイ(諸葛菜)アブラナ科
カタクリ(片栗)ユリ科
「緑の森博物館」という名前ですが箱物は案内所だけで、森と湿地で構成された広い里山エリアをそう呼んでいるようです。
以前、FIT(森林インストラクター東京会)の「低山はいかい」を企画した時に、その案内所前で咲いていた「ヒメザゼンソウ」がつやつやの葉を広げて出迎えてくれました。あれは7年前だったか・・・それから随分個体が増えたようで嬉しいです。
ヒメザゼンソウ(姫座禅草)サトイモ科
水芭蕉や座禅草は、葉より先に花が先に出て咲きますが、この姫座禅草は先に葉が展開し、葉が枯れた後に花が咲きます。
ウリカエデの花 ムクロジ科カエデ属
まるでヒュウガミズキのように黄色い儚げな花が多数ぶら下がって咲いています。
ウリカエデの新葉 アケビの蕾
セントウソウ(先頭草) ニョイスミレ(如意菫)
ニョイスミレは別名ツボスミレ。湿り気のある半日影などで群生します。
ウグイスカグラ(鶯神楽)スイカズラ科
この辺りでは、このように白っぽい色合いの花が殆どでした。
大谷戸湿地
昔はこの谷戸の湿地を田んぼにして利用していたと思われます。
オトコヨウゾメレンプクソウ科 マサキニシキギ科
この一帯は、オトコヨウゾメがとても多くて花の頃が楽しみです。マサキの新葉はツヤツ光る明るい黄緑で綺麗。
展望広場の大エノキ アサ科エノキ属
丘の上に悠々と枝を伸ばして聳える大エノキ。落ち葉の中には、オオムラサキの幼虫がいるかもしれないと思いつつ、まだ先が長いのでじっくり探せず残念。
エノキの膨らんだ芽
やがてこの大きなエノキの梢は、新葉と花で薄黄色に染まっていきます。
クロモジの花 クスノキ科
やじろべえのグーパンチだった部分が弾けて小花が零れ咲いていました。
ミズキ 西久保湿地への道標
アカフタチツボスミレ
タチツボスミレは変化が多く、それぞれに品種名がついています。これは、葉脈に沿って赤い斑が入るタイプで、花柄も花も赤味を帯びています。
フモトスミレ(麓菫)
良く、麓に咲かないフモトスミレと言われますが、ここでは里山の麓でちゃんと見ることが出来ました。
タチツボスミレ(立坪菫)
タチツボスミレも盛りとなると、花数が増えとても見事な姿です。
足元に無数の粒々から出た芽が散らばっていました。一体何の芽だろう??
上を見上げると・・・
ウワミズザクラ(上溝桜)バラ科ウワミズザクラ属
未だ新葉なので、はっきり分かりませんが、どうやらウワミズザクラのようです。赤い実が沢山なりますから、これだけの数の発芽も納得です。
(つづく)
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