多摩湖畔の「大多羅法師」石像 2022.04.16
何となくポリネシア系のお顔でモアイ像を押しつぶしたようなこの石像と、あのスマートな「ダイダラボッチ様」との共通点は「大巨人」ということ。どれだけの巨人かと言うと「背負っていた藤蔓で編んだ籠の蔓が切れ、中の土が落ちて出来たのが富士山、手を着いた所が富士五湖」等というスケールの大きな話しです。その他にも日本各地に様々な伝説が残っています。
慶性門
以前に訪ねた時は、未だケロが幼稚園生だったでしょうか。未だこの門も傷んでおらず、普通に潜って通れたと思います。すっかり寂れてしい、文化財保護にまで予算が回らないのかと残念に思いました。
慶性門は、今は多摩湖の底になった村にあったお寺・慶性院の山門でした。慶性院が東大和市芋窪に移転した時、山門だけが取り残され荒れ果てていたことに心を痛めた有志の方々の尽力で、ここに移転され保護されて来たとのこと。
寺院の門としてはあまり一般的ではない「長屋門」で両側が部屋で人が住む造りになっています。文久元年(1861年)建立。
この慶性門の上の小高い広場に大多羅法師の石像があります。余り訪ねる人も多くないようですが、スミレやノジスミレやタンポポの可愛い花が咲く中で、割りに機嫌良さそうに笑っておいででした。

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