2022年05月20日

むさしの自然観察園(5月1週)

2022年5月2日(月) 休園日

 どんな花も今年の初咲きを見れば嬉しくて駆け寄りたくなりますが、中部以西が自生地で関東ではなかなかお目にかかれないササユリの場合、嬉しさも一入です。

ササユリ(笹百合)ユリ科
5月MSJササユリP5027894.JPG
瓜亀仙人さんお住まいの奈良の大神(おおみわ)神社(桜井市)は、ササユリで有名で近年は保護活動も盛んです。境内 摂社(奈良市)の率川神社では五十鈴姫命(大物主大神の御子神。狭井川のほとりのササユリが咲き匂う美しい所にお住まい。毎年6月17日の三枝祭では、ササユリが重要な役割をしています。)

ネット掲示板が盛んだった頃、HN笹百合さんとの交流があり、懐かしく思い出されます。今はどうしていらっしゃるでしょうか・・・。

ヤグルマソウ(矢車草)    アマドコロ(甘野老)
5月MSJヤグルマソウ小P5027882.JPG 5月MSJアマドコロ小P5027883.JPG
ヤグルマソウは、花よりもこの鯉のぼりの一番上でクルクル回っている矢車の形の葉が印象的です。
アマドコロは先月も書いたように丈夫で良く増える故に、華奢で性質が弱めで名前の可愛い「ナルコユリ」の名前で売られていることが多い植物です。両者を比較出来るように近くに植えたのですが、本物のナルコユリは負けてしまったようです。細々と生き残っていますが、どうも離して植えた方が良さそうです。

マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)バラ科 ハコネウツギ(箱根空木)スイカズラ科
5月MSJマルバシャリンバイ小P5027895.JPG 5月MSJハコネウツギ小P5027892.JPG

コゴメウツギ(小米空木)バラ科 マルバウツギ(丸葉空木)アジサイ科
5月MSJコゴメウツギ小P5027890.JPG 5月MSJマルバウツギ小P5027893.JPG


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2022年05月19日

ミヤマザクラ(深山桜)

 昨年は花を見逃してしまったミヤマザクラ、今年は何とか雨の中でしたが花が咲いている姿を見ることが出来ました。

 自然分布は、北海道〜九州の冷温帯、標高の高い山地です。雲取山だったか・・・一度自生地で咲いているのを見たことがありますが、これは公園内の風通しの良い斜面への植栽です。やはり無理があるようで樹勢は衰えキノコが生えてきているので心配です。

ミヤマザクラ(深山桜)バラ科サクラ属 2022.04.29 
ミヤマザクラP4297810 (2).JPG
普通のサクラの仲間とは花の着き方が変わっていて、上向きの総状に5〜10個咲かせます。

ミヤマザクラP4297814 (2).JPG
咲いて時間が経つにつれ、花心が赤味を帯びてきますが・・・

ミヤマザクラP4297811 (2).JPG
咲き始めは真っ白です。

2021.05.09
ミヤマザクラP5091575.JPG
これは昨年の結実した状態です。花弁が散った後の方が、花の着き方が良く分かりますね。


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2022年05月14日

ヒメウズ(姫烏頭)

 4月の龍崖山で沢山咲いていた大好きな花、ヒメウズ。とても小さいけれど、よく観ると凝った造りでオダマキの花によく似ています。若し、見かけたら、俯いて咲いているこの花をそっと覗いてみてください。

ヒメウズ(姫烏頭)キンポウゲ科ヒメウズ属(又はオダマキ属)
2022.04.12 龍崖山・飯能市
4月龍崖山ヒメウズP4127379.JPG
全体の姿。葉も花も咲き方もオダマキに良く似ています。ただとても小さくて草丈は10〜25cm程、花も直径5o程で、よく観なければ気付かずに通り過ぎてしまうでしょう。気付かずに通り過ぎてしまっては勿体ないこの美しさを是非、お伝えしたいのです。

ヒメウズP4127350.JPG
外側の花弁に見える部分は萼片で、その内側で筒状に重なっているのが本当の花弁です。その花弁に距と呼ばれる突起(写真で萼片の分かれ目の部分にプツプツと出ているハチミツ色の部分)がある所もオダマキに似ています。それでオダマキ属に分類されることもあり、またその突起が短い等の理由でヒメウズ属として独立した分類ともされています。

俯いて咲いているので、なかなか花の様子が見えないのですが、たまたま倒れていた花があって中を覗くことが出来ました。
ヒメウズP4127248.JPG
雌しべ雄しべを大切そうに包んで筒状になっているの薄黄色の部分が花弁です。横に緑の果実が見えますが、この形が同じキンポウゲ科のトリカブト(烏頭)の果実に似ているので「姫烏頭」の名が付いたのでしょう。地中に塊根(有毒)があり、民間薬として用いられたこともあったようですが、現在は使われていません。

ヒメウズP4127377.JPG

4月龍崖山ヒメウズP4127378.JPG

4月龍崖山 ヒメウズ ジロボウエンゴサクP4127373.JPG
ケシ科のムラサキケマンと一緒に生えていました。比べて見ると、その小ささがお分かりかと思います。久し振りに、そこら中に小さな鈴状の花を揺らしている姫烏頭の群落に囲まれて、妖精の仲間になれたように幸せ一杯の春の日でした。


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2022年05月11日

伝えたいことを伝えること

 ここ数日、胸が押し潰されるような重い気持を引きずってしまっています。我ながら弱いなぁ「引きずり女」だなぁと思うのですが、なかなか晴れ晴れとした気持になれず、情けないです。若しかしたら、書くことで少しは持ち直せるかなと一縷の望みを抱いて書き始めています。

 コロナ禍でなかなか対面して話す機会が持てずメールだけのやりとりとなり、長い付き合いで言いたいことを言って来た相手とも、よくよく言葉を吟味して思いが正しく伝わるように気を付けてきた積りだったのですが、どうしようもなくすれ違い真意が伝わらないことが多くなり無力感に苛まれております。

 挙げ句に「言わずもがな」の一言を相手に言わせてしまうこととなった自分が悲しいのです。そして、その一言が何度も繰り返し私の心を苛んでいて、改めて言葉の持つ力の怖さを思い知りました。

 恐らく、相手も私の為に良かれと思い、言い難いことを発してくれたのだと思います。だからこそ、それを言わせてしまった自分が情けないのです。

 但し、自分は間違ったことは言っていないと思いますし、言ったこと自体にも後悔はしていません。2時間も考えて送ったけれど、結局は言い方が悪かったのでしょう。人の受取り方とは、自分が思った通りにはならないものです。受け取った相手の身になっての思いやりが足りなかったのだと思います。

 実際に会って話していたら、相手の反応を見て、それは私の思いとは違うと直ぐに言えるのに、文面だけで伝えるのは本当に難しいことです。

 いつか話せる機会が出来たら良いなと思いつつ、その頃に、また蒸し返すのは無意味かなとも思います。私がこんなに落ち込んで居ることを、向こうは多分想像もしていないでしょうし、そんな些細なことは忘れてどんどん先に進んでいることでしょう。

 相手の事は変えられないとは良く聞くことです。自分の心が成長するように、何とか前向きに捉えて生きていきたいです。

 「私はいつも味方だよ」
と言ってくれた、ケロの存在が強い支えです。そして、やはり書くことで気持がしゃんと持ち直せたようです。自分の気持を客観的に見ることが出来たからかもしれません。良いお天気、緑の中で深呼吸しに出掛けましょう。


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posted by 山桜 at 11:12| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする