
玉原のスキー場でヨツバヒヨドリやヤマハハコの花に囲まれながら、ペンションで作って頂いた美味しいお弁当を頂いていると・・・
手作りの美味しいお弁当
気持の良い草原の風に乗って、ひらひらと見慣れない黒い蝶が飛んできました。
タテハチョウの形ですが、黒いベルベットの裾にクリーム色のレースをあしらったような、黒衣の優雅な貴婦人のような姿にうっとりでした。山桜は、びっくりうっとりするばかりで目には焼き付けましたが、全く写真に収めることなどできませんでした。家に戻り、記憶が鮮明な内に調べたところ、キベリタテハであることが分りました。
翌日、幸いにもご一緒して居た方がしっかり写真を撮っていて共有してくださったので、ご紹介します。
キベリタテハ(黄縁立羽)2022.08.29 玉原

(c)Miyairi
飛んでいるときには気付かなかったのですが、翅の表側には黄色の縁にそって青いドットまで並んでいて、何という優美な神様の意匠でしょう! もう少し開いて翅の表側が見えると、やや赤味がかった光沢があり、益々ベルベットの様に見えます。
イギリスでは、Camberwell Beauty(キャンバーウェルの美女)、アメリカでは、Mourning Cloak(喪のマント)と呼ばれているそうで、外国でも私の第一印象「黒衣(喪服)の貴婦人」と同じ様な気持で名付けられていることに嬉しくなりました。日本でも「高原の貴婦人」と呼ばれているそうです。
*Camberwell とは、命名者が最初に発見したイギリスの地名。
高地の草原などに生息し、成虫は花の蜜ではなく樹液や獣糞などを吸い、幼虫はカバノキ科、ニレ科、ヤナギ科などの葉を食べるそうです。
ヨツバヒヨドリが沢山咲いていたので、アサギマダラが現れるかなぁと思って眺めていて、思わぬ優美な蝶に出会えたラッキーな日でした。

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