2022年11月12日
ありがとう、私たちの桜「楊貴妃」
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私たちの利用する駅の名前が変わり、やっと慣れてきたかなと言う頃、ずっとずっと駅の傍らで春夏秋冬、昼も夜も、私たちを見守り励まし続けてくれていた桜「楊貴妃」が、倒木の怖れある危険木として伐採されてしまいました。
その哀しい知らせを知ったのは、たまたま駅前のポストに郵便を出しに行った時のこと・・・余りにも突然のことでした。
楊貴妃の伐採を知らせる看板 2022.11.09
数日前に楊貴妃の様子を見た時には、確かに衰えた様子ではあったものの、元気な徒長枝がグンと伸び上がっていて、また徐々に復活してくれるなと、頼もしく見上げていたのです。
それが、もう、この看板に依れば、明日明後日中には切り倒されてしまうとのこと。何とか生き残らせる道はないのかと、例えば桜守の方にお願いしようにも、市長さんに陳情しようにも、全く時間がありません。
そっと幹に手を当てて、今まで本当にありがとう・・・と伝えるのが精一杯でした。私同様、この桜に励まされ「私の桜」として愛し続けていた友人にこのことを報せると、お神酒をあげてお別れが出来たとのことで、せめて何とか切り倒される前に間に合って良かったです。
そして明くる日、やりきれない思いで、伐採跡の地面を見ながら小枝なりとも拾おうと探していると、なんと、その友人もたまたま同じ時にやって来ていて、久し振りに再会することが出来ました。
伐採跡 2022.11.11
このような巡り会いをさせてくれるような力を持つ楊貴妃は、やはり只の桜ではありえません。長い年月、沢山の人を見守り愛され感謝されたことで、ご神木の域に達していたのではないでしょうか。
切り株からの芽吹きを期待して止みません。私の他にも、埋められても埋められても、切り株を掘り出す人がいます。きっと、思いは同じですね。
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