2023年06月18日

三つ峠 キバナノアツモリソウ(黄花敦盛草)


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 4月末の倉見山でクマガイソウに会えたので、今度は是非、アツモリソウに会いたい!と三ツ峠へ出掛けました。残念乍らピンク色のアツモリソウには会えませんでしたが、更に珍しいキバナノアツモリソウの方に出会えて、興奮! 手足がガクガクしました・・・

 写真の枚数だけは沢山撮ったのですが、撮りづらい場所と手の震えで?思うようにはなかなか・・・

キバナノアツモリソウ 黄花敦盛草 ラン科アツモリソウ属
2023.06.15 絶滅危惧種
P6157409 (2) 三つ峠 キバナノアツモリソウm.jpg

 アツモリソウは弱冠17歳、紅顔の美少年・平敦盛を彷彿とさせる風情ですが、この黄花の敦盛草の方は、凜々しい青年武士のような気高さを感じ、圧倒され思わずお辞儀、
「ご、ご無礼つかまつります・・・」
と、たじろいでしまいました。

「苦しゅうない、近こうよれ。」と聞こえたような?
P6157407 (2) 三つ峠 キバナノアツモリソウm.jpg

 そんな風に書くと、クマガイソウやアツモリソウのような大きな花を想像されるかもしれませんが、花径3p程の小振りな花です。

失礼して、横顔も撮らせて頂きました。
P6157408 (5)三つ峠 キバナノアツモリソウm.jpg

 ピントを後ろの笹に持って行かれ残念ですが、子房(花の後ろ苞より上の部分)・茎・葉に腺毛があるのが、かろうじて分かります。

 水差しのフタのような背萼片が垂れて背面の白が目立っていましたが、咲き進めばもっと立ち上がり内面は黄緑色に白い条が入っています。

 ラン科の花では左右に大きく広がり目立つことが多い側萼片は、後ろで合着して垂れ下がっています。

 横顔は、ちょっとペリカンみたいで、少し親近感が湧きました。

 もっと内部も観察したかったけれど、この咲き始めの美しく気高き武士に敬意を表して遠慮しました。いつかもっと沢山咲いていて、口も大きく開けた花に出会えたら、少しだけでも覗かせて頂けるでしょうか。花の声に耳を傾けてお許しを待ちましょう。

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posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする