2023年11月24日

雀と老店主



PC203029 多摩湖 夕日m1.jpg

 山に行く朝は早い。足早に駅に向かう途中、いつも雀に話しかけたり餌をやったりしながら、
「おう、行ってらっしゃい、若い人は元気でいいねぇ」
と、声を掛け見送ってくださるのは、白雪姫に出てくる小人の妖精のような小柄でつるりとした頭、にこにこ顔の老店主。
「ちっとも、若くはないんですけどね。」
と、言いながら、嬉しくて心がじんわり暖かになる。優しい言葉の力、ありがたい。

 少し長く家を空ける予定で駅へ向かったその朝、その店は閉まったまま、店先に花束が一つ。

 「えっ…?」

と、思いながらも、不吉な思いは打ち消して、
 「仏壇用の花を誰かが届けてくれたのかも。」
と、思い直し、坂を上っていく足取りは、心なし重かった。

 数日後、南国の旅からスーツケースを引いて帰ってくると、あの花束がそのまま、そこで茶色く萎れていた。
 「ああ、おじいさん、本当に、お空へ旅立ってしまったの?」

 向かいの木の上で、チュンチュン声がする。いつも餌を撒いて貰っていた雀たち、おじいさんはもう居なくなってしまったよ。幾ら待っても優しい笑顔も声も戻っては来ないんだよ。

 いや、雀たちはきっとおじいさんが何処にいるか知っている。あんなに優しくしてくれたのだもの、今頃きっと「雀のお宿」で、一緒に楽しく暮らしているのだろう。そんな未来もいいな。私が優しくしてきたのは誰だろう。未来で待っていてくれるかな。


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posted by 山桜 at 21:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

YOASOBI「勇者」葬送のフリーレン



歌詞が歌声が映像が、胸に沁みる・・・私もいつか魂の眠る地「オレオール」でKさんに、会いたい。それにしても、この地名、「俺、居る」と思ってしまうのは私だけ? (aureoleのフランス語読みで、日暈、光輪、神様や天使の頭上の光の輪の意、だそうです。)



未来でいつか
私が一人にならないように
あの旅を思い出せるように
残された目印・・・

振り返るとそこにはいつでも
優しく微笑みかける
君がいるから・・・

今夜も最新話が、楽しみ。

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posted by 山桜 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | マンガ・アニメ等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする