

セッコクやカヤランなどの着生蘭は、強風が吹き荒れた翌日などに足元にポトリと落ちていることがあります。この場合、そのままでは枯れてしまうので、拾い上げて好きそうな場所に括り付けてみたこともありますが、空中湿度の高い場所でないと元通りに着生するのはなかなか難しいです。
そんなカヤランを今年は良くみかけました。じわじわと増えて来てくれて嬉しいなぁと思っていたら、やはり人目に付くところのものは、直ぐに持って行かれてしまうのですね。残念無念。私が鳥だったら、高い木の苔の間にでも刺しこんで来られるのに。
カヤラン
名前の通り、常緑で榧の葉によく似ています。こうして地道に根を張り巡らせて樹幹に着生していきます。この苦労を見れば、引き剥がすような不届きな心は起きないでしょうに。

葉腋から細長い花序を伸ばした先に数個の薄黄色の可愛い花を咲かせます。小さいけれど、ちゃんと蘭の花の形。

ここは手の届かない高さなので、盗まれもせず、今年も立派に咲いてくれました。山に咲く花は山へ会いに出掛けましょう。連れて帰るのは誘拐、そして枯らしてしまうのは殺し、どちらも人間なら重い罪です。

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