ご訪問ありがとうございます 駆逐が困難で厄介な蔓植物「ヤブカラシ(藪枯)」なのですが、カワイイ花の色合いも姿も好きで、どうしても嫌いになれない植物の一つです。
ヤブカラシ 藪枯 ブドウ科ヤブカラシ属
蕾の頃の花序全体
三叉の先が二股に分かれ、全体では六角形に見えます。
更に細かく分かれながらテーブル状に平たく広がります。
この形により、昆虫たちが来訪しやすいレストランに。
葉は長大頂小葉+2中小葉+2小小葉からなる鳥足状複葉。
開いたばかりの花
一つの花に、薄緑色の花弁が4枚あります。
花序の真ん中から咲き始めます。
小さな萼は蕾の状態なら確認しやすい。
僅か一日足らずで雄しべと花弁の勢いは失せ、どちらも散ってしまいます。
左:雌しべだけが残った花 右:花弁が散り始めた花
雌しべだけになるとオレンジ色だった花盤がピンク色に。
あふれ出ていた蜜も乾いていますが、オレンジ色とピンク色と蕾の薄緑色の混在する色合いが可愛らしく、また、美味しそうに見えるのは、私が昆虫に近いのか?
横から見れば、まるで燭台。「ろうそく花」の別名あり。
そして、今までの写真にも写っていた「丸い粒」。これは、どこかに密腺があってほとばしった蜜が茎の毛に弾かれて丸まったもので、アリ等を引き寄せるものかと思っていたのです。
しかし、気になって調べてみると「真珠体」という呼び名は付いているものの、ハッキリとした役割は解明されていませんでした。「真珠体」は、他のブドウの仲間などでも見られ「無害」とのことで、それ以上の追究が進んでいないのですね。
私が観察して来た限り、花の蜜が豊富ですし、真珠体に群がる虫は目にしたことがありません。水分を吸い上げられる時に吸い上げておき、玉のなかにキープし、萎れそうなときになると吸収する、なんてことをやっているかも? そう言えば、茎を切られた時以外で、クタクタに萎れた姿を見たことがないような・・・。
先日もお知らせした初めて見た果実(関東以東は殆どが三倍体で結実しないとされている)狭山丘陵
沢山の花を咲かせ、蜜を溢れさせておきながら、受粉・結実しない。まるで昆虫たちに蜜を与えるために、日夜がんばっているような滅私奉公のヤブガラシ。
そんな健気な貴方だけど、貧乏葛を生やしておくのも限界。ネットで流行の「蔓をグルグル巻き作戦」を始めました。なんでも、他のものには貪欲に巻き付いていく巻きひげが、自分自身には巻けずに衰退していくそうな・・・さて、効果は如何に?
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