2005年12月09日

カラスウリの種のヘソ

からすうり断面.JPGカラスウリの種.JPG
 
 私は、右下の「お気に入りリンク先」観察人Tさん「自然原理主義」サイト内
「自然観察の部屋」[からすうり掲示板]で、Tさんやひらりん他の仲間と
一緒にカラスウリの謎解きに参加している。

 カラカラに乾いたカラスウリの種しかなかった季節に、カラスウリの種は
実の中にある時、どの部分から栄養を得て成長していたのか―人間で言えば
「ヘソ」はどこか?という謎を、実がなったら解くことを宿題にしていた。
この程やっとその約束を果たすことが出来た。

<カラスウリの実の解剖>

 @先ず種を傷つけないように実を縦に切る。(写真左)
  瓜類は縞の無い部分を切ると種に当たらないと聞いたので、
  種を傷つけないように 慎重に縞と縞の間にメスを入れる。
  (後で調べてみると必ずしもこの説は正しくないようだ。)

 A実の皮からヌルヌルに包まれた種の塊りをそっとそのままの形で取り出す。
  (写真右、一番上の部分)

 B楊枝を左右の手に一本ずつ持ち、塊りから一つの種を繊維などを切らない
  ように慎重に引き出す。

 C種の回りを覆うヌルヌルした袋状のもの(写真右、種の上)を取り去る。
  側室部分の片方からスルリと思ったより容易に外すことが出来た。

 D一本の繊維が種に繋がって残る。(写真右、下の部分)
  強めに引っ張っても切れず、間違いなく種に繋がっている。
  どうやら「へその緒」に間違いないようだ。
  念の為、他の種も同様に取り出すが、結果は同じだった。

 E結果。カラスウリの種のヘソは、
  本体部分の尖った先
にあった。

 (私のヘソ予想は、本体の平らな部分。また、乾燥した種を見れば、
 両側の側室部分にはヘソ状の窪みがあるので、その線も考えられた。
 なかなか意外な結果に目下興奮中である。笑)
 
 写真はヌルヌル系が嫌いな人にはちょっと気持ち悪いかもしれない。
刺激が強くて申し訳ない。どうか生物植物オタにお許しを…。


ラベル:カラスウリ
posted by 山桜 at 16:19| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | カラスウリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この格調高いブログには不似合いな生々しい現場写真ですね〜(笑)。珍しく大きな文字が使われていることでも、山桜さんの興奮の大きさが分かります。たとえ他人がすでに知っていることでも、自分で発見する喜びは格別ですよね。

私はヘソの緒が種の先端につながっていると考えてはいましたが(ヘソがそこにあるので)、不器用な私はこのような形で見られるとは思っていませんでした。昨日採取してきたカラスウリで試してみたら、ようやく6個目の種で成功しました。

「瓜類は縞の無い部分を切ると種に当たらない」は、少なくともカラスウリには当てはまりません。カラスウリは縞が10本(5×2)なのに、めしべの先が3つに分かれていることから分かるように、種は3の倍数(6列)並んでいるからです。この、外側(茎の形とか花弁の数)が5の倍数なのに内側が3の倍数であることも、私にとって不思議なことのひとつです。

若いウリの種を見ると側室は初めからあります。側室中の寒天状物質の存在と、側室の窪みがあるとき開く事実に、カラスウリの種の秘密があるのではないかという気がしています。来年はそこを重点的に調べるつもりです。
Posted by 観察人T at 2005年12月11日 08:49
うわっ〜Tさん、本当ですね〜!
おヘソ、ちゃんと新しい種を見れば尖った方にありました…。
なんだかんだ言う割りに、実物の観察が足りないことが
図らずも露呈されてしまいました。(^▽^;)>

今、同じウリ科のカボチャの種を確認したら、やはり
尖った先にヘソがありました。普段見慣れているものも、
しっかり見逃さないで観察しなければいけませんね。(猛反省中)

こうなると、やはり側室部分は瓜科の種の縁の部分に当たるようで、
何らかの戦力の為に、他の瓜科の種とは違う突飛な形に進化を
遂げた理由は、仮説に挙げた「発芽促進、又は、発芽適期待機の為の抑制」
の可能性がかなり出てきたように思えます。

ただ、それだけでは無く複合的理由も考えられる所が、
またカラスウリの一筋縄ではいかない魅力ですね。

>外側が5の倍数なのに内側が3の倍数…

このことは、私もずっと疑問に思っていました。
家の家紋は「五(織田木)瓜」で、俗に瓜の輪切りを図案化したものと
聞いていましたが、瓜は花弁は5つでも中は3の倍数なのにオカシイと。
そして、何故内と外の構造が違うのかと。

(後に、木瓜=キュウリ、又はボケではなく、古く御簾の周囲に
めぐらした布「帽額(もこう)」につけられた文様が独立したもの
との説を知りました。)

朝顔(五弁の合弁花)や風船かずらも五弁花で、種の内部は3室に分かれてますね。
他の花の実も出来る限り横断面を観察してみます。

Posted by 山桜 at 2005年12月11日 16:20
こんばんわ。(__)医学的なお話の感じですね。。
家の家紋と瓜も関係してるんですね。。。
深さを感じております。。。
Posted by あずぱぱ at 2005年12月14日 00:38
あずぱぱさん、医学的?でしたか…(笑)
そういえば、瓜は薬祖神でもある小名毘古名(すくなひこな)の神様と習合される
中国の医術の神、神農さまの持ち物でもありますものね…

瓜の中は無限の宇宙で、沢山の謎を秘めていて、
マニアにはたまらなく魅力的な植物なんですよ〜♪
Posted by 山桜 at 2005年12月14日 10:35
写真、
び、びっくりしたぁ〜>◎0◎<
仕事中にコソコソ見ていたもので・・・^^ゞ

観察結果を読んでみると、
植物も生物なんだ(←当たり前?!)と実感しますね。

つたないコメントで・・・失礼しました(汗;汗;)。

Posted by さりい at 2005年12月14日 11:19
あーっさりいさん、ごめんね〜ビックリするよね〜!
実は自分でも開ける度、ちょっとビクッとしてました(^▽^;)>

種の周りの袋がツルッと取れたときの感触が快感で…
そうそう、柿の種を食べちゃった時、口の中で周りの袋から
種をツルンと出す時の感覚なんんだけど、分かります(笑)?

カラスウリは特に「生物度?」の高い植物で、面白いんですよ♪
観察人Tさんも、蔓が握手してくれた…な〜んて感激して
らっしゃいますので、是非「自然観察の部屋」も覗いて見て下さいね。

Posted by 山桜 at 2005年12月14日 12:45
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