2008年09月26日

魅惑の栃の実

 木漏れ日の道、キラリと光るコロンとした魅惑のボディ、それが栃の実
 
 08-09 004.jpg

 見つけたら最後、いつの間にか、ついつい手にとってしまう。

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08-09 007.jpg 未熟なまま落ちた実(外皮が3裂する前)

 こんなものでも見つければ、割ってみなく
 ては気が済まない。 パカリと割れた中
 からツルリと実が出て来る楽しさよ!

 そんな暇があったら、うちの栗拾いを
 手伝ってくれと、善人さんのボヤキが
 聞こえてきそう・・・仕事じゃないから
 楽しいの、ね、ごめんなさい。

08-09 005.jpg 

 あちらこちらに見られる外皮の山

 面倒なアク抜きが必要で、栗の実の如く
 茹でて 直ぐには食べられない。 
 それでも、拾い集める人が沢山いる。 

 工作や花炭作りの材料にもなる。


 何とはなし、ついつい拾い集めてしまいたくなるのが、栃の実の魔力。

 橋の上に点々と並べて行った人がいる。 集めたものの、ふと、
 「これを持って帰って、さて、どうしよう?」
と我に返った人なのか、ナチュラル・オブジェの作家さんなのか?

「お好きな方、ご自由にお持ち帰り下さい」
そう言っているようにも思える。
 
     08-09 034.jpg

 翌日、両側の手摺にズラリ並んでいた栃の実は二つだけになっていた。
オブジェを楽しく眺めた人、喜んで栃の実を持ち帰った人、面白がって
川へコンコンコンとリズミカルに栃の実を弾き落としていった人・・・
どんな人達がどんな風に橋を渡っていったろう。

 人心を魅惑し、種蒔きを手伝いをさせているかのような栃の実、
この内幾つの仲間が、無事本懐を遂げ芽吹く事ができるのだろうか。
 
     08-09 029.jpg
        無事、発芽・成長した栃の若木

<追記>
 白いお尻の模様がハート型のもの、「フウセンカズラ」の実に似てる
 なぁ…と思って調べてみたら、トチノキは従来の分類ではトチノキ科
 ですが、APG植物分類体系(1990年代に登場した被子植物の新しい
 分類体系で、ミクロなゲノム解析から実証的に分類体系を構築する)
 では、ムクロジ科でフウセンカズラと同じ仲間となっていました。

 08-09 037.jpg
 お尻がハート模様の栃の実  風船葛の未だ青い種  風船葛の莢
               
         08-09 036.jpg
 風船の中身はこんな風になっていて、種が3つ仲良く育っています。
 緑の部分はやがて黒く熟して、バラバラに離れます。
 
 そう言えば、栃の実の固い外皮も良く見れば、フウセンカズラの莢の
 形によく似てますね。 

 そうそう、そのムクロジとフウセンカズラはもっと良く似ています。
 あれもサポニンが多くて泡立って、いろいろ遊べる面白い実です。

 また拾ったら、お知らせしますね。


posted by 山桜 at 00:00| Comment(20) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すっかりご無沙汰しております。
栃の美…以前調査した縄文時代の遺跡から出るわ出るわたくさんの栃の実。
大昔から日本人は食べていたんですね。
お隣の山形県の栃餅は美味しいです。
手すりに並んだ栃の実…想像がふくらみます。
Posted by 宗恵 at 2008年09月26日 14:36
◆宗恵さん、こんにちは
 考古学に携わられていらっしゃるのですね。 こちらの縄文遺跡
からもやはり出土しています。 どう見ても美味しそうですもの、
何とかして食べようと、昔から工夫を重ねたのでしょうね〜

 この辺りでは、秩父の栃餅が有名で…実はさっき、買い物途中で
見かけたのですが、先に大宰府・天山の鬼瓦最中と上賀茂・葵屋の
焼餅を買ってしまっていて、涙をのんで諦めました〜(><)

 栃の実の行列、『あ〜その気持、分かるなぁ!』ってすごく共感!
私も切り株の上などに拾った数種の木の実を飾りつけて帰ること、
時々あります♪ 『ほら、こんなに素敵なものが、この辺には色々
落ちているんだよ〜』って、誰かに教えたい気持になるんです^^
Posted by 山桜 at 2008年09月26日 16:55
栃の実のお尻は
可愛いですなぁ(^ ^)
そうでしたか
モモレンジャーの顔みたいな
風船葛と同じ遺伝を
持っていたのですね
Posted by 幽黙 at 2008年09月26日 23:57
先日TVで大きな栃の木の下で実を拾うおばあちゃんの姿が映っていました。
その姿をぼんやり見ながら羨ましく思っていたのですが、よく考えると、私は休日に満足するほど栗を拾っているのです。
たまには栃の実をヒライタイ・・・?
Posted by 酒徒善人 at 2008年09月27日 13:04
 ご無沙汰しました。ハート型 辛夷の実が今、赤く実っています。その実を割ると黒いハートの種が入っていますね。
 愛する事は信じる事かな  最近、私もつくずく感じているんです。
 山桜様 元気ダシテネ。
Posted by 虫こぶ at 2008年09月27日 20:03
あー、イイですね。
私もどんぐりを拾いに行きたくなりました。
先日から明治神宮をお参りして、神宮の森を尋ねたいと思いながら叶いません。
もっとも、神宮ではどんぐりは拾えないでしょうけど。
家からは自転車で行けるところがあります。
もしかして、山桜さんの写真の川の上流かも。
明日は時間が取れるといいなあ。
Posted by 多聞 at 2008年09月27日 22:54
 
 一番上のお写真の外皮・・・チョッと目には、窯変天目の模様に。。^^
冗談はさておき、東京と言えども都心から少し外れると、こんなにも
自然が豊かなのですね? 先日栗拾いに行って、まだ時期が早過ぎて
栗の代わりに栃の実が、コロンってたった一つ落ちていました。
サポニンが@@/泡立って・・山桜さんと一緒に里山を歩くと、どんなにか
楽しい事でしょう♪
Posted by メダカの目 at 2008年09月28日 18:02
◆幽黙さん、こちらにもありがとうございます
 あっ(*^^*) すぐにお尻って思ってしまった私って・・・
そうですよね〜フウセンカズラの実を同じく、お猿のお顔とか
顔系の発想があってシカルベキでした〜

 そういわれれば、頭の上にウルトラマンみたいな稜もあるし、
何とかレンジャー系ですねっ マフラーでも巻きつけて…(笑)
Posted by 山桜 at 2008年09月29日 19:51
◆酒徒善人さん、こんばんは
 畑の栗は丹精こめて収獲するものですから、努力の結晶、
栃の実は自然任せですから、棚から牡丹餅的な羨ましさが??

 そう言えば、杉林から降ってきた着生蘭を拾われましたよね〜
あんな幸運も羨ましい限りです。
Posted by 山桜 at 2008年09月29日 19:55
◆虫こぶさん、こんばんは
 コブシのちょっとキモチワルイ莢から赤い種が出てきますが
あの中身がハート型なのですか? あら〜そこまで皮を剥いて
見たことがありませんでした! もう、コブシは落ちてない
ですよね…ホオノキの赤い実莢は落ちているのをみたので、
先ずそちらから観察してみます。 

 わ〜楽しみだ〜♪ 元気出ましたよ〜ありがとうございます!
Posted by 山桜 at 2008年09月29日 20:02
◆多聞さん、こんばんは
 記事にもかいたムクロジ(無患樹)の樹で有名な多聞寺、
多聞さんのお名前を拝見して思い出しました。 
隣の市にも山門脇にムクロジのあるお寺がありますので、
泡々の出る実を拾いに行きたいと思っています。

 写真の川はほんの小川で上流はもう湖なんですよ^^
多聞さんのフィールドはどの辺りなのでしょう?ひょっこり
お会い出来る範囲だったら楽しいですね。
Posted by 山桜 at 2008年09月29日 20:30
◆メダカの目さん、こんばんは

>一番上のお写真の外皮・・・チョッと目には、窯変天目の模様に。。^^

 あ、ホントですね! さすがお茶人、目の付け所が違います♪

 はい、『ここも東京?』と云う位自然が豊かな所です^^
というか、東京は、多分、他県の方が想像されるよりも
遥かに自然が豊かだと思います。 早く自然破壊に気付いた分
保護の取り組みも進んでいて、大切な自然を守りながら、
ふれあいもできるように色々尽力されていますし、なんと
言っても広大な皇居の森が残っています。 若し人間の文明的
活動が一斉に停止したとしたら、あの森から緑があふれ出し、
東京中が呑み込まれるなぁ…などと想像してしまいます。

 里山散歩は、毎日行っても飽きません。 私と行ったら、すぐに
立ち止まって蹲るし、薀蓄をたっぷりと聞かされてウンザリかも
しれませんよ〜 プチ?さかなくんですから…(^▽^;)
Posted by 山桜 at 2008年09月29日 20:39
しばらく、ご無沙汰していました。栃の実って映像でも初めて見ました。栃餅は食べた事があるのにね。ほろ苦味があって野趣がうれしいです。年々、野趣溢れるって言う食べ物が嬉しくなってきています。
Posted by 山口ももり at 2008年09月30日 08:31
◆ももりさん、こんにちは
 普段見慣れている樹でも、地域が違えば珍しいのかも
しれませんね。 トチノキの分布も東日本が多いようです。

 純水に旨味が無いように、あまり精選され洗練されすぎた
食べ物には、趣、面白みが欠けているように思えます。

 養殖魚より断然、釣キチさんの釣魚が最上ですし、身体にも
心にも栄養になりますよね〜 

 最近、キノコ博士にくっついて、キノコをもっと知りたい!
と思っているのですが、なかなか自分で見つけたキノコを調理
して食べるだけの目が養われません。 匂いだけは美味しそ〜
なのがいっぱい山には生えていてお腹が鳴ります〜(><)
Posted by 山桜 at 2008年09月30日 11:37
くれぐれも慎重に!!!新聞でお名前を見るなんてことの無いように願います。
Posted by 山口ももり at 2008年10月01日 07:59
    
 >里山散歩は、毎日行っても飽きません。
ほぼ、同じ人種(←御免なさい)だと思いますよ〜^^  寝袋持って
お供します。山桜さんの蘊蓄は、辞典や図鑑より面白そうだし、私も
少しは、お利口になれるかも?。^;
Posted by メダカの目 at 2008年10月01日 17:22
◆ももりさん、こんばんは
 はいっ! ありがとうございます^^
そのような蛮勇は持ち合わせていないので(臆病とも云う^^;)
新聞ダネになるようなことはないかと思いま〜す−☆
Posted by 山桜 at 2008年10月01日 18:27
◆メダカの目さん、こんばんは

>ほぼ、同じ人種(←御免なさい)だと思いますよ〜^^

 私もかねがね、そうじゃないかしら〜と思っていました〜☆⌒(*^∇゜)

 本当に、いつかきっと、里山歩きも○○探訪もお茶べりも・・・
ご一緒したいです! 夢見続ければ叶いますよね♪♪♪
Posted by 山桜 at 2008年10月01日 18:31
お元気そうで嬉しいです。

目下21位ですね、、ご健闘中です。

栃・・・・その昔に相撲が好きだった時代の
「栃錦」を思い出しました。  いまの相撲・・
語るのもかったるいですし、見ません。
Posted by 鎌倉とんぼ at 2008年10月02日 09:01
◆鎌倉とんぼさん、こんばんは
 皆さんが力づけて下さるので、元気でいられます^^
ランキングも変わらず応援して戴いて、少しは更新しないと
申し訳ないです。 キノコの写真を沢山撮ったのですが、
名前が全然分からなくて、放り出しそうになっています^^;

 栃錦関…栃若時代という言葉は聞いたことがあるのですけれど、
残念ながら現役時代のご活躍を知りません。 栃木の方なのですか?

 そう言えば、私にも栃木の血が流れてますので、栃の木にどこか
惹かれるのかもしれません。
 
Posted by 山桜 at 2008年10月02日 21:40
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